16.1インチの大画面に、ハイスペックなRTX 3060かRTX 3070/3070 Tiが搭載、そしてCPUはインテル11世代/12世代Hシリーズのハイエンドモデルになっています。
ディスプレイはFHDかQHD(2,5K)があり、リフレッシュレートは60、144、165Hzと3種類あるので、ゲームは外付けモニターを使う人は、60Hzのディスプレイでお安く購入もできます。
また、広色域のsRGB 100%なので、ゲーマーだけじゃなくクリエイターにも使いやすい機種になります。
追記)
2022年5月にインテル12世代CPU・Core i7-12700Hと、NVIDIA GeForce RTX 3070 Tiが追加されたので、情報をアップデートしています。パフォーマンスG2/ハイパフォーマンスG2モデルとして、販売されています。
2021年に販売開始したインテル11世代モデルはOMEN 16-b0000シリーズで、第12世代モデルはOMEN 16-b1000シリーズになります。b0000は14万円台からでしたが、b1000は21万円台からとなっています
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Contents
OMEN 16-b0000/1000のスペックレビュー
CPU | Intel Core i5-11400H Intel Core i7-11800H Intel Core i7-12700H |
---|---|
メモリ | 最大32GB(販売モデルは16GBまで) |
ストレージ | SSD 1TB+空きスロット1つ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti |
ディスプレイ(16.1型) | FHD IPS 非光沢 sRGB 100% QHD IPS 非光沢 sRGB 100% |
リフレッシュレート | 60Hz・144Hz(FHD) 165Hz(QHD) |
キーボード | 4 Zone RGBライティング、26キーロールオーバー、アンチゴースト |
無線 | Wi-Fi 6、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.0 |
有線 | 内蔵ギガビットLAN(10/100/1000) |
オーディオ | Bang & Olufsen |
生体認証 | なし |
寸法(幅x奥行きx高さ) | 369.2 x 248 x 23㎜ |
重さ | 2.31㎏ |
バッテリー | 最大5時間30分(b0000シリーズ) 最大5時間(b1000シリーズ) |
電源 | 230W |
保証 | 1年間 |
価格 | 15.8万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUは最新の11世代Hシリーズで、シングルコア性能もマルチコア性能も高いハイパフォーマンスモデルです。ここ最近Ryzen プロセッサーに押されていましたが、やはりゲーミングはインテルと言った性能ですね。
メモリはDDR4-3200MHz(Core i7)かDDR4-2933MHz(Core i5)で、メモリスロット2つの最大32GBになります。ストレージは現行最速のPCI Express 4×4 SSDが搭載で、PCIe 3.0の空きスロットもあるので増設が可能です。
グラフィックスはハイエンドモデルのRTX 3070かミドルハイのRTX 3060が搭載で、Fire Srike Graphicsのベンチマークスコアはどちらも2万越えのスペックなので、重量級のタイトルもプレイできるものが多いです。
ディスプレイは
- スタンダードモデル・・・FHD リフレッシュレート未記載(と言うことは60Hz)
- パフォーマンスモデル・・・FHD 144Hz
- ハイパフォーマンスモデル・・・QHD(2.5K)165Hz
の3種類があり、全てのモデルで色域はsRGB 100%なのでクリエイターにも満足がいくスペックです。スタンダードモデルを選ぶ場合は、外付けモニターを使用してゲームをプレイする人になると思います。60Hzじゃぬるぬるプレイできないですしね。
キーボードは4 Zone RGBライティングで、主要26キーがロールオーバー対応、そしてアンチゴーストにも対応しています。
その他にはWifi6対応、有線接続も可能、そしてUSB4(Thunderbolt 4)も搭載と安心して使えると思います。
また、発表時のOSはWindows 10ですが、現在は全てWindows 11 Homeになっています。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/OMEN 15 2021年モデル>
こちらは旧モデルと言うわけじゃないのですが、先日販売開始したOMEN 15との比較です(メモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 16インチ | OMEN 15インチ | |
CPU | Core i5-11400H Core i7-11800H Core i7-12700H |
Core i7-10750H |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | SSDx2 | |
GPU | RTX 3060 Laptop RTX 3070 Laptop RTX 3070 Ti Laptop |
RTX 2060 |
ディスプレイ | FHD IPS 60/144Hz QHD IPS 165Hz |
FHD IPS 300Hz |
