dynabook GR/ZZの実機レビュー 861gと超軽量だが高性能で排熱性能も高い

当サイトは広告、アフィリエイトを含みます

dynabook GR/ZZのレビューです。

Core Ultraシリーズを採用し、最高でCore Ultra 7 155Hを搭載できるハイスペック機種で、グラフィック性能も高く、それでいて排熱性能も高い万能プレーヤーと言う印象でした。

また、861gからと非常に軽いので、毎日の持ち運びがずっと楽になります。今ご使用のPCの重さを感じるという人は検討の価値がすごくあります。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155H、LPDDR5X-6400 16GB、SSD PCIe 4.0 512GBになります。

dynabook GR/ZZのスペックと特徴

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
Core Ultra 7 155H
メモリ LPDDR5X-6400 16/32GB(オンボード)
ストレージ SSD 512GB/1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(13.3型) WUXGA 高輝度・ 高色純度・ 広視野角 タッチパネルあり
OS Windows 11 Home
LAN Wi-Fi 6E、RJ45
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD+IRカメラ
寸法(幅×奥行×高さ) 298.8 × 212 × 17.7-18.7mm
重さ 861g
バッテリー(JEITA 3.0) 11時間
ポート USB 3.2 Gen 1×2つ
Thunderbolt 4×2つ
RJ45、HDMI、マイク/ヘッドフォンジャック、microSDカードリーダー、セキュリティロックスロット
標準保証 1年間(引き取り修理・海外保証)
カラー メテオシルバー、ミッドナイトブルー
価格 17.1万円~(非会員)
13.8万円~(会員)

 

パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ1で、省電力のUシリーズかハイパフォーマンスのHシリーズが搭載可能です。Uシリーズは12コア14スレッド、Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッドと多コア多スレッドで、NPUは11 TOPS(1秒間に11兆回の演算処理が可能)になります。

メモリはLPDDR5Xで16GB(Uシリーズ)か32GB(Hシリーズ)、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大1TBになります。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長い13.3インチで、一般的な14インチ以上の情報量があります。解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で高輝度・ 高色純度・ 広視野角絵~賞を採用し、タッチパネルモデルもあります。

その他のスペックはWindows 11 Homeが搭載、LANはWi-Fi 6Eと1ギガビットイーサネット、Webカメラは高画質FHD画素、顔認証のIRカメラもあります。

筐体はコンパクトで861gからと非常に軽く、バッテリー駆動時間は最大約11時間で外出が多い人に合います。

インターフェイスは豊富で高品質、Thunderbolt 4が2つにUSB-A 5Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあり、13.3インチでは珍しいRJ45もあります。

 

 

公式サイト

 

 

よくある質問と回答

FAQ 質問と回答

ここではよく聞かれる質問と回答をまとめました。聞きたいことがない場合は、Xにて質問してもらえればすぐに回答します。

質問 回答
画像・動画編集に使えますか? 切り貼りや字幕・音声・軽いエフェクトを付けるという動画編集であれば問題ありません
ファンはうるさいですか? ベンチマーク時で平均62dBとちょっとうるさかったです
PD充電できますか? できます
PD給電とDP出力をケーブル一本でできますか? できます
オンラインレッスンに合いますか? カメラの解像度はFHD万画素と高いので、十分合います
メモリ/ストレージの増設はできますか? できません
持ち運びに向いていますか? たったの861gと軽く、持ち運び向けです
ディスプレイは明るいですか? 室内では十分、屋外では直射日光が画面に当たらなければ実用範囲でした
Officeの使い心地は? 快適に使えます
PCを快適に使う目安のスペックは? 基本性能が高いので、どのモデルを購入してもサクサク動きます。
ディスプレイの色域の違いは何ですか? 色域はNTSC 45%<sRGB <DCI-P3 <Adobe RGBの順に広く、本機はsRGB 100%相当でした

 

以下にて本機の特徴をご紹介します。

 

会員登録「COCORO MEMBERSとは?」

会員登録「COCORO MEMBERSとは?」

COCORO MEMBERSは、シャープ株式会社が運営する会員サイトで、利用・会員登録は無料です。会員登録するとキャンペーンの応募やご愛用のシャープ製品を管理できるなど各種サービスが使え、dynabookでは会員価格でPCを購入することができます。

