HP ZBook Fury 16inch G9 Mobile Workstatioのレビュー

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現行最高性能を詰め込んだワークステーションで、最高峰のワークステーションです。スペックが高いのはもちろん、セキュリティが堅牢で、安心してビジネスに使える機種です。

グラフィックボードもミドルクラス下位から最高モデルのRTX A5500まで選べるので、用途や予算に合わせて選ぶことができます。

当サイトのワークステーションとしての評価は、この様になりました。

スペック [usr 4.9]
コスパ [usr 3.8]
総合評価 [usr 4.9]

限りなく「5」に近い、星4.9です。

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ZBook Fury 16 G9のスペックレビュー

CPU Core i7-12800HX/12850HX
Core i9-12950HX
メモリ DDR5 最大128GB
ストレージ SSD ×4
グラフィックス NVIDIA RTX A1000/A2000/A3000/A4500/A5500
ディスプレイ(16型) WUXGA 非光沢
OS Windows 10 Pro(Winodws 11からのダウングレード)
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、LTEあり、RJ45
オーディオ バング&オルフセン
生体認証 指紋センサー、顔認証
WEBカメラ HPプライバシーカメラ(5MP)、IRカメラ
セキュリティ HP Wolf Security
寸法(幅×奥行×高さ) 363 × 250 × 28.6㎜
重さ 約2.6㎏
電源 200/230W
保証 3年間
価格 45.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUはインテル第12世代が搭載で、最上位モデルのHXシリーズです!現行最高性能で、言うことなしです。

メモリも最新のDDR5で、メモリスロット4つ・最大128GB搭載でき、SSDも同じく最大4枚搭載できます。デスクトップ並みの拡張性ですね。

グラフィックスはRTコアやTenosrコアがあるRTXシリーズで、ローエンドのA1000から、現行最高のRTX A5500も搭載可能です。

ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、16インチでも17インチ並みの情報量があるので、作業がしやすいです。

通信環境は良く、最新のWi-Fi 6Eにギガビットイーサネット、そしてLTEもあるので、据え置き用としても、外出時でも安定した高速回線で作業ができます。

その他のスペックは、指紋センサーと顔認証があり、WEBカメラは超高画質の500万画素、そしてHPビジネスPCの最大の特徴と言ってもよい「HP Wolf Security」が搭載です。

 

公式サイト

 

2022年のトレンドと比較

2022年のハイエンドノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし、-/未確認)

12世代CPU DDR5 PCIe 4.0 アスペクト比16:10
Wi-Fi 6E sRGB 100%以上 輝度300nit以上 1080P Webカメラ以上
Thunderbolt 4 生体認証 アルミニウム素材 バッテリー14時間以上

 

 

 

旧モデルとの比較

HP ZBook Fury 16 G9と旧モデル<左/本機種・右/ZBook Fury 16 G8>

 

旧モデルは15.6インチと17インチがありましたが、執筆時現在、Furyは16インチのみになっています。2022年に入り、筐体の小型化が進み、15.6インチモデルがなくなっていることが多いです。また、本機は画面アスペクト比が縦に長く17インチ並みの情報を表示できるので、17インチも廃止したかもしれません。

旧モデルとして、Fury 15 G8との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)

本機種 Fury 15 G8
CPU Core i7-12800HX/12850HX
Core i9-12950HX
Core i7-11800H
Core i7-11850H
Core i9-11950H
メモリ DDR5 128GB DDR4 128GB
ストレージ SSD ×4
GPU NVIDIA RTX A1000/A2000/A3000/A4500/A5500 NVIDIA T1200
NVIDIA RTX
A2000/3000/4000/5000
ディスプレイ WUXGA IPS FHD IPS
無線 Wi-Fi 6E、LTEあり Wi-Fi 6、LTEあり
電源 200/230W 150/200W
寸法 363 × 250 × 28.6㎜ 357 x 242.5 x 25.9㎜
重量 2.6㎏ 2.5㎏
価格 45.9万円~ 35.6万円~

