HP EliteBook 8 Flip G1i 13のレビューです。
2 in 1 PCで使い勝手が高く、13.3インチのコンパクトモバイルPCです。
HP Wolf Securityがあり、MILスペックにも準拠、付属のペンは本体内部に収納できるなど良い点も多いのですが、13.3インチで約1.55㎏と持ち運び向けの重量ではありませんでした。
本機の良い点と残念なです
良い点 | 懸念点 |
HP Wolf Securityあり | 重たい |
2 in 1 PCで使い勝手が高い | 輝度が屋外では低い |
ペンを本体に収納できる | – |
マグネシウム筐体で高級感があり、すごく軽い | – |
500万画素WEBカメラ | – |
指紋センサ― | – |
筐体左右にUSB Type-Cがある | – |
Wi-Fi 7、LTEモデルあり | – |
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 255U、メモリ32GB、SSD 512GBになります。
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EliteBook 8 Flip G1i 13のスペック
CPU | Core Ultra 5 225U Core Ultra 7 255U |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-7467 16/32GB(オンボード) |
ストレージ | SSD 256/512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | WUXGA |
OS | Windows 11 Pro |
LAN | Wi-Fi 7、LTEモデルあり |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | 500万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 301.8 × 216.1 × 18.95mm(最厚部) |
重さ | 実測1545g(公称値1399g) |
バッテリー(JEITA 3.0) | 13.6時間 |
標準保証 | 1年間 |
同梱 | HP Nested Pen |
価格 | 18.5万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ2で、最大12 TOPSのNPU性能があります。どちらも12コア14スレッドとコア数が多いです。
メモリはLPDDR5X-7467MHzで16GBか32GB、ストレージはSSD PCIe 5.0で最大1TBになります。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い13.3インチで、画面比16:9の14インチ以上の情報量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット) で光沢パネル、輝度は300ニトです。ちょっと輝度が低いですが、光沢パネルなので光沢無しよりも明るいです。
本体収納可能なペンもあるので、なくさないし充電切れを起こすこともないですね。
その他のスペックはWindows 11 Proが搭載、無線は最新のWi-Fi 7でLTEモデルもあり、Webカメラは高画質500万画素、そして指紋センサーもあります。
筐体はコンパクトですが実測1545g(ペン内蔵時)と、13.3インチでこんなに重たい機種は初めて見ました。バッテリー駆動時間もそこそこ長い最大約13.6時間で、離席が多い人に合います。
インターフェイスはそこそこ豊富で、Thunderbolt 4が2つにUSB TypeC 3.2 Gen 2が1つ、USB-A 10Gbpsも1つ、HDMIや3.5mmジャックがあり、左右にUSB Type-Cがあるので便利です。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
質問 | 回答 |
---|---|
納期が変わりました。こういうことは良くありますか? | 時期によりますが、大きなセールがある12月、1月、そして新年度に向けての買い替え需要が高い3月4月は納期がずれることがあるようです。 |
出荷からどのくらいで届きますか? | 経験からみると、出荷から通常1週間以内に届くと思います |
画像・動画編集に使えますか? | Clipchampなどで切り貼りや字幕・音声を付けるという動画編集であればできます |
ファンはうるさいですか? | ベンチマーク計測時で42dBでちょっと音はしますが、一般的な使用をしているときは静かです |
PD充電できますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | Thunderbolt 4があるので可能です |
オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度は500万画素と高いので、講師でも生徒でも十分なスペックです |
メモリ/ストレージの増設はできますか? | できません |
持ち運びに向いていますか? | コンパクトでLTEモデルもあり、バッテリー駆動時間も長めですが重たいので向いていません |
ディスプレイは明るいですか? | 300ニトで室内では十分、明るい屋外ではちょっと暗めです |
Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
PCを快適に使う目安のスペックは? | 中負荷作業くらいならCore Ultra 5でも使いやすいですが、よりサクサク使いたい場合はCore Ultra 7がおすすめです |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
HP Wolf Security for business搭載可能
セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
プレミアムサポート
HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金8:00-21:00、土8:00-17:30になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
MILスペックに準拠
本機はHP独自の12万時間のテストに加え、米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Hの18項目に適合と堅牢性の高い機種です。
HP eSIM Connect
法人限定で追加料金なしで4G LTEが5年間使えるモデルがあります。データをたくさん使うような場合は、すごくお得な価格です。
詳しくは公式サイトのHP eSIM Connectをどうぞ。
コンバーチブルPCで使いやすい
コンバーチブルPC(2 in 1 PC)はヒンジが360°回転する仕様で、いろいろなモードに変形できるので、いろんな状況で使いやすいです。
左上の写真から時計回りに、
・ノートブックモード
・メディアモード
・テントモード
・タブレットモード
です。
スタンドモードはペンや指で操作するときに使いやすいです。
タブレットモード時はタブレットの様にして使えるので、付属のペンでメモを取ったり、イラストを描いたりしやすいです。ただし本機は13.3インチで1.55㎏もあるので、片手で持ってペンを使ったりなどの作業は難しいです。
