Copilot+PCのASUS ROG Flow Z13 (2025) GZ302のレビューです。
Copilot+PCに準拠したスペックで最大50 TOPSのNPU性能を持つ機種ですが、本機の最大の特徴は内蔵グラフィックスでもRTX 4050並みの性能を持つという点です。
「えっ?」ってなりますよね。グラボがないのにこの性能ですよ?
しかも、公式サイトでも「モンスターハンターワイルズ動作確認済みPC」と書かれていますしね。
しかもしかも、これSurfaceみたいなタブレットPCなんですよ。ごついゲーミングPCじゃなく、キーボードが取り外せて画面部分をタブレットとして使えるタイプです。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen AI MAX+ 395、メモリLPDDR5X-8000 32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。
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Contents
ASUS ROG Flow Z13 (2025) GZ302のスペック
SoC | Ryzen AI MAX 390 Ryzen AI MAX+ 395 |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-8000 32/64GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.4型) | 2.5K(2560×1600) TFTカラー液晶 グレア タッチ 180Hz |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | 503万画素インカメラ+IRカメラ 1312万画素アウトカメラ |
オーディオ | Dolby Atmosスピーカー×4 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 300 × 204 × 13~14.9mm(タブレット) 300 × 209 × 18.7~20.7mm(タブレット+キーボード) |
重さ | 1.2㎏(タブレット) 約1.59㎏(タブレット+キーボード) |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.6時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 37.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはRyzen AI 300 MAXシリーズで、最大50 TOPSの性能を持つNPUを搭載し、レビュー機にはRyzen AI MAX+ 395が搭載でかなり高い性能でした。
ローカルでAIの推論などを行うことができるし、Windowsアップデート後はコクリエイターなどのCopilot+の機能が全部使えるようになります。
メモリはLPDDR5X-8000MHzのオンボードで32GBが64GBが搭載、ストレージはSSD PCIe 4.0で1TBになります。
サイズは13.4インチと珍しい大きさで画面アスペクト比が16:10と縦に長く、一般的な14インチ以上の情報を表示できるので、コンパクトと言えど作業がしやすいです。
2.5K解像度でIPS液晶を採用し、広色域のDCI-P3 100%で画像編集や動画編集にも合います。また最大500ニットの輝度にリフレッシュレートは180Hzとぬるぬるです。
その他のスペックはWindows 11 Homeで、最新のWi-Fi 7に対応、カメラは高画質503万画素のインカメラに1312万画素のアウトカメラ2台搭載、そして顔認証のIRカメラ付きです。
オーディオ関係も高品質で、Dolby Atmosのスピーカーが4つにAIノイズキャンセリング機能付き3Dアレイマイクを内蔵しています。
13.4インチで約1.59㎏(タブレット+キーボード)と重たく、タブレット部分だけでも1㎏もするので、タブレットPCとはいえタブレットのように使うのは筋トレです。
バッテリー駆動時間は約10.6時間と一般低名タブレット並みで、外出先でもがっつり使えます。
インターフェースはパソコン並みになっており、USB4が2つにUSB-Aが1つ、そしてHDMIもあり、microSDカードリーダーやマイク/ヘッドフォンジャックなどもあります。
Copilot +PC
Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
主な特徴です。
・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス
Copilot+PCは以下のことができますが、Windowsアップデート後に全機能開放されます。
・コクリエイター
・イメージクリエイター
・Windows Studio Effect
・ライブキャプション
・リコール(近日利用可能)
キックスタンド付きタブレットPC
これ、実はSurfaceみたいなタブレット型のPCなんですよね。
ROG Flow Z13 2025のことを最初に聞いたとき、「内蔵グラフィックスでRTX 4050並みの性能が出るPC」と聞いて通常のゲーミングPCをイメージしていたら、これなんですよ。
しかも、13.4インチの小さな筐体でよくこんな性能を出せましたね。
横から見たらこんな感じです。Chromebookでよくある形状ですね。キーボードも傾斜が付いているので、使いやすいです。
キーボードを取り外して、タブレットとして使うこともできます。
ただし、タブレット部分だけでも実測1232グラムもあったので、タブレットの様に持つのはほぼ無理です。
重さは実測でキーボード394グラム、タブレット部分1232グラム、合計1625グラムでした。軽めの16インチ並みの重さ、一般的なタブレット3台分の重さです。
なので、小さいとはいえ持ち運びがしやすいわけじゃありません。いや、むしろそんなに小さくありません。
14インチノートPCとの比較です。ちなみにこの14インチPCは重たい方で1.48㎏ですが、ROGより軽いです。
厚さは同じくらいです。
外観はすごくかっこよく、正面から見ると普通のタブレットPCの様に見えます。
