HP Chromebook Plus x360 14のレビュー ハイスペックChromebook

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ディスプレイがくるっと360度回転するコンバーチブルChromebookです。

本機にはほぼ同じ名前の「Chromebook x360 14b-cd」という機種があり、本機は「Chromebook Plus x360 14b-cd」になります。

本機はCPUとストレージ、Webカメラの性能が高くなっており、ChromebookはGoogle PhotoやGoogle Chrome、ドキュメントやスプレッドシートなどGoogle製品を主に使う人に使いやすいです。

当サイトの評価は、このようになりました。

スペック [usr 4.3]
コスパ [usr 3.8]
総合評価 [usr 4.0]

 

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HP Chromebook Plus x360 14のスペック

CPU Core i3-N305
メモリ LPDDR5-4800 8GB
ストレージ UFS 256GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) FHD IPS液晶 タッチ ブライトビュー
OS Chrome OS
無線 Wi-Fi 6E
生体認証
WEBカメラ FHD
寸法(幅×奥行×高さ) 323 × 210.3 × 20.4mm
重さ 約1.5㎏
バッテリー 最大約10時間15分
標準保証 1年間
自動更新ポリシー 2033年6月
価格 8.9万円~

<性能評価>

 

Chromebookの頭脳であるCPUはCore i3-N305が搭載で、かなり高い性能です。がっつりとビジネス用途で使えるくらい高い性能で、Chromebookでは最高峰に位置します。

メモリは最新のLPDDR5で8GBと大きく、ストレージはUFSで256GBと大容量です。

ディスプレイは14インチFHD IPS液晶で、光沢ありのタッチパネルと標準的ですが、輝度が250ニトと低めで、屋外で使うには暗いと思うこともあると思います。

その他のスペックは、OSはWindowsじゃなくChrome OSで、無線はWi-Fi 6か6Eに対応です。そこそこコンパクトな筐体ですが、質量は1.5㎏と14インチにしてはちょっと重たく、バッテリーは標準的な約10時間15分になります。

インターフェイスも少ないですが、HDMIとMicroSDカードリーダーが必要ないという人には十分だと思います。

 

 

公式サイト

 

兄弟モデルとの比較

<左/本機種・右/兄弟モデル>

兄弟モデルのChromebook x360 14b-cdとの比較です。

本機種 兄弟モデル
CPU Core i3-N305 Intel N200
メモリ LPDDR5-4800 8GB LPDDR5-4800 8GB
ストレージ UFS 256GB UFS 128GB
ディスプレイ FHD IPS
無線 Wi-Fi 6E Wi-Fi 6
バッテリー 10時間15分 11時間
重量 1.5㎏
寸法 323 × 210.3 × 20.4mm

本機が上位モデルで、相違点はこちらです。

・Core i3-N305は倍くらいの性能
・ストレージが倍の256GB
・Wi-Fi 6E対応
・WebカメラがFHDに

CPUの性能は大きく上がりましたが、その他のスペックは微増といった感じです。

こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markのスコアの比較です。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・兄弟モデル

Intel N305  10090
Intel N200  5165

 

 

Chromebookとは?

Chromebookのセキュリティ

Chrome Windows
OS Chrome OS Windows
ブラウザ 基本的にGoogle Chrome Edge(好きなものを選択可能)
保存 基本的にGoogle Drive 基本的に内蔵ストレージ
ダウンロード Google Play Microsoft Store
各Webサイト
Office
セキュリティ 完全自動 自分でも対処した方が良し

Chromebookって何?って思う人も多いと思いますが、簡単に言うと「普通のノートパソコン」です。普通に使えます。

ただしOSがChrome OSなので、Androidスマホのパソコン版と言った感じです。Windowsパソコンとの大きな違いは、スペックと好きなものをダウンロードできるかどうかですね。

スペックで見ると、Chromebookには省電力で低い性能のCPUが搭載することが多いですが、Chrome OSってめちゃくちゃ軽いんです。なので、低性能CPUでもサクサク動きます。

また、Win PCは各Webサイトから好きなものをダウンロードできますが、ChromebookはGoogle Playからのみダウンロードができます。なので、「特殊なアプリやソフトをダウンロードしない」人は、特に気にならないと思います。

