13.3インチノートパソコンと言えば人気のサイズですが、Lavieは13.3インチをなかなか生産しないと思っていたら、ようやく発売されました。
スペック的に特徴はあまりないですが、最軽量モデルが1㎏以下と言う軽さで、持ち運びが多い人に向いた機種になります。
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Contents
Lavie N13 2022年春モデルのスペックレビュー
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(13.3型) | FHD IPS液晶 ノングレア |
OS | Windows 11 Home/Pro |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5 |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証カメラ(一部モデル) |
Microsoft Office | Office Home &Business 2022搭載可能 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 307×216×17.9㎜ |
重さ | 970g(最大約1021g) |
バッテリー | 最大15.8時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 14万4980円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーは超高性能Ryzen 5000シリーズが搭載で、Ryzen 3、5、そして7が選べます。どのプロセッサーも性能が高いので、どれを選んでもサクサク快適に使えます。
メモリは最大16GBと十分な容量で、ストレージはパソコンの起動が速いSSDが搭載です。ここ最近スタンダードな仕様とはいえ、高いスペックですね。
ディスプレイは標準的なFHD IPS液晶で、光沢なしになります。
通信環境はWi-Fi 6対応なので、サクサク快適に使えますね。
インターフェイスはUSB-Aが2つ、電源と併用のUSB-Cが1つ、HDMIにマイク/ヘッドフォンジャック、SDカードリーダーになり、必要最低限搭載していると言った感じです。
スペック的に目を見張るところはないですが、本機は最軽量モデルが970gと1㎏以下と言う軽さで、NEC独自の落下試験や面加圧試験、そして米軍の物資調達規格であるMIL規格に準拠した耐久性があります。
軽くて普通のスペックがあるパソコンをお探しの人に合う機種です。
Lavie N13 2022年春モデルの特徴
左右のベゼルが細く、野暮ったい感じはしませんね。正直言うと最先端で最新の2022年モデルっぽくはないですが、これだけ軽いので許容範囲だと思います。
寸法は
幅307㎜(千円札2枚分/300㎜)
奥行き216㎜(千円札1.5枚分/225㎜)
高さ17.9㎜(一円玉の直径/20㎜)
で、A4サイズ(297㎜×210㎜)よりもほんのちょっと大きいだけです。このサイズなら、カバンに入れて持ち運びもしやすいですね。
厚さは17.9㎜と極薄じゃないですが厚くないので、問題ないと思います。
Lavieの天板はシンプルで良いですね。外観はシンプルですが、落下試験や面加圧試験(150kgf)もクリアしており、米軍の物資調達規格であるMIL規格に準拠したテストもパスしているとのことです。
ここ最近、MILスペックに準拠したノートパソコンが増えていますが、ビジネスノートではスタンダードになってくるかもしれませんね。
カラーバリエーションは3つあり、メタリックライトブルー、ネイビーブルー、そしてWebモデルのみパールブラックもあります。
Ryzen 3モデルは指紋センサーのみ搭載で、Ryzen 5と7モデルは顔認証カメラが搭載+指紋センサーも搭載可能です。このご時世、どちらもあると助かりますね。マスクしているときは指で、自宅では顔認証でと、便利にサインインできます。
MILスペック準拠
本機は軽いだけじゃなく堅牢性も高い機種になっており、落下試験や面加圧試験をクリアし、MIL規格に準拠した試験もクリアしています。
満員電車で押しつぶされてパソコンを心配したり、移動中にカバンをぶつけて「大丈夫?」って思うことあると思いますが、本機は安心ですね。
注)これらの耐久性テストは壊れないという保証をするものではありません
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19㎜で、十分な幅があります。手が大きな人でも窮屈じゃないと思います。また、キーサイズが若干大きめなので、手が小さい人でもタイピングしやすいと思います。
キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と浅すぎず深すぎずですが、「リフトアップヒンジ」を採用しており、よりタイピングがしやすい仕様です。
CPU
Ryzen 3 5300U | Ryzen 5 5500U | Ryzen 7 5700U | |
アーキテクチャ | Zen 2 | Zen 2 | Zen 2 |
---|---|---|---|
コア/スレッド | 4/8 | 6/12 | 8/16 |
キャッシュ | 4MB | 8MB | 8MB |
GPUコア | 6 | 7 | 8 |
基本クロック(GHz) | 2.6 | 2.1 | 1.8 |
ブーストクロック(GHz) | 3.8 | 4.0 | 4.3 |
TDP | 15W | 15W | 15W |
APUはRyzen 5000シリーズで最新アーキテクチャのZen 3でなく、Ryzen 4000シリーズと同じZen 2になります。
Ryzen 4000シリーズはは1コア当たり1スレッド(例4コア4スレッド)でしたが、Ryzen 5000は1コア当たり2スレッド(例4コア8スレッド)の「マルチスレッディング」になったので、より多くのデータを同時に処理できるようになりました。
下のグラフはCPUの性能を測るPassmarkスコアになります。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5800U | |
---|---|
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U | |
Core i3-1115G4 | |
Athlon Silver 3050U | |
AMD 3020e |
数年前まではスコア7000超えたら「おっ、性能高いな」、1万超えたら「クリエイター向け」と言っていましたが、Ryzen 3でも1万越えですね。どのプロセッサーを選んでも、快適に作業ができます。
こちらはCinebench R23のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
Video Card Benchmarks
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MX450 | |
---|---|
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
MX250 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i3-1115G4 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 7 4700U | |