通信 | WiFi6、Wi-Fi 6、ギガビットイーサネット | WiFi6、ギガビットイーサネット |
電源 | 230W | 200W |
重量 | 2.31㎏ | 2.45㎏ |
価格 | 21.4万円~ | 23.1万円~ |
2021年モデルにしてはOMEN 15は全てが前世代のスペックで、唯一の特徴はリフレッシュレートが300Hzと言うことです。本機は16インチと大きくなりましたが―140gと軽くなり、全体的に最新スペックになっています。
プロセッサーの性能を表すPassmarkスコアです。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i7-11800H | |
Core i5-11400H | |
Core i7-10750H |
ライバル機種
<左から本機種・OMEN 16 AMD・OMEN 17>
本機種と似たような最新機種との比較です。(メモリ・SSD・バッテリーは最大値。スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | OMEN 16 AMD | OMEN 17 | |
CPU | Core i5-11400H Core i7-11800H Core i7-12700H |
Ryzen 7 5800H | Core i7-11800H Core i9-11900H |
メモリ | 32GB | ||
ストレージ | SSDx2 | ||
グラフィックス | RTX 3060 RTX 3070 RTX 3070 Ti |
Radeon RX 6600M RTX 3070 |
RTX 3070 RTX 3080 |
ディスプレイ | 16型)FHD/QHD IPS 60/144/165Hz |
16型)FHD IPS 144Hz | 17型)QHD IPS 165Hz |
通信 | WiFi6、Wi-Fi 6E、最大1Gb LAN | WiFi6、最大1Gb LAN | |
電源 | 230W | 230W | 最大330W |
重量 | 2.31㎏ | 2.31㎏ | 2.78㎏ |
価格 | 21.4万円~ | 16.9万円~ | 22万円~ |
まずはCPUとGPUの性能比較です。
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11900H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11400H |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3070 Ti | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RX 6600M | |
RTX 3060 |
各機種の特徴
- 本機種・・・初めてゲーミングPCを買うビギナーから最高スペックが必要ないヘビーユーザー向けの機種で、比較的低価格
- OMEN 16 AMD・・・搭載CPUがAMD Ryzenでリフレッシュレートが144Hzのみなので、どのモデルを購入しても安心
- OMEN 17・・・電源が大きく現行でほぼ最高性能のスペック
メリット・デメリット
良い点
・sRGB 100%の広色域で、リアルな映像が楽しめる
・ゲームをするクリエイターにも満足がいくディスプレイとCPU&GPU性能
・最新のインテル12世代CPU、DDR5のメモリ、PCIe 4.0のSSD、Wi-Fi 6Eが追加され、最新スペックになった
・16.1インチの大画面で見やすい
・Thunderbolt 4搭載
残念な点
・RTX 3070/3070 Ti搭載モデルの電源がちょっと小さい
OMEN 16-b0000/1000の特徴
16型なのにOMEN 15よりも軽量で、上左右のベゼル(画面の黒い枠)がかなり細いですね。枠が少なくディスプレイが見やすいので、ゲームにも没頭しやすいです。
寸法は369.2 x 248 x 23㎜
- 幅369.2㎜(≒千円札2.5枚分/375㎜)
- 奥行き248㎜(≒一万円札1.5枚分/240㎜)
- 高さ23㎜(≒10円玉の直径/23.5㎜)
になり、縦横のサイズは平均的な16インチノートパソコンのサイズですね。
厚さは23㎜と、ごつい感じです。
天板のロゴはシンプルだけど「The・ゲーミングPC」と言った感じで、かっこいいですね。
OMEN Gaming HubからRGBライティングやマクロキー、オーバークロックの調整などができ、機械学習のアルゴリズムにより、今までは知識が無いとちゃんとした設定が難しかった電圧をワンクックで調整し効率的な冷却と性能アップをすることもできます。また、以下のような設定もできます。
ネットワークブースターから通信の振り分けができ、例えば、ゲームは有線LANに接続し、ゲーム以外のブラウザなどは無線LANに繋いで通信をするなどと設定できます。
パフォーマンスコントロールからファンの速度や、CPUパフォーマンスの設定もできます。
OMEN Tempest クーリングテクノロジー
筐体底面の大きな吸気口に、3方向排気による合計5方向のエアフローの冷却により、高いパフォーマンスを長時間発揮しやすくなっています。
旧モデルのOMEN 15に比べ40%薄くなったファンブレードが倍の数になり、底面の給気口面積を69%拡大したので熱を帯びにくく、表面温度が約5°低下しWASDキー近辺の温度が40°以下になると言うことです。
