本機種は販売が終了しました!後継モデルのElitebook 830 G8をどうぞ!
重量がたったの1.25㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約23時間!WiFi6にLTEモデルもあり、外出先での無線通信はバッチリです。外出や移動が多いビジネスパーソンには、使い勝手がかなり高い機種です。
また、内蔵マイクが3つ搭載なので、ZoomやChatwork、Skypeなどのビデオ通話で声が相手に伝わりやすく、Sure Viewというのぞき見防止機能もあるので、どこででも作業がしやすいですね。
アルミニウムを使った筐体で耐久性も高く、セキュリティやサポートも万全なので、長く安心して使える機種です。
追記)後継機種のElitebook 830 G8が発表されました。2021年9月に販売開始予定なのでこちらの「Elitebook 830 G8のレビュー」もどうぞ!
Contents
EliteBook 830 G7のスペックレビュー
カラー | シルバー |
---|---|
CPU | Intel core i5-10210U Intel core i7-10510U |
メモリ | 最大64GB(販売は最大32GB) |
ストレージ | SSD 最大512GB+Optaneメモリあり |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | フルHD IPS 非光沢 最大1000nit(HP Sure Viewあり) |
OS | Windows 10 Home、Pro |
無線 | WiFi6、Bluetooth 5搭載、LTEモデルあり |
その他 | 指紋センサー・顔認証搭載、Office Home &Business 2019搭載可能 |
セキュリティ | HP Sure Sense, HP Biosphere Gen5, HP Sure Startなど |
バッテリー | 最大22.9時間 |
大きさ | 307.8×204.6×17.9㎜(LTEモデルは19.1㎜) |
重さ | 1.25㎏(LTEモデルは1.28㎏) |
保証・サポート | 1年間引き取り修理・エリートプレミアムサポート |
価格 | WiFiモデル・税込)10万9780円~ LTEモデル・税込)13万1780円 |
パソコンの頭脳であるCPUには第10世代のインテルが搭載で、性能が高めのCore i5とi7が搭載です。
最大メモリ32GBですが、メモリスロットが2つあり、最大搭載容量は64GBとかなり大きいです!このパソコンでは64GBも必要ないですが、16GBじゃ足りないから32GBにしたいという人もいると思います。
ストレージは128GBモデルを除き、高速タイプのM.2 PCIe NVMeが搭載で、パソコンの起動もデータ転送速度も高速です。また、WiFiモデルにはOptaneメモリーも付いているので、爆速ですね。
ディスプレイは高解像度のフルHDで、コントラスト比が高く、視野角も広いIPS液晶になっています。また、Sire View搭載モデルはディスプレイの輝度が1000nitと高く、Sure View 非搭載モデルでも400nitと明るいので、日中の日が当たる場所でも作業がしやすいです。
インターフェイスも豊富で、USB-AにUSB-C(Thunderboltが2つ!!)、そしてHDMIもありますが、SDカードリーダーがないので、SDカードを使う場合は別途SDカードリーダーの購入が必要になります。
Elite Premiumサポート付きなので、通常のビジネスサポートよりも一段上のサポートがあり、保証も引き取り修理サービスなので安心ですね。
ライバル機種
<左から本機種・HP Dragonfly G2・Lenovo Yoga Slim 750i Carbon>
本機種と似たような13型機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Dragonfly G2 | Yoga Slim 750i Carbon | |
CPU | Core i5-10210U Core i7-10510U |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i5-1130G7 Core i7-1160G7 |
メモリ | 32GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 2TB | SSD 1TB |
グラフィックス | UHDグラフィックス | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | FHD IPS 画面比16:9 |
FHD IPS 画面比16:9 |
2.5K sRGB 100% 画面比16:10 |
無線 | WiFi6、LTE 4G | WiFi6、LTE 4G/5G | WiFi6 |
バッテリー | 22.9時間 | 17.6時間 | 14時間 |
重量 | 1.25㎏ | 989g~ | 966g~ |
その他 | Thunderbolt 2つ | Evo、Thunderbolt 4 1つ | Evo、Thunderbolt 4 2つ |
価格 | 10.9万円~ | 16.4万円~ | 11.8万円~ |
本機種は一番大きく重たいですが、メモリが32GB(増設可能)でバッテリー駆動時間も一番長い約23時間です。一番重たいと言っても通常の13型に比べると軽い方で、比較機種は軽すぎるだけです。
また、HPのビジネスモデルは「世界で最も安全なビジネスノート」と宣伝しているほどセキュリティが強固なので、本機種とDragonfly G2は堅牢性が高いです。
CPUの性能は本機種が10世代CPUなので低く、その他は11世代なので高い性能です。
[visualizer id=”17730″ lazy=”no” class=””]ただし10世代が11世代に比べ低い性能と言っても、本機種はCore i5とi7なのでビジネス用途でも十分に使える性能です。
購入のポイント
- 本機種・・・一番低価格でバッテリー駆動時間も長く、長時間外出先で作業をする人に合います。ここまでまともな性能でコスパが高いHPビジネスノートは稀です
- Dragonfly G2・・・小型軽量モデルで、移動が多い人に向いています
- Yoga 750i Carbon・・・LTEが必要ない人で、外出先でもオフィスでもがっつり作業をする人向け
メリット・デメリット
本機種のメリット・デメリットは、以下になります。
良い点
・堅牢なセキュリティ
・アルミニウム素材のおしゃれな筐体
・軽い!