また、Chromebookはストレージが小さいので、パソコン本体にデータを保存せずに(保存してもOK)、クラウドにデータを保存するような仕様です。これは、いつでもどこでも、どのデバイスでも情報をシームレスに共有できるようにするためです。

セキュリティはGoogleが対処しており、基本的に自分で何かをすると言う必要はありません。検証済みのブートプロセスにより、起動するたびにシステムに悪意のある変更がされていないかを自動的に検出し、必要に応じてより安全なバージョンに戻します。

万が一変なサイトに飛んでしまっても、システムと切り離されているので、そのページを閉じればOKです。パソコンがウイルス感染したりすることはほぼ無いそうです。

ただし、ChromebookはMicrosoft Officeアプリが使用できない(オンライン版は使用可能)なので、どうしても仕事でMicrosoft Officeを使う人はWindowsパソコンが使いやすいかもしれません。

今回はWindows PCとの違いを解説しましたが、Androidタブレットとの違いは「ChromebookとAndroidの違い」を参考にどうぞ。

 

 

コンバーチブルPCでどこででも使いやすい

コンバーチブル(2 in 1)PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様にも使用したりできるタイプのPCになります。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd タブレットモード

<タブレットモード>

移動中の車内やカフェで使うときは、タブレットモードだと場所を取らないので使いやすいです。縦置きでも横置きでも使えます。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd スタンドモード

<スタンドモード>

タブレットモードだと光が反射して見にくい時や、ディスプレイをもっと近づけたいときに有効なスタンドモード。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd テントモード

<テントモード>

ベッドなどに寝転がっているときに、底面の通気口をふさがないスタンドモードです。

コンバーチブルPCは場所を選ばずに使えるので、使い勝手が高いです。

 

 

Chromebookとしてはかなり高性能なCPUを搭載

CPUはIntel Core i3-N305で、Windows PCに搭載していてもそこそこ使えるほどの高性能で、Chromebookだとかなり高い性能です。

8コア8スレッドでキャッシュは6MB、TDPは15Wになります。

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、比較対象はWindows PCに搭載されるCPUです。

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 5 125H  20071
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  12654
Core i5-1135G7  10098
Core i3-N305  10090
Core i3-1005G1  5188
Intel N200  5165

 

Geekbench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。比較対象はChromebookやAndroidタブレットに搭載されるCPU/SoCです。

マルチコアシングルコア

Geekbench 6 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i3-N305  4965
Snapdragon 8+ Gen 1  4596
Snapdragon 870  3538
Intel N200  3504
Snapdragon 870  3096
MediaTek Kompanio 1300T  2864
MediaTek Dimensity 7050  2440
Snapdragon 695  1958
Snapdragon 750G  1940
MediaTek Helio G99  1875
Snapdragon 690 5G  1873
Snapdragon 7c Gen 2  1629
Ryzen 3 3250C  1596
Unisoc T610  1213

Geekbench 6 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon 8+ Gen 1  1781
Intel N200  1288
Core i3-N305  1280
Snapdragon 870  1047
MediaTek Dimensity 7050  967
Snapdragon 695  886
MediaTek Kompanio 1300T  739
Snapdragon 750G  644
MediaTek Kompanio 520  619
Snapdragon 690 5G  610
Snapdragon 7c Gen 2  553
MediaTek Helio G90T  495
Snapdragon 680  376
Unisoc T610  339

 

高画質FHD Webカメラ搭載

HP Chromebook Plus x360 14b-cd 左斜め前から

WEBカメラは高画質のFHD(約207万画素)になり、高解像度です。

 

FHD解像度の場合は毛並みまできれいに映し出され、HDと比べると全然違いますね。FHD Webカメラは2022年ごろからビジネスPCに搭載されるようになり、オンライン会議やミーティングなどが多い人に合います。

マイクとスピーカーはそれぞれ2つずつ搭載し、プライバシーシャッターも搭載しています。

 

 

その他の特徴

 

外観

HP Chromebook Plus x360 14のレビュー

メテオシルバーという色を採用しており、上下のベゼルがちょっと太めですが、左右のベゼルは細くスタイリッシュです。

寸法は

・幅 323㎜
・奥行 210.3㎜
・高さ 20.4㎜

で、20㎜と分厚いですがコンパクトです。質量は1.5㎏と、14インチでは重たいほうです。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd 背面

樹脂素材のボディで、鏡面仕上げのロゴもおしゃれですね。たわみに強い堅牢なユニボディを採用し、ラウンドエッジでおしゃれです。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd 右斜め前から

