HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの実機レビュー バッテリー駆動時間が長~いCopilot+PC

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AI搭載で話題のCopilot+PC・HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのレビューです。

14インチで約1.3㎏と軽い2 in 1 PCで、しかも高性能です。これ、CPUだけが高性能じゃなくて、全体を通して性能が高い機種でした。

しかも、最大バッテリー駆動時間は驚異の20時間!!!めちゃくちゃ長いです。

本機はクリエイターや重要なデータを扱うビジネスパーソンにおすすめです。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 258V、メモリLPDDR5X-8533MHz 32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。

 

動画はこちらをどうぞ。

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OmniBook Ultra Flip 14-fhのスペック

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 9 288V
メモリ LPDDR5X-8533MHz 最大32GB
ストレージ SSD 最大2TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.8K(2880×1800ドット)OLED DCI-P3 100% タッチ
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証、指紋センサー
WEBカメラ 900万画素+IRカメラ
オーディオ Poly Studio クアッドスピーカー
寸法(幅×奥行×高さ) 313 × 216 × 14.9㎜
重さ 約1.34㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約20時間
セキュリティ HP Wolf Security
標準保証 1年間
付属 HP MPPアクティブペン
価格 22.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、最大48 TOPSのNPU性能を持つCore Ultra 9 288Vや最大47TOPSのCore Ultra 7 258V、そして最大40TOPSのCore Ultra 5 226Vが搭載可能です。

そういえば、こうやってNPU搭載CPUが選べるのは珍しいですね。Copilot+PCはなぜかCPUが決められているモデルばかりでしたが、本機は3つから選べます。

CPU内蔵グラフィックスですがグラフィック性能はすごく高く、動画編集や画像編集もサクサクできるほどです。

メモリはLPDDR5X-8533MHzのオンボード最大32GB(Core Ultra 5は16GB)、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大2TBになります。

ディスプレイは高品質で、14インチ2.8K(2880×1800ドット) OLEDディスプレイを採用です。広色域のDCI-P3 100%で、輝度は400ニト、リフレッシュレートは最大120Hz とぬるぬるです。

また、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。

OSはWindows Home 11で900万画素Webカメラに顔認証対応、Poly Studio クアッドスピーカー搭載、そして無線は最新のWi-Fi 7になります。

インターフェイスはかなり割り切った仕様で、USB Type-Cが3つ(うち2つはThunderbolt 4)とマイクヘッドフォンジャックのみになります。

外出先ではほとんど問題ないですが(USB-Aを使う人はアダプタ必須ですが)、据え置き用としても使う場合はドックがあった方が良いかもしれません。

14インチで実測1.31㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約20時間と長いです。丸一日外出するような人に合います。

また、個人向けモデルでは珍しく、HP法人向けPCに採用されているHP独自のセキュリティであるHP Wolf Securityがあり、性能が高いだけでなく堅牢性も高い機種になっています。

 

公式サイト

 

旧モデルとの比較

HP Omunibook Ultra Flip 14-fhと旧モデルの比較

旧モデルはSpectre x360 14-euだったんですね。知りませんでした。

旧モデルよりも100g軽くなり奥行きは-4㎜、厚さ-2㎜となり、より持ち運びがしやすいようになりました。

 

 

Copilot+PCとは?

Copilot+PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。

 

こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。

IntelとAMD搭載機種は11月のOSアップデート後にこれらの機能が使えるようになる予定でしたが、12月1日現在まだのようです。

 

Intel Evo Editionプラットフォームに準拠

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Evo Editionプラットフォーム認証のシール<本機のEvoシール>

本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。

Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。

14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。

以下は要件の一部です。

  • Core Ultra 5/7/9搭載
  • アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
  • 電源を問わずにレスポンスが良い事
  • フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
  • フルHD以上
  • 1.5秒以内でスリープから復帰
  • 生体認証/近接デバイス認証対応
  • 30分の充電で4時間以上駆動
  • 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
  • Wi-Fi 6E実装
  • Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
  • フルHD以上のWebカメラを搭載
  • 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
  • Windowsスタジオエフェクト対応
  • Thunderbolt 4搭載
  • EPEATR Silver以上などサステナブルであること
  • Intel Unisonのサポート

