dynabook GR/ZZのレビューです。
Core Ultraシリーズを採用し、最高でCore Ultra 7 155Hを搭載できるハイスペック機種で、グラフィック性能も高く、それでいて排熱性能も高い万能プレーヤーと言う印象でした。
また、861gからと非常に軽いので、毎日の持ち運びがずっと楽になります。今ご使用のPCの重さを感じるという人は検討の価値がすごくあります。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155H、LPDDR5X-6400 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。
Contents
dynabook GR/ZZのスペックと特徴
| CPU | Core Ultra 5 125U Core Ultra 7 155U Core Ultra 7 155H |
|---|---|
| メモリ | LPDDR5X-6400 16/32GB(オンボード) |
| ストレージ | SSD 512GB/1TB |
| グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
| ディスプレイ(13.3型) | WUXGA 高輝度・ 高色純度・ 広視野角 タッチパネルあり |
| OS | Windows 11 Home |
| LAN | Wi-Fi 6E、RJ45 |
| 生体認証 | 顔認証 |
| WEBカメラ | FHD+IRカメラ |
| 寸法(幅×奥行×高さ) | 298.8 × 212 × 17.7-18.7mm |
| 重さ | 861g |
| バッテリー(JEITA 3.0) | 11時間 |
| ポート | USB 3.2 Gen 1×2つ Thunderbolt 4×2つ RJ45、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャック、microSDカードリーダー、セキュリティロックスロット |
| 標準保証 | 1年間(引き取り修理・海外保証) |
| カラー | メテオシルバー、ミッドナイトブルー |
| 価格 | 17.1万円~(非会員) 13.8万円~(会員) |
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ1で、省電力のUシリーズかハイパフォーマンスのHシリーズが搭載可能です。Uシリーズは12コア14スレッド、Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッドと多コア多スレッドで、NPUは11 TOPS(1秒間に11兆回の演算処理が可能)になります。
メモリはLPDDR5Xで16GB(Uシリーズ)か32GB(Hシリーズ)、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBになります。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い13.3インチで、一般的な14インチ以上の情報量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で高輝度・ 高色純度・ 広視野角絵~賞を採用し、タッチパネルモデルもあります。
その他のスペックはWindows 11 Homeが搭載、LANはWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット、Webカメラは高画質FHD画素、顔認証のIRカメラもあります。
筐体はコンパクトで861gからと非常に軽く、バッテリー駆動時間は最大約11時間で外出が多い人に合います。
インターフェイスは豊富で高品質、Thunderbolt 4が2つにUSB-A 5Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあり、13.3インチでは珍しいRJ45もあります。
よくある質問と回答
ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 画像・動画編集に使えますか? | 切り貼りや字幕・音声・軽いエフェクトを付けるという動画編集であれば問題ありません |
| ファンはうるさいですか? | ベンチマーク時で平均62dBとちょっとうるさかったです |
| PD充電できますか? | できます |
| PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? | できます |
| オンラインレッスンに合いますか? | カメラの解像度はFHD万画素と高いので、十分合います |
| メモリ/ストレージの増設はできますか? | できません |
| 持ち運びに向いていますか? | たったの861gと軽く、持ち運び向けです |
| ディスプレイは明るいですか? | 室内では十分、屋外では直射日光が画面に当たらなければ実用範囲でした |
| Officeの使い心地は? | 快適に使えます |
| PCを快適に使う目安のスペックは? | 基本性能が高いので、どのモデルを購入してもサクサク動きます。 |
| ディスプレイの色域の違いは何ですか? | 色域はNTSC 45%<sRGB <DCI-P3 <Adobe RGBの順に広く、本機はsRGB 100%相当でした |
以下にて本機の特徴をご紹介します。
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COCORO MEMBERSは、シャープ株式会社が運営する会員サイトで、利用・会員登録は無料です。会員登録するとキャンペーンの応募やご愛用のシャープ製品を管理できるなど各種サービスが使え、dynabookでは会員価格でPCを購入することができます。

本機だと、最安モデルが3.3万円も違います。登録しないとPCはかなり高い価格なので、面倒くさくてもやっておいた方がいいです。
公式サイト右上にある「会員登録」から登録できます。
あんしんサポート
これ、標準サポートですよ。
電話サポートが5年間、そして遠隔支援サポートも5年間付いてきます!!
