前機種のSpectre x360 13より性能は上がっているのに、1万1000円も安い価格で販売されている本機種は、最新のインテル第11世代CPU搭載で、Evoプラットフォームになります。
最新規格のThunderbolt 4も搭載しており、データ移動も速く、8Kディスプレイへの出力にも対応しています。
クリエイティブな作業をする人や、持ち運びが多いビジネスマンにも合う機種となっています。
一つだけ付け加えるなら、本機種はスタンダードG3モデルと言う名称で、「HP Spectre x360 13-aw2000シリーズ」なのですが、公式ページは旧モデル(2019年モデル・第10世代CPU搭載)のaw0000のページに最新モデルを追加したので、旧機種と新機種の情報が混じっているし、本モデルは探さないと出てきません(笑)
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Contents
HP Spectre x360 13-aw2000のスペックレビュー
CPU | Intel core i5-1135G7 Intel core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 8GB、16GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
ディスプレイ(13.3型) | FHD IPS 非光沢コーティング HP Sure View |
グラフィックス | Iris Xe |
OS | Windows 10 Home |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
WiFi6 | 対応 |
セキュリティ | TPM、Windows Defender、マカフィーリブセーフ1年版 |
Microsoft Office | 搭載可能 |
サイズ(幅・奥行・厚さ) | 307x194.5x18.5㎜(最薄部16㎜) |
重さ | 1.24㎏ |
バッテリー | 最大15時間 |
カラー | アッシュブラック・ポセイドンブルー |
サポート | 1年間電話サポート・LINEやツイッターでのサポート |
保証 | 1年間引き取り修理 |
付属 | HP MPP アクティブペン |
価格 | 税込)11万9900円~ |
先ほども少し言ったように「2019年モデルのページに本機種も載っている」ので、ちょっと情報が交錯しています。
まずは前機種から変わった点をご紹介します。
2020年モデル(aw2000シリーズ) | 2019年モデル(aw0000シリーズ) | |
CPU | 11世代 | 10世代 |
メモリ | LPDDR4x-3733MHz | LPDDR4x-3200MHz |
ストレージ | 最大512GB SSD | 最大1TB SSD |
ディスプレイ | FHD | FHD/UHD(4K) |
LTE | あり | あり |
バッテリー | 最大15時間 | 最大22時間 |
インターフェイス | Thunderbolt 4 | Thunderbolt 3 |
UHDディスプレイはSpectre x360 14(14と言いつつ13.5型)に搭載されているので、そちらを購入してとのことだと思います。
2020年モデルは筐体も全く同じものを使っており、CPUとメモリ、Thunderbolt4を新しく載せ替えただけですね。
そのCPUは最新の第11世代モデルで、かなり性能が高くなっています。特にグラフィック性能は、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能があるので、画像編集や動画編集などのクリエイティブワークがやりやすくなっています。
正直言うと、以前のモデルもクリエイター向けとしていましたが、グラフィック性能が低かったので大したことが出来なかったですよね。
また、本機種はEvoプラットフォームなので、一段上の性能と快適さがあります。(詳細は後述)
メモリは最大16GBと比較的大きく、動作周波数は3733MHzと以前よりも処理速度が速いものが搭載されています。
ストレージもSSD 256GBか、大容量でOptaneメモリー32GB搭載のSSD 512GBなので、ほとんどの人は問題ないと思います。
ディスプレイはスタンダードなFHD IPS液晶です。Sure Viewと言うのぞき見防止機能搭載なので、カフェなどで画面を見られたくないときはONにすると、横から見ると画面が暗く見えます。
筐体は小さく、世界最小の13.3型・2 in 1 PCです。重さは1.24㎏と13型にしては普通ですが、持ち運びがしやすい重さです。
バッテリー駆動時間は減ったとはいえ15時間もあるので、丸1日の外出でも充電アダプターは必要ないと思います。WiFi6にも対応しているので、混雑しているカフェなどのWiFi回線でも、安定した高速回線で通信ができます。(利用WiFiがIPv6(WiFi6)であることが必須)
インターフェイスは最新のThunderbolt 4搭載なので、8Kディスプレイに出力出来たり、4Kモニターは2つまで同時に出力できます。しかもデータ転送速度40Gbpsとかなり速いです!