 

 

最大48 TOPSのNPU性能を持つIntel Core Ultraシリーズ2搭載

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh CPU-Zの情報

Core Ultra 9 288V Core Ultra 7 258V Core Ultra 5 226V
製造プロセス TSMC N3B TSMC N3B TSMC N3B
Pコア 4コア 4コア 4コア
LP Eコア 4コア 4コア 4コア
スレッド 8スレッド 8スレッド 8スレッド
キャッシュ 12MB 12MB 8MB
ターボブースト 5.1GHz 4.8GHz 4.5GHz
Pコア最大周波数 5.1GHz 4.8GHz 4.5GHz
Pコア基本周波数 3.3GHz 2.2GHz 2.1GHz
Eコア最大周波数 3.7GHz 3.7GHz 3.5GHz
Xコア 8コア 8コア 7コア
NPU 48 TOPS 47 TOPS 40 TOPS
ベースパワー 30W 17W 17W
マックスパワー 37W 37W 37W

CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(省電力Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能が上がり、消費電力も下がります。

グラフィックはIntel Arcグラフィックス130V(Core Ultra 5)か140V(Core Ultra 7と9)になります。

こんなに良いCPUなのですが、8コア8スレッドとスレッドが少ないのでマルチコア性能は低めですがシングルスレッド性能は高いです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、19935とCore Ultra 7 258Vにしてはちょっと低い性能でした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  35370
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 7 258V/別機種  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 7 258V  19935
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 7 258V/別機種  17983
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア526と低く、シングルコア121とかなり高い性能でした。

コア数が8個と多くないのでマルチスレッディング性能は低いですね。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen AI 9 HX 370  1062
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V/別機種  556
Core Ultra 7 258V  526
Apple M1  509
Core Ultra 7 258V/別機種  479
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  121
Core Ultra 7 258V/別機種  121
Core Ultra 7 258V/別機種  119
Ryzen AI 9 HX 370  115
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6487→ミドルハイクラス
  • Essentialは9361→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
  • Productivityは8492→高速に使える
  • Digital content creationは9321→かなり高い性能で動画編集などにも向いている
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V/別機種  9442
Core Ultra 7 258V/別機種  9421
Core Ultra 7 258V  9361
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907
Snapdragon X Plus X1P-42-100  7615

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V/別機種  8499
Core Ultra 7 258V  8492
Core Ultra 7 258V/別機種  8287
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V/別機種  9578
Core Ultra 7 258V/別機種  9352
Core Ultra 7 258V  9321
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4251
Ryzen 3 5425U  4240

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 4K動画計測時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は3分47秒でした。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 258V/別機種  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Core Ultra 7 258V/別機種  4分12秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 7 258V  3分47秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分26秒
Ryzen AI 9 HX 370/Vivobook S 16  2分9秒

 

 

グラボ並みのグラフィックス性能

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは5204とそこそこ高いスコアでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V/別機種  5430
Core Ultra 7 258V  5204
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 258V/別機種  5067
Ryzen 5 7535U  4127
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Core i5-1235U  2319
Ryzen 3 7335U  2609

 

 

次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Fire Strike計測結果 HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Night Raid計測結果 HP OmniBook Ultra Flip 14-fh steel Nomad Light計測結果 HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Wild Life計測結果

Steel Nomad Lightは3182、Wild Lifeは26545、Fire Stikeは8065、そしてNight Raidは31046と、GTX 1650 Max-Q並みかそれ以上のスコアで、今まで計測した同じCPUの中で、全体的に一番良い性能でした。