Iris Plus | |
Ryzen 5 4500U | |
Ryzen 3 5400U | |
Ryzen 3 5300U | |
Ryzen 3 4300U | |
UHD |
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 |
FHD | なし | IPS |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイは一般的な品質で、高解像度のフルHD、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶になっています。
スタンダードなディスプレイなので、普通に良いものです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR4で、8GBと16GBモデルがあります。一般的に8GBあれば十分ですが、大きなデータを扱う人や、より快適に使いたい人は16GBモデルがお勧めです。
また、メモリスロットは無いので、増設はできません。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分 |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
本機には高速データ転送速度があるSSD PCIe NVMeが搭載なので、サクサク快適に使えます。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows 10に標準搭載されているウイルスから保護するセキュリティ機能
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
基本的にWindows Defenderで十分だと思いますが、追加のセキュリティをお考えの場合は「パソコンにおすすめのセキュリティソフト」も併せて読んでみてください。仮想環境を構築し、6つのソフト+Windows Defenederで実際のフィッシングサイトにアクセスをして遮断できるかどうかのテストを行ったので、実際の防御率が分かりやすいと思います。
WiFi6
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWiFi6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
ただし、本機の無線項目には1.2Gbpsと記載されているので、これが最高速度になります。
1.2Gbps(ギガビット/秒)は150MB/秒(メガバイト/秒)なので、普通に使う分には十分です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2種類あり、標準バッテリ搭載モデルは最大10.5時間のバッテリー駆動時間で、大容量バッテリ搭載モデルは最大15.8時間となります。
10時間でもそこそこですが、15.8時間あれば多くの人は丸一日使えるので安心でsね。
標準バッテリだと本体重量は970g、大容量だと1021gになり、50gほど重さに違いがあります。
インターフェイス
右側面インターフェイスはヘッドフォン/マイクジャック、USB-A 3.2 Gen 2が2つ、HDMIにセキュリティスロットです。
左側面は電源コネクタ兼用のUSB-C 3.2 Gen 2(Display Port映像出力機能付き)と、SDカードリーダーになります。
USB-Cが1つしかなく、電源と共有なのであまり使い勝手は高くありませんが、全てのUSBは最大10Gbpsのデータ転送速度があるので、速いです。
また、有線LANを使う人は、アマゾンなどで変換アダプタ―を購入すると使えます。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
ライバル機種
<左から本機種・Lenovo ThinkPad X1 Nano・Lenovo Yoga Slim 750i Carbon>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | ThinkPad X1 Nano | Yoga Slim 750i Carbon | |
CPU | Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Rzyen 7 5700U |
Core i5-1130G7 Core i7-1160G7 |
Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB | SSD 1TB | SSD 1TB |
グラフィックス | Radeon | Iris Xe | Iris Xe |
ディスプレイ | FHD IPS 画面比16:9 |
2K IPS 画面比16:10 |
2.5K IPS 画面比16:10 |
無線 | Wi-Fi 6 | WiFi6、4G/5G LTE | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 15.8時間 | 22.9時間 | 14時間 |
重量 | 970㎏~ | 907g~ | 966g |
その他 | ― | Evoプラットフォーム認証 | |
価格 | 14.5万円~ | 18万円~ | 11.8万円~ |
まずはPassmarkスコアの比較ですが、どの機種も1万オーバーなので快適に高負荷な作業もできます。ただし、本機搭載Ryzenは飛びぬけて高い性能ですね。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 7 5700U | |
---|---|
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1160G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1130G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 3 5300U |
比較機種はどれも900g台の軽量モデルで、本機以外は画面縦横比が16:10と縦に長くなっています。これはより多くの情報が一度に表示できるので(14型以上の情報が表示!)、使い勝手が上がります。また、同じく本機種以外はEvoプラットフォーム認証を受けています。
各機種の特徴です。
・本機種・・・CPU性能は高いが、その他はいたって普通な機種。軽さが自慢
・ThinkPad X1 Nano・・・超小型で画面も大きく、LTEも搭載可能。Evoプラットフォーム認証で高性能
・Yoga Slim 750i Carbon・・・その名の通りカーボン素材で軽量。2.5Kディスプレイでクリエイター向けのPC
まとめ
<性能評価>
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・良くも悪くもスタンダードなスペック
残念な点
・特に残念な点は無いのですが、軽いという以外はとりわけお勧めしたいポイントもなし
総合評価
本機は普通のスペックですが、軽いというのが最大にして唯一の特徴です。
今までは軽量モデルはハイエンドPCばかりでしたが、「そこまでスペックは必要ないけど軽くて丈夫な機種が欲しい」という、持ち運びが多いライトユーザーの需要を満たした機種だと思います。
まぁ、とは言っても、CPU的にはかなり高い性能なのでサクサク快適に使えます。