 

dynabook 会員価格と非会員価格の比較<左/ゲスト価格・右/会員価格>

本機だと、最安モデルが3.3万円も違います。登録しないとPCはかなり高い価格なので、面倒くさくてもやっておいた方がいいです。

Cocoro会員登録

公式サイト右上にある「会員登録」から登録できます。

 

あんしんサポート

Dynabook 安心サポート

これ、標準サポートですよ。

電話サポートが5年間、そして遠隔支援サポートも5年間付いてきます!!

すごいですよね。ここまで手厚いサポートは非常に珍しいです。

PCの保証は機種によりますが1年か2年で、3~5年に保証を延長することができます

保証内容は引き取り修理(dynabook指定業者が指定場所に引き取りに来ます海外保証(保証書に ILWマーク が付いている製品のみ)になります。

 

 

 

わずか861g、毎日持ち歩ける超軽量モバイルPC

dynabook GR/ZZ わずか861g、毎日持ち歩ける超軽量モバイルPC

質量がたったの861グラムで、めちゃくちゃ軽いです。筆者も1㎏くらいのノートPCを持っていますが、800g台となるとすごく軽いです。

 

dynabook GRZZ 正面

しっかりとした造りの筐体で、手触りも良く高級感がありました。ベゼル幅は左右5.8ミリ、上10.7ミリ、下12ミリと細いですね。

レビュー機はセレストブルーで、ネピュラブラックもあります。

 

dynabook GRZZ 背面

筐体は樹脂素材とメタル素材を使っており、MIL規格のテストを9つクリアした堅牢性の高い高品質なボディです。

 

dynabook GRZZ 横から

厚さは17.7ミリ~18.7ミリで、掴んで持ち運びしやすいです。

 

dynabook GR/ZZ 筐体

寸法は幅298.8ミリ、奥行き212ミリで、これだけ軽いのでよりコンパクトに感じます。

 

Dynabook GRZZ 指一本でディスプレイを開けることができる

本機は指一本でディスプレイを開くことができるので、片手にドリンクや書類を持っていても簡単にディスプレイを開いて使い始めることができます。

こんなに軽い筐体でこれができるのはすごいです。

 

Dynabook GRZZ 180度開くディスプレイ

ディスプレイは180度開くので、画面共有などもしやすいです。

 

Dynabook GR/ZZ バッテリー駆動時間

JEITA 3.0測定(FHD動画を輝度200ニットで再生)のバッテリー駆動時間は、最大約11時間とそこそこ長く、急速充電に対応しており30分で最大40%の充電が可能です。

 

 

ディスプレイを検証

dynabook GRZZ 正面

13.3インチで解像度はWUXGA(1920×1200ドット)で高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(ノングレア)を採用し、タッチディスプレイモデルもあります。

 

本機は画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16:9の14インチディスプレイよりも多くの情報を表示できます。このおかげでスクロール回数も減るし、一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。

 

レビュー機はsRGB 100%で、一般的なディスプレイのNTSC 45%よりも色彩が豊かです。画像編集や動画編集にも向いています。

 

こちらは黒をどれだけ描写できるかの比較で、右の本機は完全な黒じゃないですがすごく真っ黒な黒を描写できており、コントラスト比も高く、オブジェクトがくっきりと際立って見えます。

 

視野角はどこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えています。

 

 

<屋外で撮影>

輝度は室内では十分明るく、屋外では直射日光が画面に当たらなければ実用範囲でした。撮影時は自分の後ろに日光があり、光がディスプレイに当たると白くなり見にくいですが、これはどのディスプレイでも同じです。

 

 

かな表記がないシンプルなキーボードで使いやすい

86キーのJIS配列準拠ですが、かな表記がないシンプルなキーボードです。私はかな表記があると見た目からごちゃごちゃしてて嫌いなのですが、これだとすっきりシンプルで見やすく使いやすいです。