Steel Noamd LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
Ryzen AI 9 HX 370  3507
Core Ultra 7 258V/別機種  3253
Core Ultra 7 258V  3182
GTX 1650 Max-Q  2819
Core Ultra 7 258V/別機種  2734
Core Ultra 5 125H  2472
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  26545
Core Ultra 7 258V/別機種  25716
Core Ultra 7 258V/別機種  24841
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
Ryzen AI 9 HX 370  22702
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Ryzen 5 8640HS  13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8065
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
Core Ultra 7 258V/別機種  7839
Core Ultra 7 258V/別機種  7429
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Ryzen AI 9 HX 370  33378
Core Ultra 7 258V/別機種  31139
Core Ultra 7 258V  31046
Core Ultra 7 258V/別機種  28829
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は17353で「すごく快適」、FFXIV黄金のレガシーは9391で「快適」でした。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V/別機種  18362
Core Ultra 7 258V  17353
Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen AI 9 HX 370  17266
Core Ultra 7 258V/別機種  15486
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 7530U  8994
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1355U  6213
Core i5-1335U  5150

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V/別機種  9490
Core Ultra 7 258V  9391
Core Ultra 7 258V/別機種  7573
Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen AI 9 HX 370  7187
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6556
Ryzen 5 8640HS  5470
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Ryzen 7 7735U  4398
Ryzen 3 7335U  2051

 

2 in 1 PCでどこででも使いやすい

コンバーチブル(2 in 1)PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様にも使用したりできるタイプのPCになります。

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh テントモード

テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh スタンドモード

キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh タブレットモード

タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 筐体横にくっつくMPPアクティブペン付属

一部モデルを除き、4096段階の筆圧検知機能があるMPPアクティブペンが付属しており、磁石があるのでPCにくっつけることができます。

ペンは普通に書ける一般的なペンで、本格的なイラストなどをしない限り十分な性能です。

 

 

高品質2.8K OLEDディスプレイ搭載

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 正面

本機のディスプレイは特徴が多いので、羅列します。

・2.8K(2880×1800ドット)解像度
・OLED
・タッチパネル
・DCI-P3 100%
・画面比16:10
・最大輝度400ニト
・最大120Hzの可変リフレッシュレート

2.8Kと高精細で詳細も描写され、OLEDはまっ黒を描写できるのですっきりとくっきりな描写ができます。

 

左は本機で、右は標準よりもちょっと良いディスプレイのIPS液晶にsRGB 100%の色域があります。当然ですが、本機はしっかりと色を描写し、よりくっきりと表現できています。

 

筆者が今までレビューをした中で最高だと思う2.8K OLED DCI-P3 100%、ΔE<1のディスプレイ(画像右)と比較してみますが、若干煙の描写に差が出ていますが、本機も最高峰のディスプレイだと思います。

 

画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、一般的な16:9の14インチよりも大きの情報が一目で見て取れます。

 

最後に視野角のチェックです。どこから見ても薄暗くなる部分もなく見やすいです。

 

 

最大20時間の長時間バッテリー

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh バッテリー駆動時間

Copilot+PCはバッテリー駆動時間が長くないといけないのですが(規定ではあいまいですが終日のバッテリー寿命が必要とされています)、本機は最大20時間とめちゃくちゃ長いです!

また、30分で50%も充電できるファストチャージ対応なので、急な予定が入ってもサクッと充電して出かけることができます。

 

 

HP Wolf Security搭載

HP Wolf Security for Business

HP Wolf Securityとはあまり聞きなれないかもしれませんが、HPのビジネスPCが「世界で一番安全なビジネスPC」」とうたわれている要因でもあります。

HP独自の包括的なセキュリティで、以下のようなセキュリティがあります。

  • HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
  • HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保
  • HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
  • HP Sure Start Gen 6・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
  • HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
  • HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る

公式サイトで詳細が書かれていないですが、HPのビジネスPCにはこういったセキュリティが入っています。

 

 

900万画素のWEBカメラ

Webカメラは超高画質の900万画素で、プライバシーシャッター(画像左・閉じた状態)もあります。900万画素ってめちゃくちゃ高いですね。

4K(3840×2160)が約830万画素なので、4K解像度以上になりますね。すごい。

 

左の画像は本機900万画素のカメラで撮影、真ん中はEnvyの500万画素、右は他社のFHD WEBカメラで撮影した写真です。

画像をタップして最大までズームするとわかりやすいですが、本機は細かな部分までしっかりと撮影できています。これだけ解像度が高いと、オンラインミーティングで相手に与える印象も変わるし、配信する人もこれでいけますね。

