LAVIE T11には11.5インチと、若干若干価格が安い11インチの2種類があり、本記事は11インチモデルのレビューになります。
また、ちょっとややこしいのですが、本機LAVIE T11(T1175/BAS)と全く同じ仕様でストレージが64GBの機種が、「TAB11/201」もしくは「PC-TAB11201」と言う名称で販売もされています。
付け加えると、実はもう一つあるんですね(笑)
と言うのも、NECとLenovoは同じ会社なので、時々違う名称で同じものを販売しているんです。「Lenovo Tab P11」は本機と色違いの全く同じスペックで、ストレージが64GBになります。
まとめると、
・LAVIE T11(T1175/BAS)―128GB
・TAB11/201 ―128GB
・PC-TAB11201 ―64GB
・Lenovo Tab P11 ―64GB
は、ストレージ容量が違うだけの全く同じ機種です。(ややこしい・・・)
本機の性能はミドルクラスで、家庭用タブレットとしては十分に使える性能です。Web検索や動画視聴、ゲームで遊んだりとマルチな用途で活躍できます。
Contents
T11 (T1175/BAS)のスペックレビュー
SoC | Qualcomm Snapdragon 662 |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ(11型) | 2K IPS液晶 マルチタッチ |
OS | Android 10 |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | Dolby Atmos |
生体認証 | 顔認証 |
内蔵カメラ | フロント・800万画素 リア・1300万画素 |
寸法 | 258.4×163×7.5㎜ |
重さ | 490g 931g (キーボード・カバー付き) |
バッテリー | 最大13.6時間 |
防水防塵 | IPX2、IP5X |
注意点 | ペン(7678円)、キーボード&フィルム(1万978円)は別売り |
保証 | 1年間 |
価格 | 4.1万円~ |
SoCにはQualcommのスナップドラゴン662が搭載で、8コアのミドルクラス性能になっています。8コアなので並行作業も得意で、複数のタブを開いて使用しやすいですね。
メモリは標準的な4GBで、ストレージは最大128GBになり、最大256GBのMicroSDカードを搭載できるので、約400GBほどになります。十分な容量ですね。
ディスプレイは2K解像度で11インチなので、より鮮やかで引き締まった色彩に見えます。また、コントラスト比が高く視野角も広いIPS液晶なので、高品質です。
背面カメラは1300万画素、前面カメラは800万画素になります。カメラはスマホの方がきれいですが、そこそこクオリティのある写真も撮れますね。
バッテリー駆動時間は最大13.6時間と長く、丸一日持ち歩いても十分だと思います。
全体的に見て、価格なりの性能です。特段欠点の様な欠点が無く、かと言って飛びぬけてすごいという部分もありませんが、安心してほとんどの事をできる機種だと思います。
11インチT11(T1195/BAS)と比較
<左・本機種/右・T1175>
T1195 | T1175(本機) | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 730G | Snapdragon 662 |
メモリ | 6GB | 4GB |
ストレージ | 128GB | 64/128GB |
ディスプレイ | 11.5型 2.5K OLED液晶 | 11型 2K IPS液晶 |
無線 | WiFi 5、Bluetooth 5.0 | WiFi 5、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | Dolby Atmos JBL製Quadスピーカー |
Dolby Atmos Quadスピーカー |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー | 顔認証 |
内蔵カメラ | フロント・800万画素+800万画素 リア・500万画素(広角カメラ)+1300万画素 |
フロント・800万画素 リア・1300万画素 |
寸法 | 264.3 x 171.4 x 5.8㎜ | 258.4 x 163 x 7.5㎜ |
重さ | 485g | 490g |
バッテリー | 最大15.6時間 | 最大13.6時間 |
防水防塵 | 未対応 | IPX2、IP5X |
価格 | 6.5万円 | 4.1万円~ |
大きな違いは、価格、防水防塵、生体認証の有無、あとは液晶の質ですね。
T1175はT1195の下位モデルで「比較的安い」ですが、ミドルクラスで一般的な用途であれば、全然問題なく使えます。
T1195は上位モデルで、個人的には動画編集以外はビジネス用途でも全然使えると思います。(簡単な動画編集は可能)
価格も約2万円違うので、どこまで快適に使いたいか、何をしたいのかによって選ぶと良いと思います。
Lavie T11(T1175BAS)の特徴
結構薄いタブレットで、厚さは7.5㎜になります。T11(T1195BAS)の様な極薄ではないですが、他の低価格モデルの様な極太感はありません。アマゾンで購入したカバーを付けたらちょっと厚い(実測11.9㎜)かな?と思いますが、許容範囲だと思います。
寸法は
幅258.4㎜(≒一万円札2.5枚分/240㎜)
奥行き163㎜(≒一万円札1枚分/160㎜)
厚さ7.5㎜(≒一円玉の半径以下/10㎜)
