ASUS TUF Gaming A14(2024年モデル)の実機レビュー 携帯性抜群のゲーミングPC兼クリエイターPC

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ASUS TUF Gaming A14 FA401WVのレビューです。末尾がUWと言うRyzen 7 8845HSを搭載したモデルもありますが、レビュー機は末尾がWVで、Ryzen AI 9 HX 370を搭載しています。

CPU以外は同じ仕様なので、Ryzen 7モデルをお考えの人にも参考になると思います。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen AI 9 HX 370、LPDDR5X-7500MHz  32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。

動画も作成したので、あわせてどうぞ。

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ASUS TUF Gaming A14 FA401のスペック

CPU Ryzen 7 8845HS
Ryzen AI 9 HX 370
メモリ LPDDR5X-7500MHz 32GB
ストレージ SSD 1TB
グラフィックス RTX 4060
ディスプレイ(14型) 2.5K(2560×1600ドット)165Hz sRGB 100%
OS Windows 11 Home
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 顔認証
WEBカメラ FHD・IRカメラ
オーディオ Dolby Atmos、2W×2
寸法(幅×奥行×高さ) 311 × 227 × 16.9~19.9mm
重さ 約1.46㎏
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約9.9時間
消費電力 200W
標準保証 1年間
価格 R7)24.9万円~
R9)33.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは、最大50 TOPSのNPU性能を持つRyzen AI 9 HX 370を搭載です。Zen 5とZen 5cのアーキテクチャで4nmプロセス、最大TDPは54Wと高く、高い性能でした。

内蔵グラフィックスのRadeon M890が搭載で、GTX 1650並みの性能で、動画作成もできるし4K動画の書き出しも速かったです。

メモリはLPDDR5X-7500MHzのオンボード32GB、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBになります。

ディスプレイは高品質で、14インチ2.5K(2560×1600ドット)で、sRGB 100%の色域を持ちます。高精細で広色域なので、ゲームをしているときの没入感も高いし、画像編集やYoutube用の動画編集にも合います。

リフレッシュレートは165Hzとぬるぬるで、NVIDIA G-SyncによりディスプレイのリフレッシュレートをGPUと同期させることでティアリングやスタッタリングを減少します。

また、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。

OSはWindows Home 11でFHD Webカメラに顔認証対応、ドルビーアトモスのオーディオに2Wスピーカーが2基搭載、無線はWi-Fi 6Eになります。

インターフェイスは品質も良く数も十分にあり、USB4にUSB Type-C Gen 2が1つ、USB 3.2 Gen 2も2つあり、マイクヘッドフォンジャックにHDMI、そしてなぜだか(スマホのデータ移動用でしょう)microSDカードリーダーもあります。

200Wと大きな電源で、バッテリー駆動時間は約9.9時間となっています。ゲーミングPCなのに約1.46㎏と軽く、持ち運びも楽にできます。ゲーム兼クリエイティブワーク用途だと持ち運ぶこともあると思うので、そういった人にも合いますね。

 

 

公式サイト

上のリンクから移動できない場合は、こちらをクリック。

 

 

兄弟モデル

ASUS TUF Gaming A14 FA401の兄弟モデル<兄弟モデルの一例>

本機にはいくつかのインチ違い、CPU違いのモデルがあります。紹介しているのはすべて2024年モデルです。興味がある方は、公式サイト、もしくはamazonのASUSサイトで確認してみてください。

・TUF Gaming A16(Ryzen AI 9 HX 370/RTX 4070、Ryzen 9 7940HX/RTX 4070)

・TUF Gaming A16 Advantage Edition(Ryzen 9 7940HS/RX 7700S)

・TUF Gaming F16(Core i7-13650H/RTX 4060)

・TUF Gaming A15(Ryzen 9 8945HS/RTX 4070)

 

これって、Copilot+PCじゃ・・・?

