HPのビジネスノートにしてはスペックもまともで、価格も安いモデルです。
2020年11月現在でHPのビジネスノートは結構ひどいスペックに、いつの時代の筐体?と言ったモデルが多く(上位モデルのProBookやEliteがそうなんです)高額なのですが、本機種はビジネス用サポートもあるのに5万9800円からと安くなっています。
ただし、他のビジネスモデルに搭載されたセキュリティは本機種にはありません。また、ボディの素材はプラスチックです。なので安いんですね。
HPのビジネスモデルの特徴比較です。
素材 | セキュリティ | サポート | スペック | 価格 | |
Elite | アルミニウム | 〇 | ◎ | △ | 高 |
ProBook | マグネシウム合金 | 〇 | 〇 | △ | 低~高 |
HP | プラスチック | X | 〇 | 〇 | 低 |
プラスチック素材でセキュリティがない分、個人向けノートパソコン並みの価格で購入できます。
HP 340S G7のレビュー
CPU | Intel core i3-1005G1 Intel core i5-1035G1 |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SSD 最大512B |
ディスプレイ(14型) | HD SVA 光沢無し FHD IPS 光沢なし |
無線 | あり |
OS | Windows 10 Pro |
セキュリティ | TPM、Windows Defender |
生体認証 | 指紋センサー |
Microsoft Office | 搭載可能 |
寸法 | 324x225x17.9mm |
重さ | 1.4kg |
バッテリー | 最大9.5時間(JEITA測定) |
価格 | 税込)6万5780円~ |
プロセッサーはインテル第10世代のGシリーズで、高性能になっています。一般的なノートパソコンには省電力モデルのUシリーズが搭載されていますが、Gシリーズは20~30%ほど高い性能です。
メモリは2666MHzで、最大16GB搭載できます。これだけ大きいと、困ることはないと思います。ストレージも同じく高性能のSSD搭載で、256GBと512GBはPCIe NVMeの高速モデルです。
ディスプレイは罰ゲーム並みのHDディスプレイ 220nitか、高画質のフルHD 250nitディスプレイの2種類があります。
おそらく2020年にHD(ハイ・ディフィニション)で220nitという結構暗いディスプレイを選ぶ人はいないと思いますが、知らずに買っちゃうと天国から地獄に落ちる感じですね。(言い過ぎですね)
もしパソコンを5年ぶり、10年ぶりに買い換えるなどであれば、そのパソコンよりまともなディスプレイだと思いますが、それでもHDはないですね。
通信関係を見ていくと、いわゆるWiFi5(2020年現在主流だが一世代前の規格)が搭載なので、比較的早い通信速度があります。
バッテリーは最大10時間とそこそこ長いので、モバイルバッテリーや充電アダプターの持ち運びは必要ないかもしれません。
たったの6.5万円からでこれだけのスペックがついているので、申し分ないと思います。
HP 340S G7の特徴
正直に言うと、2020年夏季に販売されたモデルにしては、ベゼル(画面の黒い枠)が若干太いですね。まぁ、HPは伝統的にベゼルが太いものが多いし、気にならない人は気にならないと思います。
寸法は幅324㎜、奥行き225㎜と、標準的な14型のサイズです。
厚さは17.9㎜と結構薄いし、重さもたったの1.4㎏なので持ち運びがしやすいです。
見た目は若干アルミニウムっぽく見えますが、素材はプラスチックです。ん~~、プラスチックなんですよね~。プラスチックのビジネスノートを持っている人に、ここ最近会っていないですね。と言うか、プラスチックのノートパソコンを使っている人ってほとんど見ないですよね。
5年前ならまだしも、今は3万円とかの激安パソコンがプラスチックですもんね・・・
あとは、先ほども言ったようにHPのビジネスPC特有のセキュリティがついていませんが、唯一のビジネスモデルとしての特徴は、1ランク上のサポートですね。
ビジネスモデルのみサポートは日本国内で行っており、電話サポート、メール、SNSなど色々あります。また、コールセンター特有の「その件に関しましては、こちらの部署にご連絡をお願いします」というたらいまわしがないので、問題が起きた場合でも、比較的スムーズに解決しやすいです。
キーボード
キーピッチは18.7㎜x18.7㎜とタイピングしやすい幅で、キーストロークは1.5mm〜1.7mmと深いので、サクサクタイピングができます。
キーの押しごたえがあるのでミスタイプもしにくいし、適度な重さが心地よいですね。
このタイピングのしやすさも、ビジネスモデル特有になります。
ディスプレイ
解像度 | 液晶 | 輝度 | 光沢 | |
HD 220nit | 1366×768 | SVA | 220nit | 無し |
FHD 250nit | 1920×1080 | IPS | 250nit | 無し |
HD液晶は前述したように、お勧めではありません。低画質で目が疲れるし、220nitと最大輝度も低いので、室内で使っていても薄暗いと感じることがあるかもしれません。
変わってフルHDは高画質で、IPS液晶なので視野角も広くコントラストも高いので作業がしやすいです。ただし250nitなので、日中に外で使うと薄暗く感じるかもしれません。
CPU
パソコンの頭脳であるCPUは、高性能のインテル第10世代Gシリーズになります。
下のグラフはCPUの性能を表すPassmarkスコアで、赤が本機種搭載CPUです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”13664″ lazy=”no” class=””]Core i3でも5000オーバーのスコアで、比較的快適に使えます。Core i5は8000オーバーとかなり性能が高いので、困ることはないと思います。
また、Core i3は2コア4スレッドで、Core i5は4コア8スレッドになります。
<アプリの数は例です>
コアとスレッドが大きいと同時に処理できるデータ量が上がるので、より快適に作業ができます。
メモリ
メモリはDDR4-2666MHzでメモリスロット2つ、最大16GBまで搭載できます。「メモリへのアクセスや増設には対応していません」と明記されているので、自分で増設などをすると保証が外れます。
ここ最近は最低8GBが標準になりつつあるので、8GBモデルか16GBモデルがおすすめです。
ストレージ
ストレージはいくつか種類があります。
- 128GB SSD SATA
- 256GB SSD PCIe NVMe
- 512GB SSD PCIe NVMe
SATAと言うのは最大データ転送速度が6GB/秒で、SSDにしては遅いものです。PCIe NVMeは最大データ転送速度は16GB~32GB/秒と、かなり速いです。
最低256GBを選べば、かなり快適に使えます。
インターフェイス
- コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
- USB3.1 Type C ポート(データ転送のみ)
- USB 3.1 Type-A Gen 1 x2
- HDMI
- 電源ポート
- 電源ボタン
- SDカードリーダー
- 指紋認証リーダー
必要最低限のインターフェイスですが、困ることもないんじゃないかと思います。
最後に
CPUやストレージのスペックは高く、ビジネス用途で使う分には問題ない性能です。
セキュリティもWindows DefenderとTPMがあるので、あと何かウイルスバスター系のセキュリティソフトを入れておけば安心だと思います。
「プラスチック素材でも問題ないよ」と言う場合は買ってもいいと思いますが、価格で行くなら個人モデルのHPシリーズ、見た目や性能で行くならPavilionシリーズの方がずっとお得な気がします。