また、2 in 1 PCなので場所を選ばずに使えますね。
スペックも高く、最新機能も詰まって10.8万円からとコスパが高いですね。
兄弟モデルとの比較
<左からSpectre x360 14・Spectre x360 15・本機種>
本機種には13型・14型・15型の3種類があり、ほぼ同じスペックですがディスプレイの質が大きく違います。
14型 | 15型 | 本機種 | |
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i7-1165G7 | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | SSD 1TB | SSD 512GB | |
グラフィックス | Iris Xe | ||
ディスプレイ | 13.5型 WUXGA、3K2K 画面比3:2 |
15.6型 4K UHD IPS 画面比16:9 |
13.3型 FHD IPS 画面比16:9 |
無線 | WiFi6 | WiFi6 | WiFi6、5G LTE |
バッテリー | 15時間 | 14時間 | 15時間 |
重量 | 1.36㎏ | 2.04㎏ | 1.24㎏ |
Evo | 〇 | × | 〇 |
価格 | 14.8万円~ | 16.2万円~ | 11.9万円~ |
15型は4Kディスプレイで一番解像度が高いので、画像編集など詳細まで確認することができます。また、14型は実は13.5型ですが、画面の縦横比が3:2と縦に長く最大3Kなので、より多くの情報が一度に表示できます。代わって本機種は、一般的なFHDのディスプレイです。
特徴
- 本機種・・・LTEも搭載可能で持ち運び用として使いやすい。一番低価格モデル
- 14型・・・外出先でも大きめの画面でがっつり作業をしたい場合におすすめ
- 15型・・・重たいので据え置き用としての使用がメインになると思いますが、画面が大きいので使いやすい
メリット・デメリット
良い点
・Evoプラットフォーム認証
・WiFi6に5G LTEにも対応で無線環境抜群!
・アルミニウム筐体で耐久性も高く高級感がある
・バッテリー駆動時間も長め
・軽い!
・Thunderbolt 4搭載!
残念な点
・FHD以上のディスプレイもあればよかった
Spectre x360 13-aw2000(2020年モデル)の特徴
世界最小の13.3型2 in 1 PCをうたっているだけあって、ベゼル(画面の黒い枠)が極細なんです。上のベゼルは5.4㎜、下のベゼルは10.62㎜とかなり細いですね。
液晶占有率は90%で、旧モデルの液晶占有率が78%ということを考えると、すごく細くなっています。
寸法は幅307㎜、奥行き194.5㎜、厚さ18.5㎜(最薄部16㎜)となっています。奥行きが他の13.3型に比べ10㎜前後小さいです。コンパクトですね。
A4サイズの大学ノート(297㎜x210㎜)と比べても、幅+1㎝、奥行き-1.55㎝と表面面積は大学ノート以下になっています。
厚さは最薄部は16㎜とそこまで薄いわけではありませんが、1円玉(直径20㎜)よりも小さく、重量は1.24㎏なのでカバンに入れて持ち運びがしやすいです。厚さは平均的な13型の厚さ14㎜前後より2㎜厚いだけなので、気にならないと思います。
ヒンジ(キーボードと画面を繋ぐ部分)の耐久性も高く、パソコンの開閉テスト2万5000回、360度開閉テスト7000回をクリアしています。
キーピッチ(キーの中央から隣のキーの中央までの距離)は19㎜x19㎜とデスクトップのキーボード並みなので、ミスタイプも少ないと思います。
キーストローク(キーの押し込み距離)は1.3㎜と浅いですが、そんなに軽いわけじゃないので気にならないと思います。ちなみに個々のキーは、1100万回のストロークテストをやっているので、耐久性は抜群です。
本機種のカラーは2種類で、ポセイドンブルー(左)とアッシュブラック(右)になり、素材は高級感と耐久性のあるアルミニウムになっています。
Evoプラットフォーム
本機種はEvoプラットフォームの認証を受けた機種で、インテルとの共同開発された機種になります。簡単に言うと、第11世代CPU搭載のノートパソコンの中でも特別性能が高いもののみEvoプラットフォームの認証を受けることが出来ます。
Evoプラットフォームは、下記の項目すべてに当てはまる機種になります。
- ノートパソコンであること
- Iris Xeグラフィックス搭載の第11世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- WiFi6対応
- Thunderbolt 4搭載
AI推論も高速で使えたり、1秒以内にスリープから復帰など、性能・機能が特に高いです。
2 in 1 PC
本機種は、世界最小の13.3型2 in 1 PCになり、360度開くことが出来ます。
2 in 1 PCの良い所は、場所を選ばずに使えることです。会議や講義のメモ取りも、タブレットモードにすれば直接画面に書きこみやすいし、ベッドやソファに寝転がって動画を見る時は底面の吸気口を塞がないテントモードで見たりと、場所を選ばずに使えます。
<付属のアクティブペン>
筆圧 | 4096段階 |
---|---|
傾き検知 | あり |
充電 | USB-C(充電しながら利用可能) |
バッテリー | 約30日 |
重さ | 12.5g |
保証 | 1年間 |
傾き検知があり、筆圧も4096段階もあるので、メモ取りだけでなくイラストにも向いているほどのスペックです。
ディスプレイ
ディスプレイは、フルHD IPS タッチディスプレイ アンチリフレクションコーティングになります。なんかカタカナばっかり並んで、ややこしいですね(笑)。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
---|---|
IPS液晶 | コントラストも高く視野角が広い、より自然な色彩を描写 |
タッチディスプレイ | タブレットの様にタップできるディスプレイ |
アンチリフレクションコーティング | 反射防止コーティング |
平均的なディスプレイですが、Sure Viewという「のぞき見防止機能」が付いています。
Sure View ON | Sure View OFF |
F1キーを押すとコントラストを落とし視野角を狭くする機能で、カフェなどで周りの目が気になるところで使います。