すごいですよね。ここまで手厚いサポートは非常に珍しいです。
PCの保証は機種によりますが1年か2年で、3~5年に保証を延長することができます。
保証内容は引き取り修理(dynabook指定業者が指定場所に引き取りに来ます)と海外保証(保証書に ILWマーク が付いている製品のみ)になります。
わずか861g、毎日持ち歩ける超軽量モバイルPC
質量がたったの861グラムで、めちゃくちゃ軽いです。筆者も1㎏くらいのノートPCを持っていますが、800g台となるとすごく軽いです。
しっかりとした造りの筐体で、手触りも良く高級感がありました。ベゼル幅は左右5.8ミリ、上10.7ミリ、下12ミリと細いですね。
レビュー機はセレストブルーで、ネピュラブラックもあります。
筐体は樹脂素材とメタル素材を使っており、MIL規格のテストを9つクリアした堅牢性の高い高品質なボディです。
厚さは17.7ミリ~18.7ミリで、掴んで持ち運びしやすいです。
寸法は幅298.8ミリ、奥行き212ミリで、これだけ軽いのでよりコンパクトに感じます。
本機は指一本でディスプレイを開くことができるので、片手にドリンクや書類を持っていても簡単にディスプレイを開いて使い始めることができます。
こんなに軽い筐体でこれができるのはすごいです。
ディスプレイは180度開くので、画面共有などもしやすいです。
JEITA 3.0測定(FHD動画を輝度200ニットで再生)のバッテリー駆動時間は、最大約11時間とそこそこ長く、急速充電に対応しており30分で最大40%の充電が可能です。
ディスプレイを検証
13.3インチで解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア)を採用し、タッチディスプレイモデルもあります。
本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
レビュー機はsRGB 100%で、一般的なディスプレイのNTSC 45%よりも色彩が豊かです。画像編集や動画編集にも向いています。
こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、右の本機は完全な黒じゃないですがすごく真っ黒な黒を描写できており、コントラスト比も高く、オブジェクトがくっきりと際立って見えます。
視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。
<屋外で撮影>
輝度は室内では十分明るく、屋外では直射日光が画面に当たらなければ実用範囲でした。撮影時は自分の後ろに日光があり、光がディスプレイに当たると白くなり見にくいですが、これはどのディスプレイでも同じです。
かな表記がないシンプルなキーボードで使いやすい
86キーのJIS配列準拠ですが、かな表記がないシンプルなキーボードです。私はかな表記があると見た目からごちゃごちゃしてて嫌いなのですが、これだとすっきりシンプルで見やすく使いやすいです。
主要キーは大きいのでミスしにくく、Enter周りのあまり使わないキーは小さくなっています。また、一番下のキー列は細長で、主要キーと大きさが違うので慣れるまでミスしやすいかもしれません。また、カーソルキーがすごく小さいので、個人的に慣れが必要でした。
Copilotキーがあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので便利です。
タッチパッドは実測110.4ミリ×70.3ミリと標準的な大きさで、普通の使い心地でした。
バックライトはちょっと暗めでしたが、しっかりと見えます。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.1㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、気持ちよく使えます。
キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.8ミリと深く、底打ち感がなく気持ちよくタイプできました。
プライバシーシャッター付きFHD Webカメラ
Webカメラは高画質FHD画素で、プライバシーシャッター(画像右が閉じた状態)もあるので、カメラを使用しないときは閉じておくことができます。
本機のWEBカメラで撮影した画像と、比較のFHDカメラで撮影した画像です。本機は若干緑がかって映りました。
顔認証のIRカメラも搭載で、サインインはゼロタッチでできます。
こんなに軽い筐体なのにスピーカーの品質はなかなか良く、音楽もしっかりと聴けるほどに中音と低音も効いていました。
また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。
日本のPCらしく豊富なインターフェイス
インターフェイスは豊富で高品質です。Thunderbolt 4が2つにUSB-A 5Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあります。
個人的に気に入ってるのは、Thunderbolt 4が左右にあることです。モニターに繋ぐにしても充電するにしても、左右にThunderbolt 4があると使いやすい方を選べるのでコードが邪魔にならないし、デスクもすっきりまとまります。
右側面にはmicroSDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1、Thunderbolt 4、RJ45、セキュリティロックスロットです。
左側面にはThunderbolt 4、マイク/ヘッドフォンジャック、HDMI、USB 3.2 Gen 1になります。
Wi-Fi 6E+イーサネットに対応
| 対応周波数 | 速度 | |
| IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
| IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
高速通信が可能なWi-Fi 6Eに対応しており、1ギガビットイーサネットもあるので、無線でも有線でも安定した通信が可能です。
ベンチマークでCore Ultraシリーズの実力を検証
搭載可能CPUはこちらで、レビュー機にはCore Ultra 7 155Hが搭載しています。
・Core Ultra 5 125U
・Core Ultra 7 155U
・Core Ultra 7 155H
CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(省電力Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能が上がり、消費電力も下がります。
Uシリーズは12コア14スレッド、Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッドと多コア多スレッドで、NPUは11 TOPS(1秒間に11兆回の演算処理が可能)になります。
*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できる数値。
