低価格モデルのChromebookで、14インチ・1.34㎏と軽量モデルになります。
本機はメイン機種と言うよりも外出用の低負荷な作業向け機種としてや、パソコンを時々しか使わないという人に向いています。
そこまで高負荷な事はしないから、持ち運びがしやすいという機種をお探しの人におすすめしたいノートパソコンです。
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Contents
HP Chromebook 14a-ndのスペックレビュー
CPU | AMD 3015e |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
グラフィックス | Radeonグラフィックス |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS タッチディスプレイ |
OS | Chrome OS |
無線 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
生体認証 | ― |
セキュリティ | H1 セキュア・マイクロコントローラー、サンドボックス、確認付きブート、復元モード |
寸法(幅×奥行×高さ) | 325.7×218.5×17.9㎜ |
重さ | 1.34㎏ |
バッテリー | 最大10時間 |
保証 | 1年間 |
自動更新ポリシー | ― |
(割引前)価格 | 4万2000円~ |
<性能評価>
<動作評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーはかなり控えめな性能になっており、プロセッサーだけでなく、全体的にエントリークラスのノートパソコンになっています。
メモリは4GBとChromebookでは標準的な容量で、ストレージは64GBと少量です。Chromebookはオンラインストレージを使うことを前提に設計されているので、飛びぬけて小さい容量と言うわけじゃありません。
ディスプレイは標準的で、高画質のフルHD解像度、視野角が広くコントラスト比が高いIPS液晶が搭載です。ディスプレイに関しては、問題ないですね。
Wi-Fi規格は5ですが、その中でも通信速度が速い「IEEE802.11ac(最大通信速度6.9Gbps)」に対応なので、5GHzで接続しているときは遅さを感じないと思います。
筐体は14インチ・1.34㎏と平均よりも軽く、バッテリー駆動時間は10時間あるので、持ち運びが多い人でも使いやすいと思います。
自動更新ポリシーの期限が未記載で、チャットサポートに問い合わせても「分からない」とのことで、Googleの方でもまだ記載が無かったのですが、去年(2021年)発売された兄弟モデルの期限が2029年6月までなので、最低でもこの期間はあると思います。
本機は14型で軽量1.34㎏なので持ち運びがしやすく、低負荷な作業向けの機種になります。
兄弟モデルとの比較
<左/本機種・右/HP ChromeBook 14a-na>
兄弟モデルの14a-naとの比較で、本機の方が若干小さな筐体になっていますが10g重たいです。
本機種 | Chromebook 14a-na | |
CPU | AMD 3020e | Pentium Silver N4500 Pentium Silver N5000 Pentium Silver N5030 |
メモリ | 4GB | |
ストレージ | eMMC 64GB | |
ディスプレイ | FHD IPS | |
無線 | WiFi5 | |
バッテリー | 10時間 | 11時間 |
重量 | 1.34㎏ | 1.33㎏ |
価格 | 4.2万円~ | 3.9万円~ |
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Pentium Silver N5030 | |
---|---|
Pentium Silver N5000 | |
AMD 3020e | |
Pentium Silver N4500 |
どちらの機種も低負荷な事をする人向けのスペックで、軽い・安いという特徴です。ただし、インテルモデルは執筆時現在、在庫がないようで販売されていませんでした。
Chromebookとは?
