HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PCのレビューです。
通常のビジネスPCかと思いきや、ワークステーションの様なミニタワーでした。めちゃくちゃスペックが高く、最大で8画面に対応しています。
トレーダーやクリエイターに向いた機種です、
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 5 235、メモリDDR5-5600MHz 16GB、SSD PCIe 4.0 256GBになります。
Contents
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EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PCのスペック
CPU | Core Ultra 5 235 Core Ultra 7 265 Core Ultra 9 285 |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大128GB |
ストレージ | SSD×4+HDD×2 |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス RTX A400 RTX 3050 |
OS | Windows 11 Home/Pro |
LAN | イーサネット、Wi-Fi 6/7 |
オーディオ | Realtec 、内蔵スピーカー |
オプティカルドライブ | DVDライター/DVD-ROMライター |
拡張スロット | PCI Express4.0 x16 × 1スロット(空1 ) PCI Express3.0 x1×1スロット(空1) M.2 2280×1スロット(空0) M.2 (for WLAN) ×1スロット(空1) |
付属 | マウス、キーボード |
寸法(幅×奥行×高さ) | 155 × 308 × 337mm |
重さ | 5.6kg~ |
電源 | 500W 80PLUS Platinum |
標準保証 | 3年間 |
価格 | 16.7万円~ |
<性能評価>
最大13 TOPSのNPU性能を持つCore Ultraシリーズ2を採用し、最大で24コア24スレッドと多コア多スレッドになります。
すごいですね。こんなに多いと、いろんな作業がしやすいです。
メモリはDDR5-5600でメモリスロットが4つで最大128GBと大きく、ストレージはSSD PCIe 4.0でM.2スロットは計3つにRAID設定をする場合はもう1つ追加でき、HDDも最大で2つ搭載できます。
あれ?これワークステーションだったっけ?違いますよね。なんか、ワークステーションみたいなスペックなんですよね。
LANは1ギガビットイーサネットが搭載で、Wi-Fi 6か7が搭載、OSはWindows 11 HomeかProで、電源は500W(80PLUS Platinum)と大きく、意外にも音が良いスピーカーも搭載しています。
インターフェイスは豊富で高品質で、USB Type-C(20Gbps)が2つ、USB-Aは10Gbpsが4つ、5Gbpsが2つ、そしてUSB 2.0が3つ、そして映像出力ポートも充実しており、レビュー機はグラボなしでしたが最大4画面(HDMI+DP×3)に対応しており、グラボアリの場合は最大8画面まで拡張できます。
これ、ワークステーションのスペックですね。普通のビジネスPCかと思ってレビューをしていたら性能が高すぎるし、拡張性も高いし、「なんだこれ?」って思いながらレビューをしていたのですが・・・。
本機はクリエイターやトレーダーにも合う機種です。
メモリとSSDの増設ができる
本機はメモリとストレージの増設が可能で、メモリは4スロット最大128GBにできます。レビュー機には16GBが1枚入っていました。
<M.2スロットは筐体左・中央・右上にあります>
M.2スロットは3つあり、元々入っている1枚に加えて2枚増設できます。また、RAID設定をする人は、RAID用のSSDが1枚追加できます。
ただし、RAID設定をするには1stと2ndストレージはなぜだか512GBを選ばなくちゃいけません。1TBだとエラーになります。
仕様書によると、3.5インチHDDが最大2つ搭載できます。
すべての拡張スロットはこちらです。
・PCI Express4.0 x16 × 1スロット
・PCI Express3.0 x16 ×1スロット(×4で動作)
・PCI Express3.0 x1×2スロット
・SATA 3.0ポート×3
・M.2 2280×3スロット(SSD用)
・M.2 2230×1スロット(WLAN用)
コンパクトなミニタワーでどこにでも置ける
いつもモニターを4つ使っているのですっきり見えませんが、モニター1~2台使う人であれば本機を机上に置いても場所を取らないし圧迫感も少ないです。
正面です。一般的なビジネスPCと言った外観で、あれだけの性能が詰まっているとは思えないですね(見た目は関係ないですが。。。)。
寸法は幅155ミリ、奥行き308ミリ、高さ337ミリで、ミニタワーよりも全然小さな筐体です。
左右側面には通気口はありません。これだけのハイスペック機種なのに珍しいですね。
背面です。
底面にはゴム足があり、安定しています。
天面です。ここにも通気口はないですが、Made In TOKYOのステッカーがありますね。
インターフェイスは豊富で、しかもスペックも高いです。
フロントにはオプティカルドライブ、ヘッドフォン/マイクジャック、USB-A/10Gbpsが4つ、USB Type-C/20Gbpsが2つになります。
背面にはオーディオ入出力、DisplayPort 2.1が3つ、HDMI、USB 5Gbpsが2つにUSB 2.0が3つ、セキュリティロックスロット、RJ45になります。
電源は500Wで80PLUS Platinumでした。高品質で電力変換効率が高いです。
キーボードとマウスが付属
キーボードはUSB 320K、マウスはUSB 320Mが付属しており、どちらもUSB接続です。
キーピッチは18.4ミリ×18.3ミリ、キーストロークは1.5ミリと、付属のものにしてはなかなか使いやすいキーボードでした。
Copilotキーもあるので、便利ですよね。
マウスは至って普通です。
どちらも有線接続なのでデスク上が散らかって見えやすいですが、こだわりがなければ十分に使えます。
東京生産
そう、これ重要ですね。
やはり企業にとって一番怖いのは情報漏洩。
東京生産は安心できます。また、距離が近いと修理など何かあったときにも、迅速な対応が可能なので助かります。
HP Wolf Security for business搭載可能
セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
プレミアムサポート
HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金8:00-21:00、土8:00-17:30になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
MILスペックに準拠
本機はHP独自の12万時間のテストに加え、米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Hの18項目に適合と堅牢性の高い機種です。
Wi-Fi 7搭載可能
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