ベンチマークの結果を先に言うと、CPU性能は全体的に高く、マルチコアもシングルコア性能もそこそこ高め。グラフィック性能は外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアでした。
苦手な作業がないオールマイティーなCPUでした。
CPU Mark計測結果・日常からクリエイティブまで余裕の性能
CPUの性能を測るCPU Markのスコアは22398と実用性の高い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
- 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
- 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 9 185H | |
| Ryzen AI 9 365 | |
| Ryzen 7 8845H | |
| Core Ultra 7 165H | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 7 8840HS | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 5 135H | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core i5-1335U | |
| Core Ultra 5 135U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 165U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS |
Cinebench 2024を検証・シングルコア性能がかなり高い
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア624、シングルコア100と高い性能でしたが、別機種で計測した同じCPUよりも低いスコアでした。
軽量コンパクトな機種なのでしょうがないですね。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Apple M1 Max | |
| Core Ultra 7 155H(別機種) | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 7 155H(本機) | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Core i5-13420H | |
| Apple M1 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P | |
| Core Ultra 7 255U |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種
| Core Ultra 7 258V | |
|---|---|
| Core Ultra 5 228V | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Apple M1 Max | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Apple M1 | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
| Core Ultra 7 155H(別機種) | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Ryzen 3 8300GE | |
| Core Ultra 7 155H(本機) | |
| Ryzen 7 8845HS | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 8640U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1280P |
Geekbench AIでAI性能をチェック
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2891、Half Precision(半精度)は1129、Quantized(量子化スコア)は5382と高い性能でした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core i7-1260P | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 7 350 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i7-1260P | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 3 7335U |
PCMark10でビジネス用途でも快適に使えるかを検証
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6721→ミドルハイクラス
- Essentialは9359→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
- Productivityは9804→非常に快適に使える
- Digital content creationは8978→高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i5-13420H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 3 5425U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-1240P | |
| Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Core Ultra 7 258V | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i7-1260P | |
| Core i5-13420H | |
| Core i5-1240P | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Ryzen 5 5625U | |
| Ryzen 7 5700U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-1235U | |
| Ryzen 3 5425U |
4K動画レンダリング時間を計測
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。
3回計測し平均は3分14秒と実用的な速度でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Core i7-1260P | |