変更点です。

・CPUが第12世代で上位モデルのHXシリーズに
・メモリがDDR5に
・上位モデルのGPUが追加
・画面アスペクト比が16:10に
・Wi-Fi 6がWi-Fi 6Eに
・電源が大きくなった

 

プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種青・・・旧モデル

Core i9-12950HX  33662
Core i7-12800HX  35482
Core i7-12850HX  30956
Core i9-11950H  24248
Core i7-11850H  21756
Core i7-11800H  21652

 

 

ZBook Fury 16 G9の特徴

HP ZBook Fury 16 G9 左斜め前から

下ベゼル(画面の黒い枠)はかなり細く、ディスプレイが大きく見えますね。ワークステーションとしては、全体的にベゼルが細いと思います。

寸法は

・幅 363
・奥行 250㎜
・高さ 28.6㎜

で、幅と奥行きは一般的な16インチサイズで、厚さ(高さ)はすっごく太いです。

HP ZBook Fury 16 G9 右側面

一般的なノートパソコン、約2台分ほどある厚さですね。これは排熱効率を上げるために大きな筐体になっており、ハイパフォーマンスを長時間発揮しやすくなります。

重さは2.6㎏と重く、持ち運びに向いているわけじゃないですが、画面が大きので、現場で図面を修正したり、高負荷な作業をする人には特に使いやすいと思います。

また、LTEもあるので、建設途中で無線LANがない場所でも気にせずに使えますね。

 

HP ZBook Fury 16 G9 排気口

排気口は、背面に大きくとられています。

 

HP ZBook Fury 16 G9 底面

底面カバーにはかなり大きなメッシュ状の通気孔があり、がっつりつフレッシュエアーを吸い込んでくれると思います。

通気孔の下にあるロックをスライドして、ツールレスで筐体内部にアクセスできます。

 

HP ZBook Fury 16 G9 筐体内部

内部はかなりきれいにまとめられており、べーパーチャンバーは液体を気化させ、GPUやCPUからの熱移動を促進し、チャンバー全体に分散させることで最適な冷却を実現します。

HP ZBook Fury 16 G9 べーパーチャンバー

新開発の超薄型カーブメタルファン2つと2面ベントにより、今までで最高の冷却性能を実現したとのことです。

 

Webカメラ

HP ZBook Fury 16 G9 Webカメラ

Webカメラは500万画素になっており、一般的なHD画質(92万画素)や、2022年に入り搭載が増えてきたFHD画質(207万画素)よりも、高解像度です。

Web会議などで相手によりきれいな映像が映し出されるので、印象もアップすると思います。

また、離席中やカメラを使わないときは、物理シャッターのプライバシースライダーがあるので、閉じておくと安心です。

マイクはデュアルアレイマイクで、バング&オルフセンがカスタムチューニングしたスピーカーが搭載です。オーディオアンプはディスクリート(独立)しており、より良質な音が楽しめます。

AIノイズサプレッション(バックグラウンドのノイズ削除)やダイナミックボイスレベリング(声がクリアに聞こえる)などの機能があり、Web会議が多い人には使いやすいです。

 

 

ISV認証

本機はISV(独立系ソフトウェアベンダー)により、アプリケーションとの互換性や安定稼働、高い運用性をテストされてISV認証を取得しているので、安心して使えます。

英語版のみですが、HPのサイトでどのベンダーのどのソフトと互換性があるか確認が出来ます。

ただし、本機が発売されたばかりなので、執筆時時点では検索に出てきませんでした。

 

 

MILスペック

HP ZBook Fury 16 G9 背面

筐体には陽極酸化仕上げによる高い耐傷性のあるCNCアルミニウムを採用し、頑丈な機種です。また、本機はMIL規格と言う米軍の物資調達規格に準拠しており、耐久性・堅牢性の高い機種になっています。

 

キーボード

HP ZBook Fury 16 G9 キーボード

キーボードは日本語キーでバックライト付き、テンキー付きになります。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横18.7㎜で、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5~1.7㎜とちょうどよい深さがあり、タイピングしやすいと思います。