テントモードはベッドに寝転んで使ったりするときに、底面にある吸気口を塞がないので筐体が熱くなりにくいです。
本機はHP USIリチャージャブルペン(HP Nested Pen)を内蔵しており、30秒の充電で60分使うことができます。また、置き忘れた場合に紛失防止アラートもあります。
ペンで画面を触るとスリープを解除、ペンを取り出すとスリープを解除、パソコン使用時にペンを取り出すとペンメニューがポップアップします。すごく便利ですね。
ペアリング不要で、パームリジェクション機能付き、筆圧検知は4096段階もありなかなか使いやすいペンでした。
画面比16:10で14インチ並みの表示
13.3インチのディスプレイで解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で光沢パネルを採用、そして本来のコンテンツの色が一貫して見えるよう自動的に画面を微調整するAmbient Light Sensorを搭載しています。
輝度は300ニトと屋内では十分ですが、屋外で使うには若干暗めです。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9のディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。画面比が16:9の14インチよりもより多くの情報が表示できています。
本機の色域は広くなく、クリエイターPCに採用されるsRGB 100%と比較すると赤色の描写がいまいちです。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、本機の黒はちょっと明るいですが一般的なディスプレイです。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
おしゃれなマグネシウム筐体
左右ベゼルは細く、マグネシウム筐体なので手触りも見た目も良いです。
ベゼル幅は左右5.8ミリ、上10.9ミリ、下17.2ミリです。下ベゼル以外は細いですね。
マグネシウム筐体で手触りも良く、質感が高いです。主要部品の60%に、リサイクルされた銅、アルミニウム、プラスチック、廃食用油などの再生素材を使用しているらしく、エコな機種です。
筐体最厚部は18.95ミリと厚いですが、前部11.84ミリ、後部15.45ミリとスリムです。
直線的な筐体で、かっこいいですね。寸法は幅301.8ミリ、奥行き216.1ミリで、2 in 1 PCなのですごく小さいわけじゃないですがコンパクトな方です。
重さは実測1545gと、13.3インチでは最重量モデルだと思います。2 in 1 PCやLETモデルは重くなりがちですが、それでもこの重さだと持ち運びも大変です。
横からです。
ヒンジは大きく頑丈です。さりげなくロゴも入ってますね。上位モデルはこういった細かなところまでデザインされているので、安いPCと比べると違いがありますね。
インターフェイスは高品質で、US Type-Cが3つもあるので助かります。
右側面にはアクティブペン専用ガレージ、nanoSIMカードリーダー(オプション)、USB Type-C(20Gbps)、USB-A(5Gbps)、ナノセキュリティロックケーブルです。
左側面はHDMI、Thunderbolt 4(40Gbps)が2つ、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてスマートカードリーダー(オプション)です。
バッテリーは3セル62Whrと大きく、最大約13.6時間のバッテリー駆動時間、そして急速充電に対応しており30分で最大50%の充電が可能です。
キーボード
キーボードは防滴機能付き、バックライトと指紋センサー付きで、特別なキーボードじゃないですが普通に使いやすいキーボードでした。
半角/全角キーや一番下のキー列は若干スリムになっており、カーソルキーはすべて小さいので慣れが必要な人もいると思いますが、主要キーは同じ大きさなのでミスしにくいです。
Copilotキーがあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので便利です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.8×18.3㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.0㎜(公称値1.3ミリ)で打鍵感は普通です。
タッチパッドは実測125.5ミリ×80.3ミリと大きく、操作性も高いです。
プライバシーシャッター付き500万画素高画質Webカメラ
Webカメラは高画質500万画素で、高性能なカメラが必要な配信者やオンラインレッスンの講師、Webミーティングを開催するリーダーにも合います。プライバシーシャッター(画像右が閉じた状態)もあるので、カメラを使用しないときは閉じておくことができます。
本機のWEBカメラで撮影した画像と、比較のFHDカメラで撮影した画像です。本機は色も鮮やかで、毛並みまでしっかりと写されています。
また、Poly Studioの内蔵デュアルスピーカーとデュアルマイクが搭載しており、スピーカーの音質は普通でした。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
ベンチマーク
ここからは各種ベンチマークで性能を見ていきます。SSDのシーケンシャル速度以外は全体的に低めのスコアが出ました。
13.3インチとコンパクトなので、14インチや16インチに比べ性能が出にくいのは当たりまえで、CPU自体も「ビジネス用途でも使える」程度の性能に仕上がっているからだと思います。
最大13 TOPSのNPU性能を持つCore Ultraシリーズ2搭載
どちらも最大13 TOPSのNPU性能を持ち、どちらも12コア14スレッドになります。NPUに対応しているアプリはどんどん増えており、今後ますます作業がはかどります。
*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。13 TOPSは13兆回/秒
レビュー機はCore Ultra 7 255Uが搭載しており、CPU性能を総合的に見ると、省電力モデルのUシリーズを搭載した13.3インチなのでそこまで高い性能じゃなく、中負荷作業をメインにする人に合います。
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは16308と、ビジネス用途でもがっつり使えるほどの性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
- 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
- 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
Ryzen 7 8845H | |
---|---|
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 255U | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V/別機種 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア395、シングルコア103とマルチコアが低めの性能でした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 8640U | |