|---|---|
| Core Ultra 7 255U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core i5-13420H | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core i7-14700+RTX 4060 | |
| Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
高いグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5594と高かったです。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
|---|---|
| Ryzen 7 8845HS | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Core Ultra 7 155H | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Core Ultra 7 258V | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Ryzen 5 7535U | |
| Core Ultra 5 125U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core Ultra 7 155U | |
| Ryzen 5 PRO 6650U | |
| Core i7-1260P | |
| Core i7-1355U | |
| Core i5-1335U | |
| Ryzen 3 7335U | |
| Core i5-1340P | |
| Core i5-13420H |
Fire Strike計測結果・GTX 1650 Max-Qよりも6%高い性能
Fire Stikeは7274で、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも約6%ほど高い性能でした。これはすごいですね。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| RTX 3050 | |
|---|---|
| Ryzen AI 9 HX 370 | |
| Core Ultra 7 258V | |
| GTX 1650 | |
| Core Ultra 5 228V | |
| Core Ultra 5 125H | |
| Core Ultra 7 155H | |
| GTX 1650 Max-Q | |
| Arc A350M | |
| Ryzen 5 8640HS | |
| Ryzen AI 7 350 | |
| Ryzen AI 7 PRO 350 | |
| Core Ultra 7 255U | |
| Ryzen 7 7735U | |
| Ryzen 5 7535HS | |
| Core i5-13420H |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は13836で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは7558で「やや快適」でした。(画質はFHD)
総合してみると、グラフィック性能はかなり高く、簡単な3DCADや切り貼り+字幕+軽いエフェクトを付けるくらいの動画編集であれば十分に使える性能です。
排熱性能 PC温度と騒音値を計測
通気口は小さいですが、ピンポイントに通気口が3つもありファンがフレッシュエアーを吸い込みやすいように設計されています。
こんなに軽い筐体なのに、内部にはファン2つとヒートパイプが2本あります。軽さのみを追求するわけじゃなく、しっかりと「使える」設計になっていますね。
CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。
この時のPC表面温度は34.2度とすごく低くく、底面温度も33度と低く、膝の上に置いて使っていてもちょっと温かいくらいでした。
騒音値は平均62dBとちょっとうるさく、扇風機の中くらいの音でした。
ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。
メモリ性能を検証
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの16GBで、Memory Markで性能を計測したら1997とすごく低い性能でした。このメモリでこんな数値になるはずないのですが、メモリ性能はあまり高くないようです。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
| LPDDR5X平均 | |
|---|---|
| DDR5平均 | |
| LPDDR5平均 | |
| LPDDR4X-4266MHz平均 | |
| DDR4-3200MHz平均 | |
| 本機LPDDR5X |
ストレージ性能・シーケンシャル速度はまぁまぁの速さ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の256GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は5029MB/秒、ライト(書き込み速度)は2832MB/秒とどちらもすごく速いわけじゃないですが、ビジネス用途でも十分に使えるほどです。
起動時間を5回計測した平均は12.2秒と速いです。
| 1回目 | 11秒 |
|---|---|
| 2回目 | 13秒 |
| 3回目 | 13秒 |
| 4回目 | 12秒 |
| 5回目 | 12秒 |
| 平均 | 12.2秒 |
まとめ
良い点
・これだけ高い性能で、発熱がすごく低い。長時間高負荷作業もしやすい
・めちゃくちゃ軽い!!
・こんなに軽いのにファン2つにヒートパイプも2本搭載
・顔認証対応でサインインも楽
・13.3インチでRJ45搭載は嬉しい
・高品質インターフェイス
・画面比が16:10で色域も広いディスプレイ
・CPU性能が高く、グラフィック性能が特に高い
残念な点
・高負荷時の騒音がちょっとあった。ここさえなければ「完璧」と呼べるほどのクオリティ
総合評価
861gからとこれだけ軽い機種なのに排熱設計もしっかりとしており、妥協無く作られたPCと言うのが伝わってくるPCです。
Core Ultraシリーズ採用でCPU性能は高く、特にグラフィック性能が高かったので、クリエイティブワークにも使える機種です。ディスプレイの色域も広いし、13.3インチでも14インチ以上の表示が可能で、生産性を落とさずにどこででも作業ができます。
それにしても、こんなに軽いと毎日の持ち運びが便利ですね。MILスペックのテストもクリアした堅牢性があり、安心して持ち運べます。
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