妻がRedmi好きでずっとここのスマホを使っていましたが、タブレットも人気だからということで購入しました。
ちょっと大きめのタブレットを探していたら、11インチでフルHD+と解像度もOK、輝度は400ニトと明るいので外でも使いやすい。しかも価格も安いということで、これに決めました。
動画も作成したので、サクッと概要を知りたい方はこちらもどうぞ。
Contents
Redmi Pad SEのスペック
SoC | Qualcomm Snapdragon 680 |
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メモリ | LPDDR4X 4GB |
ストレージ | eMMC 5.1 128GB+最大1TBのmicroSDカード搭載可能 |
ディスプレイ(11型) | フルHD+ 400nit 90Hz |
WideVine | L1 |
OS | Android 13 ベースの MIUI Pad 14 |
無線 | Wi-Fi(5GHz,2.4GHz) |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/500万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス、クアッドスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 255.53 × 167.08 × 7.36mm |
重さ | 478g |
バッテリー | 8000mAh(スタンバイ43日間、音楽再生219時間、動画再生14時間) |
価格 | 21,800円 |
<性能評価>
タブレットの頭脳であるSoCにはSnapdragon 680が搭載し、ぎりぎりミドルクラスと言ってよい性能になり、15個のアプリを開いて使っても普通にサクサク動きました。
メモリはLPDDR4Xで4GB搭載し、最大で3GBメモリの仮想拡張ができます。ストレージはeMMC 5.1で128GBとそこそこの容量があり、最大1TBのmicroSDカードを増設できます。
メモリもストレージもスペックが高いし拡張性もあるので、ある程度の幅で使えます。
ディスプレイはFHD+といって1920×1200ドットの解像度に、色域はNTSC 70%とほぼsRGB 100%に近い広色域、輝度は400ニトと高いので明るい室内や屋外でも使いやすいです。リフレッシュレートは90Hzとぬるぬるで、原神もスムーズにできました。
セキュリティレベルはWideVine L1なので、アマゾンプライムやNetflixなどの動画配信サービスで、HD画質で見ることができます。
OSはAndroid 13 ベースの MIUI Pad 14(記載されているのはXiaomi HyperOS)ちょっとAndroidと違いますが、そんなに違うわけでもなく、UIもほぼ同じなので戸惑うことはないと思います。
Wi-Fiは2.4GHzと5GHzに対応し、顔認証にも対応しているのでゼロタッチで使い始めることができます。カメラはフロント500万画素、リア800万画素とタブレットのカメラといった画質で、あまり良いものじゃないですがタブレットでは普通ですね
意外にもスピーカーは良く、Dolby Atmosのオーディオに、4つのスピーカーが搭載です。2万円のタブレットの中ではよい方かなと思います。
11インチで478gと平均的な重量で、バッテリーは大容量の8000mAhもあり、動画再生時間は約14時間にもなります。
以下にて詳しい特徴のご紹介です。
仮想メモリの拡張ができる
デフォルトでメモリ増設2GBが選ばれているのですが、ストレージを占有して追加のRAMを作成できます。
設定→追加設定→メモリの増設に行き、任意のメモリを追加できます。
3つの設定でメモリ処理速度を測ってみました。
メモリの増設なしの時は4.92GB/秒、メモリ+2GB時は4.91GB/秒、+3GB時は4.99GB/秒でした。2万円のタブレットでこの処理速度は速いです。
あまり速度は変わりませんが、設定するなら最大の+3GBがよさそうです。
他のタブレットの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/8GB | |
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Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab Plus/8GB | |
Tab P12/8GB | |
Redmi Pad SE/4GB+3GB仮想メモリ | |
Tab P11 Pro/6GB | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab M11 | |
Lenovo Tab M9 /4GB | |
Blackview Tab 90 Wifi/4GB | |
Tab M7 (3rd Gen)/2GB | |
Lavie T8 2023/3GB |
本機と同じくらいの速度であるTab P11 Proは約6万円、Tab P12は5万円ほどのタブレットです。価格を考えると、すごく処理速度が速いですね。
最大1TBのmicroSDカードを搭載可能
本機は最大1TBのmicroSDカードを搭載できます。
元々あるストレージは128GBと大きいのであまり心配ないですが、重たいアプリをダウンロードすることが多い人は増設してもいいかもしれません。
筆者の所有のSanDisk製カード256GBを増設したら、しっかりと読み込まれました。
ストレージのシーケンシャル速度を計測したらリード244MB/秒、ライト95MB/秒と遅かったです。ただし、普通に使える範囲で遅いだけで、ストレスがたまるほどではありません。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
