14.5インチと大きなタブレットで、大きさを生かしたハイエンドモデルになっています。
すべての性能が高く、クリエイターや業務用で購入することが多くなるのかなと思います。そのくらいハイスペックで、同じく価格も高いです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.9] |
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コスパ | [usr 4.3] |
総合評価 | [usr 4.8] |
Contents
Tab T14のスペック
SoC | MediaTek Dimensity 9000 |
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メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ(14.5型) | 3000×1876ドット OLED |
OS | Android 13 |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
カメラ | 1300万画素/500+1300万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBLスピーカー×8 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 327.8 × 210.8 × 5.9mm |
重さ | 735g |
バッテリー | 最大約6時間 |
防水/防塵 | IPX2/IP5X |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 14.2万円~ |
<性能評価>
タブレットの心臓部であるSoCは超高性能Dimensity 9000で、かなり高い性能です。ここまで高い性能をしたタブレットってあるのかな?というくらい高い性能で、iPadやGalaxy Tab S9 Ultraの次に来るくらいだと思います。
また、メモリはなんと12GB!!パソコンでも8GBが一般的ですが、50%増しの12GBですよ。タブレットでこんなに大容量であれば、困ることは一切ないと思います。
ストレージもパソコン並みの256GBと大容量で、microSDカードも増設できるので安心です。
ディスプレイは3K解像度(3000×1876ドット)で、有機ELディスプレイを搭載です。最大約10億7000万色表示できる10bitで、業務用のスペックですね。
その他のスペックは、OSはAndroid 13で無線はWi-Fi 6Eに対応、指と顔の生体認証にも対応しているのでサインインは楽です。
タブレットのカメラってお飾り程度のものが多いのですが、フロント1300万画素にリアカメラは1300万+500万画素の二眼カメラになっています。
また、ドルビーアトモスのオーディオに、なんとJBLのスピーカーが8個も搭載!!一般的なタブレットには2個、上位モデルだと4つというのはありますが、スピーカーが8つも搭載したタブレットなんて初めて見ました。
寸法は14インチノートパソコン並ですが5.9㎜と極薄で、735gとなっています。手で持って使うには大きすぎるし重たいので、別売りのカバー(キャンペーン価格6,578円)も購入した方がよさそうです。また、デジタルペンも別売りです。
インターフェイスはUSB Type-Cが2つも搭載しており、映像出入力に対応しています。例えばパソコンのUSB Type-Cから本機の映像入力ポートにケーブルをつなげば、簡単にサブモニター化できますね。
極上のタブレットです。
ちなみに、世界で一番大きなタブレットはSamsung Galaxy S9 Ultraの14.6インチ(17.7万円~)で、本機は0.1インチ及ばず世界で2番目に大きなタブレットです。
旧モデルとの比較
14.5インチのタブレットは初めてのモデルで、旧モデルはありません。
USBポートが2つあり簡単にサブモニター化ができる
こんなタブレット初めてじゃないでしょうか?映像入力機能付きポートと映像出力機能付きの2つポートがあります。どちらもOTG機能・クライアント機能付きで、充電兼用になります。
タブレットをテレビやモニターにつないで表示したり、パソコンなどをタブレットにつないで表示したりと簡単にできるようになりました。
特にタブレットをサブモニター化するときは、アプリをダウンロードしてサインインをして、同じWi-Fiにつないで・・・など最初はひと手間かかりますし、ケーブルをつないだ方がカクツキやラグもないので、使い勝手が高いです。
ハイエンドSoC
MediaTek Dimensity 9000 | |
プロセス | 4nm |
プロセス | 1× Arm Cortex-X2 3× Arm Cortex-A710 4× Arm Cortex-A510 |
コア | 8コア |
最大クロック | Cortex-A510 1.8GHz Cortex A710 2.85GHz Cortex-X2 3.05GHz |
GPU | Arm Mali-G710 MC10 |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いウルトラコアとスーパーコア、そして高効率コアの3種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは高効率コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
Geekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。
スコアはMediaTek社が計測し、公開しているものです。
Geekbench 5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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MediaTek Dimensity 9000 | |
Snapdragon 870 | |
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 690 5G Lenovo TAB6 |
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Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 662 | |
MediaTek MT8183 | |
Unisoc T610 | |
MediaTek Helio P90 | |
MediaTek Helio P60T | |
Snapdragon 439 | |
Helio G80 | |
Ryzen 3 3250C | |
MediaTek Helio A22 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 870 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 870 Tab P12 Pro |
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Snapdragon 695 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 690 5G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Helio G80 | |
MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 429 Tab B10 |
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MT8166 |
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。スコアは同じくMediaTek社が計測し公開しているものです。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MediaTek Dimensity 9000 | |
