2023年夏ごろTranscend 14 16インチが発売されましたが、半年ほど遅れて2024年初旬に14インチの登場です。
インテル第14世代CPUを搭載し、2.8K OLEDディスプレイを搭載、そして高色域のDCI-P3 100%になります。ディスプレイだけじゃなく全体的に高いスペックで、しかもここ最近では珍しい14インチのクリエイターPCです。
持ち運びがしやすく、それでいてパワフルなので、家でも外でもがっつり作業ができます。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.7] |
---|---|
コスパ | [usr 4.0] |
総合評価 | [usr 4.5] |
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Contents
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OMEN Transcend 14のスペック
CPU | Core Ultra 7 155H Core Ultra 9 185H |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB |
グラフィックス | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
ディスプレイ(14型) | 2.8K OLED 120Hz |
OS | Windows 11 Pro |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD、IRカメラ |
オーディオ | HyperX オーディオコントロールデュアルスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313 × 233.5 × 17.99 mm |
重さ | 1.63㎏ |
バッテリー | 最大約8時間 |
アダプタ | 140W |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 24.3万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは最新のインテル第14世代で、ハイパフォーマンスモデルのHシリーズになります。Core Ultra 9は3万オーバーのCPU Markスコアがあり、かなり高い性能です。
また、14世代UltraはNPUというAI専用コアがあり、AI関連の性能も上がっています。
メモリはLPDDR5X 7467MHzで、オンボード・最大32GBになります。周波数が高く、サクサク使えます。ストレージも最新のSSD PCIe 4.0で、最大2TBと大容量です。持ち運び向けのPCなので、どちらも増設はできません。
ディスプレイもハイスペックで、2.8K(2880×1800ドット) OLEDを採用し、最大500ニトと明るく、映像編集をするようなクリエイター向けのDCI-P3 100%と高色域です。
画面アスペクト比は16:10と縦に長く、14インチですが15インチ並みの情報が表示されます。一度により多くの情報を見て取れるので、生産性もアップです。
リフレッシュレートは120Hzとこの価格のPC、そしてこんなに良いグラボを搭載している機種では珍しく低めですが、本機はゲーミングPCじゃなくクリエイターPCなので必要十分だと思います。ゲームをするとき、ちょっと残念ですね。
グラフィックスはミドルクラスのRTX 4050、ミドルハイクラスのRTX 4060、そしてギリハイエンドクラスのRTX 4070が搭載可能です。
その他のスペックはOSはWindows 11 Proで、高速安定通信が可能なWi Fi 6Eに対応、Webカメラは高画質FHDで、顔認証のIRカメラ付きです。
14インチのグラボ付きPCにしては結構コンパクトで、重さは約1.63㎏とちょっと重たいですがグラボ付きにしては軽量で持ち運びもしやすいです。
クリエイターPCなのにSDカードリーダーがなく、一眼を使う人には使いにくいですが、USB 4(Thunderbolt 4対応)があるので屋内で使うときはドックがあれば使いやすいです。
2023~24年のトレンドと比較
2023~24年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
14世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | ||
〇 | 〇 |
旧モデルとの比較
旧モデルはありません。
Transcendには16インチがありますが、14インチは初になります。
Evoプラットフォーム認証
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
こちらは第4世代Evoプラットフォーム認証の要件ですが、このようになっています。5世代目のEvoプラットフォーム認証の要件が見つからないので、見つかり次第情報をアップデートします。
- Iris Xeグラフィックス搭載の第13世代CPU搭載機種
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- AI推論も高速で使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- 9時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1秒以内でスリープから復帰
- 30分の充電で4時間駆動
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制機能搭載
- Thunderbolt 4搭載
- ノートパソコンであること
- Intel Unisonのサポート
第14世代CPU搭載
Core Ultra 9 185H | Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | ||
P/E/LPコア | 6/8/2 | 6/8/2 | 4/8/2 |
スレッド | 22 | 22 | 18 |
キャッシュ | 24MB | 24MB | 18 |
Pコア最大クロック | 5.1GHz | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 8 | 7 |
ベースパワー | 45W | 28W | 28W |
マックスパワー | 115W | 64/115W | 64/115W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、14世代からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUが搭載し、内蔵グラフィックスはIntel Arcベースになっています。
ここ最近PhotoshopなんかでもAI生成などAIを使うことが増えており、こういった作業をNPUがやるので全体的なパフォーマンスが上がりますね。ただし、本機はグラボ搭載なので、グラボが使えないソフトなどでのみ有効です。
それでは、こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i7-13620H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i5-13500H | |
Core i7-1370P | |
Core i5-1340P | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 7 7730U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Core i7-1365U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
Core Ultra 5でも2万オーバーのスコアです。高い性能ですね。
次はCinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