・バッテリー駆動時間が長い!
・東京生産で高品質
・上位保証付き
残念な点
特に見当たりません
EliteBook 830 G7の特徴
上の写真は左が前モデルのEliteBook 830 G6で、右が本機種・EliteBook 830 G7ですが、同じ13.3型だけど本機種はよりスリムですね。上下左右のベゼル(画面の黒い枠)のサイズが全然違うので、小型軽量化されたんです。画面比率は85%と、大きめです。
重さ | 幅 | 奥行き | 厚さ | |
本機種 | 1.25kg(-170g) | 307.8㎜(-2.6㎜) | 204.6㎜(-24.7㎜) | 17.9㎜(+0.2㎜) |
前モデル | 1.42kg | 310.4㎜ | 229.3㎜ | 17.7㎜ |
前モデルが極端に大きかったということも有りますが、奥行きは―24.7㎜とかなり小さくなっています。今までのHPのビジネスノートは「ずんぐりむっくり」した機種がほとんどでしたが、2020年後半以降にリリースされた機種は、この様にスリムでスマートになっています。
厚さ(高さ)のみ+0.2㎜(LTEモデルは+1.4㎜)と大きくなっていますが、ほとんど変わらないサイズです。
1.25㎏と軽くなったので、持ち運びもしやすいですね。
変わったのは見た目だけじゃなく、より機能的にもなっています。例えば、ディスプレイを開けるときに触る枠に角度が付いたので、指が引っ掛かりやすく、どこからでも開けやすくなっています。
また、顔認証と指紋センサーの2つの生体認証があるので、マスクがない時は顔認証、マスクをつけているときは指紋センサーを使えば、一瞬でログインができます。
素材
アルミニウム合金をCNC削り出しで加工しており、たわみに強く軽量、耐久性も高い筐体になっています。低価格モデルはプラスチック素材が多いですが、本機種はアルミニウム素材なので、高級感もありますね。
また、東京生産モデルもあるので、出荷も速く、Japanクオリティなので安心ですね。
オーディオ
オーディオは「デンマークの老舗高級オーディオメーカー・バング&オルフセン」を採用し、キーボード左右にスピーカーがあるので、音がクリアに聞こえます。
また、内蔵マイクを3つ搭載しているので、ビデオ会議でもこちらの声が相手に伝わりやすいですね。カフェなどの周りが騒がしい場所にいるときは、ノイズキャンセリング機能もあるので、周囲の雑音は比較的カットされます。
キーボード
キーボードはエンターキーも比較的大きく、手が小さな人でも使いやすいと思います。
キーピッチ(キーの中心から上下左右の次のキーの中心までの距離)は18.7×18.7㎜と標準的なサイズなので、普通にタイピングもしやすいです。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜~1.7㎜とそこそこ深いので、タイピングもしやすいですね。ここ最近、1.2㎜前後のキーボードが多いので、助かります。
ただ、ちょっと個人的に嫌なのが、電源ボタン(青枠)がデリートキーのそばなので、押し間違いが怖いです(データが消えるわけじゃないので大丈夫ですが)。また、横カーソルキー(黄色枠)が若干小さいですね。
赤枠のキーはショートカットを設定でき、アプリやファイル、Webサイトの割り当ても可能なので、よく使うものを設定しておくと瞬時に使えます。
耐久性
HPのビジネスノートでは12万時間を超える耐久性や衝撃・振動テストを実施しており、それに加えて米軍の物資調達規格であるMIL-STD 810Hの19項目のテストもやっています。耐久性、堅牢性は高いです。
CPU
Intel core i5-10210U | Core i7-10510U | |
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア/スレッド | 4/8 | 4/8 |
ベースクロック | 1.6GHz | 1.8GHz |
ターボブースト時 | 4.2GHz | 4.9GHz |
キャッシュ | 6MB | 8MB |
TDP | 15W | 15W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
(グラフをタップすると数値が表示されます)
[visualizer id=”16342″ lazy=”no” class=””]Core i5がスコア6510、Core i7が7349とどちらも7000前後のスコアになっており、十分な性能だと思います。執筆時現在そこまで高い性能だとは思いませんが、ビジネス用途でサクサク使えるほどの性能はあります。
「コアとスレッド」は並行作業がやりやすいかどうかの目安になるのですが、どちらのCPUも4コア8スレッドと、問題ない大きさになっています。
<アプリの数は例です>
ディスプレイ
インチ | 解像度 | 液晶・光沢 | 輝度 | HP Sure View | モデル |
13.3インチ | フルHD 1920×1080 |
IPS・なし | 1000nit | 〇 | WiFiモデル/Core i5 LTEモデル |
13.3インチ | フルHD 1920×1080 |
IPS・なし | 400nit | – | WiFiモデル LTEモデル |
ちょっと不思議なのですが、WiFiモデルのCore i7搭載機種のみHP Sure Viewはありません。その他の機種はSure Viewの有無を選べるか、Sure View搭載・非搭載の両方のモデルがあります。
ディスプレイは高解像度のフルHDで、視野角が広くコントラスト比が高いIPS液晶が使用されています。また、標準的なディスプレイは輝度が250~300nitくらいですが、本機種は輝度が400nit、もしくは1000nit(Sure View搭載モデル)もあるので、日中の日が当たるような場所でも、ディスプレイが明るくて見やすいです。