主要キーは大きいのでミスしにくく、Enter周りのあまり使わないキーは小さくなっています。また、一番下のキー列は細長で、主要キーと大きさが違うので慣れるまでミスしやすいかもしれません。また、カーソルキーがすごく小さいので、個人的に慣れが必要でした。

Copilotキーがあるので、調べ物や疑問があるときもワンタッチで呼び出せるので便利です。

タッチパッドは実測110.4ミリ×70.3ミリと標準的な大きさで、普通の使い心地でした。

 

dynabook GRZZ キーボード バックライトオン

バックライトはちょっと暗めでしたが、しっかりと見えます。

 

dynabook GRZZ キーボード バックライトオン

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測18.6×18.1㎜とフルサイズで窮屈じゃなく、気持ちよく使えます。

キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.8ミリと深く、底打ち感がなく気持ちよくタイプできました。

 

 

プライバシーシャッター付きFHD Webカメラ

Webカメラは高画質FHD画素で、プライバシーシャッター(画像右が閉じた状態)もあるので、カメラを使用しないときは閉じておくことができます。

 

本機のWEBカメラで撮影した画像と、比較のFHDカメラで撮影した画像です。本機は若干緑がかって映りました。

顔認証のIRカメラも搭載で、サインインはゼロタッチでできます。

こんなに軽い筐体なのにスピーカーの品質はなかなか良く、音楽もしっかりと聴けるほどに中音と低音も効いていました。

 

Windows スタジオエフェクト

また、本機にはNPUが搭載しているのでWindowsスタジオエフェクトが使え、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしなどの効果が簡単に使えます。

 

日本のPCらしく豊富なインターフェイス

インターフェイスは豊富で高品質です。Thunderbolt 4が2つにUSB-A 5Gbpsが2つ、HDMIや3.5mmジャックがあります。

個人的に気に入ってるのは、Thunderbolt 4が左右にあることです。モニターに繋ぐにしても充電するにしても、左右にThunderbolt 4があると使いやすい方を選べるのでコードが邪魔にならないし、デスクもすっきりまとまります。

 

dynabook GRZZ 右側面インターフェイス

右側面にはmicroSDカードリーダー、USB 3.2 Gen 1、Thunderbolt 4、RJ45、セキュリティロックスロットです。

 

dynabook GRZZ 左側面インターフェイス

左側面にはThunderbolt 4、マイク/ヘッドフォンジャック、HDMI、USB 3.2 Gen 1になります。

 

 

Wi-Fi 6E+イーサネットに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

 

高速通信が可能なWi-Fi 6Eに対応しており、1ギガビットイーサネットもあるので、無線でも有線でも安定した通信が可能です。

 

 

ベンチマークでCore Ultraシリーズの実力を検証

搭載可能CPUはこちらで、レビュー機にはCore Ultra 7 155Hが搭載しています。

・Core Ultra 5 125U
・Core Ultra 7 155U
・Core Ultra 7 155H

CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(省電力Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能が上がり、消費電力も下がります。

Uシリーズは12コア14スレッド、Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッドと多コア多スレッドで、NPUは11 TOPS(1秒間に11兆回の演算処理が可能)になります。

*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できる数値。

 

ベンチマークの結果を先に言うと、CPU性能は全体的に高く、マルチコアもシングルコア性能もそこそこ高め。グラフィック性能は外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアでした。

苦手な作業がないオールマイティーなCPUでした。

 

CPU Mark計測結果・日常からクリエイティブまで余裕の性能

dynabook GR/ZZ CPU Mark計測結果

CPUの性能を測るCPU Markのスコアは22398と実用性の高い性能でした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ビジネス用途でもがっつり使える
  • 18000~・ゲーミングPCなどのハイスペックPCに搭載される
  • 20000~・専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他

Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen AI 7 350  26216
Ryzen 7 8840HS  25148
Ryzen AI 7 PRO 350  24410
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  22398
Core Ultra 7 258V  22161
Core Ultra 7 255U  21045
Core i5-13420H  20492
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 5 228V  19851
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Ryzen 5 7535U  15855
Ryzen 5 7535HS  13797

 

 