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Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab P11 Pro | |
Tab Plus | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Lenovo Tab M9 | |
Redmi Pad SE | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M11 | |
Chromebook CM14 Flip | |
Lavie T8 2023 |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Tab P11 Pro Gen 2 | |
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Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Tab P12 | |
Tab Plus | |
Tab M11 | |
Lavie T8 2023 | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
Lenovo Tab M9 | |
ALLDOCUBE X Game | |
Redmi Pad SE | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Chromebook CM14 Flip |
11インチの大画面で広い色域
11インチと大きな画面で、解像度はフルHD+(1920×1200ドット)とここ最近のパソコンの画面比率(16:10)と同じで、パソコンのサブモニターとしても使いやすいですね。
リフレッシュレートは90Hzと一般的な60Hzよりもスムーズに動きます。高速スクロールをしても、カクツかないです。
左は本機でNTSC 70%の色域、右は4万円ほどのタブレットでNTSC 72%になります。4万円のタブレットと比べても見劣りせず、色彩豊かです。
コントラスト比は1500:1と高く、すっきりとしたシャープな描写になっています。
ただし、本機は400ニトと画面輝度が高いのですが、使っていてそこまで輝度が高いようには感じませんでした。
画面が大きいので、2画面で使うこともできます。PCのお供に使ってもいいですね。
Widevine L1対応
DRM InfoというアプリでRedmi Pad SEの情報を調べると、セキュリティレベルがしっかりとL1になっていました。
これはWideVine L1に対応ということで、動画配信サービスも高画質のHD画質で見ることができます。
Netflixで確認したところ、WideVine L1表記がありました。
Redmi Pad SEの特徴
ベゼルはそんこんなに細いわけじゃないですが太くもなく、普通の外観です。
ただし、2万円のタブレットにしては珍しく、アルミニウム合金を使用したユニボディになります。ユニボディとは継ぎ接ぎのない1つのパーツから作られたもので、高級感のある見た目に耐久性の高いボディになります。
普通はハイエンドモデルなどの価格が高いタブレットに採用されます。
ちょっと写真では黒くなりすぎましたが、もう少し薄いグレーになります。ただし、光の当たり具合でこのように暗く・黒く見えたりもします。
これも意外なんですが、あのDolby Atmosオーディオが搭載し、スピーカーが4つ(左右に2つずつ)も搭載しています。さすが中華タブレット・・・この価格でここまでやるなんてすごいですね。
ドルビーアトモスは立体的な音を表現でき、臨場感あふれる音になります。音楽鑑賞や動画視聴に合うオーディオです。
右側面にも2つのスピーカーがあり、ヘッドフォンジャックにUSB Type-Cがあります。
カメラ
カメラはフロント800万画素、リア500万画素と低解像度ですが、一般的なタブレットの画質です。
あれ?左右全く同じに見えますが、左がスマホ(5000万画素)で撮った写真で、右が本機500万画素の写真です。リサイズしているので差があまり出ていないですが、画像をクリックして大きな画面で見ると差が出ていますね。
それにしても、500万画素にしてはなかなか良いんじゃないかなと思います。
ミドルクラスのSoC
Qualcomm Snapdragon 680 | |
プロセス | 6nm |
コア | 8コア(A73 4コア、A53 4コア) |
最大クロック | 2.4GHz+1.9GHz |
GPU | Adreno 610 |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
Geekbench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。計測スコアはマルチコア1453、シングルコア413と、マルチコアは他の機種で測ったものよりも低くなりました。
ローエンドとまではいきませんが低い性能なので、あまりアプリを立ち上げていると動きが遅くなります。と言いたかったのですが、アプリを15個開いた状態で使ってみても、普通に使えました。
Geekbench 6 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 695 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680(別機種) | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 680(本機種) | |
Helio G88 | |
Snapdragon 662 | |
Unisoc T610 | |
Unisoc T606 | |
MediaTek Helio P90 | |
MediaTek Helio P22T | |
MediaTek Helio P60T | |
Helio G80 |