本機のスペックを見て疑問が出たので調べてみると、これCopilot+PCと呼んでよい機種ですね。

Copilot+PCは40 TOPS以上のNPU性能があるCPUに、DDR5/LPDDR5 16GB以上、そしてSSD 256GB以上が最低要件ですが、本機はもちろんクリアしています。

執筆時現在(2024年12月8日)IntelとAMD搭載機種はWindowsの準備ができていないので使えませんが、予定では2024年11月下旬(もう過ぎてますけど)から地域ごとに順次対応していくとのことなので、本機ももう少ししたら使えるようになると思います。

使える機能は主にこちらです。

  • コクリエイター
  • イメージクリエイター
  • ライブキャプション
  • リコール
  • Windowsスタジオエフェクト(現在利用可能。Copilot+じゃなくてもNPUがあれば利用可能)

予習がてらこちらもどうぞ。

 

 

ゲーミングPCなのに激軽!

ASUS TUF Gaming A14 FA401 めちゃくちゃ軽い筐体

本機の最大の特徴と言っていいんじゃないでしょうか?14インチのゲーミングPCで、重さが公称値1460g、実測1450gと(ゲーミングPCにしては)めちゃくちゃ軽いんです。

しかも本機はデュアルファンでヒートパイプも大きいものが3本もあり、4セル73Whrの大きなバッテリーを搭載しているのにこの軽さですよ。一般的な14インチの重さは1.4㎏なので、それとほとんど変わりません。余裕で持ち運べちゃいますね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 最薄部は16.9ミリ

寸法は幅311ミリ、奥行き227ミリ、高さは最薄部が16.9ミリとゲーミングPCらしからぬコンパクトさです。機動性はかなり高いですが、コンパクトな分排熱性能が下がるので性能も若干下がります。

後述していますが、CPU性能は特に小型化の影響を受けずに高いパフォーマンスでしたが、グラボの性能は平均よりも5~10%ほど低い性能でした。

 

 

最大50 TOPSのNPU性能を持つRyzen AI 300シリーズ搭載

ASUS TUF Gaming A14 FA401 CPU-Z

AMD Ryzen AI 9 HX 370
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ 4x Zen 5 , 8x Zen 5c
コア 12コア
スレッド 24スレッド
L3キャッシュ 24MB
最大ブーストクロック 5.1GHz
Zen 5ベースクロック 2GHz
Zen 5cベースクロック 2GHz
グラフィックス AMD Radeon 890M
16コア
NPU 50 TOPS
TDP 28W
マックスパワー 54W

SoCは4nmで、Intelっぽく言えばZen 5(Pコア)とZen 5c(Eコア)になり、最大50 TOPS(1秒間に50兆回の演算処理)性能を持ちます。Stable DiffusionなどNPUを使って作業ができます。また、RTX 4060もあるので、AI関連の処理性能は高いです。

先述しましたが、AMDではCopilot+の機能がまだ使えませんが、NPU対応のアプリ(筆者の用途で言えばPhotoshopやDavinci Resolveなどのクリエイターアプリ)で作業が少ししやすくなります。

グラフィックスはRadeon 890Mで、内蔵グラフィックスとはいえかなり高い性能でした。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、38025とかなり高いスコアでした。以前別機種で計測したものよりも、5~8%ほど高い性能です。

 

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  36217
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  35370
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core i5-1335U  18931
Core Ultra 5 135U  18742
Core Ultra 5 125U  17921
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア1237、シングルコア117と、どちらもめちゃくちゃ良いスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Ryzen AI 9 HX 370  1237
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  1071
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  1062
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/同じCPU別機種

Core Ultra 7 258V  119
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  115
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  114
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

総合性能の目安は以下になります。
・7500以上・・・ハイエンド
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリークラス

