AI搭載で話題のCopilot+PC・HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのレビューです。
14インチで約1.3㎏と軽い2 in 1 PCで、しかも高性能です。これ、CPUだけが高性能じゃなくて、全体を通して性能が高い機種でした。
しかも、最大バッテリー駆動時間は驚異の20時間!!!めちゃくちゃ長いです。
本機はクリエイターや重要なデータを扱うビジネスパーソンにおすすめです。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 258V、メモリLPDDR5X-8533MHz 32GB、SSD PCIe 4.0 1TBになります。
動画はこちらをどうぞ。
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Contents
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OmniBook Ultra Flip 14-fhのスペック
CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 258V Core Ultra 9 288V |
---|---|
メモリ | LPDDR5X-8533MHz 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | 2.8K(2880×1800ドット)OLED DCI-P3 100% タッチ |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 900万画素+IRカメラ |
オーディオ | Poly Studio クアッドスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313 × 216 × 14.9㎜ |
重さ | 約1.34㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約20時間 |
セキュリティ | HP Wolf Security |
標準保証 | 1年間 |
付属 | HP MPPアクティブペン |
価格 | 22.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは、最大48 TOPSのNPU性能を持つCore Ultra 9 288Vや最大47TOPSのCore Ultra 7 258V、そして最大40TOPSのCore Ultra 5 226Vが搭載可能です。
そういえば、こうやってNPU搭載CPUが選べるのは珍しいですね。Copilot+PCはなぜかCPUが決められているモデルばかりでしたが、本機は3つから選べます。
CPU内蔵グラフィックスですがグラフィック性能はすごく高く、動画編集や画像編集もサクサクできるほどです。
メモリはLPDDR5X-8533MHzのオンボード最大32GB(Core Ultra 5は16GB)、ストレージはSSD PCIe 4.0で最大2TBになります。
ディスプレイは高品質で、14インチ2.8K(2880×1800ドット) OLEDディスプレイを採用です。広色域のDCI-P3 100%で、輝度は400ニト、リフレッシュレートは最大120Hz とぬるぬるです。
また、画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。
OSはWindows Home 11で900万画素Webカメラに顔認証対応、Poly Studio クアッドスピーカー搭載、そして無線は最新のWi-Fi 7になります。
インターフェイスはかなり割り切った仕様で、USB Type-Cが3つ(うち2つはThunderbolt 4)とマイクヘッドフォンジャックのみになります。
外出先ではほとんど問題ないですが(USB-Aを使う人はアダプタ必須ですが)、据え置き用としても使う場合はドックがあった方が良いかもしれません。
14インチで実測1.31㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大約20時間と長いです。丸一日外出するような人に合います。
また、個人向けモデルでは珍しく、HP法人向けPCに採用されているHP独自のセキュリティであるHP Wolf Securityがあり、性能が高いだけでなく堅牢性も高い機種になっています。
旧モデルとの比較
旧モデルはSpectre x360 14-euだったんですね。知りませんでした。
旧モデルよりも100g軽くなり奥行きは-4㎜、厚さ-2㎜となり、より持ち運びがしやすいようになりました。
Copilot+PCとは?
Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
主な特徴です。
・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス
すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。
こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。
IntelとAMD搭載機種は11月のOSアップデート後にこれらの機能が使えるようになる予定でしたが、12月1日現在まだのようです。
Intel Evo Editionプラットフォームに準拠
<本機のEvoシール>
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
14世代CPU搭載のEvoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
最大48 TOPSのNPU性能を持つIntel Core Ultraシリーズ2搭載
Core Ultra 9 288V | Core Ultra 7 258V | Core Ultra 5 226V | |
製造プロセス | TSMC N3B | TSMC N3B | TSMC N3B |
Pコア | 4コア | 4コア | 4コア |
LP Eコア | 4コア | 4コア | 4コア |
スレッド | 8スレッド | 8スレッド | 8スレッド |
キャッシュ | 12MB | 12MB | 8MB |
ターボブースト | 5.1GHz | 4.8GHz | 4.5GHz |
Pコア最大周波数 | 5.1GHz | 4.8GHz | 4.5GHz |
Pコア基本周波数 | 3.3GHz | 2.2GHz | 2.1GHz |
Eコア最大周波数 | 3.7GHz | 3.7GHz | 3.5GHz |
Xコア | 8コア | 8コア | 7コア |
NPU | 48 TOPS | 47 TOPS | 40 TOPS |
ベースパワー | 30W | 17W | 17W |
マックスパワー | 37W | 37W | 37W |
CPUはPコア(Performance Core)とLP Eコア(省電力Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能が上がり、消費電力も下がります。
グラフィックはIntel Arcグラフィックス130V(Core Ultra 5)か140V(Core Ultra 7と9)になります。
こんなに良いCPUなのですが、8コア8スレッドとスレッドが少ないのでマルチコア性能は低めですがシングルスレッド性能は高いです。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、19935とCore Ultra 7 258Vにしてはちょっと低い性能でした。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア526と低く、シングルコア121とかなり高い性能でした。
コア数が8個と多くないのでマルチスレッディング性能は低いですね。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
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Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6487→ミドルハイクラス
- Essentialは9361→通常用途やビデオ会議などは快適にでできる
- Productivityは8492→高速に使える
- Digital content creationは9321→かなり高い性能で動画編集などにも向いている
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は3分47秒でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 370/Vivobook S 16 |
グラボ並みのグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは5204とそこそこ高いスコアでした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 7 PRO 5850U | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 7335U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは3182、Wild Lifeは26545、Fire Stikeは8065、そしてNight Raidは31046と、GTX 1650 Max-Q並みかそれ以上のスコアで、今まで計測した同じCPUの中で、全体的に一番良い性能でした。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
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Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は17353で「すごく快適」、FFXIV黄金のレガシーは9391で「快適」でした。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
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Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 258V/別機種 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 8845HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 3 7335U |
2 in 1 PCでどこででも使いやすい
コンバーチブル(2 in 1)PCとはディスプレイを360度回転させることができ、タブレットの様にも使用したりできるタイプのPCになります。
テントモードはソファやベッドの上に寝転がって使うとき、底面の吸気口をふさがないので、筐体が熱くなりにくいです。
キーボードが邪魔な時や、画面をもっと近づけたいとき、ペンを使う時はスタンドモードにすると使いやすいです。
タブレットの様にもできるので、パソコンの状態じゃ使いにくい時に役に立ちます。
一部モデルを除き、4096段階の筆圧検知機能があるMPPアクティブペンが付属しており、磁石があるのでPCにくっつけることができます。
ペンは普通に書ける一般的なペンで、本格的なイラストなどをしない限り十分な性能です。
高品質2.8K OLEDディスプレイ搭載
本機のディスプレイは特徴が多いので、羅列します。
・2.8K(2880×1800ドット)解像度
・OLED
・タッチパネル
・DCI-P3 100%
・画面比16:10
・最大輝度400ニト
・最大120Hzの可変リフレッシュレート
2.8Kと高精細で詳細も描写され、OLEDはまっ黒を描写できるのですっきりとくっきりな描写ができます。
左は本機で、右は標準よりもちょっと良いディスプレイのIPS液晶にsRGB 100%の色域があります。当然ですが、本機はしっかりと色を描写し、よりくっきりと表現できています。
筆者が今までレビューをした中で最高だと思う2.8K OLED DCI-P3 100%、ΔE<1のディスプレイ(画像右)と比較してみますが、若干煙の描写に差が出ていますが、本機も最高峰のディスプレイだと思います。
画面アスペクト比が16:10と縦に長いので、一般的な16:9の14インチよりも大きの情報が一目で見て取れます。
最後に視野角のチェックです。どこから見ても薄暗くなる部分もなく見やすいです。
最大20時間の長時間バッテリー
Copilot+PCはバッテリー駆動時間が長くないといけないのですが(規定ではあいまいですが終日のバッテリー寿命が必要とされています)、本機は最大20時間とめちゃくちゃ長いです!