Cinebench 2024を検証・シングルコア性能がかなり高い

dynabook GRZZ Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア624、シングルコア100と高い性能でしたが、別機種で計測した同じCPUよりも低いスコアでした。

軽量コンパクトな機種なのでしょうがないですね。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Core Ultra 7 155H(別機種)  762
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Ryzen AI 7 PRO 350  660
Ryzen AI 7 350  658
Core Ultra 5 125H  631
Core Ultra 7 258V  629
Core Ultra 7 155H(本機)  624
Ryzen 5 8640HS  557
Ryzen 5 8640U  548
Core i5-13420H  543
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Core Ultra 5 228V  458
Ryzen 5 7535HS  446
Core i7-1280P  433
Core Ultra 7 255U  405

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 7 258V  123
Core Ultra 5 228V  122
Ryzen AI 9 HX 370  117
Apple M1 Max  113
Ryzen AI 7 350  113
Apple M1  112
Ryzen AI 7 PRO 350  111
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Core Ultra 7 155H(別機種)  105
Core i5-13420H  103
Core Ultra 7 255U  101
Ryzen 3 8300GE  101
Core Ultra 7 155H(本機)  100
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640U  96
Ryzen 5 8640HS  95
Ryzen 5 7535U  87
Ryzen 5 7535HS  83
Core i7-1280P  74

 

Geekbench AIでAI性能をチェック

dynabook GR/ZZ Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2891、Half Precision(半精度)は1129、Quantized(量子化スコア)は5382と高い性能でした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 7 350  3576
Ryzen AI 7 PRO 350  3426
Core Ultra 7 155H  2891
Core Ultra 5 125H  2758
Core i5-13420H  2687
Core Ultra 5 125U  2458
Core Ultra 7 258V  2434
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 255U  2389
Core Ultra 5 228V  2310
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2115
Ryzen 5 7535HS  2079
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  3471
Ryzen AI 7 350  1798
Ryzen AI 7 PRO 350  1788
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core i5-13420H  1290
Core Ultra 7 258V  1276
Core Ultra 5 125H  1208
Core Ultra 5 228V  1205
Core Ultra 7 155H  1129
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core Ultra 7 255U  989
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535HS  976
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 7 350  7260
Ryzen AI 7 PRO 350  7162
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core Ultra 7 155H  5382
Core i5-13420H  5051
Core Ultra 7 258V  4822
Core Ultra 7 255U  4555
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 228V  4381
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535HS  3379
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

PCMark10でビジネス用途でも快適に使えるかを検証

dynabook GR/ZZ PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は6721→ミドルハイクラス
  • Essentialは9359→通常用途やビデオ会議などはすごく快適にでできる
  • Productivityは9804→非常に快適に使える
  • Digital content creationは8978→高い性能
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen AI 7 PRO 350  10884
Ryzen 5 8640HS  10622
Core i5-13420H  10601
Ryzen AI 7 350  10315
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Ryzen 5 7535HS  9594
Core Ultra 7 258V  9547
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 155H  9359
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Core Ultra 7 255U  8891
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen AI 7 350  10340
Core Ultra 7 155H  9804
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Ryzen AI 7 PRO 350  8956
Core Ultra 7 258V  8606
Ryzen 5 7535HS  8317
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Core Ultra 5 228V  7786
Ryzen 3 7335U  7499
Core i5-13420H  6979
Core Ultra 7 255U  6643
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9789
Core Ultra 5 228V  9161
Core Ultra 7 155H  8978
Ryzen AI 7 PRO 350  8517
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen AI 7 350  8173
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 7 255U  7402
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Ryzen 5 7535HS  6423
Core i7-1260P  6406
Core i5-13420H  6051
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

4K動画レンダリング時間を計測

dynabook GRZZ 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は3分14秒と実用的な速度でした。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 255U  5分3秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535HS  4分10秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core i5-13420H  3分47秒
Core Ultra 5 228V  3分44秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100  3分28秒
Core Ultra 7 155H  3分14秒
Core Ultra 7 258V  3分7秒
Ryzen AI 7 PRO 350  2分38秒
Ryzen AI 7 350  2分28秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