ベゼル幅はタブレットにしては結構細いですね。ベゼル幅は左右5.4ミリ、上10.8ミリ、下12.2ミリでした。
背面から見るとゲーミングPCと言った感じですね。筐体も分厚く、背面の排気口もデザイン性が高く、排熱性能も高いです。
200WのACアダプタを採用し、10.6時間の動画再生時間があります。バッテリー駆動時間はそこそこ長めですね。
キックスタンドはしっかりと固定でき、170度まで調整できます。好きな角度に調整出来るので、使いやすいですね。スタイラスペンにも対応しているので、イラストレーターの外出用としても使えます。
こちらはキーボードを付けた状態で折りたたんだのですが、最大20.7ミリほどの分厚さがあります。キーボードなしでも14.9ミリもあり、薄型タブレット3台分ほどです。
分厚い方が排熱性能が高くなるので問題ないですが、タブレットやSurfaceをイメージしていると持った時に大きなギャップを感じると思います。
メタルボディでロボットを思わせる作りですが、指紋が付きやすいです。当然こういったつくりなのでカバーをつけることはないので、時々拭いてあげるとよいです。
反対側から撮影です。
ちょっと光が当たりすぎて色が薄くなってますが、背面です。真ん中のシースルー部分は中が見えるようになっています。
しかも、光るんですよココ。やっぱりゲーミングPCは光らないといけないですね。Armoury Crateからライティングの設定ができます。
インターフェイスは豊富で、左からmicroSDカードリーダー、ACアダプタ、HDMI、USB4が2つになります。
右側面は電源ボタン、音量ボタン、コマンドセンター呼び出しボタン、USB 3.2 Gen 2、そしてマイク/ヘッドフォンジャックになります。
分厚いので当たりまえですが、タブレットPCにHDMIやUSB-Aがあるのはうれしいです。
コマンドセンター呼び出しボタンを押すと、明るさの調整や画面ロック、ファンモードの変更、Armoury crateなどワンタッチで使え、長押しするとCopilotを呼び出せます。
取り外しできるキーボード
取り外しできるキーボードって、ペラペラな感じがしてたわみやすくタイピングしやすいものって少ないのですが、このキーボードは普通に打てますよ。
強く打ってもたわまないし、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.9×18.0mmで、フルサイズに近いので手が大きな人でも使いやすいです。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.4ミリと意外に打鍵感もあり、予想以上の品質でした。
とは言っても、普通のノートパソコン並みと言った感じです。(取り外しできるキーボードで、普通のノートパソコン並みのキーボードはすごい!)
主要キーはほとんど均一な大きさでFキー列のキーも小さくないので、個人的に好きなキーボードでした。ただし、カーソルキーがすべて小さいので、押し間違いすることがあると思います。
タッチパッドは約129.2×73.4ミリ意外に幅広く、普通に操作できます。
もちろんCopilotキーもあり、私は主にメールの返信やCSS、HTMLを使うときに作ってもらったりしていますが、ファイル内容の要約などいろいろな場面で役に立ちます。
Ryzen AI 300 MAXシリーズ搭載
本機最大の特徴は、コレですよね。アーキテクチャがZen 5を搭載したRyzen AI 300 MAXシリーズです。
Ryzen AI MAX 390 | Ryzen AI MAX+ 395 | |
製造プロセス | 4nm | |
アーキテクチャ | Zen 5 | |
NPU | 最大50TOPS | 最大50 TOPS |
コア | 12 | 16 |
スレッド | 24 | 32 |
L3キャッシュ | 64MB | |
ブーストクロック | 5GHz | 5.1GHz |
ベースクロック | 2GHz | |
デフォルト/最大TDP | 55W/120W |
*TOPS・・・1秒間に何兆回演算を実行できるかの数値。50 TOPSは1秒間に50兆回の処理が可能
最大50 TOPSのNPUを兼ねそろえるRyzen AI MAX 300シリーズが搭載で、NPU性能もCPU性能も、そして内蔵グラフィックス性能も高いです。
コアもスレッドも多く、L3キャッシュは64MBと超大容量です。
NPU対応アプリも日々増えているので、今後ますます使いやすくなります。
レビュー機はRyzen AI MAX+ 395が搭載で、CPU Markスコアは51162とモバイルCPUでは見たことがないくらい高い性能でした。
その他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア1430、シングルコア116とかなり高いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 365 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は5744、Half Precision(半精度)は2144、Quantized(量子化スコア)は9699とありえないくらい高いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は8760→ハイスペック
- Essentialは11401→通常用途やビデオ会議などはかなり快適にでできる
- Productivityは10278→かなり快適に使える
- Digital content creationは15567→かなり高い性能
本機種は性能が高すぎるので、比較として先日レビューをしたCore i7-14700+RTX 4060のスコアも比較のため掲載します。
本機ROG | Core i7-14700+RTX 4060 (ThinkCentre neo Ultra) |
|
総合 | 8760 | 8474 |
Essential | 11401 | 11243 |
Productivity | 10278 | 9832 |
Digital Content Creaton | 15567 | 14936 |