また、30分で50%も充電できるファストチャージ対応なので、急な予定が入ってもサクッと充電して出かけることができます。
HP Wolf Security搭載
HP Wolf Securityとはあまり聞きなれないかもしれませんが、HPのビジネスPCが「世界で一番安全なビジネスPC」」とうたわれている要因でもあります。
HP独自の包括的なセキュリティで、以下のようなセキュリティがあります。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start Gen 6・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
公式サイトで詳細が書かれていないですが、HPのビジネスPCにはこういったセキュリティが入っています。
900万画素のWEBカメラ
Webカメラは超高画質の900万画素で、プライバシーシャッター(画像左・閉じた状態)もあります。900万画素ってめちゃくちゃ高いですね。
4K(3840×2160)が約830万画素なので、4K解像度以上になりますね。すごい。
左の画像は本機900万画素のカメラで撮影、真ん中はEnvyの500万画素、右は他社のFHD WEBカメラで撮影した写真です。
画像をタップして最大までズームするとわかりやすいですが、本機は細かな部分までしっかりと撮影できています。これだけ解像度が高いと、オンラインミーティングで相手に与える印象も変わるし、配信する人もこれでいけますね。
また、2024年11月以降のOSアップデート後はWindowsスタジオエフェクトも使えるようになるので、よりWeb会議がしやすくなると思います。AI搭載のカメラなので、自動画面調光機能だったり、離席すると画面ロックや帰ってくるとロック解除などを自動でやってくれます。
オーディオはPoly Studioのクアッドスピーカーが4つ搭載しており、他のPCと比べると全然音が良いです。やはりスピーカーも良いし、4つもあると音に厚みが出ますね。
Wi-Fi 7対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
ただし、ルーターもWi-Fi 7に対応していないといけないし、契約回線も速くないとその恩恵はあまり受けられません。
その他の特徴
外観
上9㎜、左右5㎜とベゼル(画面の黒い枠)がすごく細く、幅310.3㎜、奥行き214.7㎜と、コンパクトです。
最厚部が14.9ミリとかなり薄いです。しかも、これいつものように最薄部じゃなく最厚部ですよ。
タブレット(厚さ約7㎜)と比べてみましたが、タブレット2枚分くらいの厚さですね。
14インチで実測1317gと軽量で、持ち運びが楽です。一般的な14インチは1.4㎏あるので、13.3インチに近い重さですね。
アルミニウムの筐体で高級感もあり、背面のロゴもおしゃれです。
どうでもいいけど、角度変えたらHPってわかりにくいですね。
角にインターフェイスがある斬新なデザインですね。個人的にこの仕様は好きなんですよね。と言うのも、モニターやドッグ(モニター前に設置)に接続すると、ケーブルが後ろ方向に延びるのでデスクがきれいにみえるし、価格が高いThunderbolt 4対応ケーブルが曲がらないので負担がかからないからです。
ヒンジにOmniBookってロゴがありますね。見えないところまでこだわって作られています。
排熱性能
底面の通気口は大きくないですがメッシュ状になっており、ごみも入りにくいと思います。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時の、CPUの温度推移図です。最大で333度(摂氏60度)ほどに上がり、その後は328度(55度)近辺を安定して推移しています。
クロックも落ちずに安定した動きで、うまく排熱できています。
キーボード
バックライト付きのキーボードで、主要キーは大きくて打ちやすいです。最下部のキー列はちょっと大きさが違い、カーソルキーはすごく小さいので、慣れが必要かもしれません。
もちろんコパイロットキーもあるので、ワンクリックで呼び出せます。
キーピッチ(キーの中心部から隣のキーの中心までの距離)はフルサイズ19.0×19.0㎜とフルサイズで、手が大きな人にも使いやすいです。
キーストロークは1.0㎜と浅く、打鍵感は低いです。軽めのタイピングで流れるように動く人には合うと思います。
138㎜×86㎜と大きなタッチパッドで、触覚フィードバック(ハプティックタッチパッド)になります。これは、タッチパッドを押すと疑似的に振動が来て、本当に押し込んだような感じがします。また、Macbookのようにどこを押しても左クリックができるので、便利ですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-8533MHzの32GBで、メモリはチップに統合されているので速度は速いです。Memory Markで性能を計測したら3619と良いスコアで、LPDDR5Xの平均を大きく上回りました。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
本機種 | |
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LPDDR5X平均 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD PCIe 4.0 1TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6637MB/秒、ライト(書き込み速度)は4935MB/秒とめちゃくちゃ速かったです。
大きなデータを頻繁に扱う人におすすめです。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
本機種 | |
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PCIe 4.0×4 | |
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
起動時間を計測しました。めちゃくちゃ速いわけじゃなかったですが、普通に速いです。
1回目 | 17秒 |