Core i5-13420H | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P | |
Core Ultra 7 255U |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 228V | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2203、Half Precision(半精度)は916、Quantized(量子化スコア)は4090と悪くない性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 255U | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5382→ミドルクラス
- Essentialは9155→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
- Productivityは7091→快適に使える
- Digital content creationは6519→普通
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 5625U | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 7 5700U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 3 7335U | |
Core Ultra 7 255U | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core i7-1260P | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は4分43秒と速くないです。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 255U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i5-13420H | |
Core Ultra 5 228V | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
グラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、3853と普通です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Core Ultra 5 228V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 255U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-13420H |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは4329と高いスコアじゃないですが、平均的で悪くないです。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 228V | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen AI 7 PRO 350 | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535HS | |
Core Ultra 7 255U | |
Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は10391で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは4358で「普通」でした。(画質はFHD)
総合してみると、グラフィック性能は普通で、高負荷なクリエイティブワークには向いていませんが(できることはできる)、そういった作業以外でグラフィック性能が足りないと思うことはないと思います。
排熱性能
通気口はそこまで大きくないですが、メッシュ状になっておりゴミが入りにくくなっています。
筐体内部には1つのファンに、ヒートパイプが1本あります。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は43.5度と温かいくらいで、底面温度は45.3度と膝の上に置いて使っていると熱く感じました。
騒音値は平均42dBとファンの音は普通に聞こえましたが、そこまで気になるほどでもないです。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
メモリ性能
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-7467MHzの32GBで、Memory Markで性能を計測したら2184と、このメモリにしてはすごく低い性能でした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機LPDDR5X | |
DDR4-3200MHz平均 |
速いストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の512GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6325MB/秒、ライト(書き込み速度)は4208MB/秒とすごく速かったです。
起動時間を5回計測した平均は18.2秒と遅くないですが速くない速度でした。
1回目 | 17秒 |
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2回目 | 17秒 |
3回目 | 19秒 |
4回目 | 19秒 |
5回目 | 19秒 |
平均 | 18.2秒 |
まとめ
良い点
・2 in 1 PCで使い勝手が高い
・HP Wolf Securityがあるので安心
・MILスペックに準拠
・マグネシウム筐体
・ペンが本体内蔵でなくさない、バッテリー切れを起こさない
・500万画素Webカメラ
・指紋センサ―搭載
・Wi-Fi 7に対応
・筐体左右にUSB Type-Cがあり高品質
・HP eSIM Connect対応モデルあり
残念な点
・13.3インチでは非常に重たい
・外出用にしては輝度が高くない
総合評価
性能的には普通のスペックで、そこまで特筆する点もありませんが、2 in 1 PCなので使いやすいですよね。
また、ペンが本体に収納できるので、失くさないし、バッテリーぐれを起こすこともないと思います。便利ですね、これ。
他にもWi-Fi 7や超高画質の500万画素Webカメラなど、良いところもあります。
ただし、重たい。本機はnanoSIMスロットも、スマートカードリーダーもあったとは言え、13.3インチで1545gもあると持ち運び用に買うのはどうかなと思います。ただし、スマートカードやnanoSIMリーダーなしにすると100gくらいは軽くなると思うので、その場合はそこまで悪くないと思います。
購入先
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代