HP(ヒューレットパッカード)のビジネスノートにはElite(ハイエンド)、Probook(スタンダード)、そしてHP(エントリー)というブランドがあります。
本機種Probookはスタンダードクラスのスペックで、5万円台から12万円ほどのレンジになっています。(セール中の価格です)
ビジネスモデルなのでより上の耐久性・生産性を兼ね揃えたスペックで、サポート窓口も日本で行われており、安心のMade in Japan 東京生産モデルです。
計2万時間、最大12万時間に及ぶ品質テストをクリアした機種で、米軍調達基準のMIL規格準拠なので品質はやはり安心ですね。
HP公式ページでは「法人向け」のPCとして販売されていますが、ビジネスモデルなので法人となっているだけで、当然個人でも購入できます。
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HP Probook 450 G7(15.6型)のレビュー
CPU | Intel core i3-10110U Intel core i5-10210U Intel core i7-10510U |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大512GB+HDD 1TB |
ディスプレイ | HD TN 非光沢 220nit FHD 非光沢 250nit |
グラフィックス | Intel UHDグラフィックス |
OS | Windows 10 Home、Windows 10 Pro |
セキュリティ | TPM、HP Sure sense、HP BIOSphere Gen 5、HP Sure Click、プライバシーシャッターなど |
無線LAN | WiFi6/WiFi5 |
有線LANポート | 有り |
指紋センサー | 搭載 |
Microsoft Office | 搭載モデル有 |
サイズ | 364.9×256.9×19㎜ |
重さ | 2㎏ |
バッテリー | 最大13.5時間 |
サポート | 1年間電話サポート・LINEやツイッターでのサポート |
保証 | 1年間 |
価格 | 税込)6万3580円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはインテル第10世代で、ライトユーザー向けのCore i3、ビジネスに最適のCore i5か、ハイスペックモデルのCore i7が選べ、メモリは最大32GBも搭載できます。
ストレージはデュアルストレージも可能で、最大でSSD 512GB+HDD 1TBも搭載できます。かなり大容量なので、外付けHDDなどを使わなくても大丈夫だと思います。
また、AOS BOX Coolと言う容量無制限のクラウドストレージもオプションで付けることが出来るので、ストレージが小さいモデルを選んだらこれであれば容量を気にせずにいくらでも保存できるので安心ですね。
ディスプレイは低価格のHDディスプレイか、高画質のFHDディスプレイが搭載可能です。
価格を安く抑えたい場合はHD(ハイディフィニション)で、高画質のディスプレイが必要な場合はFHDも選べるので、予算に合わせてビジネスノートを購入しやすいです。
オプション(+3000円)で次世代通信規格のWiFi6も搭載できるので、今後のことを考えたら搭載しておきたいですね。
指紋センサーもあるし、セキュリティも豊富なので、安心してビジネス用途に使える機種です。
なんと言っても、東京で生産されているし、サポートも日本でやっているので(他のモデルは主に中国のコールセンターでサポート)、安心です。
Probook 450 G7の特徴
HPのProBookは、外観からしてProBookといった感じがしますね。シンプルな見た目です。
寸法は幅364.9mm、奥行き256.9mm、厚さ19㎜と、15.6型なので若干ボリュームがありますね。
大学ノートA4サイズ(297㎜x210㎜)と比べると幅+6.8㎝、奥行き+4.6㎝なので、かばんに入れて持ち運びが多い人よりも、据え付けタイプとして主に室内で使う人向けですね。重さも2kgなので。
厚さは19mmと、1円玉(直径20mm)とほぼ同じです。標準的なサイズです。
他の同じ価格帯のビジネスモデルと比較してみます。
本機種 | ThinkPad E15 | ThinkBook 15 Gen 2 | |
幅 | 364.9mm | 363.5mm(-1.4mm) | 357mm(-8mm) |
奥行き | 256mm | 245mm(-11mm) | 235mm(-21mm) |
厚さ | 19.0mm | 18.9mm(-0.1mm) | 18.9mm(-0.1mm) |
重さ | 2kg | 1.84kg(-160g) | 1.7kg(-300g) |
価格 | 5.8万 | 4.9万 | 6.1万 |
CPU | 第10世代Uシリーズ | 第10世代Gシリーズ | AMD Ryzen4000 |
ストレージ | HDD(SSD追加可能) | HDD(SSD追加可能) | SSD |
ディスプレイ | HD | FHD | FHD |
価格も割高で、サイズ的には特に奥行きが長く、重たいですがProBookのウリは東京生産なので、プラス安心感が購入できます。
ボディはアルミニウム合金で耐久性も高く、安いパソコンとは見た目も質感も違い、おしゃれです。
ほぼ使う機会はないですが、180度開くこともできます。
電源ボタンは珍しく左上にあり、指紋センサーは右のパームレスト付近にあるので、ほぼ同時押しができますね。通常指紋センサーも電源も右にあるので、右手で電源を押して、次に指紋センサーと2段階作業をするのですが、左と右に分かれているので少ない動作で起動・ログインができます。
また、底面にスピーカーがあるパソコンが多いのですが、本機種のスピーカーはキーボード上の部分にあるので音がクリアに聞こえますね。
一般的なキーボードのキーストロークは1.2㎜前後と軽く、押しごたえが無いのですが、さすがビジネスモデルなので「タイピングのしやすさ」も考えられて作られています。キーストロークは1.5~1.7㎜と深く、打感が良いキーボードです。
また、HPのビジネスノートは、米軍の物資調達規格のテストをクリアしているので、耐久性はかなり高いです。
CPU
CPUはパソコンの頭脳で、性能が高いとパソコンもサクサク動くし、性能が低いと動きが遅くなります。
本機種は第10世代CPUで、Core i3、Core i5とi7搭載なので性能は高めです。