本機種のスコアです。

  • 総合性能は7862→ハイエンド
  • Essentialは9898→通常用途やビデオ会議などは余裕でできる
  • Productivityは10421→超高速に使える
  • Digital content creationは12786→かなり高い性能で動画編集などにも向いている
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370/別機種  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  10412
Ryzen 5 7535U  10196
Ryzen AI 9 HX 370  9898
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9421
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 3 7335U  8318
Ryzen 5 PRO 6650U  8130

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370/別機種  10550
Ryzen AI 9 HX 370  10421
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  10209
Ryzen 5 8640HS  9349
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8287
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core i7-1260P  6187

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  12786
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  11536
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  10916
Core Ultra 7 258V  9578
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Ryzen 7 7735U  7159
Core i7-1260P  6406
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は1分38秒でした。速いですね。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core Ultra 7 258V  6分2秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  2分26秒
Ryzen AI 9 HX 370/別機種  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060  1分38秒

 

ASUS TUF Gaming A 14 FA401 Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は3624、Half Precision(半精度)は1537、Quantized(量子化スコア)は6827とぶっちぎりで良いスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  3624
Core Uitra 5 125H  2758
Core Uitra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Ryzen 5 8640HS  2204
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  1537
Core Ultra 7 258V  1255
Core Uitra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Uitra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  6827
Core Ultra 7 258V  4815
Core Uitra 5 125H  4475
Core Uitra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

グラフィック性能・RTX 4060搭載

RTX 4070 Laptop RTX 4060 Laptop RTX 4050 Laptop
コードネーム Ada Lovelace
CUDAコア 4608基 3072基 2560基
RTコア 36基 24基 20基
Tensorコア 144基 96基 80基
ブーストクロック 2175MHz 2370MHz 2370MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 8GB 8GB 6GB
メモリバス幅 128ビット 128ビット 96ビット
メモリ帯域幅 256GB/s 256GB/s 192GB/s
TGP 140W 100W 105W

RTX 4070と4050は比較です

ミドルハイクラスのRTX 4060搭載で、レイトレに対応しておりより美しい描写が可能です。DLSS 3にも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。また、TGPは最大100Wと大きめです。

AIに特化したTensorコアが96基搭載しており、クリエイティブワークにもゲームにも性能を発揮できます。

 

リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングOFF> リアルタイムレイトレーシング<レイトレーシングON>

DLSS OnとOFFの比較<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>

 

3DMarkのベンチマークで、性能を測ります。

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Fire Strike計測結果

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Time Spy計測結果

Fire Strikeは21627、Steel Nomad DX12は2029、そしてTime Spyは9052でした。すべての項目で公開されている平均値を5~10%下回りました。小型筐体なので、メリットデメリットがありますね。

Fire StrikeSteel Nomad DX12Time Spy

DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ/本機 青/比較 赤/平均

RTX 4090   35361
RTX 4080   33106
RTX 3080 Ti   26136
RTX 4070   26024
RTX 3070 Ti   24924
RTX 4060/平均   23235
RTX 4060/本機   21627
RTX 4050   18269
RTX 3060   17853

 

Steel Nomadは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストするベンチマークです。レイトレーシングを使用しない比較的重めのゲームを想定したベンチマークです。

Steel Nomad

オレンジ/本機 青/比較 赤/平均

RTX 4080  4170
RTX 4070  2670
RTX 4060/平均  2255
RTX 4060/本機  2029
RTX 4050  1790
RTX 3050  373

 

Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです

Time Spy

オレンジ/本機 青/比較 赤/平均

RTX 4080  18091
RTX 4070  12310
RTX 4060/平均  10653
RTX 4060/本機  9052
RTX 4050  8498

 

 

次はゲームのベンチマークで、軽めのベンチマークであるドラゴンクエスト10は23202で「すごく快適」、ちょっと重ためのFFXIV黄金のレガシーは18638で「非常に快適」でした。

 

 

