HP ProBook 4 G1iR 14の実機レビュー 軽作業にちょうど良いモバイルPC

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HP ProBook 4 G1iR 14のレビューです。

本機は全体的に平均的なスペックで、すごく良い部分もなければ悪い部分もないスタンダードな機種です。メモリの増設が可能なので、先々スペック不足になったときにメモリを増設することで末永く使えます。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore 5 220U、16GB(1枚) DDR5-5600MHz、SSD 256GBになり、事務作業や日常業務に向いた機種でした。

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ProBook 4 G1iR 14の特徴とスペック

CPU Core 5 120U
Core 5 220U
メモリ DDR5-5600 最大48GB
ストレージ SSD 最大512GB
グラフィックス 内蔵グラフィックス
ディスプレイ(14型) WUXGA 非光沢パネル 300ニト
OS Windows 11 Pro
LAN Wi-Fi 6E、イーサネット、LTEモデルあり
生体認証 指紋センサー
WEBカメラ フルHD
オーディオ Poly Studio内蔵デュアルスピーカー
寸法(幅×奥行×高さ) 318.6 × 224.35 × 20.9mm
重さ 1398g(実測1485g)
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約7時間52分
セキュリティ HP Wolf Security for business
標準保証 1年間
価格 12.0万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはCore 5 120UかCore 5 220UUがあり、レビュー機にはCore 5 220Uが搭載し実用的な性能でした。

メモリはDDR5-5600MHzでメモリスロット2つで最大32GB(16GB×2枚)、ストレージはPCIe 4.0で最大512GBになります。

ディスプレイは画面アスペクト比が16:10の14インチで、画面比16:9の15インチ並みの情報が表示されます。より多くの情報を見て取れるので、作業効率も上がります。輝度は300ニトで、屋内であれば十分な輝度です。

その他のスペックは、OSはWindows 11 Proで、LANはWi-Fi 6Eに対応しギガビットイーサネットにも対応しています。執筆時時点でLTEモデルはありませんが、LTEモデルもあるようです。

WebカメラはWeb会議に便利なフルHD画質で、パームレストに指紋センサーを搭載しておりサインインも一瞬です。また、HP Wolf Securityに守られ、安心して使うことができます。

14インチで実測1485gグラムとちょっと重たく、バッテリー駆動時間は最大7時間52分とちょっとした外出にも対応。ACアダプタは45Wと小さめなので軽量で持ち運びに向いていますが、急速充電に非対応で性能も若干抑えられます。

インターフェイスはUSB Type-C(10Gbps)が2つあり、USB-A(5Gbps)も2つ、そしてHDMIやセキュリティロックケーブルスロット、RJ45に3.5ミリジャックもあり、十分じゃないかなと思います。

 

 

公式サイト

 

HP Wolf Security for business搭載

HP Wolf Security

セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載で、包括的なセキュリティになっています。

  • HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
  • HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
  • HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
  • HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
  • HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
  • HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
  • ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
  • TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
  • Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる

「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。

 

 

日本でのサポート

HP Probook サポート

HPのサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金9:00-21:00、土9:00-17:00になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。

保証は1年間引き取り修理が付いており、最長5年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。

  • 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
  • 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
  • アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応

保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。

また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。

 

 

高い堅牢性

HP Probook 耐久性テスト

本機は2万時間の品質テストと12万時間のHP独自のテストを実施し、を米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Hの19項目に適合と堅牢性の高い機種です。

持ち運びやオフィスでの使用にも、安心して使えます。

 

 

メモリの増設ができる(というか増設前提の仕様になっている)

ProBook 4 G1iR 14 筐体内部

ProBook 4 G1iR 14 筐体内部 メモリスロット

メモリスロットが2つあり、レビュー機には16GBメモリが1枚搭載しており最大48GBにできます。

ちなみに販売されているモデル全てがメモリ1枚(16GB)搭載なので、グラフィック性能を引き上げるためにはメモリを増設する必要があります。

※シングルチャンネルメモリ(メモリ1枚)だと,メモリ帯域幅の制限によってグラフィック性能が非常に低い

空きM.2スロットはないので、SSDの増設はできません。

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外観を検証

HP ProBook 4 G1iR 14 正面

左右ベゼルは5.6ミリ、上12.2ミリ、下8.3ミリで、下ベゼルがすごく細いです。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 背面

