ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606)の実機レビュー

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ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606)のレビューです。

クリエイターにおすすめしたい超高品質のディスプレイを搭載し、CPUスペックもかなり高く快適に作業ができるハイエンドAI PCです。

インターフェイスが若干残念でしたが、ドックを持っているとすごく便利です。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen AI 9 HX 370、メモリ32GB、SSD 1TBになります。

動画も作成したので、こちらもどうぞ。

 

11月13日12:00まで、ASUSではウィンターセールを開催中で最大7万円引きです!!

 

ASUS Vivobook S 16 OLEDのスペック

CPU Ryzen AI 9 HX 370
メモリ LPDDR5X-7500MHz 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(16型) 3.2K(3200×2000ドット)OLED HDR 120Hz 600ニト グレア
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD
オーディオ Dolby Atmos、ハーマンカードン
寸法(幅×奥行×高さ) 353.6 × 246.9 × 13.9~15.9mm
重さ 約1.5㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約7.2時間
標準保証 1年間
価格 21.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、最大50 TOPSのNPU性能を持つRyzen AI 9 HX 370を搭載です。Zen 5とZen 5cのアーキテクチャで4nmプロセスで、最大TDPは54Wと高めの楽しみなCPUです。

内蔵グラフィックスですがかなり性能は高く、多くのベンチマークでCore Ultra 7 258Vとほぼ同じスコアでした。GTX 1650並みの性能で、原神をやってみましたがサクサク使えました。

メモリはLPDDR5X-7500MHzのオンボード32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBになります。

ディスプレイはめちゃくちゃ極上で、3.2K(3200×2000ドット)OLEDディスプレイを採用です。10 bit 10.7億色の色深度に、ΔE<1の色精度、広色域のDCI-P3 100%にHDRにも対応、ピーク輝度は600ニトとかなり明るく、リフレッシュレートは120Hz とぬるぬるです。

OSはWindows Home 11でFHD Webカメラに顔認証対応、ドルビーアトモスのオーディオにハーマンカードン製1Wスピーカーが2基搭載、無線はWi-Fi 6Eになります。

インターフェイスは必要十分にあり、USB Type-AとType-C(うち1つはUSB4)が2つずつで、HDMIにmicroSDカードリーダー、コンボジャックもあります。

16インチの大画面ですが約1.5㎏とかなり軽く、バッテリー駆動時間は平均的な約7.2時間となっています。ACアダプタは大きめの90Wで(一般的なPCは65W)、最大消費電力も90Wになります。

 

 

公式サイト

上のリンクから移動できない場合は、こちらをクリック。

 

 

旧モデルとの比較

<左/本機種・右/Vivobook S 15 OLED>

Vivobook Sシリーズの16インチは本機が初であり(Proには16インチ2023年モデルあり)、一応旧モデルは15.6インチのVivobook S 15になります。

上の画像はBAPEエディションですごくかっこよく、いまだに売れている機種です。

本機種 旧モデル
CPU Ryzen AI 9 HX 370 Core i5-13500H
Core i9-13900H
メモリ LPDDR5X-7500MHz 32GB LPDDR5 16GB
ストレージ SSD PCIe 4.0
ディスプレイ 3.2K OLED HDR 120Hz 2.8K OLED 120Hz
無線 Wi-Fi 6E
バッテリー(JEITA 2.0) 14.7時間 14.4時間
重量 1.5㎏ 1.6㎏

 

 

Copilot+PCとは?

Copilot+PC

Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。

主な特徴です。

・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス

すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。

 

こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。

ただし、IntelとAMD搭載機種は11月のOSアップデート後にこれらの機能が使えるようになります。

 

 

最大50 TOPSのNPU性能を持つRyzen AI 300シリーズ搭載

ASUS Vovobook S 16 OLED (M5606) CPU-Z

AMD Ryzen AI 9 HX 370
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ 4x Zen 5 , 8x Zen 5c
コア 12コア
スレッド 24スレッド
L3キャッシュ 24MB
最大ブーストクロック 5.1GHz
Zen 5ベースクロック 2GHz
Zen 5cベースクロック 2GHz
グラフィックス AMD Radeon 890M
16コア
NPU 50 TOPS
TDP 28W
マックスパワー 54W