2.5K・sRGB 100%のディスプレイ

ASUS TUF Gaming A14 FA401 正面

本機は2.5K(2560×1600ドット)と高精細で、クリエイターにもうれしいsRGB 100%の色域、そして165Hzとぬるぬるのリフレッシュレートに応答速度は3msとなっています。NVIDIA G-SyncによりディスプレイのリフレッシュレートをGPUと同期させることでティアリングやスタッタリングを減少します。

 

解像度が高いので今までぼやけて見えていたものもしっかりと認識できるし、しかも画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、一般的な16:9の14インチよりも多くの情報を表示できます。

 

左は本機で、右は一般的なノートパソコンに採用されるNTSC 45%の色域です。全然色が違いますよね。没入感も高まります。

 

この画像は黒をどれだけ描写できるかのテストに使っているのですが、若干黒の描写は不十分で真っ黒まで描写できていません。ただし、コントラストもしっかり出ており悪くないと思います。

 

最後に視野角のチェックです。どこから見ても薄暗くなる部分もなく見やすいです。

 

 

高い静音性と排熱性能

ASUS TUF Gaming A14 FA401 底面カバー

底面カバーの通気口は、めちゃくちゃ大きいですね。14インチのコンパクトPCをここまでハイスペックにしているので、排熱性能向上に力を入れていますね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 筐体内部

ターボモードで最大110Wと高いパワーですが、超薄型ヒートシンクに89枚の0.1ミリ極薄ブレードがあるファンが2基、そしてヒートパイプは小さいものを合わせて5つもあり、排熱性能を高めています。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 背面の排気口

背面にある排気口はかなり大きいです。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 キーボード面からも吸気可能

キーボード面からもフレッシュエアーを取り込めます。

サイレントモードではすべてのファンをオフにして、ファンレスPCのように静かに放熱できます。ただし、CPUやGPU温度が上昇したら自動でファンが再稼働するので、故障の心配もありません。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 CPU温度推移図

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時の、CPUの温度推移図です。最大でも343°(摂氏70°)ほどで安定して推移しており、安定してCPUが動作している証拠ですね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 PC表面温度

この時のPCの表面温度は35.2度と低いです。高負荷なことをしていても、キーボード面が熱くならないのは良いですね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 騒音値

騒音値は平均で39dBでした。うるさくないけど、もちろんファンの音はしっかりと聞こえます。

 

 

その他の特徴

 

外観

ASUS TUF Gaming A14 FA401 正面

上下左右のベゼル(画面の黒い枠)が細く、横4ミリ上約8ミリとかなり小さく、ゲーミングPCに見えないですね。

 

TUFと言えばごついイメージがありますが、F15と比べると本機はごつさがなくクリエイターPCっぽさが強いです。アルミニウム製の天板を採用し、ミリタリーグレードのMIL-STD 810Hの基準をクリアした堅牢性も兼ねそろえています。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 天板のロゴ

天板のロゴです。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 最薄部は16.9ミリ

先述しましたが、最薄部は16.9ミリと薄いです。

 

背面にあるランプもおしゃれですよね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 180度開く ディスプレイ

ディスプレイは片手で開くことができ、180°まで開くことができます。画面共有や床に置いて作業をすることがある人にも使いやすいです。

 

 

キーボード

ASUS TUF Gaming A14 FA401 キーボード

ゲーミングに最適化されたデスクトップスタイルのキーボードで、キーピッチ(キーの中心部から隣のキーの中心までの距離)は19×18ミリとフルサイズに近いサイズで、手が大きな人にも使いやすいです。

キーストロークは1.7㎜と深く、キーストロークが高い位置で反応するので、より速いレスポンスになります。打鍵寿命は約2000万回と、一日1000回同じキーを押したとしても壊れるまで2万日(54.7年)かかります(笑)。

打鍵感はそこそこ良く、タイピングしやすかった。

Copilotキーももちろんあり(なんか大きいですが・・・)、Fキー列の上にArmoury Crateやマイク音量キーなどがあります。

主要キーと最下部のキーは幅が同じなので、タイプミスも少ないと思います。ただし、半角/全角キーや¥キーはすごく小さいですね。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 キーボードバックライトONの状態

