今回紹介していくのはBlackview Tab 90 WiFiになります。Blackviewは中国の深セン市に本社を置くスマホメーカーで、タフネススマホや格安タブレットで名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
Tab 90 WiFiは安価で、Web閲覧やYoutube、電子書籍用に適したAndroidタブレットです。
また、特別にBlackViewより割引クーポンをいただき、クーポンコード「784PME2M」を入れると先着100名限定で45%オフ(クーポンコードコード18% OFF+¥6000 OFFクーポンの適用 )で11,958円になります!
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Contents
Blackview Tab 9のスペック
SoC | UniSoc T606 |
---|---|
メモリ | 4GB+8GB (仮想メモリ) |
ストレージ | 内蔵128GB+ SDカード最大1TBまで |
ディスプレイ(11型) | 1280×800 IPS |
WideVine | L1 |
OS | Android 14/Doke OS 4.0 |
無線 | Wi-Fi 5 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | リア13MP・フロント8MP |
寸法(幅×奥行×高さ) | 256.9×168.5×9.5mm |
重さ | 540g (実測550g) |
バッテリー | 動画視聴は5時間以上 ブラウジングは7時間以上 音楽は15時間以上 |
保証 | 1年間 |
自動更新ポリシー | ー |
価格 | 21,900円 |
SoCはローエンドモデルのUniSoc T606で、ゲームや画像編集といった高負荷な用途じゃなく、Web閲覧や電子書籍、Youtubeを見るなどの用途に向いたものです。
メモリは4GBと一般的ですが、8GBの仮想メモリを追加できるので、比較的サクサク使うことができます。ストレージは128GBとそこそこ容量も大きく、最大で1TBのSDカードを搭載できるので、容量の心配はいらないと思います。
ディスプレイは11インチで1280×800ドットのHD解像度で、視野角が広く色彩も豊かなIPS液晶を採用です。解像度が低いので見慣れているスマホに比べると画質が荒く感じるかもしれませんが、11インチなのでそこまで影響はないと思います。
また、WideVine L1に対応しているので、一応アマゾンプライムやNetflixは高画質で見れます。が、本機のディスプレイがHDなので、高画質の恩恵は軽微です。
OSは最新のAndroid14で、無線は低価格モデルなのでWi-Fi 5と古い規格に対応、顔認証があるのでサインインは一瞬です。
11インチで実測550gと平均的な質量になり、動画視聴時のバッテリー駆動時間は5時間以上、ブラウジングは7時間以上とそこそこの時間があります。
外観
ポップな感じの箱に入っており、しっかりとした造りの箱です。
これ、メモリ4GBかと思っていたら、4GB ROMの下に12GB ROMって書いてますね。後々分かったのですが、仮想メモリを設定して、メモリ12GBっぽく使えるんです。
同梱物はこちらで、一般的なものです。黄緑の紙には、購入後1か月以内に記載されているメルアドにメールを送ると、保証が2年延びるとのことです。これはお得ですね。
ツートンのデザインで片方はザラザラしていてすべりにくく、持ちやすいです。筐体はプラスチック製ですが、背面には艶消しっぽい加工がされていて高級感まではなくとも安っぽくはないです。
こういった電子書籍などにあうスペックのタブレットってカメラはあってもフラッシュがないことがほとんどですが、これはついていますね。
左側面には電源ボタンと音量ボタン、スピーカーがあります。
右側面にはUSB Type-CとSDカードスロット、スピーカー、そしてヘッドフォンジャックがあります。上下にはボタンなどはありません。
もちろんBluetoothでも接続できますが、有線のほうが音がいいし途切れたりしないのでこっちのほうが良いというニーズも満たしてくれます。
microSDカードを増設しているところです。128GBもあるのですぐに増設する必要はないですが、データのダウンロードが多い人は初めから増設して、こっちに保存されるようにすると良いですね。
ストレージのシーケンシャル速度を計測したら、読み込み893MB/秒、書き込み319MB/秒とめちゃくちゃ早いです。通常このクラスのタブレットであれば読み書きどちらも100MB/秒以下くらいですが、おかしいくらい早いです。
データ移動をすることが多い人にも役に立つし、アプリの読み込みや立ち上げも速いです。
HD解像度のディスプレイ
ディスプレイは1280×800のHD解像度で、コントラスト比が高く視野角が広いIPS液晶になります。11インチでHD解像度は珍しく、解像度が低いためか一列にアプリが5個しか並びません。
他のタブレット同様、光沢有りなので反射します。また、ディスプレイには最初からフィルムが貼ってありますが、傷がつきやすかったので、傷が増えて気になりだしたら新しいものを購入したほうが良いかもしれません。
筆者は主に電子書籍を読んだりニュースを見ることに使いますが、こういった用途ならあまり解像度は関係なくスムーズに読めます。
2画面作業ができる
DokeOS独自のPCモードにより、パソコンOSのようなウィンドウ形式の表示が可能です。PCモードと言って、2画面作業ができるので、調べ物をしながら調べ物をする使い方にも合います。
Windowsのようなウィンドウのスナップ機能 (位置と大きさを自動で調整してくれる機能) があったら、もっと便利かなと思いました。
マウスとキーボードをBluetooth接続したら、本物のPCのような環境で作業ができます。スペック的に多くのことはできないですが、外出時にメール作成やちょっとした調べもの、資料の修正などであれば使えると思います。
WideVine L1に対応
WideVine L1に対応していると、動画配信サービスで高解像度で動画を見ることができます。
Amazon PrimeはWideVine L1と表記していませんが、最高画質でのストリーミング(L1に対応している場合のみ表示される)が可能、右のNetflixはL1と記載されています。
リアルタイム字幕
ん?これ、WindowsのCopilot+PCみたいな機能ですね。あれはNPUというAIコアを搭載したPCで使えるのですが、本機ではNPUなしでどこまでできるかチェックしました。リアルタイム字幕はデフォルトで無効なので使うためには、設定からリアルタイム字幕を有効にする必要があります。
ただし、現時点で対応しているのは英語だけということです。Coming soonとあるので、将来的には他の言語でも使えるようになると思います。
上の赤枠はYoutubeの字幕で、下の青枠が本機のリアルタイム字幕です。
再生していくなかで専門用語や高度な用語は一部誤変換がありましたが、概ねいい感じでした。
洋楽の文字起こしも試したのですが、(Music)と表示されるか誤変換されるだけだったので、音楽の歌詞を表示するのには使えません。
オーディオは普通
横に持った時、左右にスピーカーが来るようになっていて、聞き心地は悪くないです。ただし、良い音質でもありません。音にこだわる場合は、スピーカーやイヤフォンを買うと良いです。
カメラはいつものタブレットのカメラ