パームレストには指紋センサーがあり、顔認証カメラもあるので、サインインはお好きな方でサクッとできます。

 

ZCentral Remote Boost

Zcentral Remote boostの仕組み

ZCentral Remote Boostとは、簡単に言うと複数のユーザーが送信元コンピューターを共有でき、リモートアクセスでも編集やビッグデータの視覚化などできます。

例えば複数の本機種をラックマウントに搭載し、リモートワークで社員が自宅や外出先から本機種に接続し、パワフルな作業ができるようになります。

しかも、社員が自宅で使っているパソコンには「データは送信されず、画面のピクセル情報のみ転送」されるので、セキュリティ面でも安心です。

複数台購入を考えている企業の方は、公式サイトで詳しく紹介されているので読まれてみてください。

 

CPU

Core i7-
12800HX/12850HX
Core i9-
12950HX
製造プロセス 10nm
Pコア 8コア
Eコア 8コア
スレッド 24
キャッシュ 25MB 30MB
ブーストクロック 4.8GHz 5.0GHz
Pコア最大周波数 4.8GHz 5.0GHz
Eコア最大周波数 3.4GHz 3.6GHz
GPU実行ユニット 32
vPro 非対応/対応 対応
ベースパワー 55W
ターボパワー 157W

CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。

また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。

Core i7は2種類のCPUがありますが、スペック表によると性能は全く同じでvProに対応しているかどうかの違いになります。

vProは企業が多くのPCを一括管理しやすく、パフォーマンス・セキュリティ・管理性・安定性にビジネス上のメリットをもたらす設計です。

こちらはCPUの性能を測るPassmarkスコアです。

 

スコアの目安

  • 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
  • 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 10000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

Passmarkスコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12950HX  33662
Core i7-12800HX  36511
Core i7-12850HX  30956
Core i9-12900H  29773
Core i9-12900HK  28939
Core i7-12700H  27754
Ryzen 9 6900HS  24820
Core i5-12600HX  24689
Ryzen 9 5900HX  23249
Core i5-12500H  23156
Core i7-1260P  17154
Core i5-1240P  17664
Core i7-1165G7  10620

 

こちらはCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。

マルチコアシングルコア

Cinebench R23 マルチコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12950HX  23019
Core i9-12900HX  18845
Core i7-12700H  16745
Core i9-12900H  16555
Ryzen 9 PRO 6950H  14670
Ryzen 7 6800U  14228
Ryzen 9 5900HX  13875
Ryzen 7 5800H  12969
Core i9-11950H  12836

Cinebench R23 シングルコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i9-12950HX  1927
Core i9-12900H  1917
Core i9-12900HX  1902
Core i7-12700H  1806
Core i7-1260P  1773
Ryzen 9 PRO 6950H  1662
Ryzen 7 6800U  1617
Ryzen 7 5875U  1510
Core i7-1165G7  1504
Ryzen 9 5900HX  1478

CPU性能は、文句なしだと思います。

 

 

グラフィックス

RTX
A5500
RTX
A4500
RTX
A3000
RTX
A2000
RTX
A1000
アーキテクチャ Ampere
CUDAコア 7424 5888 4096 2560 2048
RTコア 58 46 32 20 16
Tensorコア
(TFLOPS)
232 127 128 80 64
単精度性能
(TFLOPS)
24.7 17.8 9.3 7.5
Tensor性能
メモリタイプ GDDR6
メモリ帯域- 512GB/秒 512GB/秒 264GB/秒 192GB/秒 224GB/秒
メモリ容量 16GB 16GB 12GB 8GB 4GB
TGP 115W 115W 115W 60W 60W

詳細情報はNVIDIA公式サイトになかったのですべてが分かりませんでしたが、一番ローエンドのRTX A1000でもCUDAコア2048もあります。RTX A2000以上はミドル~ハイエンドモデルで、ビデオメモリも8GB~16GBとかなり大きいです。