ROGの全勝です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 7735HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は1分38秒とめっちゃ速いです。以前計測したCore i7-14700+RTX 4060よりも早く、Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060と同じ時間でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core i7-14700+RTX 4060 | |
Ryzen AI 9 HX 370+RTX 4060 |
めちゃくちゃ高いグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、16313??計測ミスかと思うほど高い性能でした。
普通は5000超えたら「結構いいね」で、6000行ったら「すごい」、9000とかは異次元クラスに高い性能なのですが、まさか1万超えるものがこんなにすぐに出てくるとは思いませんでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは8733、Wild Lifeは51917、Fire Stikeは21243、そしてNight Raidは56146とありえないくらい高いスコアで、すべてのスコアで外部グラフィックボードのRTX 4050を超え、Night Raidに至ってはRTX 4060よりも良い性能でした。
13.4インチの小型タブレットPCで、しかも内蔵グラフィックスでここまで性能が出るなんて画期的ですね。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad Light
オレンジ/本機種 赤/GTX 1650 Max-Q
RTX 4060 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
Wild Life
オレンジ/本機種 赤/GTX 1650 Max-Q
RTX 4060 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
Ryzen AI 9 HX 375 |
Fire Strike
オレンジ/本機種 赤/GTX 1650 Max-Q
RTX 4060 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
Night Raid
オレンジ/本機種 赤/GTX 1650 Max-Q
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 | |
Ryzen AI 9 HX 375 |
次は2Dゲームのベンチマークで、軽めのゲームであるドラゴンクエスト10は23006で「すごく快適」、重ためのFFXIV黄金のレガシーは14955で「とても快適」でした。
排熱性能
背面にはタブレットらしからぬ排気口があります。
さすがに中を開けて確認はできなかったのですが、銅製のペイパーチャンバーを搭載し、0.1ミリの極薄ヒートシンクフィン、84枚のメインブレードの中に配置された42枚のブレードがあるファン、そして最大13度まで低下させることができる液体金属サーマル コンパウンドを採用しており、この排熱機構のおかげでこんなに小さな筐体でもここまで高い性能を出せるようです。
ちなみに、ペイパーチャンバーは従来のモデルよりもメインボードのカバー率が55%向上しており、ファンハウジングの上にはダストフィルターも完備しています。
Cinebench 2024を実行中にCPU温度とPC表面温度、騒音値を計測しました。
ベンチマークをスタートしてほぼ一直線に安定して温度(343度/摂氏70度)で移動しており、2度353度(摂氏80°)まで跳ね上がりましたが、摂氏70度に戻り移動しています。
この時のPC表面温度は、38.4°とほんのり温かいくらいです。
同じくこの時の騒音値は平均41dBと、ファンの音は聞こえますが静かです。
Wi-Fi 7に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍、現在主流のWi-Fi 6/6Eの約5倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
1312万+503万画素のWEBカメラ搭載
Webカメラは超高画質の1312万画素のリアカメラと、503万画素のフロントカメラを搭載し、顔認証機能もあります。
一般的なPCにはHD解像度(約92万画素)、ビジネスPCにはFHD解像度(約200万画素)、そしてハイエンドモデルにはの500万~900万画素が搭載されることが多いですが、本機のWEBカメラはそれ以上です。
Web会議やビデオ通話はもちろん、オンラインレッスンの講師など仕事で使う人にも使えます。
フロントカメラで撮影したオリジナルのサイズは2560×1440、リアカメラは3840×2160でした。
そしてNPU搭載機種なので、自動フレーミングやアイコンタクト、背景のぼかしにフィルターなどが使え、面倒くさいセッティングが楽になります。
3Dマイクアレイを内蔵し、双方向AIノイズキャンセリング機能があるので、周囲のノイズを除去して会話ができます。Dolby Atmos搭載スピーカーが4つあり、音量も大きく悪くない音でした。
2.5K高精細ディスプレイ
ディスプレイは13.4インチの2.5K(2560×1600ドット)と高解像度で、画面アスペクト比は16:10と縦に長いので、13.4インチでも一般的な14インチ以上の情報が表示されます。
画面占有率は90%と高く、デジタルシネマ規格のDCI-P3 100%の広い色域、そして最大500ニトと明るいです。
左は低価格モデルに搭載される色域で、真ん中は画像編集やYoutubeなどの動画向け、そしてROGはDCI-P3 100%とプロ向けのデジタルシネマ規格で映像編集向きです。しっかりと色を描写できるので、本格派にも使えます。
左が本機で右オリジナル画像で、黒の描写がどれだけできるかの確認です。ズームするとわかりやすいですが、本機は黒が真っ黒じゃないですが、これはTFT液晶なのでこれくらいかなと思います。
一般的にTFT液晶は視野角が広くどこから見ても色の変化が少ない、そして色の再現性が高いという特徴がありますが、コントラスト比が低く黒が明るく見えるというデメリットもあります。
次は視野角のチェックです。視野角は広く、どこからみてもしっかりと見えます。