<右・Sure Viewオン>
HP Sure ViewをONにすると、輝度と視野角が下がり、後ろからのぞき見できなくなるので、公共の場で使用するときは便利です。
ディスプレイ上部には顔認証用のIRカメラとWebカメラがあり、使用していない時や離席中はプライバシーシャッターを閉じることで、プライバシーを守ることができます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する場所で、パソコンの作業台になります。作業台が大きいとより大きなデータや、より多くのことがやりやすくなります。
本機種は搭載メモリはDDR4-2666MHz・メモリスロット2つで、最大32GB搭載でき、自分でカスタマイズする場合は最大64GB搭載できます。通常、8GBあれば十分ですが、より大きなメモリが必要な人にも対応しています。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動なんかにも関わってくるパーツなんですね。
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 16Gbps~32Gbps | 6Gbps(SATA接続) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージは数種類あり、WiFiモデルとLTEモデルは若干違います。
WiFiモデル
- SSD SATA 128GB
- SSD PCIe NVMe 256GB+Optaneメモリー16GB
- SSD PCIe NVMe 512GB+Optaneメモリー32GB
LTEモデル
- SSD PCIe NVMe 256GB
- SSD PCIe NVMe 512GB
SSD SATAは容量が少ないし、データ転送速度(最大6Gbps)も遅いのでお勧めしません。(PCIe NVMeは最大16Gbps~32Gbps)
また、Optaneメモリーはデータをキャッシュ(記憶)するメモリで、よく使うものがキャッシュされるので、アプリやWebサイトなど高速表示されます。
LTE
LTEはnanoSIMを使ってスマホの様に常時インターネットに接続できる機能で、インテルのXMM 7360 LTE-Advancedが搭載可能です。
下り(受信)最大450Mbps、上り(送信)最大50Mbpsと、速いですね。
各キャリアの重要なバンドは以下になり、すべて対応しています。
- docomo・・・1,3,19,21
- au・・・1,18
- softbank・・・1,3,8
WiFi6
WiFi6は次世代通信規格で、WiFi5の最大通信速度(6.9Gbps)よりも約40%速い9.6Gbpsになります。
また、一度に電波を飛ばせるデバイスの量が増えたので、混雑している回線でも安定して、より高速な通信が可能になっています。
セキュリティ
世界で最も安全なビジネスPCをうたっているだけあり、HP独自の堅牢なセキュリティが搭載です。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen5・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start Gen6・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Sure Run Gen 3・・・ウイルス対策ソフトやOSのセキュリティ機能をOFFにさせない
- HP Sure Recover Gen3・・・OSがウイルスに感染した場合でも、正常な状態に自動リカバー
- HP Client Security・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- セキュリティナノロックケーブル用スロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
インターフェイス
右側面インターフェイスは、左からnanoSIMスロット、Thunderbolt(USB-C)が2つ、HDMIに電源コネクタが搭載です。Thunderboltが2つあるのは嬉しいですね。
左側面にはロックケーブル用スロット、USB-A 3.1 Gen1が2つ、ヘッドフォン/マイクジャックです。
SDカードリーダーがないのが残念ですが、比較的充実したインターフェイスになっています。(通常13型にSDカードリーダーはありません)
保証・サポート
Eliteシリーズは、他のビジネスモデルよりも上位のPremiumサポートが標準で付属しており、最長5年まで延長できます。
受付時間は、平日朝8時~夜9時、土曜日は朝8時から夕方5時半までで、1つの窓口で解決してくれます。たらいまわしがないので、スピーディーだし安心ですね。
また、修理保証は1年間取り修理で、HP指定業者が自宅や会社にPCを引き取りに来てリペアセンターに配送、修理後、郵送してくれます。最長5年まで延長でき、保証期間内はパーツ代や輸送費は無料です。
オンサイト修理という「エンジニアが指定住所に来て修理」をする保証にアップグレードでき、こちらも最長5年まで延長できます。
まとめ
SDカードリーダーが無いことと、キーボードの配置が個人的に「う~ん・・・」ですが、それ以外はしっかりとした機能と性能だと思います。
たったの1.25㎏と小型軽量で持ち運びがしやすいし、何といってもWiFi6に対応!LTEモデルを選べば、WiFiを探す必要もないので、「時間の無駄」が減りますね。また、バッテリー駆動時間が最大約23時間と長いので、モバイルバッテリーや充電アダプターの持ち運びが必要ないことがほとんどだと思います。
また、EliteBookはサポートと保証が手厚いので、「万が一」の時も安心かと思います。
こんなにコスパが高く、品質も高いHPのビジネスノートは希少ですね。