ユニボディはつなぎ目のないボディで1つのパーツから構成しており、耐久性や剛性も高く作るコストもかかります。上位モデルのみに見られる仕様です。

キーボードはフルサイズ19㎜で、バックライト付きになります。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd テントモード

Chromebookは省電力CPUを使用しているため、ファンレスになっています。重たい作業をしても音が出ないので、図書館などの静かなところでも使えます。

 

 

ディスプレイは一般的なFHD解像度

HP Chromebook Plus x360 14のレビュー

 

解像度 光沢 液晶 輝度
14型 FHD あり IPS 250nit

ディスプレイは標準的で、1920×1080ドットのFHD解像度にコントラスト比が高いIPS液晶が採用です。

光沢ありの液晶なのでちょっと明るく見えますが、輝度は250ニトと低いので、屋外の明るい場所では暗くて見にくいことがあります。

8.9万円のPCなので、もうちょっと良いディスプレイだったらうれしいですね。

こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5-4800MHzで、8GBになります。Windows PCで8GBと言えば普通ですが、Chromebook で8GBと言えば大きいです。

また、メモリの動作周波数も高いので、サクサク快適に動作します。

 

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

ストレージはタブレットやスマホに採用されることが多いUFSで、256GBとChromebookにしては大容量です。ただし、最大でも256GBなので(Windows PCは1TBや2TB)、外付けストレージやクラウドを併用した方が良いかもしれません。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは最大約10時間15分と普通で、使い方によっては丸1日使えると思います。

また、急速充電にも対応しており、約45分で50%も充電できます。急な外出時にも対応できますね。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは最低クラスで、接続するものが多い人は使いにくいです。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd 左側面インターフェイス

左側面には、USB Type-C 5Gbps(DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)と、電源、音量ボタンになります。

 

HP Chromebook Plus x360 14b-cd 右側面インターフェイス

右側面USB Type-C 5Gbps(DisplayPort 1.4、Power Delivery)とマイク/ヘッドフォンジャック、そしてUSB-A 5Gbpsになります。

HDMIもないしMicroSDカードリーダーもないので、ドックやハブが必要な人もいると思います。

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。

購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料

 

 

ライバル機種

 

IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)

Lenovo IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8 (Intel)のレビュー低価格モデルの2 in 1 PCで、Chromebookとしてはそこそこ性能が高い機種です。CPUには人気のIntel 100を採用しており、画面アスペクト比は16:10と縦に長く、12.2インチですが13インチ並みの情報が表示されます。

CPU Intel N100
メモリ 4GB
ストレージ eMMC 64GB
ディスプレイ(12.2型) WUXGA IPS液晶 光沢あり タッチ
OS Chrome OS
WEBカメラ HD 720p
重さ 約1.25㎏
バッテリー 最大約12時間
価格 4.5万円~

レビュー

 

ASUS Chromebook CM14 Flip 

ASUS Chromebook CM14 Flip 正面ほぼ似たようなスペックですが、メモリが8GBと大きく、2 in 1 PCになります。Chromebookでメモリが8GBと言うのは少なく、かなりサクサク使えます。

CPU MediaTek Kompanio 520
メモリ 8GB
ストレージ eMMC 64GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) FHD TFTカラー液晶
OS Chrome OS
無線 Wi-Fi 6
生体認証
WEBカメラ 92万画素
重さ 1.56㎏
バッテリー 最大約12.1時間
標準保証 1年間
価格 6.9万円~

公式サイト

 

 

まとめ

良い点

・コンパクトな筐体
・CPUスペックが高い
・メモリが最新で8GBと大容量
・2 in 1 PCでどこででも使いやすい
・Wi-Fi 6Eに対応
・高画質FHD Webカメラ搭載
・ユニボディで頑丈な筐体

 

残念な点

・インターフェイスが乏しい
・ちょっと重たい
・輝度が低い

 

総合評価

CPUとメモリ、ストレージの性能は高く、上位モデルのChromebookです。

パソコン自体はサクサク快適に使えますが、価格の割にインターフェイス乏しく、ディスプレイも低価格PCに搭載されるスペックです。

PCにHDMI経由でモニターを繋がない人や、データ移動もあまりしない人、屋内で使うような人には使いやすいと思います。

 

 

公式サイト