Geekbench 6 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Snapdragon 870 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 695 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 750G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
Snapdragon 690 5G | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680/本機 | |
Snapdragon 680(別機種) | |
Unisoc T606 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Helio G80 | |
MediaTek MT8183 | |
MediaTek Helio P60T | |
MediaTek Helio P90 |
PCMark for Android
次はPCMark for Androidで、アプリケーション実行時の総合的なパフォーマンスを計測します。
Work 3.0
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone/Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Tab P12 Pro/Snapdragon 870 | |
Tab P11 Pro Gen 2/MediaTek Kompanio 1300T | |
Tab P12/Dimensity 7050 | |
Tab P11 Pro/Snapdragon 730G | |
Redmi Pad SE/Snapdragon 680 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen/Snapdragon 680 | |
Tab M10 FHD PLUS(2nd Gen)/MediaTek Helio P22T | |
Tab M7 (3rd Gen)/MediaTek MT8166 |
高い性能じゃないですが、悪い性能でもありません。仕事用でも普通に使えるほどのスコアです。
3Dグラフィックス性能
3Dグラフィック性能は低く、Wild Lifeは592、Sling Shotは2160でした。
その他のSoCとの比較です。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 | |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 | |
Helio P60T | |
MediaTek MT8166 |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 870 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
Snapdragon 730G | |
Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 |
原神はできる?
ちょっと重ための原神をやってみたら、派手な戦闘の時はカクツキました。それ以外だと問題なかったので、ホビーユーザーなら気にならないくらいかなと思います。
Wi-Fiは2.4GHzと5GHzに対応
Wi-Fiは規格が書いていないのですが、2.4GHzと5GHzに対応しているというので、一般的に言うとWi-Fi 6かなと思います。
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
Wi-Fi速度を計測したら本機は180Mbps、筆者のパソコンは420Mbpsと2倍ちょっとの差がつきましたが、悪くない速度が出ています。お使いの回線が遅い場合は、もっと遅くなるので参考値としてみてください。
セキュリティアップデート
タブレットにはAER (Android Enterprise Recommended)というセキュリティアップデートの期間があり、本機は2026年9月までになっています。
これ以降も使えますが、セキュリティがアップデートされません。
ライバル機種
先日レビューをしたのですが、激安1.2万円なのにそこそこ使えました。同じく11インチですが、本機よりもスペックは若干下がります。
まとめ
良い点
・大画面で見やすい
・大幅な効果はなかったが、メモリの拡張が可能
・SoC性能はぎりぎりミドルクラス
・フルHD+の解像度
・顔認証付き
・オーディオが高品質
残念な点
・セキュリティアップデートが2026年まで
総合評価
約2万円のタブレットにしてはそこそこ使い勝手も高く、重たいゲームをしない限りカクツいたり動きが鈍ったりということはないと思います。
SoCの性能は低めですが、数字以上に使いやすかったです。もしかすると、数値にはほとんど現れませんでしたが、メモリの仮想拡張が効いているのかな?と思います。
また、ディスプレイのコントラスト比も高く、色域も広い、そしてWideVine L1に対応しているので動画視聴にも向いているし、スピーカーがなかなか良いものが搭載しているので音楽を聞くのにも向いてますね。
また、11インチと大きなディスプレイなので、PCのお供でサブモニターとして使ってもいいと思います。Google PlayからMicrosoft 365やエクセル、ワードなどのアプリを入れたらビジネス用途にも使えますしね。
懸念点としてはセキュリティアップデートが2026年までという点ですが、まぁ、タブレットはどこも3年くらいしかないので一般的な期間ではありますが。
本機は重たいゲームをしない人であれば、全般的に向いている機種でした。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代