SoCは4nmで、Intelっぽく言えばZen 5(Pコア)とZen 5c(Eコア)になり、最大50 TOPS(1秒間に50兆回の演算処理)性能を持ちます。

先述しましたが、AMDではCopilot+の機能がまだ使えませんが、NPU対応のアプリ(筆者の用途で言えばPhotoshopやDavinci Resolveなどのクリエイターアプリ)で作業が少ししやすくなります。

グラフィックスはRadeon 890Mで、内蔵グラフィックスとはいえかなり高い性能でした。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) CPU Markの計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、36217と予想以上のスコアでした。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  36217
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core 5 120U  17292
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Core i7-1355U  15878
Core i3-1315U  12654
Core i3-N305  10090

 

 

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Cinebench 2024の計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア1071、シングルコア114と、どちらも良いすごく良いスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen AI 9 HX 370  1071
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  119
Ryzen AI 9 HX 370  114
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) PCMark10の計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は7534→ミドルハイクラス
  • Essentialは10412→通常用途やビデオ会議などは余裕でできる
  • Productivityは10209→超高速に使える
  • Digital content creationは10916→かなり高い性能で動画編集などにも向いている
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen AI 9 HX 370  10412
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9421
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907
Snapdragon X Plus X1P-42-100  7615

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10209
Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8287
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167
Core i5-1235U  5542

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10916
Core Ultra 7 258V  9578
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4251
Ryzen 3 5425U  4240

 

ASUS Vivobook S 16 4K動画レンダリング時間

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。12コア24スレッドでマルチコア性能も高いので、かなり速いです。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 258V  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒

 

 

グラボ並みのグラフィックス性能

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) 3D Graphics Markの計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは7982と良いスコアでした。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen AI 9 HX 370  7982
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Ryzen 7 7735U  5098
Core Ultra 7 258V  5067
Ryzen 5 7535U  4127
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core i5-1335U  2686
Core i5-1340P  2542
Ryzen 7 PRO 5850U  2328
Core i5-1240P  2326
Core i5-1235U  2319
Ryzen 3 7335U  2609

 

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Steel Nomad Lightの計測結果ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Wild Lifeの計測結果ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Fire Strikeの計測結果 ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Night Raidの計測結果

次はゲームのベンチマークを使い、グラフィック性能を測ります。

Steel Nomad Lightは2792、Wild Lifeは17654、Fire Stikeは7951、そしてNight Raidは31089と、Wild Life以外高性能でした。

Steel Noamd LightWild LifeFire StrikeNight Raid

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  4902
GTX 1650 Max-Q  2819
Ryzen AI 9 HX 370  2792
Core Ultra 7 258V  2734
Core Ultra 5 125H  2472
Ryzen 7 7735U  1437
Snapdragon X Plus X1P-42-100  1139
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050 Ti  29016
Core Ultra 7 258V  25716
GTX 1650 Ti  23752
Core Ultra 5 125H  23037
Ryzen AI 9 HX 370  17654
GTX 1650 Max-Q  16974
Ryzen 7 8845HS  16368
Ryzen 5 8640HS  13987
Snapdragon X Plus X1P-42-100  11404
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
GTX 1650  8033
Ryzen AI 9 HX 370  7951
Core Ultra 5 125H  7904
Core Ultra 7 258V  7839
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Ryzen 7 7735U  4645
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599
Night RaidはDirectX 12のベンチマークで、グラフィックボードがない機種の性能を測ります。

Night Raid

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 4050  43397
RTX 3050  39341
RTX 3050 Ti  34440
Core Ultra 7 258V  31139
Ryzen AI 9 HX 370  31089
GTX 1650 Ti  27333
Core Ultra 5 125H  26261
GTX 1650 Max-Q  20322
Ryzen 7 7735U  17539
Snapdragon X Plus X1P-42-100  16232

 

次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は16209で快適、FFXIV黄金のレガシーは7092でやや快適でした。2Dゲームは快適にできるほどの性能です。

