ツクモのゲーミングノートはいくつかのシリーズで分かれており、比較的単純で選びやすいと思います。
グラフィックボードがエントリークラスのNVIDIA GeForce GTX 1650かミドルクラスのRTX 2060、そしてハイエンドモデルのRTX 2070 Superの3種類だけで、全てIntel製CPUになります。
種類が豊富とは言えませんが、RTX 2070 Super搭載のパソコンは比較的安く、コスパが高いと言えます。
ちなみにツクモはゲーマー以外にはあまり有名でないかもしれませんが、秋葉原中央通りの真っ黒のビルに緑でTsukumoと書かれたビルを見たことがある人は多いと思います。
創業自体は1947年(無線機器販売)、1977年にはApple Ⅱを販売スタート、2009年にヤマダ電機の子会社になりましたが、相変わらずツクモらしいPCをリリースしてゲーマーに人気のブランドです。
また、サポートも評判が良く、平日11時~19時、土日祝日も10時半~18時半まで電話サポートをしています。何かあったときにすぐに電話できるので、嬉しいですよね。
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ツクモのゲーミングノートの種類とスペック
ツクモで使われているゲーミングノートパソコンは数種類あり、全て15.6型ですが、えらいぶ厚いものも有るので、持ち運びを考えている方は注意が必要です。
また、スペックはほぼ変更できません。用意されている機種からメモリとストレージの違いがあるだけで、その他のBTOパソコンよりカスタマイズ性は低いです。
シリーズ | 寸法(幅・奥行・高さ/重さ) | スペック | 税込価格 |
N1546K-700/T N1546K-710/T |
361x258x27.9㎜ 2.2㎏ |
Core i7-9750H GeForce GTX 1650 メモリ8GB/16GB SSD 256GB/512GB FHD IPS 光沢なし リフレッシュレート60Hz |
10万9780円 12万780円 |
N1547K-700/T N1547K-710/T |
359x238x21.9㎜ 1.85㎏ |
Core i7-10750H GeForce GTX 1650 メモリ8GB/16GB SSD 250GB/500GB FHD IPS 光沢なし リフレッシュレート60Hz |
12万780円 13万1780円 |
N1573K-700/T N1573K-720/T |
361x258x27.9㎜ 2.2㎏ |
Core i7-9750H GeForce RTX 2060 メモリ16GB SSD 256GB/512GB FHD IPS 光沢なし リフレッシュレート60Hz |
完売 |
N1574K-700/T N1574K-720/T |
361x258x27.9㎜ 2.2㎏ |
Core i7-10750H GeForce RTX 2060 メモリ16GB SSD 250GB/500GB FHD IPS 光沢なし リフレッシュレート60Hz |
14万9800円 15万4800円 |
N1589J-710/T | 359x258x29.9㎜ 2.5㎏ |
Core i7-10875H GeForce RTX 2070 Super メモリ16GB SSD 500GH FHD IPS 光沢なし リフレッシュレート144Hz |
21万9800円 |
N1547Kシリーズ以外は、分厚いです。ほぼ全て3㎝に迫る高さです。価格も、ほどほどですね。
他のBTOのRTX 2060搭載ゲーミングノートと比べてみましょう。(比較しやすい様に、スペックを揃えた税込み価格を表示しています)
Core i7-10750H |
Core i7-10750H |
Core i7-10750H |
G-Gear note N1574Kは、厚さ27.9㎜、SSD 500GB(他機種は1TB)、リフレッシュレート60Hzで175780円(税込み)です。コスパが悪いし、ぶ厚いですね。
また、一番重要なリフレッシュレートですが、N1589J-710/T以外のリフレッシュレートは60Hzです!!