また、サステナビリティを意識した機種で、トップカバー、パームレストカバー、ボトムカバーはリサイクルアルミニウムを使用、そしてDVDの再生プラスチックを50%使用したキーキャップを採用しています。

筐体はアルミニウム素材で、手触りも良いです。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 筐体

寸法は幅318.6ミリ、奥行き224.35ミリ、高さ20.9ミリと標準的な大きさですがちょっと分厚いです。

ここ最近のPCはラウンドエッジが多いですが、HPビジネスPCはちょっと角があるエッジの聞いたデザインです。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 ヒンジのロゴ

ここ最近のProBookには、上位モデルと同じでロゴが入っていることが多いですね。見えない部分にもこだわりを持って作られていますね。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 重さ計測

実測1458gで、14インチの平均は1.4㎏ほどなのでちょっと重たいですね。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 重さ計測

ディスプレイは180度開くので、床に座って作業をすることがある人にも使いやすく、画面共有するときにも便利です。ただし、ディスプレイは片手では開けませんでした。

 

 

画面比が16:10の14インチディスプレイ

HP ProBook 4 G1iR 14 正面

ディスプレイは14インチのWUXGA(1920×1200ドット)と通常の画面アスペクト比の16:9よりも縦に長い16:10で、16:9の15インチ並みの情報が表示されます。

 

表示量が多いので今まで見えなかった部分もしっかりと見え、スクロールアップ/ダウンの回数が減るし、持ち運び時でも生産性を落とすことなく作業ができると思います。

 

左は低価格PCに搭載されるNTSC 45%と言う色域で、真ん中が本機、右はsRGB 100%のディスプレイですが、本機はNTSC 45%でちょっと青みがかった色をしています。

 

次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えました。

輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。明るい屋外では見にくいときがあると思います。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

FHD WEBカメラ搭載+プライバシーシャッター付き

<右画像はプライバシーシャッターを閉じた状態>

WebカメラはフルHDで、ビジネスPCでは主流の解像度です。また、カメラシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。

 

ズームするとよりわかりやすいですが、一般的なPCに搭載されるHD画質よりも良い画質ですね。

また、HP Keystone Correction(自動でトリミングやフラット化)やWith HP Be Right Back(離席中と表示)、With HP Background Adjustment(背景一括変更)などがあるので、Web会議がよりしやすいです。

スピーカーはPoly Studioのデュアルスピーカーで、高音よりで通話がしやすい音でした。

 

 

フルサイズキーボード+Copilotキー搭載の操作性

HP ProBook 4 G1iR 14 キーボード

主要キーは同じ大きさで押し間違いをしにくいですが、一番下のキーは細長くなっており慣れが必要かもしれません。また、カーソルキーもすべて小さいので、最初は慣れるまでややミスが起こりやすい可能性があります。キーボード下には指紋センサーがありサインインは一瞬で完了、Copilotキーもあるので作業効率も上がります。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 キーボード

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測19×19ミリでフルサイズ、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.2ミリ(公称値1.5ミリ)で打鍵感は普通でした。軽いタイピングをする人が合うと思います。

 

充実のインターフェイス

インターフェイスはUSB-A(5Gbps)が2つ、USB Type-C(10Gbps)が2つあり、RJ45やHDMIなどもあるので、必要十分だと思います。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 右側面インターフェイス

右側面はNano SIMスロット(オプション)、USB-A(5Gbps)、RJ45、そしてセキュリティロックスロットです。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 左側面インターフェイス

左側面はHDMIにUSB-A(5Gbps)とUSB Type-C(10Gbps/Powerdelivery、Displayport機能付き)が2つ、そしてオーディオ/マイクコンボジャックになります。

 

 

各種ベンチマーク結果と性能評価

本機には以下2つのCPUが搭載可能で、どちらも10コア12スレッドになり、ほとんど同じスペックですがCore 5 220Uが新しい世代だがRaptor Lake、120UはRaptor Lake Refreshで120Uの方が高い性能です(しかも価格が安い)。

・Core 5 120U
・Core 5 220U(レビュー機)

コアはPコアとEコアに分かれており、パワフルなことをするときはPコアを、軽い作業をするときはEコアが動き、無駄なパワーを使わないためバッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。

以下にてベンチマークの結果を紹介しますが、レビュー機はメモリが16GB1枚なのでグラフィック性能を必要とするベンチマークは総じて低いスコアになりました。(レビュー機はメーカーから増設禁止令がでている)