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”13374″ lazy=”no” class=””]Core i3はあまり性能が高いものではないですが、調べ物や資料作成くらいであればあまりストレスも感じずに作業ができます。たくさんのタブやアプリを開けて作業をすると、ちょっと遅いと感じるときもあります。
Core i5はスコアも6510と高めで、いくつものタブを開け、調べものをしながら作業をする場合でもがっつり使え、ほぼストレスなしに作業ができると思います。
Core i7は7349とハイスペックなので、より快適に作業をしたい人はi7がおすすめです。
また、並行作業がしやすいかどうかの目安でコアとスレッドがあるのですが、Core i3は2コア4スレッド、Core i5とi7は4コア8スレッドと大きめです。
<アプリやソフトの数は例です>
コアとスレッドが大きいと、同時に処理できるデータ量が多くなるので、例えばYoutubeを見ながら調べ物をして、エクセルで資料作りをするなど、同時にいろいろなことがやりやすいです。
メモリ
メモリは一時的にデータを保存する場所で、より大きなメモリはより多くの、より大きなデータが処理しやすくなります。
本機種はDDR4-2666MHzで、最大32GBも搭載できます。ここ最近の流行として、快適に作業をするなら最低8GB、16GBあればまず困ることはないです。
仮に小さなメモリを選んでもメモリスロットが2つあるので、自分で増設も可能です。(ただし保証は外れます)
ストレージ
ストレージはHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の2種類があり、どちらか一方、もしくはどちらも搭載できます。
機種によっては標準でHDDのみ搭載の機種があるので、ご注意を。HDDのみだと、かなり動作が遅いです。
SSD | HDD(SATA接続) | |
価格 | 高い | 安い |
動作音 | 静か | うるさい |
温度 | 熱くなりにくい | 熱くなりやすい |
データ移動 | 最大32Gbps | 最大6Gbps |
寿命 | 長い | 短い |
もしどちらか一方のみ搭載する場合は、SSDがおすすめです。
ディスプレイ
ディスプレイは2種類あり、HDとFHDがあります。
- HD TN液晶 非光沢 220nit
- FHD TN液晶 非光沢 250nit
HD | ハイディフィニション 解像度1366x768 |
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FHD | フル・ハイディフィニション、解像度1920x1080 |
TN液晶 | 視野角が狭くコントラストも低い |
光沢なし | 背景や自分が画面に映り込みがしにくい |
nit | 輝度(明るさ)を表す単位で、通常250前後が標準 |
低解像度のHDディスプレイは、パソコンをあまり使わないというのであれば目に負担もかかりにくいです。ただし、TN液晶で輝度もたったの220nitなので、暗いです。室内での作業も暗いと感じることがあります。
変わってフルHDは現在標準の高画質で、長時間の作業でも目が疲れにくく、コントラスト比も高め、視野角も広めですが、同じくTN液晶なので一般的に使われるIPS液晶に比べ質は劣ります。
WiFi6
標準搭載は属に言うWiFi5のAC 9560 802.11 a/b/g/n/acになりますが、次世代通信規格のWiFi6も選べます。
WiFi6は最大通信速度の理論値が9.6Gbpsなので快適に使えるし、混み合った回線(多くの人と共有するWiFi)でもスムーズに使えます。
セキュリティ
このセキュリティが本機種ProBook 450 G7がビジネスノートである所以なのですが、多くのビジネスに必要なセキュリティが搭載されており、堅牢性はかなり高いです。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen5・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- セキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
セキュリティはかなり豊富です。HP独特のセキュリティが多いので、安心です。
容量無制限のクラウド(AOS BOX Cool)
容量無制限・全自動のクラウドバックアップで、データを安全に保管が出来ます。外付けHDDを使う人も多いですが、最近はクラウドにデータ保存をする人も多いですよね。
壊れないからデータを損失しないし、万が一ファイルを上書きしても世代保管が出来るので、上書き前のデータも残っています。
1年版は税別5800円、3年版は1万7400円、4年、5年版まであります。
インターフェイス
- セキュリティ ロック ケーブル用スロット
- USB 2.0
- SDカードリーダー
- コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
- USB 3.1(Gen 1)
- HDMI
- ネットワークポート(RJ45)
- USB Type-C(Power Delivery+DisplayPort)
- 電源コネクター
RJ45は有線LANポートです。会社のイントラネットや、インターネットを有線接続する際に使います。
インターフェイスは豊富ではないですが、困ることはないと思います。HDMIもあるので外付けモニターに繋ぐこともできるし、USBも2つあるのでスマホの充電をしながら外付けHDDを接続したりできます。
サポート
HPは、手厚いアフターフォローが有名ですよね。パソコンに詳しくない人でも、簡単に使い始めることが出来ます。
パソコン購入時に同梱される「パソコン入門書」を見ながら初期設定や使い方を学べ、分からない場合は「1年間電話サポート」もあるので、電話をしながら設定などのやり方を聞くことが出来ます。
これがあるので、「初めてパソコンを購入する人」でも安心して使い始めることが出来ます。特に本機種の様なビジネスモデルを購入した場合は、サポートも日本国内でやっているので安心です。
ちなみにパソコンは1年間保証が付いているので、万が一の時も安心ですね。
最後に
第10世代のCPUに手厚い日本のサポート、セキュリティ、そして米軍の物資調達規格テストをクリアしているほどの堅牢性を兼ね揃えた機種です。
ディスプレイが長時間作業に向いていない質なので、あまり使わない人だったら購入しても問題ないと思います。
個人的にはThinkPad E15の方がおすすめですが、手厚いサポートがほしいという人はProBook 450 G7がおすすめです。