CPU
製造プロセス | コア/スレッド キャッシュ |
グラフィックス | ベースクロック ブーストクロック |
|
Core i7-1165G7 | 10nm SuperFin |
4/8 12MB |
Iris Xe | 2.8GHz 4.7GHz |
Core i5-1135G7 | 10nm SuperFin |
4/8 8MB |
Iris Xe | 2.4GHz 4.2GHz |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”14351″ lazy=”no” class=””]Core i7は、グラフィックボード付きのゲーミングPCやクリエイターPCに搭載されるCore i7-10750Hとほぼ同等のスコアです。かなり高い性能ですね。
Core i5は、10世代のCore i7-10510Uよりも15%ほど高い性能です。
また、Core i5.i7共に4コア8スレッドになっているので、並行作業も得意で、エンコードなど比較的早くできます。
こちらはレンダリングを行ってスコアを出すCinebench R20です。
[visualizer id=”14355″ lazy=”no” class=””]マルチコアもそうですが、シングルコアのスコアがかなり高くなっています。
グラフィックス
グラフィックスは、外部グラフィックボードのNVIDIA GeForce GTX 660並みの性能になり、内蔵グラフィックスでは最高のものになります。
[visualizer id=”14359″ lazy=”no” class=””]どちらも5000前後とかなり高いグラフィック性能ですね。黄色のグラフのIris Plusは、旧モデルに搭載されているグラフィックスですが、Iris Xeは80~90%ほど高い性能になっています。
メモリ
メモリはLPDDR4x-3733MHzで、最大16GBのオンボードになります。
メモリの動作周波数(MHz)が高いので、データ処理も速いです。言い換えると、ウェブやアプリなどが高速で表示できます。
ストレージ
ストレージは高速起動、高速データ転送速度を誇るSSD M.2 PCle-NVMeです。
SSD PCIe NVMeは最大データ転送速度が16GB~32GBなので、HDD(ハードディスクドライブ)に比べ6倍~数10倍速くデータ移動が出来ます。
また、Core i7モデルにはOptaneメモリが搭載です。Optaneメモリーとは良く使うものがキャッシュ(記憶)されるので、いちいち新たに同じデータを読み込みしなくてもキャッシュしたデータを表示するので、表示速度が速いんです。
生体認証
生体認証は指紋センサーと顔認証が搭載です。
ログインが本当に一瞬で終わるので、すっごく楽ですよ。
WiFi6
WiFi6はスマホの5Gと共に注目されている次世代通信規格で、簡単に言うと、超高速通信が可能になります。
通信速度の理論値は9.6Gbpsで、現行のWiFi(6.9Gbps)よりも約40%ほど高速になっています。(理論値ベースなので絶対にこれが出るわけではないです)
当然ですが、契約回線やルーター共にWiFi6モデルじゃないとこの規格での通信は出来ません。(速度は通信回線やルーターの規格で決まります)
LTE
LTEはnanoSIMを使ったパケット通信で、スマホの様にどこでも常時インターネット接続が可能になります。
搭載LTEはQualcomm Snapdragon X55 5Gで、最大通信速度は下り7Gbps(LTEの場合は2.5Gbps)、上り3Gbpsとかなり速くなっています。
対応バンドは以下になります。
大手3社の4G重要バンドは以下で、5Gはn77とすべてに対応しています。
- docomo・・・1、3、19
- au・・・1、18
- softbank・・・1、3、8
楽天は現在基地局が少ないので、使えない場所が多いです。
LTE用の格安SIMなら、大手のIIJmioがおすすめですよ。
セキュリティ
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティでウイルス対策機能がある
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納
- パワーオンパスワード・・・電源を入れた時に入れるログインパスワード
- アドミニストレーターパスワード・・・管理者以外はソフトウェアなどをダウンロードする時に、管理者の認証・パスワードが必要にできる。子供が有害なものをダウンロードしないように等の時に使います
- マカフィーリブセーフ・・・セキュリティソフト1年版
インターフェイス
- microSDカードスロット
- プライバシースイッチ
- USB-C(Thunderbolt 4)x2
- 電源ボタン
- ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
- USB 3.1 Type-A(電源オフチャージ対応)
シンプルなインターフェイスですが、Thunderbolt 4があるので困ることはないと思います。
Thunderbolt 4の特徴は、以下になります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
- USB4.0規格に準拠
最新で最高の規格になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは4セルで、最大駆動時間は15時間と長めです。また、ファストチャージ(急速充電)機能に対応しているので、30分で約50%(10時間以上!)使用できます。
急な外出予定が入っても、サクッと充電して出かけることができますね。
サポート
HPでは1年間電話サポートに、LINEやツイッターでのサポートもやっているので、初めてパソコンを購入するから不安だという人でも安心して使えます。
初期設定が不安な人も多いと思いますが、そんな時は電話で話しながら初期設定も出来るし、万が一の時は1年間保証もついているので安心できると思います。
まとめ
持ち運びが多いビジネスマンや学生で、趣味で動画・画像編集をするような人に合うスペックですね。もしくは、デスクトップで編集作業をするクリエイターの「持ち運び用」としても十分機能すると思います。
サクサク快適にパソコンを使いたい!って人には「これだ!」とお勧めしたい機種です。