実際に購入して使う場合は、メモリの増設をお勧めします。

ベンチマークの総評を先に言うと、全体的に低めのスコアでしたが、事務処理や入力などの実務には十分な性能です。

 

CPU Mark計測結果

HP ProBook 4 G1iR 14 CPU Mark計測結果

こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、計測結果は9574とビジネスPCとしては低いですが実用的なスコアです。

他のCPUとの比較で、Core 5 120Uは本機の兄弟モデルであるProBook 4 G1iR 16で計測したスコアです。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  35370
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  31399
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Snapdragon X Elite X1E-78-100  22886
Core Ultra 5 125U  20403
Core Ultra 5 125H  20071
Core Ultra 7 258V  19935
Snapdragon X Plus X1P-42-100  19377
Core Ultra 7 155U  18927
Core Ultra 5 135U  18742
Ryzen 5 7535U  17770
Core Ultra 5 125U  17471
Core 5 120U(別機種で計測)  17316
Core 7 150U  16900
Core Ultra 7 165U  16756
Core Ultra 7 155U  16140
Core 5 220U  9574

 

 

Geekbench AIで見るAI処理性能

HP ProBook 4 G1iR 14 Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は2053と高く、Half Precision(半精度)も869と普通、Quantized(量子化スコア)は3895とこれは良いスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Ryzen 5 7535U  2431
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Core Ultra 7 155U  2331
Core 5 120U(別機種で計測)  2231
Ryzen 5 8640HS  2204
Core 5 220U  2053
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 7535U  1170
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core Ultra 7 155U  991
Core i7-1260P  988
Core 5 120U(別機種で計測)  889
Core 5 220U  869
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 7 155U  4598
Core Ultra 5 125H  4475
Core 5 120U(別機種で計測)  4162
Core Ultra 5 125U  4097
Ryzen 5 8640HS  3923
Core 5 220U  3895
Ryzen 5 7535U  3648
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

Cinebench 2024で見るレンダリング性能

HP ProBook 4 G1iR 14 Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア417、シングルコア90と悪くないスコアでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較 

Ryzen AI 9 HX 370  1062
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 5 125U  555
Core Ultra 7 258V  526
Core Ultra 7 155U  523
Apple M1  509
Ryzen 5 7535U  481
Core Ultra 7 258V  479
Core i7-1280P  433
Core 5 220U  417
Core 5 120U(別機種で計測)  385

シングルコア性能

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core Ultra 7 258V  121
Ryzen AI 9 HX 370  115
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Core 5 120U(別機種で計測)  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Core Ultra 7 155U  97
Ryzen 5 8640HS  95
Core Ultra 5 125U  94
Core 5 220U  90
Ryzen 5 7535U  87
Core i7-1280P  74

 

PCMark10での実用性能評価(Web・Office・編集)

HP ProBook 4 G1iR 14 PCMark10計測結果

こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。

 

総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス

本機種のスコアです。メモリが1枚なのでスコアが伸びませんでしたが、メモリ2枚にすると総合性能もミドルクラスになり、もっと使いやすいと思います。ただし、基本的に文書作成やメール対応、Excelでデータ入力などの軽い作業に向いています。

  • 総合性能は4882→ミドルクラスに近いエントリークラス
  • Essentialは8248→通常用途やビデオ会議などは普通にできる
  • Productivityは6364→悪くないがシングルチャンネルメモリなので控えめな性能
  • Digital content creationは6016→悪くない性能(シングルチャンネルメモリなので控えめな性能)
EssentialProductivityDigital Contents

Essential

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10915
Ryzen 5 8640HS  10622
Ryzen 5 7535U  10196
Core Ultra 5 125U  9782
Core Ultra 5 125H  9781
Core i7-1260P  9744
Core i5-1240P  9728
Core Ultra 7 155U  9682
Core 5 120U(別機種で計測)  9485
Ryzen 5 7535U  9465
Core Ultra 7 258V  9361
Ryzen 5 5625U  9036
Ryzen 7 5700U  8951
Ryzen 5 7535U  8854
Ryzen 3 5425U  8743
Ryzen 3 7335U  8318
Core 5 220U  8248
Ryzen 5 PRO 6650U  8130
Ryzen 5 5500U  7907