ドラクエXFFXIV

ドラクエX FHD画質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  18362
Core Ultra 5 125H  17314
Ryzen AI 9 HX 370  16209
Ryzen 5 5625U  10747
Ryzen 7 5700U  10370
Ryzen 3 5345U  9348
Ryzen 7 7730U  9033
Ryzen 5 7530U  8994
Ryzen 5 8640HS  8954
Ryzen 5 PRO 6650U  7949
Ryzen 7 7735U  7291
Core i7-1260P  6272
Core i7-1355U  6213
Core i5-1240P  6204
Core i5-1335U  5150
Ryzen 3 7335U  5071

FFXIV 標準品質

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  9490
Core Ultra 5 125H  7547
Ryzen AI 9 HX 370  7092
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6556
Ryzen 5 8640HS  5470
Ryzen 7 8845HS  5345
Snapdragon X Plus X1P-42-100  4794
Ryzen 7 7735U  4398
Ryzen 3 7335U  2051

 

高品質ディスプレイ搭載

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 正面

本機のディスプレイは特徴が多いので、羅列します。

・3.2K(3200×2000ドット)解像度
・ASUS Lumina OLED
・1,000,000:1のコントラスト比
・DCI-P3 100%
・10 bit 10.7億色の色深度
・ΔE<1の色精度
・最大輝度600ニト
・VESA True Black 500/600
・最大120Hzのリフレッシュレート・0.2msのディスプレイ応答時間
・約70%のブルーライト軽減

まず、主なスペックは上に記載したものですが、これ、すごいディスプレイですね。

3.2Kと高精細で細かな部分もしっかりと描写されるし、ASUS Lumina OLEDは本物の黒(0.0005ニト)を描写できるし、コントラスト比は百万対1ですっきりとくっきりな描写ができます。

 

左は本機で、右は他社製2.8K OLED DCI-P3 100%のディスプレイです。本機も同じDCI-P3 100%の色域ですが、全然色が違いますね。画像は圧縮しているのでどちらも若干色を失っていますが、それにしても広い色域です。

また、本機は1,000,000:1のコントラスト比なので、ASUSの方がよりシャープな描写ですね。

ΔE

ΔE<1(Delta E測定で1以下)なので、現実のものと色差は肉眼ではわからないくらいになります。現実にあるものと本機のディスプレイに映し出されたものは、ほぼ同じ色彩であるということです。

これらに加え、10 bitの色深度で10.7億色の発色なので(一般的なディスプレイは8 bitの1670万色)、より正確な色が描写されます。

 

この画像は黒をどれだけ描写できるかのテストに使っているのですが、ASUSを使って初めて煙の量がここまで多いことに気づきました。

右の機種だと煙は下(画像右端)のみですが、本機では上までしっかりと煙があります。筆者のメインモニターは4K IPS Adobe RGBで約9万円なのですが、それでもここまで煙は出ていませんでした。

最大輝度が600ニトと高いので、それも影響していると思います(右のディスプレイは最大500ニト)。

最後に視野角のチェックです。どこから見ても薄暗くなる部分もなく見やすいです。

 

 

 

RGBライティング付きキーボード

ASUS Vivobook S 16 キーボード

本機はASUS ErgoSenseキーボードを採用し、打鍵感も良く使いやすいキーボードです。もちろんCopilotキーもあります。

キーピッチ(キーの中心部から隣のキーの中心までの距離)はフルサイズ19.05㎜と十分な距離があり、手が大きな人にも使いやすいです。

キーストロークは1.7㎜と深く、ラバードームを採用しており打鍵感も良く、個人的に好きなキーボードです。

 

キートップは湾曲しており、ちょっとくらいタイピングがずれてもしっかりと中心を打てます。また、キーキャップは0.2㎜と極薄で、一般的に薄い方がキースイッチそのものの音が出るので良いとされています。

ASUS ErgoSenseキーボードはシザーキー機構を採用し、ノイズと共振を最小限に抑えているので、静かだし疲れにくいです。

 

ASUS Vivobook S 16 テンキー

テンキーは独特な配置をしており、縦長いキーになっています。一般的なテンキーとは配置が違うので、慣れれば使いやすくなると思います。

 