NVIDIAによると、3Dアニメーションやモーショングラフィックスは、

・RTX A1000はローエンド
・A2000は中規模モデル
・A3000は大規模モデル
・A4500とA5500は特大規模モデル

になっています。

こちらのNVIDIA公式サイトに詳しく載っているので、確認をどうぞ。

 

ディスプレイ

HP ZBook Fury 16 G9 書面

解像度 光沢 アスペクト比 輝度
WUXGA
1920 × 1200ドット
なし 16型 16:10 1000nit

ディスプレイは画面アスペクト比が縦に長い16:10で、16インチとは言え17インチ並みの情報が表示されます。

HP ZBook Fury 16 G9 ディスプレイの比較

旧モデルは15.6インチでしたが、本機と比べると、表示情報量が全然違いますね。より作業がしやすくなってます。

また、ディスプレイは1000ニトとかなり高輝度で、HP Sure View Reflectという機能が搭載しており、ボタン1つで輝度が下がり、のぞき見を防止できます。

 

メモリ

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

搭載メモリは最新のDDR5-4800MHzで、メモリスロット4つ・最大128GBになります。

ただし、DDR5はクセのあるメモリで、以下のような特徴があります。

  • メモリスロットが4つでメモリ2枚搭載の場合は、シングル/デュアルランクどちらでも4400MHzで動作
  • メモリスロットが4つでメモリ4枚搭載の場合は、シングルだと4000MHzで動作、デュアルランクだと3600MHzで動作

本機搭載メモリは「4枚搭載時は3600MHzで動作する」と記載されているので、デュアルランクメモリになっています。

ちなみに、これは「HPのパソコンだから」とかじゃなく、DDR5の仕様です。

 

ストレージ

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはM.2 SSDで、最大2TB×2枚と大容量です。M.2スロットが2つ空いているので、もう2枚のSSDを搭載できます。ノートパソコンでこの拡張性はすごいですね。また、パソコンの起動も、データ移動もサクサクです。

ただし、公式サイトからRAID設定ができないし、チップが対応しているかもわかりません。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。PCIe 4.0かPCIe 3.0かは、未確認です。

シーケンシャルリード

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  3000~7000MB/秒
 2000~5000MB/秒
PCIe 3.0×4  1800~3000MB/秒
 1200~2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

 

セキュリティ

HP Wolf Security for Business

 

世界で最も安全なPCメーカーであるHPの包括的なエンドポイントセキュリティで、HP Wolf Securityがプレインストールされています。

一部ですが、こういったセキュリティが施されています。

  • HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
  • HP BIOSphere・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
  • HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
  • HP Sure Run・・・OSの重要な機能や設定を構成時の状態に維持し、万が一設定が無効になった場合は再起動し、安全な状態に戻す
  • HP Sure Recover・・・OSがウイルス感染しても自動的にリカバリーする
  • HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリーする
  • HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る

詳しくはこちらの公式サイトをどうぞ。

 

Wi-Fi 6に対応

対応周波数 速度
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps

次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。

 

LTE

WWANはIntel XMM 7560 R+ LTE-Advanced Proが搭載です。

最大ダウンロード速度は978Mbps、アップロードは150Mbpsになっています。5G回線と4G回線の中間の様な速度ですね。

ちなみに、LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。

 

公式サイト

 

バッテリー

バッテリーは8セル・95Whrと巨大で、急速充電にも対応しており、30分~45分で50%まで充電可能、約90分で満充電です。

バッテリー駆動時間は未記載ですが、そこそこ長くなりそうですね。

 

インターフェイス

インターフェイスは豊富で、ドックがなくても十分使いやすいともいます。

HP ZBook Fury 16 G9 左側面

左側面は電源コネクタ、Thunderbolt 4が2つ、mini DP、HDMI 2.1、そしてSDカードリーダーになります。

 

HP ZBook Fury 16 G9 右側面

右側面はスマートカードリーダー、ヘッドフォン/マイクジャック、USB-Aが2つ、RJ45、そしてセキュリティロックになります。

また、Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。

  • Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
  • 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
  • PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
  • 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
  • 8K出力にも対応

 

 