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ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/MediaTek Helio P22T | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
最後にAntutuのスコアで、100万越えの1,017,488になりました。ハイエンドですね。
ハイエンドディスプレイ
ディスプレイは14.5インチの大画面で、画面アスペクト比が16:10の3000×1876ドットと高精細です。
完全な黒を描写できる有機ELディスプレイを採用し、鮮やかな色彩に高いコントラスト比、そしてリフレッシュレートは120Hzとゲームもぬるぬるできます。
また、最大10億7000万色を表示でき、業務用クリエイターディスプレイです。iPad並ですね。
オーディオ
オーディオはドルビーアトモスで、一般的なオーディオの様に平面的じゃなく立体的な音を体感できます。映画やゲームを見ているときは、他のオーディオとの差が顕著に出やすいです。
スピーカーはJBL製で、なんと8つも搭載しています!!一般的なタブレットには2つ、上位モデルで4つのスピーカーが搭載していますが、本機は驚異の8つのスピーカーです。
すごいですね。
また、マイクは4つも搭載しており、次項で紹介するカメラも高性能なので、Web会議やオンラインレッスンの講師にも使える品質です。
カメラ
フロントカメラは1300万画素で、リアカメラは500万画素のカメラとフラッシュ付き1300万画素のカメラが搭載しています。
通常タブレットに搭載しているカメラは低画素なことが多いですが、1300万画素もあれば普通にカメラとして使えます。
指紋センサーと顔認証搭載
さすがハイエンドモデルなので、電源ボタンに統合された指紋センサーと、フロントカメラを使った顔認証に対応しています。
PINやパスワードを入れずに、すぐに使い始めることができますね。
その他の特徴
外観
大画面ですがベゼルも細く、スリムに見えます。
ただし14.5インチなので14インチPC並みの大きさがあり、タブレットでは重たい735gになります。
ただし5.9mmとかなり薄いボディで、このクラスになると薄すぎて割れないか心配になるレベルです(笑)。(実際は割れません)
別売りのカバーを購入したら、このように縦置き横置きどちらでも使え、便利になります。
ペンを使って操作をするときにも便利ですね。
ちなみに、T14専用のキックスタンドとキーボードも販売されておりデスクトップみたいに変身できますが、定価38,280円(キャンペーン価格で33,880円)と高めの設定です。
欲しい・・・・。
イラストも描ける
これだけスペックが高いタブレットなので、それなりのペンを購入したら用途が大きく広がります。
ペンは付属じゃなく公式サイトで販売されており、4096段階の筆圧検知があるLAVIE Tabデジタルペン2がキャンペーン価格で7,480円となっています。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは最新のLPDDR5Xで、12GBとPC並みの容量です。これだけ大きなメモリが搭載しているので、まず困ることはないと思います。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、Webサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは256GBと大容量で、microSDカードも増設できるので安心です。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
ただし、日本ではWi-Fi 6Eが始まっていないので、開始したらより高速で安定した通信が可能です。
LTE
LTEモデルはありません。自宅のWi-Fiやスマホのテザリングでインターネットが使用できます。
テザリングを使うのであれば、格安SIMのIIJmioか、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
防水・防塵性能
防塵であるIP5Xは6段階あるカテゴリの2番目に良い性能で、「安全を損なうほどの粉塵が侵入しない」レベルになっています。
防滴性能のIPX2は、8段階ある中の下から3番目で「垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない」レベルです。
キッチンで使ってて水飛びしても大丈夫なくらいですね。
バッテリー駆動時間
バッテリーは12300mAhと超大容量ですが、スペックが高いため最大バッテリー駆動時間は約6時間と短めです。約80分で満充電できるので、急な外出予定が入ってもサクッと充電して出かけることができます。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。ただし、ちょっと面倒で、購入時にそのまま2年に延長できず、Google検索で探さないとこのページを発見できません。ん??なんででしょう?公式サイトからはこのページに移動できないんです。。。
こちらの「タブレット延長保証サービス」から延長ができます。ちなみにこちらも公式サイトです(笑)。
保証は、何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
ライバル機種
ライバル機種は、14.6インチのGalaxy Tab S9 Ultraですね。スペックが高いほうを赤文字にしており、同じくらいのスペックであれば黒文字です。
Tab T14 | Samsung Galaxy S9 Ultra | |
SoC | MediaTek Dimensity 9000 | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile |
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 512GB |
ディスプレイ | 14.5型 3000×1876ドット OLED | 14.6型 2960×1848 AMOLED 2X |
最大表示色数 | 約10.7億色 | 約1600万色 |
OS | Android 13 | Android 13 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー | 指紋センサー |
カメラ | 1300万/500+1300万画素 | 1200万+1200万/800万+1300万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBLスピーカー×8 | ドルビーアトモス、AKGスピーカー×4 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 327.8 × 210.8 × 5.9mm | 326.4 × 208.6 × 5.5mm |
重さ | 735g | 732g |
バッテリー | 最大約6時間 | 最大約10時間 |
防水/防塵 | IP52 | IP68 |
公式サイト価格 | 14.2万円 | 20.8万円 |
価格に6万円の差がありますが、いい勝負をしていると思います。
ただし、Galaxyの方が6万円分スペックが高く、SoCは断然スナドラ8 Gen 2が高性能で、ストレージは倍の512GB、そして防水防塵性能はGalaxyが断然上です。
まとめ
良い点
・超大画面で見やすい
・USBポートが2つもあり使い勝手が高い
・メモリとストレージが大容量
・SoC性能はハイエンド
・3K高解像度OLEDディスプレイ
・Wi-Fi 6E対応
・2つの生体認証付き
・カメラが高性能
・オーディオが高品質で8つもスピーカーが搭載
・防水防塵機能付き
懸念点
・ハイエンドPC並みの価格で、購入者が限られそう
総合評価
タブレットもここまで進化したかというくらいハイスペックハイエンドタブレットで、言うことなしですね。重たい作業をするビジネスパーソンやクリエイターに向いたスペックで、色鮮やかな大画面で動画配信を見たいという人にも合います。
もちろんゲームもできるハイスペック機種なので、やりたいことはほとんどできる高性能タブレットです。
防水機能もあるので、キッチンで料理しながらレシピを見たりテレビを見たりなど、幅広い用途に使えますね。