ASUS Vivobook S 16 RGBライティングバックライト設定

キーボードのバックライトはRGBライティングで、好きな色に変更ができます。Windowsの設定→個人用設定→動的ライティングで設定します。

ASUS Vivobook S 16 RGBライティングバックライト付き

カラーは単色、Breathing(ゆっくり点滅)、Rainbow(色が変わっていく)の設定があります。

 

タッチパッドで調整ができる

ASUS Vivobook S 16 タッチパッド

このタッチパッドはスワイプして、輝度の調整、音量調節、ビデオの再生巻き戻し、ScreenXpert Control Center コントロールセンターへアクセスができます。

これ便利ですね~。わざわざカーソル動かさなくてもここで調節できるので楽ですね。

タッチパッドは静穏ドームスイッチシートを使用してノイズを軽減し、0.23㎜のクリックの深さがあります。

 

 

Vivobook S 16 OLED (M5606)その他の特徴

 

外観

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 右斜め前から

かっこいいですよね。ASUSのPCはかっこいい、おしゃれと言う機種が多いんです。ベゼル(画面の黒枠)も細いし、大きくなりがちな下ベゼルも細いですね。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 背面

背面もデザイン性が高く、排気口がたくさん並んでいます。また、ボディは1つのパーツから作られたユニボディで、堅牢性も高く洗練された外観です。一般的な筐体は複数のパーツから作られているので、よく見ると継ぎ接ぎがあります。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 天板

もちろんメタル素材なので、手触りも良し。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) CNN彫刻のロゴ

CNN彫刻のロゴがあり、シンプルなデザインですがワンポイント入っています。ビジネスPCみたいな雰囲気もありますね。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 横から (2)

本機は16インチなのですが、最薄部は1,39㎜と極薄で、1.5㎏なんです。16インチなので大きいですが、軽くて薄いので持ち運びにも合います。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 後ろ

背面です。軍用規格のMIL-STD-810Hに準拠しており、満員電車で圧迫が掛かることが多い人も安心して使えると思います。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 180度開くディスプレイ

180°開くことができるディスプレイで、画面共有や床に置いて作業をすることがある人にも使いやすいです。

 

排熱性能

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 底面カバー

底面の通気口は幅広いです。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 背面

筐体背面から排気されます。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 筐体内部

ASUS IceCool サーマルテクノロジーを採用し、高負荷タスクにおいても、パフォーマンスを低下させることなく、スムーズに処理できます。

防塵フィルタ付き97枚のアイスブレードがあるファンが2つ、ヒートパイプも2つあり、上位モデルの排熱仕様です。標準モードだと38dB以下の騒音値で、静かですね。

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) Cinebench 2024計測時のCPU温度の推移図

Cinebench 2024を計測時にCPU温度を計測したグラフです。最大でも345°(摂氏72°)ほどで安定して340°付近(摂氏67°)を推移しています。

これはうまく排熱できている証拠で、急にクロックが落ちたりしていません。

高負荷な作業も安定してできます。

 

Webカメラ&オーディオ/スピーカー

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) Webカメラ

Webカメラは高画質のFHD解像度で、プライバシーシャッターに顔認証にも対応しています。

 

右は他のWEBカメラで撮影したFHD解像度の写真ですが、本機の方が細かい部分までしっかりと描写できています(ズームするとわかりやすいです)。

また、2024年11月以降のOSアップデート後はWindowsスタジオエフェクトも使えるようになるので、よりWeb会議がしやすくなると思います。

オーディオはDolby Atmosで一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。

1Wスピーカーが2つとこの価格のPCにしては小さいですが、ハーマンカードン製のスピーカーだし、Smart AmplifierとASUS Audio Booster技術により、音声の音量を最大5.25倍までブーストできるので、悪くない音質・音量です。

 

 

メモリ

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) Memory Markの計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-7500MHzで32GBになります。