輝度は500ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。 |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
その他の特徴
メモリ性能
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
最新のLPDDR5X-8000MHz搭載で、オンボード32GBになります。Memory Markで計測したら、2566となりました。
あれ?スコアが全然伸びませんでしたね。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 赤・・・同等メモリ
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
本機種/LPDDR5X | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBになります。シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は6184MB/秒、ライト(書き込み速度)は5391MB/秒と、最高速じゃないですが速いです。
microSDカードリーダーの速度はリード(読み込み速度)は98MB/秒、ライト(書き込み速度)は84MB/秒と普通です。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を5回計測した平均は約14.2秒でした。速いです。
1回目 | 14秒 |
---|---|
2回目 | 15秒 |
3回目 | 14秒 |
4回目 | 14秒 |
5回目 | 14秒 |
平均 | 14.2秒 |
ライバル機種
いつもであれば似たような性能のライバル機種をご紹介するのですが、タブレットPCで、しかも内蔵グラフィックスでここまで性能が出るものはないので、ライバルとしてゲーミングPCやタブレットをご紹介します。
ASUS TUF Gaming A14 FA401
ゲーミングPCなのに実測1450gと軽く、コンパクトな筐体です。ROG Flow Z13よりも軽いです。しかも、Copilot+PCに準拠しているので後々Copilot+の機能が使えるし、最大50TOPSのNPU+RTX 4060も搭載しており、クリエイティブワークにも合います。小さな筐体のため機動性は高いが、その分若干性能が低くなりますが、それでもパワフルな機種です。タブレット的な使い方をしないのであれば、普通のゲーミングPCが良いとも思います。
CPU | Ryzen 7 8845HS Ryzen AI 9 HX 370 |
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メモリ | LPDDR5X-7500MHz 32GB |
ストレージ | SSD×2 |
グラフィックス | RTX 4060 |
ディスプレイ(14型) | 2.5K(2560×1600ドット)165Hz sRGB 100% |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 311 × 227 × 16.9~19.9mm |
重さ | 約1.46㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約9.9時間 |
消費電力 | 200W |
価格 | R7)24.9万円~ R9)33.9万円~ |
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)
もしタブレットの様に手で持ってプレイしたい人は、タブレットが良いと思います。軽いし小さいし、しかもパワフルなんです。2.5Kで広色域のDCI-P3 98%なので色も鮮やかだし細かい部分もしっかり見えます。ちょっと高いけど、どこででも気軽にゲームしたい人はこれです!
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
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メモリ | LPDDR5X 12GB |
ストレージ | UFS 4.0 256GB |
ディスプレイ(8.8型) | 2560 × 1600 |
OS | Android 14 |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 1300万画素+200万画素/800万画素 4K動画あり |
オーディオ | ドルビーアトモス スピーカー×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 208.5 × 129.5 × 7.8mm |
重さ | 350g |
バッテリー | 6650mAh 最大15時間 |
保護 | IP52 |
OSアップデート | 3回 |
価格 | 79,860円~ |
まとめ
良い点
・高級感が高い
・かっこいい
・超高性能CPU搭載
・高い排熱性能
・NPU搭載で今まで以上に便利に
・ディスプレイが2.5Kと高精細
・画面比が16:10で、13.4インチでも一般的な14インチ以上のの情報が表示される
・高画質Webカメラと便利な顔認証センサー
・最新規格Wi-Fi 7に対応
・Copilot+PC
残念な点
・意外に大きく重たい
総合評価
CPU性能はかなり高く、内蔵グラフィックスでここまで高い性能と言うのはすごいです。進化を感じた機種でした。
ディスプレイも高精細広色域、Wi-Fi 7にも対応とスペック的にこれ以上求めることはできないといった機種です。
ただし、レビューをしていて思ったことは、これ重たいんですよ。しかもごついんです。となると、タブレットPCの機動性も生かしにくいんじゃないかな?と言う疑問が出てきました。
宅内移動であれば気にならないと思いますが、外に持ち運ぶ人は少ないかもしれません。
また、価格も40万円近いので、タブレットPCで内蔵グラフィックスじゃないといけない理由がなければ、ライバル機種でご紹介した通常のゲーミングPCも検討候補に入るんじゃないかなと思います。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代