グラボが高性能になってきたので、こういったエアフローもどんどん良くなっていますね。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.7×18.7㎜、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5㎜と若干軽めで、ゲーミングPCとしては普通に押しやすいと思います。
また、主要26キーがロールオーバー(複数キーを押しても押された順序に従って認識される)に対応で、アンチゴースト(複数キーを押して入力可能)にも対応しています。
OMEN Gaming Hubから、キーのバックライトの色も設定できます。
ハイエンドCPU
Core i7-12700H | Core i5-11400H | Core i7-11800H | |
製造プロセス | 7nm | 10nm SuperFin | |
コア/スレッド | 14/20 | 6/12 | 8/16 |
Pコア | 6 | – | |
Eコア | 8 | – | |
キャッシュ | 24MB | 12MB | 24MB |
ターボブースト時 | 4.7GHz | 4.5GHz | 4.6GHz |
Pコア最大 | 4.7GHz | – | |
Eコア | 3.5GHz | – | |
ベースクロック | -GHz | 2.7GHz | 2.3GHz |
基本パワー | 45W | ||
最大パワー | 115W | – |
搭載CPUは第11世代のTiger Lakeと、12世代のAlder Lakeになり、どちらもハイパフォーマンスモデルのHシリーズになっています。
12世代CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ハイエンドPCに搭載される
- 17000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11950H | |
Core i9-11900H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7-11800H | |
Core i5-11400H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
ここ最近、PassmarkスコアはRyzenの方が高かったですが、インテルも本気を出してきた感じですね。Core i7-11800Hと同等モデルのRyze 7 5800Hはほぼ同じ性能ですが、下記しているようにシングルコアはCore i7の方が若干高いです。
12世代Core i7は、11世代のCore i9よりも高い性能になっています。
こちらはCinebench R23で、マルチコアはパソコンの総合性能、シングルコアが高いとクリエイティブワークやゲームがしやすくなります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11900H | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・計測機種 青・・・比較
Core i7-12700H | |
---|---|
Core i9-11900H | |
Core i7-1185G7 | |
Core i7-1165G7 | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i5-11400H | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 5 5700U | |
Ryzen 5 5500U |
一時期Ryzenに流れて行ったユーザーも、インテルに戻ってくるんじゃないか?と言うくらい性能が上がっています。
RTX 30シリーズ搭載グラフィックス
グラフィックボードは最新のRTX 30シリーズです。
RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3070 Ti | |
アーキテクチャ | Ampere | ||
プロセス | 8nm | ||
CUDAコア | 3840基 | 5120基 | 5888基 |
RTコア | 30基 | 40基 | 46基 |
Tensorコア | 120基 | 160基 | 176基 |
ブースト周波数 | 1282-1485MHz | 1290-1620MHz | 1035-1485MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ帯域幅 | 336GB/s | 448GB/s | 448GB/s |
メモリバス幅 | 192bit | 256bit | 256bit |
メモリ容量 | 6GB | 8GB | 8GB |
TDP | 90W | 80-125W | 80-125W |
グラフィック性能が高いと画像・動画編集やゲームがしやすく、上位モデルになればゲーム制作やVR・ARなどの高負荷な事もしやすくなります。
RTコアは第2世代に、Tensorコアは第3世代になり、レイトレーシング性能やDLSS性能が高くなっていますね。動画・画像編集をする人は、RTX 3060でもVRAMが6GB、RTX 3070/3070 Tiは8GBとそこそこあるので安心ですね。
- レイトレーシングとは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する機能
- DLSSは、fpsを落とさずに画質を上げることができる機能
DirectX 11で動作するFire Strikeと、DX12で動作するWQHD(2K/2560×1440)向けのTime Spyのスコアです