Memory Markで性能を計測したら、2764とそこそこ良いスコアでした。が、LPDDR5X-7500MHzのオンボードとしては低いスコアでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3503
DDR5平均  2769
本機種  2764
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) シーケンシャル速度の計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は5031MB/秒、ライト(書き込み速度)は3635MB/秒と速いですが、これだけ良い機種なのでもうちょっと速いかと思っていました。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  5031MB/秒
 3635MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは大きめの4セル75Whですが、動画再生時は最大約7.2時間と短いです。これは本機の最大消費電力が90Wと高く、ディスプレイが高品質凄るのでバッテリー駆動時間が短くなっていると思います。

充電時間は約1.8時間で満充電になります。

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

無線はWi-Fi 6Eに対応しており、Wi-Fi 5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは十分な数がありますが、USB4以外はデータ転送速度が5Gbpsとなっており、USB4を別のことに使用していたら不便です。USB4対応ドッグがあるといいかもしれません。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED (M5606) 横から

右側面にはUSB 3.2 Gen 1(データ転送速度5Gbps)が2つです。

 

ASUS Vivobook S 16 OLED(M5606) 左側面インターフェイス (2)

左側面はHDMI、USB 3.2 Gen 1 Type-C(データ転送速度5Gbps/Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、USB4(データ転送速度40Gbps/Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、microSDカードリーダー、そしてオーディオコンボジャックになります。

 

 

ライバル機種

同じくAI PCからいくつかライバル機種をピックアップしました。

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9

Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9筆者購入機種
Copilot+PC

最先端のAIソフトを詰め込んだ様な機種で、NPUは最大47TOPSとかなりハイスペックです。画面比が16:10の15.3インチで1.53㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大13.7時間と長時間作業ができます。筐体もコンパクトで薄い、そしてパワフルの機種です。ディスプレイはIPS液晶ですがPureSight Proディスプレイを採用しており、OLEDディスプレイとあまりそん色ないほど高品質です

CPU Core Ultra 7 258V
メモリ LPDDR5X 32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(15.3型) 2.8K IPS
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 7
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD
重さ 約1.53㎏
バッテリー 最大約13.7時間
価格 24.9万円~

レビュー

 

 OmniBook Ultra 14-fd

OmniBook X 14-fe 正面今話題のAI PCで、Arm版のSnapdragonじゃなくAMD Ryzenが搭載になります。これ、待ってる人多かったんじゃないでしょうか?仕事で使うのにOSがArm版だと使いにくいですしね。メモリは最大32GBと大容量で、なんと900万画素のWebカメラです!!4K解像度が約829万画素なので、900万画素って4K以上ですね。また、最新のWi-Fi 7にも対応しています

CPU Ryzen AI 9 365
Ryzen AI 9 HX 375
メモリ LPDDR5x 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) 2.2K IPS タッチ
無線 Wi-Fi 7
カメラ 900万画素+IRカメラ
生体認証 顔認証
寸法(幅×奥行×高さ) 315 × 227 × 16.4㎜
重さ 1.57㎏
バッテリー 21時間
価格 18.9万円~

公式サイト

 

 

まとめ

良い点

・16インチと大きいが軽量極薄で持ち運びがしやすい
・メタルのユニボディでおしゃれ・傷もつきにくい
・CPU性能がめちゃくちゃ高い
・画面比が16:10で、16型でも一般的な17型並みの情報が表示される
・ディスプレイが超高品質
・Webカメラの品質が良かった

 

残念な点

・バッテリー駆動時間が短いので、丸一日外出するにはACアダプタやモバイルバッテリーが必須
・USB4以外のポートが低速度

 

総合評価

めちゃくちゃかっこいい!そしてスペック高っ!!

私は執筆の他、画像編集や動画編集をしていますが、こういうクリエイターにこのPCがめちゃくちゃ合いますね。しかも、作業中はYoutubeで音楽を聞くことが多いのですが、タッチパッドでボリュームを変えたりもできるので、カーソル移動しなくていいので時短になります。

また、ディスプレイがすごくハイスペックなので、プロの画像編集をする人にも合うと思います。

ただし、USB4が1つしかなく、もう一つのUSB-Cはデータ転送のみとちょっと残念です。また、持ち運びをする場合、バッテリー駆動時間が長くないのでACアダプタやモバイルバッテリーがあった方が良いです。

 

 

公式サイト

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