この価格のタブレットでフラッシュがついているのは、ポイントが高いですね。解像度はリア1300万画素、フロントは800万画素です。
iPhone 14と比べてみましたが、もちろんスマホのほうが映りが良いです。
ちょっと暗く映りましたが、ビデオ電話などには問題なく使えます。
最大12GBのメモリ
本機には物理メモリが4GB搭載していますが、仮想メモリを追加できるようになっています。最大8GBの仮想メモリを追加できるので、最大12GBです。
メモリ速度を計測しました。
4GB時のメモリ速度は2.18GB/秒、12GBに拡張後は2.87GB/秒とどちらも遅いです。まぁ、本物の12GBみたいにサクサク使えるわけじゃないですが、仮想的に拡張したメモリでこれだけ性能が上がるのはすごいです。
しかもこれだけ低価格なタブレットでこういうことができるのはすごいですね。
その他のタブレットとの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/8GB | |
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Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab Plus/8GB | |
Tab P12/8GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab M11 | |
Lenovo Tab M9 /4GB | |
ALLDOCUBE X Game | |
Blackview Tab 90 Wifi/12GB | |
Blackview Tab 90 Wifi/4GB | |
Tab M7 (3rd Gen)/2GB | |
Lavie T8 2023/3GB | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/4GB |
SoCの性能
SoC | UniSoc T606 |
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プロセス | 12nm |
コア | 2x Cortex-A75 (1.60 GHz) 6x Cortex-A55 (1.60 GHz) |
最大クロック | 1.60GHz |
GPU | Arm Mali-G57 MP1 |
SoCはローエンドタブレットに採用されるUniSoCで、T606です。
まずはAntutuのスコアで、223,787と低調なスコアでした。ハイエンドSoCはスコア200万越えしているので、このスコアだけ見ると1/10くらいのスコアですね。
Geekbench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。計測スコアはマルチコア1158、シングルコア354でした。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G88 | |
Snapdragon 662 | |
Unisoc T610 | |
Unisoc T606 | |
MediaTek Helio P90 | |
MediaTek Helio P22T | |
MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
|
Helio G80 | |
Snapdragon 429 Tab B10 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Unisoc T606 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Snapdragon 662 | |
Helio G80 | |
MediaTek MT8183 | |
MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 429 Tab B10 |
|
MediaTek Helio P22T | |
MT8166 |
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。総合性能は7019と、高い性能ではないですが中間くらいの性能なので、パソコンを持ち運べないときの予備機として簡単作業であればできそうです。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
Tab Plus/Helio G99 | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab M11/Helio G88 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Unisoc T606 | |
Tab M9/Helio G80 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
IdeaPad Slim 360 Chromebook/MediaTek MT8183 | |
IdeaPad Duet Chromebook/MediaTek Helio P60T | |
ALLDOCUBE X Game/ MediaTek Helio P90 |
|
XiaoXin Pad/Snapdragon 662 | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/MediaTek Helio P22T | |
Lavie T8 2023/MediaTek A22 | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
グラフィック性能をチェック
ちょっと重ためのゲームである原神をやってみました。起動はしますが、音声と映像はずれるし、まともに操作できません。重量級のゲームはできないと考えた方がいいでしょう。
ただし、Playストアにある2Dゲームは問題なくできます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは8200mAhで、公称値の動画視聴は5時間以上、ブラウジングは7時間以上、音楽は15時間以上です。
使っていてもバッテリーの減りが特に早いわけでもなく普通に使えますが、充電はちょっと遅いです。一桁台のバッテリーから満充電まで4時間以上かかりました。
まとめ
良い点
・大画面で見やすい
・仮想メモリを使いメモリ容量アップ
・顔認証付き
残念な点
・プラスチック製で耐久面に心配あり
・ディスプレイのフィルムが柔らかく傷がつきやすい
・Widevine L1対応なのに1280×800という低い解像度なので、あまり生かし切れていない
総合評価
Blackview Tab 90 WiFiは、ローエンドのUnisoc T606を搭載した格安タブレットです。性能はあまり高くないためブラウジング、動画視聴、電子書籍等に用途を絞ればコスパのよいタブレットになるでしょう。この価格帯にも拘らずWidevine L1に対応しAmazom Prime VideoやNetflixなどの最高画質での視聴に対応していますが、HDディスプレイなので生かし切れていないところが惜しいです。
ただ外観は悪くなく、PCモードのような個性的な機能から日常の軽作業に馴染むと思います。安価に購入できて、がっつり作業はしないけどもう1画面欲しいといった、サブデバイスが欲しい人におすすめです。