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2回目 | 15秒 |
3回目 | 15秒 |
4回目 | 15秒 |
5回目 | 15秒 |
平均 | 15.4秒 |
インターフェイス
インターフェイスはかなり割り切った仕様で、ドックがないと不便だと感じる人もいると思います。ただし、先述しましたが角にポートがあるので、デスク周りがさっぱりするので私は好きですね(数は不満だが位置はGood)。
右側面にはThunderbolt 4(データ転送速度40Gbps)が2つです。
左側面はUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)と、マイクヘッドフォンジャックになります。
ライバル機種
同じくAI PCからいくつかライバル機種をピックアップしました。
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9
Copilot+PC
最先端のAIソフトを詰め込んだ様な機種で、NPUは最大47TOPSとかなりハイスペックです。画面比が16:10の15.3インチで1.53㎏と軽く、バッテリー駆動時間は最大13.7時間と長時間作業ができます。筐体もコンパクトで薄い、そしてパワフルの機種です。ディスプレイはIPS液晶ですがPureSight Proディスプレイを採用しており、OLEDディスプレイとあまりそん色ないほど高品質です
CPU | Core Ultra 7 258V |
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メモリ | LPDDR5X 32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(15.3型) | 2.8K IPS |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD |
重さ | 約1.53㎏ |
バッテリー | 最大約13.7時間 |
価格 | 24.9万円~ |
OmniBook Ultra 14-fd
今話題のAI PCで、Arm版のSnapdragonじゃなくAMD Ryzenが搭載になります。これ、待ってる人多かったんじゃないでしょうか?仕事で使うのにOSがArm版だと使いにくいですしね。メモリは最大32GBと大容量で、なんと900万画素のWebカメラです!!4K解像度が約829万画素なので、900万画素って4K以上ですね。また、最新のWi-Fi 7にも対応しています
CPU | Ryzen AI 9 365 Ryzen AI 9 HX 375 |
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メモリ | LPDDR5x 32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | 2.2K IPS タッチ |
無線 | Wi-Fi 7 |
カメラ | 900万画素+IRカメラ |
生体認証 | 顔認証 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 315 × 227 × 16.4㎜ |
重さ | 1.57㎏ |
バッテリー | 21時間 |
価格 | 18.9万円~ |
ASUS Zenbook S 14
Core Ultraシリーズ2を搭載した機種で、グラフィック性能が高くGTX 1650 Max-Q以上の性能でした。特殊なセラルミナムと言う素材を使用し、細部までこだわりつくして作られた機種です。14インチで1.2㎏と軽く、11.9ミリの極薄筐体で、クリエイターなら使いたくなるようなディスプレイも搭載です
CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 258V |
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メモリ | LPDDR5X-8533MHz 最大32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | 2.8K(2880×1800ドット)OLED HDR 120Hz 500ニト グレア タッチあり |
無線 | Wi-Fi 7 |
生体認証 | 顔認証 |
重さ | 約1.2㎏ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約13.1時間 |
価格 | 20.9万円~ |
まとめ
良い点
・軽量薄型の2 in 1 PCで持ち運びがしやすい
・アルミニウム素材で高級感や耐久性が高い
・グラフィック性能が高い
・シングルコア性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも一般的な15インチ並みの情報が表示される
・ディスプレイが超高品質
・Webカメラが超高品質
・スピーカーの音質が良い
・Wi-Fi 7対応
・HP Wolf Security付き
・触覚タッチパッド
・メモリが高速
・バッテリー駆動時間がかなり長い
・Thunderbolt 4が2つ
残念な点
・マルチコア性能が低い
・インターフェイスがミニマム
総合評価
14インチで実測1.31㎏と軽量で、一般的に重くなりがちな2 in 1 PCでこのスペックでこの軽さなのはすごいです。また、バッテリー駆動時間が最大約20時間とめちゃくちゃ長いので、安心して持ち運びができます。
グラフィック性能がかなり高くディスプレイもハイスペックなので、動画編集や画像編集にも向いているし、HPビジネスPCに搭載するWolf Securityもついているので、ビジネスパーソンにも安心して使える機種です。
軽いPCって大きなスピーカーを載せれないし、音がそんなに良くないことが多いですが、本機はさすがOmniBookなので全てにおいて高品質なものになっていましたね。
インターフェイスがミニマムすぎるので、据え置き用としても使う人はドックがあった方が良いです。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代