バックライトももちろんあります。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 キーボード

タッチパッドは127×78.5ミリと大きく、レポートレートは240Hzと高いので誤クリックも起きにくいです。

 

 

Webカメラ&オーディオ/スピーカー

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Webカメラ

Webカメラは高画質のFHD解像度で、顔認証にも対応しています。

左の画像は本機で撮影、右は他のWEBカメラで撮影したFHD解像度の写真で、本機の方が若干画質が良いと思います。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Windows Studio Effect

また、Windowsスタジオエフェクトも使えるので、よりWeb会議がしやすくなります。AI搭載のカメラなので、自動画面調光機能だったり、離席すると画面ロックや帰ってくるとロック解除などを自動でやってくれます。

オーディオはDolby Atmosで一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。

2Wスピーカーが2つで、音はそんなに大きくないですが音質はぼちぼち良いと思います。

 

 

メモリ

ASUS TUF Gaming A14 FA401 Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはLPDDR5X-7500MHzで32GBで、Memory Markで性能を計測したら2808とそこそこ良いスコアでしたが、LPDDR5X-7500MHzとしては低いスコアでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3503
本機種  2808
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ASUS TUF Gaming A14 FA401 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0×4 1TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は5018MB/秒、ライト(書き込み速度)は3432MB/秒と速いですが、もうちょっと速いかと思っていました。

ちなみにM.2スロットがもう1つあるので、SSDの増設ができます。その場合はPCIe 4×2の速度になります

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

本機種  5018MB/秒
 3432MB/秒
PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を計測しました。速いです。

1回目 15秒
2回目 14秒
3回目 12秒
4回目 13秒
5回目 14秒
平均 13.6秒

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは大きめの4セル73Whで、動画再生時は最大約9.9時間そんなに長いわけじゃないですが短くもない時間です。ゲーミングPCでここまで出たら、上出来だと思います。

急速充電に対応しており、30分で50%ほど充電できます。

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

無線はWi-Fi 6Eに対応しており、Wi-Fi 5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。

 

 

インターフェイス

インターフェイスは十分な数があり、USB4以外もGen 2とデータ転送速度が10Gbpsと速いものが採用です。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 右側面インターフェイス

右側面にはmicroSDカードリーダー、USB Type-C 3.2 Gen 2(データ転送速度10Gbps)、そしてUSB 3.2 Gen 2(データ転送速度10Gbps)になります。

 

ASUS TUF Gaming A14 FA401 左側面インターフェイス

左側面はHDMI、USB4(データ転送速度40Gbps/Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、USB 3.2 Gen 2(データ転送速度10Gbps)、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。

 

 

まとめ

良い点

・このクラスのPCにしては軽量薄型で持ち運びがしやすい
・アルミニウムを使用した筐体でおしゃれ、そしてMILスペックの堅牢性
・NPU+GPUとAI関連の処理が速い
・画面比が16:10で、14インチでも一般的な15インチ並みの情報が表示される
・2.5Kディスプレイで高精細
・排熱性能が高い
・キーボードの打鍵感が良く、
・Webカメラの品質がちょっと良かった
・SSDの増設が可能

 

残念な点

・小さな筐体なのでグラフィック性能が若干下がっている

 

総合評価

これだけコンパクトで軽量なTUFは初めてじゃないでしょうか?14インチのゲーミングPCが、普段使いノートパソコンと同じ重さですよ?すごいですね。

Copilot+の要件も満たしているのでもうすぐしたら使えるようになるAI機能も増えるし、毎日の作業がより快適になります。

また、ディスプレイが2.5Kと高精細で広色域のsRGB 100%なので、ゲームだけじゃなくクリエイターにも向いた機種で、持ち運びも簡単にできるので、どこででもゲームに動画編集などいろいろな作業ができます。

 

 

公式サイト

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