サポート・保証

Lenovo サポートと保証

HPでは電話やチャット、LINE、Twitterでもサポートをしており、本機種の場合は3年間のオンサイト修理保証が付いています。

オンサイト修理とは、エンジニアが現場(会社や自宅)に来てくれて修理してくれるので、安心だし、早いですね。(修理は土日祝日を含む週7日対応)

ビジネスモデルのサポート受付時間は、月~金が朝9時から夜21時まで、土曜日が朝9時から夕方17時までとなっています。また、ワークステーション専用のテクニカルサポート部署が東京にあり、ベテランエンジニアが対応してくれます。

最長5年まで延長でき、サポートや保証が手厚いので助かりますね。

 

ライバル機種

 

ThinkPad P1 Gen 5

Lenovo ThinkPad P1 Gen 5アスペクト比16:10の16インチで、重さは1.81㎏からと持ち運びがしやすく、グラボも最大でRTX A5500、もしくはGoForce RTX 3080 Tiが搭載できます。CPUやメモリ、SSDも最新スペックで、パワフルな機種です

CPU Core i7-12700H/12800H
Core i9-12900H
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD×2、RAID設定可能
グラフィックス NVIDIA RTX A1000 /A2000/A3000/A4500/A5500 Laptop GPU
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS タッチあり
無線 Wi-Fi 6E、5Gあり
生体認証 指紋センサー、顔認証あり
WEBカメラ 1080p
重さ 1.81㎏~
バッテリー
電源
最大約21.9時間
170W/230W
価格 33.8万円~(割引前価格)

レビュー

 

ThinkPad P16 Gen 1 Intel

Lenovo ThinkPad P16 Gen 1 インテル第12世代CPUのHXシリーズが搭載で、メモリもSSDも最新スペックです。画面アスペクト比が16:10と縦に長く、16インチでも17インチ並みの情報が表示でき、最大で4K Adobe RGB 100%も選択できます。最高峰の業務用ワークステーションです

CPU Core i5-12600HX
Core i7-12800HX/12850HX
Core i9-12900HX/12950HX
メモリ 最大128GB
ストレージ SSD×2 最大8TB、RAID設定可能
グラフィックス NVIDIA RTX A1000 Laptop GPU
NVIDIA RTX A2000 Laptop GPU
NVIDIA RTX A3000 Laptop GPU
NVIDIA RTX A4500 Laptop GPU
NVIDIA RTX A5500 Laptop GPU
ディスプレイ(16型) WUXGA/WQXGA/WQUXGA IPS 光沢なし
WQUXGA OLED 光沢なし
無線 Wi-Fi 6E、4G LTEあり、Bluetooth 5.2
生体認証 指紋センサー、顔認証あり
WEBカメラ なし/FHD 1080p
重さ 2.95㎏
バッテリー
電源
最大約23.5時間
170W/230W
価格 35.4万円~(割引前価格)

レビュー

 

 

まとめ

良い点

・アルミニウム素材でおしゃれ・傷もつきにくい
・画面比が16:10で、16型でも17型並みの情報が表示される
・最高峰のスペック
・Wi-Fi 6EやLTEと、無線環境が抜群
・大きな筐体で熱がこもりにくい
・セキュリティが堅牢
・拡張性が高い
・WEBカメラが500万画素と高い
・指紋センサーと顔認証が搭載

 

残念な点

・2.8Kや4Kなどの、高解像度ディスプレイがない
・RAID設定ができない

 

総合評価

最高クラスのスペックで、拡張性もあり、デスクトップの様なノートパソコンですね。ディスプレイはWUXGQしかありませんが、現時点ではこれ以上のノートパソコンはほとんどないんじゃ?というくらい良い機種です。

ただし、RAID設定ができないのは、ちょっと使いにくい人もいるんじゃないかなと思います。

スペックもさることながら、やはりHPのビジネスPCと言えば、高度なセキュリティを持つHP Wolf Securityがあることが大きなアドバンテージです。ある意味、性能よりも重視しなくちゃいけないセキュリティなので、「安心して使える」点では唯一無二ですね。

 

公式サイト