また、2024年11月以降のOSアップデート後はWindowsスタジオエフェクトも使えるようになるので、よりWeb会議がしやすくなると思います。AI搭載のカメラなので、自動画面調光機能だったり、離席すると画面ロックや帰ってくるとロック解除などを自動でやってくれます。

オーディオはPoly Studioのクアッドスピーカーが4つ搭載しており、他のPCと比べると全然音が良いです。やはりスピーカーも良いし、4つもあると音に厚みが出ますね。

 

 

Wi-Fi 7対応

超高速無線・Wi-Fi 7に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。

6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。

ただし、ルーターもWi-Fi 7に対応していないといけないし、契約回線も速くないとその恩恵はあまり受けられません。

 

 

その他の特徴

 

外観

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 正面

上9㎜、左右5㎜とベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、幅310.3㎜、奥行き214.7㎜と、コンパクトです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 横から

最厚部が14.9ミリとかなり薄いです。しかも、これいつものように最部じゃなく最部ですよ。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh タブレットと厚さ比較

タブレット(厚さ約7㎜)と比べてみましたが、タブレット2枚分くらいの厚さですね。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 計量結果

14インチで実測1317gと軽量で、持ち運びが楽です。一般的な14インチは1.4㎏あるので、13.3インチに近い重さですね。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 背面

アルミニウムの筐体で高級感もあり、背面のロゴもおしゃれです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 背面ロゴ

どうでもいいけど、角度変えたらHPってわかりにくいですね。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh おしゃれなエッジの筐体

角にインターフェイスがある斬新なデザインですね。個人的にこの仕様は好きなんですよね。と言うのも、モニターやドッグ(モニター前に設置)に接続すると、ケーブルが後ろ方向に延びるのでデスクがきれいにみえるし、価格が高いThunderbolt 4対応ケーブルが曲がらないので負担がかからないからです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh ヒンジのロゴ

ヒンジにOmniBookってロゴがありますね。見えないところまでこだわって作られています。

 

 

排熱性能

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 底面カバー

底面の通気口は大きくないですがメッシュ状になっており、ごみも入りにくいと思います。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh CPU温度の推移図

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時の、CPUの温度推移図です。最大で333度(摂氏60度)ほどに上がり、その後は328度(55度)近辺を安定して推移しています。

クロックも落ちずに安定した動きで、うまく排熱できています。

 

 

キーボード

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh キーボード

バックライト付きのキーボードで、主要キーは大きくて打ちやすいです。最下部のキー列はちょっと大きさが違い、カーソルキーはすごく小さいので、慣れが必要かもしれません。

もちろんコパイロットキーもあるので、ワンクリックで呼び出せます。

キーピッチ(キーの中心部から隣のキーの中心までの距離)はフルサイズ19.0×19.0㎜とフルサイズで、手が大きな人にも使いやすいです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh キーボード

キーストロークは1.0㎜と浅く、打鍵感は低いです。軽めのタイピングで流れるように動く人には合うと思います。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh タッチパッド

138㎜×86㎜と大きなタッチパッドで、触覚フィードバック(ハプティックタッチパッド)になります。これは、タッチパッドを押すと疑似的に振動が来て、本当に押し込んだような感じがします。また、Macbookのようにどこを押しても左クリックができるので、便利ですね。

 

 

メモリ

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの32GBで、メモリはチップに統合されているので速度は速いです。Memory Markで性能を計測したら3619と良いスコアで、LPDDR5Xの平均を大きく上回りました。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

本機種  3619
LPDDR5X平均  3324
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6637MB/秒、ライト(書き込み速度)は4935MB/秒とめちゃくちゃ速かったです。

大きなデータを頻繁に扱う人におすすめです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  6637MB/秒
 4935MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。めちゃくちゃ速いわけじゃなかったですが、普通に速いです。

1回目 17秒
2回目 15秒
3回目 15秒
4回目 15秒
5回目 15秒
平均 15.4秒

 

 