実際は公式ページに記載がないのでツクモに問い合わせたら、こんな感じで返信が来ました。ちなみに返信は当日でした。速い!でも受け答えに、あまり良い印象は受けませんでしたが・・・。
2Dゲームや60fpsあれば十分なゲームをする場合はどのモデルでもいいですが、ガチにゲームをするならN1589Jシリーズのみですね。
それか、リフレッシュレート120や144Hz以上の外部モニターを、HDMI経由で繋いで使えば問題ないですが、それだとノートを買う意味が薄れるかも・・・。
リフレッシュレートとは1秒間に更新されるコマ数で、60Hzや144Hzの様に周波数で表示するか、fpsで表示されます。fpsは60以上が快適にできる目安で、最近は144Hzが主流です。
どんなに良いスペックでもディスプレイが60Hzしか対応していなければ、最高fpsは60になります。
RTX 2070 Super以外の機種をお考えなら、低価格でリフレッシュレートが144HzのLenovoやG-Tuneを強くお勧めします。こちらでその他のブランドを確認できます。
CPUのベンチマークスコア
グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”12720″ lazy=”no” class=””]どのCPUも1万オーバーで、性能は高いです。特にN1859Jに搭載のCore i7-10875Hは、1万5000オーバーですね。凄く性能が高いですよ。
Core i7-9750Hと10750Hは6コア12スレッドですが、Core i7-10875Hは8コア16スレッドのモンスタークラスです。
単純にコア数が多いと、処理できるデータ量も上がるので快適に使えます。
グラフィックボードのベンチマークスコア
次はグラフィックボードの性能です。エントリークラスのGTX 1650にミドルクラスのRTX 2060、そしてハイエンドモデルのRTX 2070 Superです。
GTX 1650 | RTX 2060 | RTX 2070 Super | |
GPUアーキテクチャ― | Turing | Turing | Turing |
製造プロセス | 12nm | 12nm | 12nm |
CUDAコア | 896 | 1920 | 2560 |
Gigaレイ/秒 | – | 5 | 7 |
リアルタイムレイトレーシング | 非対応 | 対応 | 対応 |
DLSS | 非対応 | 対応 | 対応 |
ベースクロック | 1410MHz | 1365MHz | 1605MHz |
ブーストクロック | 1590MHz | 1680MHz | 1770MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリ容量 | 4GB | 6GB | 8GB |
メモリ帯域 | 192GB/秒 | 336GB/秒 | 448GB/秒 |
TDP | 50W | 115W | 115W |
RTX20シリーズはリアルタイム レイトレーシング対応で、DLSSも対応です。リアルタイム レイトレーシングとは、光の反射などの動きをリアルタイムでシュミレートして描写する技術です。
例えばGTXシリーズもしくはRTXシリーズでレイトレーシングOFFの時は、ガラスや水溜りに反射がほとんど無いのですが、レイトレーシングをONにすると光の反射がリアルに表現され、現実世界の様に映し出されます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
レイトレーシングがONの方は画質も良く、より鮮明に描写されていますね。
もう一つの機能DLSSですが、これをONにすると画質を落とさずにフレームレートを上げることが出来るので、レイトレを使う時や、レイトレ無しでもゲームをする時はDLSSをONにしておけばより快適にプレイできます。
G-Gear note N1589J-710/Tのレビュー
CPU | Intel core i7-10875H |
---|---|
コア/スレッド | 8コア16スレッド |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD 500GB(最大1TB)もしくはHDD 最大2TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS 光沢なし |
リフレッシュレート | 144Hz |
OS | Windows 10 Home |
無線LAN | WiFi6、Bluetooth5.1 |
Microsoft Office | 搭載可能 |
価格 | 税込)21万9800円 |
先ほども言ったように、ツクモのゲーミングノートで唯一リフレッシュレートが144Hzなので、基本的にこれ以外を購入する人は少ないと思います。
パソコンの頭脳であるCPUは、性能がかなり高いCore i7-10875Hで、8コア16スレッドです!!やばいですね、このスペックは。
ゲームだけならそこまで高性能のCPUは必要ない場合も多いですが、このクラスになるとゲーム配信などゲーム+αで何かをやる時に快適に使えます。(場合によってはメモリ32GBが使いやすいです)
メモリはパソコンの作業台で、より大きなメモリは、より大きなデータ、より多くのデータを同時に処理できます。ゲーミングPCだと最低8GB、普通は16GBなので、本機種は十分な大きさです。