Productivity

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  10550
Ryzen 5 8640HS  9349
Core Ultra 7 155U  9282
Ryzen 5 5625U  9223
Ryzen 5 7535U  8996
Core Ultra 7 258V  8492
Ryzen 5 7535U  8331
Core Ultra 5 125U  8315
Ryzen 3 5425U  8193
Ryzen 5 7535U  8176
Ryzen 7 5700U  8065
Ryzen 5 PRO 6650U  8026
Core Ultra 5 125H  7892
Ryzen 3 7335U  7499
Core 5 120U(別機種で計測)  6382
Core 5 220U  6364
Core i7-1260P  6187
Core i5-1240P  6167

Digital Content Creation

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  11536
Core Ultra 7 258V  9321
Core Ultra 5 125H  8250
Ryzen 5 8640HS  7777
Core Ultra 5 125U  7173
Ryzen 7 7735U  7159
Core Ultra 7 155U  7079
Core i7-1260P  6406
Ryzen 5 7535U  6234
Core 5 120U(別機種で計測)  6133
Core 5 220U  6016
Core i5-1240P  5875
Ryzen 5 7535U  5851
Ryzen 5 PRO 6650U  5636
Ryzen 5 5625U  5372
Ryzen 7 5700U  5282
Ryzen 3 7335U  4872
Core i5-1235U  4716
Ryzen 3 5425U  4240

 

HP ProBook 4 G1iR 14 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は5分30秒と処理に時間がかかりました。書き出しなどの作業には向いていません。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Core 5 120U(別機種で計測)  6分20秒
Core 5 220U  5分30秒
Core Ultra 7 155U  5分4秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Ryzen 5 7535U  4分8秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Core Ultra 5 125U  3分55秒
Core Ultra 7 258V  3分47秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒

 

 

3D Graphics Mark計測結果

HP ProBook 4 G1iR 14 3D Graphics Mark計測結果

グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは2720と13世代Core i7並みなのでまずまずの性能ですが、デュアルチャンネルメモリにしたらもっと高いスコアになります。

3D Graphics Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen AI 9 HX 370  9117
Ryzen 7 8845HS  9055
Ryzen 5 8640HS  6065
Core Ultra 5 125H  5507
Core Ultra 7 258V  5204
Ryzen 7 7735U  5098
Ryzen 5 7535U  4127
Core Ultra 5 125U  4045
Ryzen 5 7535U  3802
Core Ultra 7 155U  3646
Ryzen 5 PRO 6650U  3526
Core i7-1260P  3263
Core i7-1355U  2981
Core 5 120U(別機種で計測)  2826
Core 5 220U  2720
Core i5-1335U  2686
Ryzen 3 7335U  2609
Core i5-1340P  2542

 

 

Fire Strike計測結果

HP ProBook 4 G1iR 14 Fire Strike計測結果

Fire Strikeのスコアは3712と、CPU内蔵グラフィックスとしては悪いスコアではありませんでした。

Fire Strike

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

RTX 3050  10718
Ryzen AI 9 HX 370  9118
Core Ultra 7 258V  8065
GTX 1650  8033
Core Ultra 5 125H  7904
GTX 1650 Max-Q  6861
Arc A350M  6770
Ryzen 5 8640HS  6614
Core Ultra 5 125U  4833
Core Ultra 7 155U  4652
Ryzen 7 7735U  4645
Ryzen 5 7535U  4175
Core 5 220U  3712
Core 5 120U(別機種で計測)  3684
Snapdragon X Plus X1P-42-100  3599

 

次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は8135で「とても快適」、FFXIV黄金のレガシーは3750で「設定変更を推奨」でした。

シングルチャンネルメモリだったので高いスコアは出ませんでしたが、以上の結果から見ると、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要な作業には向いていません。

 

 

排熱性能

HP ProBook 4 G1iR 14 底面通気口

通気口は幅広く、がっつりとフレッシュエアーを吸ってくれそうです。

 

HP ProBook 4 G1iR 14 底面カバー内側

底面カバー内側には熱伝導サーマルパッド(画像黒い部分)があり、スプレーをした感じの部分はおそらくですが導電性塗料で電磁波の遮断をしているのかなと思います。

 

ProBook 4 G1iR 14 筐体内部

筐体内部にはファンが一つと、ヒートパイプが一つだけでした。最低限の排熱機構ですが、CPUが省電力モデルなので比較的低温に抑えられてました。

 