Wi-Fi 6か次世代通信規格のWi-Fi 7も搭載でき、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
その他の特徴
Core Ultra200シリーズ搭載
最大13 TOPSのNPU性能を持つCore Ultraシリーズ2を採用し、以下の3つが搭載できます。
・Core Ultra 5 235(14コア14スレッド)←レビュー機に搭載
・Core Ultra 7 265(20コア20スレッド)
・Core Ultra 9 285(24コア24スレッド)
ベースパワーはすべて65Wで、Core Ultra 5はマックス121W、Core Ultra 7と9は182Wになります。
各種ベンチマークをご紹介します。結果から言うとCPU性能はめちゃくちゃ高く、さすがワークステーション並みの性能を持つ機種だなって感じです。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core Ultra 5 235のスコアは39869とめちゃくちゃ高い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i9-14900 | |
---|---|
Core i7-14700 | |
Core i9-12900K | |
Core Ultra 5 235 | |
Core i7-13700 | |
Core i7-14700T | |
Core i7-14700 | |
Core i5-14600 | |
Core i5-13600 | |
Core i5-14500 | |
Ryzen 7 8700G | |
Core i5-14600T | |
Core i5-14400 | |
Core i5-13400 | |
Core i5-14400T | |
Core i5-14500T | |
Core i5-13500T | |
Ryzen 5 8500G | |
Core i5-13400T | |
Core i3-14100 | |
Core i3-14100T |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は5117と桁違いに高く、Half Precision(半精度)も2075とすごく良いスコア、Quantized(量子化スコア)は8254とすごく良かったです。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 235 | |
---|---|
Core i7-14700 | |
Ryzen 7 8700G | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 5700GE | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 235 | |
---|---|
Ryzen 7 8700G | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i7-14700 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 5700GE | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 235 | |
---|---|
Core i7-14700 | |
Ryzen 7 8700G | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 7 5700GE | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。
マルチコアは1155、シングルコアは118と、どちらも良いスコアでした。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 赤・・・OMEN 35L
Core i7-14700 | |
---|---|
Core Ultra 5 235 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8700G | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 7 5700G | |
Ryzen 5 8500G/OMEN 35L | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 5 7535U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 赤・・・OMEN 35L
Core i7-14700 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 235 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 5 8500G/OMEN 35L | |
Ryzen 7 8700G | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 5700G | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアですが、メモリ1枚のシングルチャンネルメモリで計測したため、性能が伸びませんでした。メモリは2枚か4枚で使うと本来の性能が出るのですが、レビュー機は増設禁止のためメモリを2枚にすることができませんでした。
- 総合性能は6338→ミドルクラス
- Essentialは10103→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは8029→高い性能
- Digital content creationは8520→すごく良い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 赤・・・OMEN 35L
Core i7-14700 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 8700G | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 235 | |
Ryzen 5 8500G | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 5700G | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 赤・・・OMEN 35L
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8700G | |
Core i7-14700 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 8500G | |
Ryzen 7 5700G | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core Ultra 5 235 | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-14700 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 赤・・・OMEN 35L
Core i7-14700 | |
---|---|
Ryzen 7 5700G | |