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3070 Ti | |
---|---|
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
GTX 1660 Ti | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 |
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3080 | |
---|---|
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2070 Max-Q | |
RTX 2060 Max-Q | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 |
ゲームのベンチマーク
こちらは各ゲームのベンチマークスコアで、単位はfps(1秒間に更新されるコマ数)になります。通常、60fps以上が「快適」で、それ以下はカクツキがあったりします。また、ベンチマークはFHDでのスコアで、状況やスペック、回線によって変わるので参考値としてみてください。
RTX 3070 Tiゲームベンチマーク
青・・・FHD(高画質) 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends |
RTX 3070 ゲームベンチマーク
青・・・FHD(高画質) 赤・・・QHD
Watch Dogs Legion | |
---|---|
Horizon Zero Dawn | |
Red Dead Redemption 2 | |
Assassin’s Creed Odyssey | |
Monster Hunter World | |
Far Cry New Dawn | |
Cyberpunk 2077 | |
Apex Legends | |
PUBG |
RTX 3060 Ti ベンチマークスコア
青・・・標準 赤・・・高画質
ARK Survival Evolved | |
---|---|
The Witcher 3 Wild Hunt | |
Cyberpunk 2077 | |
PUBG | |
Call of Duty: Warzone | |
Battlefield V | |
Apex Lengends | |
Fortnite | |
Rainbow Six Siege |
RTX 3070 TiでもQHD画質でプレイすると、重たいタイトルはfpsが上がらないので、画質調整が必要です。
ディスプレイ
右にスライドできます↓
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 | リフレッシュレート | 色域 | 応答速度 | その他 |
FHD | なし | IPS | 300nit | – | sRGB 100% | – | ― |
FHD | なし | IPS | 300nit | 144Hz | sRGB 100% | 7ms | Eyesafe認定 |
QHD | なし | IPS | 300nit | 165Hz | sRGB 100% | 3ms | Eyesafe認定 G-Sync |
FHD | フル・ハイディフィニションで解像度は1920 x 1080ドット |
---|---|
QHD | クワッド・ハイディフィニションでいわゆる2.5K解像度(2560 x 1440) |
光沢 | 光沢ありは発色が良い反面、自分や背景が映り込みしやすい。光沢無しは映り込みがしにくい |
IPS液晶 | コントラスト比が高く、視野角も広い |
nit | 明るさを表す単位。通常250nitが標準 |
リフレッシュレート | 1秒間に画面を更新できるコマ数 |
色域 | 色空間の規格 |
応答速度 | キーを押したときのディスプレイの反応速度。3msは0.003秒 |
Eyesafe | ブルーライトをカットする機能 |
NVIDIA G-Sync | テアリングやスタッタリングが起こらないようにする技術 |
※)テアリング(ティアリング)は映像が乱れる現象。スタッタリングはカクつく現象
ディスプレイは3種類あり、スタンダードモデルのみ「ゲーミング用途」ではありません。このディスプレイを選ぶ場合は、高リフレッシュレートの外付けモニターを使用する人や、クリエイター業務のみする人になります。と言うのも、リフレッシュレートが記載されていない=60Hzなので、ぬるぬるゲームはできませんね。
また、応答速度が速いと画面内の色も瞬時に移り変わり、映像にブレがなくなります。また、キャラの輪郭がはっきりしたり、残像が少なかったりします。
ハイパフォーマンスモデルは2.5Kディスプレイで解像度も高く迫力のある画面ですね。リフレッシュレートも高いし、G-Sync対応なので、言うこと無しの高品質ディスプレイです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリは3種類あり、動作周波数(MHz)が高い方が処理速度が速いです。
・Core i5-11400H・・・DDR4-2933MHz
・Core i7-11800H・・・DDR4-3200MHz
・Core i7-12700H・・・DDR5-4800MHz
11世代CPUはDDR4までしか対応していませんが、12世代CPUはDDR5に対応しているので、他機種に比べMHzが高いですね。