 

高いグラフィックス性能

dynabook GRZZ 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。

3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、5594と高かったです。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 7 155H  5594
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen AI 7 350  5277
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 258V  5090
Ryzen AI 7 PRO 350  5065
Core Ultra 5 228V  4780
Core Ultra 7 255U  4098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535HS  3668
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542
Core i5-13420H  2535

 

 

Fire Strike計測結果・GTX 1650 Max-Qよりも6%高い性能

dynabook GRZZ Fire Strike計測結果

Fire Stikeは7274で、外部グラフィックカードのGTX 1650 Max-Qよりも約6%ほど高い性能でした。これはすごいですね。

 

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8654
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 228V  7994
Core Ultra 5 125H  7904
Core Ultra 7 155H  7274
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen AI 7 350  5898
Ryzen AI 7 PRO 350  5315
Core Ultra 7 255U  4877
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535HS  4588
Core i5-13420H  3412

 

次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は13836で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは7558で「やや快適」でした。(画質はFHD)

 

総合してみると、グラフィック性能はかなり高く、簡単な3DCADや切り貼り+字幕+軽いエフェクトを付けるくらいの動画編集であれば十分に使える性能です。

 

 

排熱性能 PC温度と騒音値を計測

dynabook GRZZ 底面カバー

通気口は小さいですが、ピンポイントに通気口が3つもありファンがフレッシュエアーを吸い込みやすいように設計されています。

 

dynabook GRZZ 筐体内部

こんなに軽い筐体なのに、内部にはファン2つとヒートパイプが2本あります。軽さのみを追求するわけじゃなく、しっかりと「使える」設計になっていますね。

 

CPUの性能を100%フルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PC表面温度と底面温度、そして騒音値を計測しました。

この時のPC表面温度は34.2度とすごく低くく、底面温度も33度と低く、膝の上に置いて使っていてもちょっと温かいくらいでした。

騒音値は平均62dBとちょっとうるさく、扇風機の中くらいの音でした。

ちなみに普通に使っていてCPUを100%使うことはほぼないので、ここまでの音や温度を見ることはないと思います。

 

 

メモリ性能を検証

dynabook GRZZ Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの16GBで、Memory Markで性能を計測したら1997とすごく低い性能でした。このメモリでこんな数値になるはずないのですが、メモリ性能はあまり高くないようです。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3288
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165
本機LPDDR5X  1997

 

 

ストレージ性能・シーケンシャル速度はまぁまぁの速さ

dynabook GRZZ シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の256GBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は5029MB/秒、ライト(書き込み速度)は2832MB/秒とどちらもすごく速いわけじゃないですが、ビジネス用途でも十分に使えるほどです。

起動時間を5回計測した平均は12.2秒と速いです。

1回目 11秒
2回目 13秒
3回目 13秒
4回目 12秒
5回目 12秒
平均 12.2秒

 

 

まとめ

良い点

・これだけ高い性能で、発熱がすごく低い。長時間高負荷作業もしやすい
・めちゃくちゃ軽い!!
・こんなに軽いのにファン2つにヒートパイプも2本搭載
・顔認証対応でサインインも楽
・13.3インチでRJ45搭載は嬉しい
・高品質インターフェイス
・画面比が16:10で色域も広いディスプレイ
・CPU性能が高く、グラフィック性能が特に高い

 

残念な点

・高負荷時の騒音がちょっとあった。ここさえなければ「完璧」と呼べるほどのクオリティ

 

総合評価

861gからとこれだけ軽い機種なのに排熱設計もしっかりとしており、妥協無く作られたPCと言うのが伝わってくるPCです。

Core Ultraシリーズ採用でCPU性能は高く、特にグラフィック性能が高かったので、クリエイティブワークにも使える機種です。ディスプレイの色域も広いし、13.3インチでも14インチ以上の表示が可能で、生産性を落とさずにどこででも作業ができます。

それにしても、こんなに軽いと毎日の持ち運びが便利ですね。MILスペックのテストもクリアした堅牢性があり、安心して持ち運べます。

 

 

購入先

 

 

公式サイト