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PCの表面温度と底面温度、そして騒音値を測りました。

PC表面温度は38.2度とちょっと温かいですが低い温度、底面も38.3度と低く、足の上に置いて使っていても温かいくらいでした。

平均騒音値は40dBとやや騒音は感じられますが、うるさくないです。

ちなみにベンチマークはCPU性能を100%フルで使うもので、普通に作業をしていて長時間CPUを100%使うことはないので、こういった温度や騒音値を見ることはないと思います。

 

 

メモリ性能計測

HP ProBook 4 G1iR 14 Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリ性能を測るMemory Markは2470と同じメモリの平均より遅かったですが、メモリを2枚にするともっと速くなると思います。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

LPDDR5X平均  3324
DDR5平均  2769
LPDDR5平均  2749
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
本機DDR5  2470
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

HP ProBook 4 G1iR 14 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD 256GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6300MB/秒、ライト(書き込み速度)は3424MB/秒ととても速い速度でした。

起動時間を計測したら、5回の平均で12秒とすごく速かったです。

1回目 12秒
2回目 12秒
3回目 12秒
4回目 12秒
5回目 12秒
平均 12秒

 

 

Wi-Fi 6Eに対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) 2.4/5GHz 1.7Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

また、ギガビットイーサネットを搭載しているので、無線でも有線でも接続できます。

 

 

バッテリー駆動時間

バッテリーは3セル・56Whrで、JEITA 3.0測定で約7時間52分の動画再生時間になります。社内移動や宅内移動をする人にちょうど良い長さだと思います。

また、先述したように45Wアダプタを使用しているため、急速充電に対応しておりません。

 

 

ライバル機種

 

ThinkPad E14 Gen 7 IRL(14型 Intel)

ThinkPad E14 Gen 7 IRL(14型 Intel)CoreシリーズのCPUを採用し、メモリ最大64GBにSSDも最大で2枚搭載可能です。ThinkPad E14シリーズでは最軽量クラスの1.34㎏からで、ようやく持ち運びが楽になりました。最大バッテリー時間も約10.5時間とそこそこあるので、持ち運びに便利です

CPU Core 3 100U
Core 5 210H
Core 5 220U
Core 7 240H
メモリ DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB)
ストレージ SSD×2
NPU なし
ディスプレイ(14型) WUXGA/2.8K IPS タッチあり
通信 Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット
生体認証 指紋センサー/顔認証(オプション)
重さ 1.34㎏~
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約10.5時間
価格 7.9万円~

公式サイト

 

ProBook 460 G11

HP Probook 460 G11 正面高負荷なことをしているときにのファンの音が気になりましたが、その分排熱性能は高く安定した動作でした。Core Ultraシリーズ1採用でNPU もあるので、今後AI機能がますます使いやすくなります。16インチと大きいので、据え置き用にピッタリです

CPU Core Ultra 5 125U
Core Ultra 7 155U
メモリ DDR5 最大32GB
ストレージ SSD 最大1TB
ディスプレイ(16型) WUXGA 300ニト
無線 Wi-Fi 6E
生体認証 指紋センサー
重さ 1.84kg
バッテリー(JEITA 3.0) 最大約8.9時間
セキュリティ HP Wolf Security for business
価格 11.0万円~

レビュー

公式サイト

 

 

まとめ

良い点

・画面比が16:10で、14インチだが15インチ並みの情報が表示される
・メモリの増設ができる
・排熱性能が高い
・指紋センサー標準搭載
・HP Wolf Security搭載
・日本でのサポートで安心

 

残念な点

・CPU Markのスコアが極端に低かった(他のベンチマークは想定内のスコア)
・執筆時、すべてのモデルはシングルチャンネルメモリだったので、フル性能を引き出したい場合はメモリの増設が必須になる

 

総合評価

HPビジネスPCの一番の特徴は、HP Wolf Securityですね。このセキュリティがあるので、人気が高いと思います。まぁ、セキュリティは最重要項目なので、ここまで手厚いセキュリティがあればビジネスパーソンとしては助かります。

本機はすべてが平均的なスペックで、すごく良い機種と言うわけじゃないですが悪くもないです。価格に見合ったスペックだと思います。

執筆時現在LTEモデルはありませんでしたが、公式サイトにはLTEのことが書かれているので今後発売されるのだろうと思います。そうすると、外出先で大画面PCで作業をしたいという人にも合います。

 

 

公式サイト

 

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