Chrome | Windows | |
OS | Chrome OS | Windows |
ブラウザ | 基本的にGoogle Chrome | Edge(好きなものを選択可能) |
保存 | 基本的にGoogle Drive | 基本的に内蔵ストレージ |
ダウンロード | Google Play | Microsoft Store 各Webサイト |
Office | △ | 〇 |
セキュリティ | 完全自動 | 自分でも対処した方が良し |
Chromebookって何?って思う人も多いと思いますが、簡単に言うと「普通のノートパソコン」です。普通に使えます。
最大の特徴は、CPU性能が低くてもサクサク動くということです。Chrome OSって軽量で、付け加えてGoogle Chromeを使うので(他のブラウザも使用可能)、サクサク動くんです。
また、Win PCは各Webサイトから好きなものをダウンロードできますが、ChromebookはGoogle Playからのみダウンロードができます。なので、「特殊なアプリやソフトをダウンロードしない」人は、特に気にならないと思います。
他にもストレージが若干違い、Chromebookはクラウドにデータを保存するような仕様なので、ストレージ容量が小さいです。これは、いつでもどこでも、どのデバイスでも情報をシームレスに共有できるようにするためですね。
セキュリティはGoogleが対処しており、基本的に自分で何かをすると言う必要はありません。検証済みのブートプロセスにより、起動するたびにシステムに悪意のある変更がされていないかを自動的に検出し、必要に応じてより安全なバージョンに戻します。
万が一変なサイトに飛んでしまっても、システムと切り離されているので、そのページを閉じればOKです。パソコンがウイルス感染したりすることはほぼ無いそうです。
ただし、ChromebookはMicrosoft Officeアプリが使用できない(オンライン版は使用可能)なので、どうしても仕事でMicrosoft Officeを使う人はWindowsパソコンが使いやすいかもしれません。
HP Chromebook 14a-ndの特徴
低価格モデルにしては左右のベゼル(画面の黒い枠)も細く、普通の外観ですね。
寸法は
幅325.7㎜(≒1万円札2枚分/320㎜)
奥行き218.5㎜(≒千円札1.5枚分/225㎜)
高さ17.9㎜(≒1円玉の直径/20㎜)
になり、A4用紙(297㎜×210㎜)よりちょっと大きいくらいです。
重さは14インチにしては軽めの、1.34㎏です。14インチは1.4㎏~1.45㎏が標準的で、1.3㎏に近づくにつれて軽さが体感できるくらいなので、本機は持ち運ぶことが多い人に合いますね。
厚さも一般的な18㎜前後なので、薄くないですが厚くないです。ファンレス設計なので排気口・吸気口は無く、動作音は静かそのものです。
天板とキーボード面はセラミックホワイトで、天板には「Chromebook」と「hp」のシンプルなロゴがあります。
インターフェイスはUSB-C×2(Display Port映像出力機能付き)、USB-A1つ、マイクヘッドフォンジャック、そしてMicroSDカードリーダーになり、HDMIはありません。ポートが少ないので、人によっては変換ハブの購入が必要かもしれません。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19×19㎜と広く、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.4㎜と浅すぎず深すぎずになっています。手が大きめの人でもタイプしやすいと思います。
また、キーボードにはバックライトも付いているので、暗がりでの作業もしやすいです。
CPU
AMD 3020e | |
コア/スレッド | 2/2 |
キャッシュ | 4MB |
GPUコア | 3 |
ベースクロック | 1.2GHz |
ブーストクロック | 2.6GHz |
TDP | 6W |
パソコンの頭脳であるプロセッサーはAMD 3020eで、省電力モデルになります。かなり控えめな性能ですが、本機がChromebookであることとブーストクロックがあることを考えたら、普通に使えるほどの性能です。
ただし、高負荷な作業やいくつものアプリやタブを開いての作業は、おすすめしません。
こちらはプロセッサーの性能を測るPassmarkスコアです。
スコアの目安
- 1000~・ネットサーフィンなど低負荷な作業なら余裕
- 2500~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 5000~・がっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 3 5300U | |
---|---|
Core i3-1115G4 | |
Snapdragon 8cx Gen 2 | |
Athlon Silver 3050U | |
AMD 3020e | |
Snapdragon 7c | |
Celeron N4500 | |
MediaTek MT8183 |
上2つのRyzenとCoreはWin PCやハイエンドChromebookに搭載されるCPUで、その他はAndroidタブレットや一般的なChromebookに搭載されるものになります。
本機搭載のAMD 3020eはChromebookでは普通クラスの性能で、価格並みの性能です。快適にサクサク動くわけじゃないですが、ストレスはあまりなくWeb閲覧や動画視聴、ビデオ通話などができる程度です。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | タッチディスプレイ |
FHD | あり | IPS | 〇 |
FHD | フル・ハイディフィニション、一般的な画質で解像度は1920×1080ドット |
---|---|
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
ディスプレイは一般的な品質で、フルHD解像度、IPS液晶になっています。また、タッチディスプレイで指での操作が可能なので、スマホやタブレットの様に操作ができます。
画面は光沢ありなので好みが分かれるかもしれませんが、光沢なしに比べ、明るくて発色がよいです。(写真左は光沢あり、右は光沢無し)
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
Chromebookでは標準的な4GBメモリが搭載で、DDR4 1600MHzになります。低価格モデルとは言え、プロセッサー対応最大値の2400MHzを搭載してほしかったですね。この周波数が高いと処理速度が上がるので、よりサクサクでした。
ストレージ
SSD(PCIe NVMe) | eMMC | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大16Gbps~32Gbps | HDD以上SSD以下 | 最大500MB/秒ほど |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 15秒前後 | 30秒~2分(新品の場合) |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
価格 | 高い | 中価格 | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはタブレットなどに使われることが多いeMMCと言うものが搭載で、通常のノートパソコンに搭載されるSSDとは少し特徴が違いますが、そこそこ速いので問題ないと思います。
搭載セキュリティ
Chromebookは「セキュリティ対策を自分でする必要がない」といわれており、Google側でいろいろとやってくれています。基本的にシステムと切り離されているので、変なものをクリックしてしまってもそのページを閉じれば大丈夫なんですね。
- H1 セキュア・・・Chrome OSに入っているセキュリティチップ
- サンドボックス構造・・・ウイルス感染したサイトや悪意のあるサイトに行ってしまっても(通常、その前に遮断されます)、タブ(ページ)を閉じたら基本的に大丈夫で、その他システムや本体への影響が最小限になる
- 確認付きブート・・・仮に誰かがシステムの変更をしても、前回安全に起動したシステムで起動する
- TPM・・・独立して機能するセキュリティチップで、パスワードなどの情報を格納する
仕様書には「復元モード」というセキュリティも記載されているのですが、おそらくChromebookが起動しないときに復元出来る「リカバリーモード」の事かと思います。
Wi-Fi 5だが速い!