なお、メモリの種類はDDR4-23400MHzで、2933MHz換算です。悪くないです。
ストレージはSSD 500GB搭載ですが、最大で1TB、もしくはHDD 2TBにできます。デュアルストレージじゃないので、容量が大きいからとHDDを選んでしまうとパソコンの起動も、ゲームのロード時間もすべてが遅くなるのでご注意を。
グラボはRTX 2070 Superなので、まず困る事は無いと思います。高性能です。
性能が高いとシステム温度の上昇が気になりますが、本機種の通気口は左右両側面、背面、そして底面にあります。また、クーラーブースト機能があり、ボタン1つでより冷却性能を高めることが出来ます。エアフロ―は良い機種ですね。
ちなみに次世代通信規格のWiFi6対応なので、通信速度の理論値は9.6Gbpsです!有線接続じゃなくても、快適に使いやすいですよ。(通信回線、ルーターの規格で速度は決まります)
価格も20万9800円とRTX 2070 Super搭載では普通な値段なので、悪くないと思います。
G-Gear note N1546K/N1547Kのレビュー
CPU | Core i7-9750H(N1546K) Core i7-10750H(N1547K) |
---|---|
コア/スレッド | 6コア12スレッド |
メモリ | 8GB/16GB(最大32GB) |
ストレージ | SSD 256GB/500GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Windows 10 Home |
無線LAN | WiFi5(N1546K) WiFi6(N1547K) |
バッテリー | 6.2時間(N1546K) 7時間(N1547K) |
寸法 | 361x258x27.9㎜(N1546K) 259.5x238x21.9㎜(N1547K) |
重さ | 2.2㎏(N1546K) 1.85㎏(N1547K) |
価格(税込) | 10万9780円~ 12万780円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはハイエンドモデルで、性能が高いですね。6コア12スレッドなら、大抵のことが快適にできます。9世代と10世代がありますが、性能は10%ほどの差で、価格差は1万円です。
メモリは8GBか16GB搭載になり、問題ない大きさです。
メモリの種類は
- N1546K・・・DDR4 PC4-21300MHz(2666MHz換算)
- N1547K・・・DDR4 PC4-23400MHz(2933MHz換算)
なので、N1547Kの方が10%ほど高速処理が出来ます。
ただし何度も言っているように、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなので、外部モニターを使って高fpsレートでやるか、60Hzでもいいからそのままやるかという2択だと思います。
ディスプレイ以外のスペックは、悪いわけじゃないです。普通に良いですが、これなら似たような性能で、リフレッシュレート120HzのドスパラのGALLERIA GR1650TGF-Tが税込み8.8万です。
ちなみにゲームをせずに動画編集をする人なら、比較的おすすめの機種ですよ。動画編集なので60Hzあれば十分だし、ディスプレイはFHD IPSなので標準的です。
G-Gear note N1573K/N1574Kのレビュー
CPU | Core i7-9750H(N1573K) Core i7-10750H(N1574K) |
---|---|
コア/スレッド | 6コア12スレッド |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | SSD 256GB/500GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2060 |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Windows 10 Home |
無線LAN | WiFi5(N1573K) WiFi6(N1574K) |
バッテリー | 5.9時間 |
寸法 | 361x258x27.9㎜ |
重さ | 2.2㎏ |
価格(税込) | 15万3780円~ 14万9800円~ |
スペックは上で紹介したものと同じで、グラフィックボードがNVIDIA GeForce RTX 2060になっています。
基本的な性能は高いのですが、ディスプレイが60HzなのでRTX 2060を使ってもfpsが60までです。外付けモニターに接続しての使用をおすすめします。
先ほども紹介しましたが、Core i7-10750HにRTX 2060搭載の他社製のゲーミングノートの比較です。
Core i7-10750H |
Core i7-10750H |
Core i7-10750H |
ストレージを1TBで紹介していますが、512GBモデルであれば1万円~1.5万円くらい安くなります。
本機種も同じく動画編集用であれば、快適に使えますよ。
まとめ
G-Gear noteはスペックも高いのですが、なぜリフレッシュレートが60Hz何でしょうね?購入するメリットはほぼ0に近いですよ・・・。
唯一検討が出来るRTX 2070 Super搭載モデルは、なかなかおすすめですね。