Ryzen 5 8500G | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 8700G | |
Core Ultra 5 235 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
グラフィックス性能は高い(はず)
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
これもベンチマークはメモリ16GB1枚で計測しており、2枚の32GBにした場合は以下に紹介するスコアよりも全然高いスコアになると思います。(メモリが1枚のシングルチャンネルメモリだとグラフィック性能が大きく下がる為)
※レビュー機は増設禁止なので32GBで計測できませんでした
3D Graphics Markのスコアは3184と、メモリ1枚にしては悪くないスコアでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 8700G | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 235 | |
Core i7-1355U | |
Ryzen 7 5700GE | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-14700 |
Fire Strikeは3459と低いスコアでした。
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は2分30秒と思ったよりぜんぜん速かったです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core i5-1335U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 226V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 8700G | |
Core Ultra 5 235 | |
Ryzen 5 8500G+RTX 4060 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 |
メモリが1枚だったので低調な性能でした。メモリ2枚にすると全然高い性能になり、もしくはRTX A400かRTX 3050も搭載できるので、こちらを検討してもいいかもしれません。
排熱性能
筐体にはCPUクーラーと背面ファンがあります。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC背面温度と騒音値を計測しました。
温度は33.6度と低く、ミニタワーでもしっかりと排熱できているようです。騒音値は平均42dBと静かでした。
メモリ性能
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリスロット4枚で最大128GBにできます。メモリ性能を測るMemory Markの結果はメモリ1枚でも3071と高いスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機DDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 512GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6859MB/秒、ライト(書き込み速度)は2646MB/秒とリードはめちゃくちゃ速いですが、書き込み速度がちょっと遅めです。
起動時間を5回計測した平均は23.6秒と結構時間がかかりました。
1回目 | 24秒 |
---|---|
2回目 | 23秒 |
3回目 | 24秒 |
4回目 | 24秒 |
5回目 | 23秒 |
平均 | 23.6秒 |
ライバル機種
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5
Ryzen 8000GEシリーズ搭載で省電力ですがパワフルな機種です。ただし、Ryzen AIを搭載しているのはRyzen 7のみなので、最新スペックを楽しむなら価格がちょっと上がります。
CPU | Ryzen 3 8300GE Ryzen 3 PRO 8300GE Ryzen 5 8500GE Ryzen 5 PRO 8500GE Ryzen 7 8700GE Ryzen 7 PRO 8700GE |
---|---|
メモリ | DDR5-5200 最大64GB |
ストレージ | SSD×2 |
LAN | 無し/Wi-Fi 6 |
有線LAN | イーサネット(RJ45) |
重さ | 最大1.25㎏ |
電源 | 65W/90W |
保証 | 1年間オンサイト |
価格 | 8.5万円~ |
ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC
本機よりもスリムデスクトップで、一応エントリーモデルとなっていますが、最大でCore i7-14700が搭載できるので性能自体はすごく高かったです
CPU | Core i5-14400 Core i7-14700 |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大64GB |
ストレージ | SSD 最大512GB(+HDD増設可能) |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
OS | Windows 11 Pro |
LAN | イーサネット |
オーディオ | Realtec 、内蔵スピーカー |
オプティカルドライブ | DVDライター |
拡張スロット | PCI Express4.0 x16 (ロープロファイル) × 1スロット(空1 ) PCI Express3.0 x1(ロープロファイル) ×1スロット(空1) M.2 2280×1スロット(空0) M.2 (for WLAN) ×1スロット(空1) |
付属 | マウス、キーボード |
寸法(幅×奥行×高さ) | 100 × 308 × 304mm |
重さ | 5.7kg |
電源 | 180W |
セキュリティ | HP Wolf Security for business |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 11.5万円~ |
まとめ
良い点
・めちゃくちゃ性能が高い
・小型筐体で設置しやすい
・メモリとストレージの増設が可能
・インターフェイスが豊富でハイスペック・グラボ搭載モデルは最大8画面対応
・RAID設定も可能
・オプティカルドライブ搭載
・キーボードとマウス付属
・Wi-Fi 7も搭載でき、イーサネットもある
・意外に普通に使えるスピーカー搭載
・電源ユニットは高品質80PLUS Platinum
残念な点
特になし!
総合評価
珍しく、不満になる点が一切ない機種でした。まぁ、ワークステーションの様なスペックなので、それもそうですよね。
インターフェイスも充実していて、グラボなしでも最大4画面で使うことができるので、トレーダーとか多くのウィンドウを使う人に向いていますね。もちろん、グラボを搭載すれば3DCADや映像編集などの本格的な作業もサクサクできるので、クリエイターにも向きます。
それにしても、なんでこんなにスペック高いんだろう?
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代