次世代通信規格のWiFi6に対応していませんが、Wi-Fi 5でも5GHz帯で最大通信速度が6.9 GbpsのIEEE802.11acにも対応しているので、通信速度は速いです。
また、速度は落ちますが2.4GHz帯にも対応しているので、標準的な通信環境だと思います。
バッテリー駆動時間
バッテリーは2セル リチウムイオン搭載で、最大バッテリー駆動時間は約10時間になります。公式サイトには「高速充電」と書かれていますが、ファストチャージ(急速充電)には非対応の様です。
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついています。
パソコンに同梱される「パソコン入門書」を見ながら設定や使い方を見ることが出来、分からない場合は電話でサポートを受けることが出来るので、安心して購入できます。
保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理と出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ライバル機種
<左から本機種・HP 14s-fq・HP Cromebook x360 14b>
本機種と似たような14インチ機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | HP 14s-fq | Chromebook x360 14b | |
CPU | AMD 3020e | AMD 3020e Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U |
Pentium Silver N6000 |
メモリ | 4GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | eMMC 64GB | SSD 256GB | eMMC 128GB |
OS | Chrome OS | Windows OS | Chrome OS |
ディスプレイ | FHD IPS タッチ | FHD IPS | FHD IPS タッチ |
無線 | WiFi5 | WiFi5/6 | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 10時間 | 9.5時間 | 11時間 |
重量 | 1.34㎏ | 1.33㎏ | 1.6㎏ |
2 in 1 PC | × | × | 〇 |
価格 | 4.2万円~ | 5.2万円~ | 5.9万円~ |
個人的に思うことは、Wndows PCで同じくらいの価格であるので、本機を選ぶ人は「Chromebookの方が良い」「Chromebookじゃないとだめだ」と言う人が多くなると思います。Windows PCの方がいろいろな事がしやすいからですね。
ただし、同じ価格帯のWindows PCとChromebookを比べると、Chromebookの方がサクサク動きます。先述した様に、Chrome OSが軽いからです。
Google Playにあるアプリやソフト以外のものも使うかも、と言う人はHP 14s-fqが良いと思います。
Google Playのアプリで十分だという人はChromebookが良いですが、持ち運びが少ない人はChromebook x360 14bが2 in 1 PCで同じ価格なので、よりお得かもしれません。
本機は軽いので、持ち運びをするよって人に合います。
まとめ
性能評価 | |
---|---|
動作評価 |
良い点
・小型軽量で持ち運びがしやすい
・通信速度が速いWi-Fi 5に対応
・ファンレス設計で静か
残念な点
・インターフェースが乏しい(HDMIがない等)
総合評価
Chromebookなので低スペックでもサクサク快適に使いやすいという特徴がありますが、本機はあくまで「エントリークラス」で、時々PCを使う人や、外出先で低負荷なテキスト作業、メールの返信などを主にする人に合います。
本機はどちらかと言うと、「低価格で軽量モデル」ということに重きを置いた機種で、ユニークなモデルと言えばそうですね。通常、軽量モデルは価格が高いので(その分、性能も高いですが)。
低価格にするためにスペックは控えめですが、高負荷な事をしなければ影響は限定的だと思います。