メモリスロットは2つあり、最大32GBまで増設も可能です。ちなみに底面カバーはシングルアクセスパネルを採用しており、プラスドライバーで簡単にネジを外せます。
ストレージ
SSD(PCIe 4.0×4) | SSD(PCIe 3.0×4) | HDD | |
最大データ転送速度 | 最大64Gbps | 最大32Gbps | 最大6Gbps(SATAの場合) |
平均起動時間 | 10秒~15秒 | 30秒~2分(新品の場合) | |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい | |
価格 | 高い | 安い |
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージは最新・最速のPCIe 4.0×4が搭載で、PCIe 3.0のスロットに空き(12世代CPUモデルはPCIe 4.0)の増設が可能です。
こちらはシーケンシャル速度のおおよそのスコアで、HDDはおおよその最大速度です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
LAN
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
無線LANは次世代通信規格のWi-Fi 6(11世代CPUモデル)かWi-Fi 6E(12世代CPUモデル)に対応しており、現在主流のWiFi5より約40%最大通信速度が上がっています。今まで5GHzにしか対応していなかった6.9Gbpsの速度が、2.4GHzと5GHz、そして6GHzと3バンドに対応しており、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、カフェなどの混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
また、内蔵ギガビット搭載で、有線LANの接続も可能です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セル(スタンダード/パフォーマンスモデル)か6セル(ハイパフォーマンスモデル)で、最大5時間30分のバッテリー駆動時間になります。12世代CPU搭載モデルは最大5時間になります。
NVIDIA Advanded Optimusと言う「グラボを非アクティブにして、不要な時は内蔵グラフィックを使用し、バッテリーを節約する機能」にも対応しているので、ゲーム以外をしているときは比較的長めのバッテリー駆動時間になりますが、持ち運びをするときは充電アダプタが必要です。
電源
電源は230Wで十分な容量ですが、ハイエンドモデルにしてはちょっと見劣りする容量です。おそらく排熱などを考えて、この大きさになったと思います。
上位モデルのOMEN 17は330Wの電源で、RTX 3070とRTX 3080が搭載なので、40%以上差がありますね。
230Wで十分足りていますが、より大きな電源はより高いパフォーマンスを発揮しやすいので、RTX 3070やRTX 3070 Tiを選ぶ場合はOMEN 17(330W)や他社もチェックしてみていいかもしれません。
インターフェイス
左側面インターフェースは電源コネクタ、RJ45(有線LAN)、USB-A、Mini Display Port、HDMI、USB4(Thunderbolt 4)、ヘッドフォン/マイクジャック、SDカードリーダーになります。
なぜMini Display Portがあるのか分かりませんが、ほとんどの場合はDisplay PortかHDMIの変換ポートを使って使用すると思います。
右側面インターフェースはUSB-Aが2つになり、全てのUSB-Aの最大データ転送速度は5Gbpsになります。
新規格のThunderbolt 4(USB4)には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
- 給電100Wまで対応
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。
また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
また、CAFE DE OMENという「技術的サポートと修理受付窓口」があり、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。
このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。
まとめ
もう一度良い点・残念な点をご紹介します。
良い点
・sRGB 100%の広色域で、リアルな映像が楽しめる
・ゲームをするクリエイターにも満足がいくディスプレイとCPU&GPU性能
・最新のインテル12世代CPU、DDR5のメモリ、PCIe 4.0のSSD、Wi-Fi 6Eが追加され、最新スペックになった
・16.1インチの大画面で見やすい
・Thunderbolt 4搭載
残念な点
・RTX 3070/3070 Ti搭載モデルの電源がちょっと小さい
ハイパフォーマンスモデルは性能も高く、ガチゲーマーにも使い勝手が良い機種だと思いますが、電源が他社に比べ大きくないのが若干のマイナスポイントかなと思います。
スタンダードモデルはディスプレイがゲーミング用じゃなですが、外付けモニターを使用すれば問題なく使えます。コストを抑え、多くのタイトルを大画面でプレイしたいという人に合いますね。
インテル第12世代CPU搭載モデルが出て、スペックはかなり高くなっているので、今まで以上にゲームがしやすいスペックですね。