インターフェイス

インターフェイスはかなり割り切った仕様で、ドックがないと不便だと感じる人もいると思います。ただし、先述しましたが角にポートがあるので、デスク周りがさっぱりするので私は好きですね(数は不満だが位置はGood)。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh 右側面インターフェイス

右側面にはThunderbolt 4(データ転送速度40Gbps)が2つです。

 

HP OmniBook Ultra Flip 14-fh インターフェイス

左側面はUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)と、マイクヘッドフォンジャックになります。

 

 

ライバル機種

同じくAI PCからいくつかライバル機種をピックアップしました。

 

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9Copilot+PC
最先端のAIソフトを詰め込んだ様な機種で、NPUは最大47TOPSとかなりハイスペックです。画面比が16:10の15.3インチで1.53㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大13.7時間と長時間作業ができます。筐体もコンパクトで薄い、そしてパワフルの機種です。ディスプレイはIPS液晶ですがPureSight Proディスプレイを採用しており、OLEDディスプレイとあまりそん色ないほど高品質です

CPU Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X 32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(15.3型) 2.8K IPS
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD
重さ 約1.53㎏
バッテリー 最大約13.7時間
価格 24.9万円~

レビュー

 

 OmniBook Ultra 14-fd

OmniBook X 14-fe 正面今話題のAI PCで、Arm版のSnapdragonじゃなくAMD Ryzenが搭載になります。これ、待ってる人多かったんじゃないでしょうか?仕事で使うのにOSがArm版だと使いにくいですしね。メモリは最大32GBと大容量で、なんと900万画素のWebカメラです!!4K解像度が約829万画素なので、900万画素って4K以上ですね。また、最新のWi-Fi 7にも対応しています

CPU Ryzen AI 9 365
Ryzen AI 9 HX 375
メモリ LPDDR5x 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.2K IPS タッチ
無線 Wi-Fi 7
カメラ 900万画素+IRカメラ
生体認証 顔認証
寸法(幅×奥行×高さ) 315 × 227 × 16.4㎜
重さ 1.57㎏
バッテリー 21時間
価格 18.9万円~

公式サイト

 

ASUS Zenbook S 14

ASUS Zenbook S 14Core Ultraシリーズ2を搭載した機種で、グラフィック性能が高くGTX 1650 Max-Q以上の性能でした。特殊なセラルミナムと言う素材を使用し、細部までこだわりつくして作られた機種です。14インチで1.2㎏と軽く、11.9ミリの極薄筐体で、クリエイターなら使いたくなるようなディスプレイも搭載です

CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X-8533MHz 最大32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.8K(2880×1800ドット)OLED HDR 120Hz 500ニト グレア タッチあり
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
重さ 約1.2㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約13.1時間
価格 20.9万円~

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・軽量薄型の2 in 1 PCで持ち運びがしやすい
・アルミニウム素材で高級感や耐久性が高い
・グラフィック性能が高い
・シングルコア性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも一般的な15インチ並みの情報が表示される
・ディスプレイが超高品質
・Webカメラが超高品質
・スピーカーの音質が良い
・Wi-Fi 7対応
・HP Wolf Security付き
・触覚タッチパッド
・メモリが高速
・バッテリー駆動時間がかなり長い
・Thunderbolt 4が2つ

 

残念な点

・マルチコア性能が低い
・インターフェイスがミニマム

 

総合評価

14インチで実測1.31㎏と軽量で、一般的に重くなりがちな2 in 1 PCでこのスペックでこの軽さなのはすごいです。また、バッテリー駆動時間が最大約20時間とめちゃくちゃ長いので、安心して持ち運びができます。

グラフィック性能がかなり高くディスプレイもハイスペックなので、動画編集や画像編集にも向いているし、HPビジネスPCに搭載するWolf Securityもついているので、ビジネスパーソンにも安心して使える機種です。

軽いPCって大きなスピーカーを載せれないし、音がそんなに良くないことが多いですが、本機はさすがOmniBookなので全てにおいて高品質なものになっていましたね。

インターフェイスがミニマムすぎるので、据え置き用としても使う人はドックがあった方が良いです。

 

 

公式サイト

 

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