となり、重さは490gとなります。11.5インチのTAB P11(T1195BAS)が485gと考えると、差別化を図るためにあえて重たくしたと思います。
2000×1200ドットでIPS液晶なので、コントラスト比が高く視野角も広めです。解像度は2KなのでほぼフルHD(1920×1080)と同じですが、11インチで色域も広いので鮮やかに見えます。
横から見ても視野角が広いので、暗くなりにくく見やすいです。
ディスプレイは最高品質じゃないですが、「普通以上」の品質で、問題なく動画を見たり写真を見たりできます。
これはちょっと不思議なのですが、上位モデルのTAB P11(T1195BAS)は防塵・防水機能が無いのですが、下位モデルの本機はIP5XとIPX2に対応しています。
・IPX5・・・粉塵からの保護(7段階で上から2番目の保護)
・IPX2・・・垂直より左右15度以内からに降雨によって有害な影響を受けない(9段階で下から3番目の保護)
防塵性能は高く、防水機能はあまりひどい雨じゃない限り大丈夫そうですね。
キーボード・カバー
キーボードやカバー、ディスプレイのフィルムは付属品じゃないため、別途購入が必要になります。私は似た様なものを持っているので購入しませんでしたが、ファブリック素材でマグネットの力でタブレットとくっついて使うものです。
キーボードを付けるとデスクトップモードになり、ノートパソコンのように使えます。
デジタルペン・PC-AC-AD022C
<公式サイトより>
ペンは4096段階の筆圧を感知するという情報がありましたが、それ以上は分かりませんでした。公式サイトにはスペックが何も書かれておらず、売る気なさそうですね(笑)。
保証は、購入後1か月以内の初期不良に対する無償交換となっています。
ちなみに公式サイトで買うと7678円ですが、同じものがアマゾンでは6800円で販売されています。
CPU
Qualcomm Snapdragon 662 | |
コア | 8コア |
最大クロック数 | 2.2GHz |
内蔵GPU | Adreno 618 |
プロセッサーは8コアと大きく、複数のアプリを同時に起動しても問題なく使え、タブレットではミドルスペックですね。
こちらはGeekbench5のスコアで、マルチコア性能は総合性能ですが、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 | |
---|---|
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 662 | |
MediaTek Helio P22T | |
MediaTek Helio P60T | |
Snapdragon 439 | |
Snapdragon 429 | |
MT8166 |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 | |
---|---|
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 662 | |
MediaTek Helio P60T | |
Snapdragon 439 | |
Snapdragon 429 | |
MediaTek Helio P22T | |
MT8166 |
SoCのスペックはミドルクラスです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
タブレットでは2GB~4GBが主流なので、標準的な大きさです。
カメラ
背面カメラは1300万画素、フロントカメラは800万画素になります。タブレットのカメラは飾り程度と言う認識が良いかと思います。スマホで撮った方がきれいですね。
また、カメラは少し飛び出しているので、専用カバーが必要です。
オーディオ
オーディオはドルビーアトモスで、JBLスピーカーが4つ(両横に2つずつ)もあるので、どの持ち方で聞いても迫力満点です。
個人的に、タブレットでこの質の音はかなり良いと思います。Dolby Atmosアプリ内でイコライザーもあるので、設定変更も可能です。
WiFi
WIFiは最新のWi-Fi 6じゃなくWi-Fi 5なのでどうかなと思っていましたが、速かったです。というのも、WiFiはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応で、この「ac」と言うのは5GHzの周波数で、最大通信速度が6.9Gbpsなので全然速いんです。
ちなみに、a、b、g、nは、54Mbps・11Mbps・54Mbps・600Mbpsになります。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は最大13.6時間と、一般的なタブレットの10時間より長いですね。
丸1日使えるので、安心して持ち運びができます。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。
何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
まとめ
メリット
・落とし穴が無い全て平均的な構成
・完成度が高い
・防塵・防水機能付き
デメリット
・Wi-Fi 6非対応(ただし速度が速いWi-Fi 5に対応)
総合評価
特に欠点が見当たらない機種で、普通以上に快適に使える機種です。価格なりのスペックで、特に「ここがすごい!」と言う箇所は余りませんが、「ここがダメだ」という箇所もないので、安心して使えると思います。
Lavieはサポート体制も充実しているので、大手メーカー販売と言う安心感もありますね。