やはりどれも高い性能で、ビジネスでもクリエイティブワークにも合いますね。ACアダプタは100Wと大きく、よりパワフルになります。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core i9-13900H | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-13700H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i5-13420H | |
Core i5-1340P | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1235U |
RTX 40シリーズ搭載
RTX 4070 Laptop | RTX 4060 Laptop | RTX 4050 Laptop | |
コードネーム | Ada Lovelace | ||
CUDAコア | 4608基 | 3072基 | 2560基 |
RTコア | 36基 | 24基 | 20基 |
Tensorコア | 144基 | 96基 | 80基 |
ブーストクロック | 2175MHz | 2370MHz | 2370MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 8GB | 8GB | 6GB |
メモリバス幅 | 128ビット | 128ビット | 96ビット |
メモリ帯域幅 | 256GB/s | 256GB/s | 192GB/s |
TGP | 140W | 115W | 105W |
RTX 40シリーズ搭載で、ミドルクラス~ハイエンドクラスのスペックがあります。業務用に購入するならRTX 4070がおすすめですが、RTX 4050や4060もすごく高い性能なので、個人で使う場合はそちらでもいいですね。
例えば、Premiere Proで動画編集の速度の比較で、RTX 4050は14分ほど、RTX 4060は13分ほど、RTX 4070は12分ほど、DaVinciを使った色彩調整と動画編集の速度は、21分、17分、14分となっています。
どれだけ速く作業を終わらせたいかによりますね。
ゲームに限って言えばどのグラボもレイトレ対応で、より美しい描写が可能です。また、DLSSにも対応しているので、ゲームによってはfpsを落とさずに画質をアップできます。
<レイトレーシングOFF> | <レイトレーシングON> |
<DLSS ONとOFFの比較・NVIDIA公式より>
ベンチマーク
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで、Fire Strike ExtremeはQHD、UltraはUHDのレンダリング解像度です。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 2070 | |
RTX 2060 |
Fire Strike Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
GTX 1650 Ti |
Fire Strike Ultra
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 2060 | |
RTX 3050 Ti | |
RTX 3050 | |
GTX 1650 Ti |
Time SpyはゲーミングPC向けDirectX 12のベンチマークです。
Time Spy
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
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RTX 4080 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 4070 | |
RTX 3080 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 4060 | |
RTX 3070 | |
RTX 2080S | |
RTX 4050 | |
RTX 2070 Super | |
RTX 3060 | |
RTX 3050 Ti |
Time Spy Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4080 | |
---|---|
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 Ti |
Port Royalは、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークです
Port Royal
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4090 | |
---|---|
RTX 4080 | |
RTX 4070 | |
RTX 4060 | |
RTX 4050 | |
RTX 3050 |
超ハイスペックディスプレイ
ディスプレイは2.8K(2880×1800ドット)で、OLEDディスプレイが搭載です。高精細ディスプレイで、「完全な黒」を描写できるので、より引き締まった美しい映像になります。
また、DCI-P3 100%と高色域で、業務用のスペックです。
左は2.8K OLED DCI-P3 100%で、右は一般的なPCに搭載されるFHD IPS液晶 NTSC 45%の色域です。同じものを見ても、全然違いますね。正確な色を見ながら編集ができます。
画面アスペクト比は16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示され、今まで以上に一目でより多くの情報を見て取れるので作業効率もアップします。
さすがに15.6インチほどではないですが、一般的な14インチと比べるとかなり使いやすいです。
リフレッシュレートは120HzとクリエイターPCとしては十分で、ティアリングやスタッターの発生を軽減させるVariable Refresh Rateや、コンテンツに応じて自動でリフレッシュレートを変化させてバッテリー駆動時間を延ばすダイナミックリフレッシュレートにも対応しています。
また、色精度に影響を与えずに有害なブルーライトをカットするテュフラインランドEyesafe認定ディスプレイになります。こういったPCを使う人はディスプレイを見ていることが多いと思うので、目に良いのは助かります。
IMAX Enhancedとは、「圧倒的な映像美とダイナミックなサウンド、そしてIMAX特有の壮大なスケール。まるで劇場にいるかのような、没入型エンターテインメント体験を提供します」とのことです。
IMAXを有効化するには、設定→システム→ディスプレイ→「明るさを100%に」、「夜間ランプをOFF」、「HDR 使用をオン」にすると完了です。
輝度はSDR時は400ニト、HDR時は500ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
その他の特徴
おしゃれな筐体
高強度アルミニウム合金を採用し、軽量薄型化をしつつも堅牢性を兼ねそろえた筐体です。
ベゼルも比較的細く、筐体は普段使い用PC並みのコンパクトさです。
幅313㎜、奥行き233.5㎜、そして厚さ17.99㎜とコンパクトです。とは言え、後部が少し出っ張っているので、奥行きは若干長めです。
そういえば、OMEN Transcend 16は真っ白な筐体でクリエイターPCっぽい外観でしたが、本機はゲーミングPCっぽい色ですね。ほかのゲーミングPCであるOMENと同じ色です。
排熱性能
背面の排気口は大きく、がっつりと排気してくれそうです。
底面から吸入する空気を従来よりも約4倍加圧することで、背面への排熱効果を高める Intel Hyperbaric Cooling Technologyを採用しており、安心して重たいこともできますね。
Cyberpunk 2077という重たいゲームを2.5K、レイトレ有効などの設定でプレイしているときにキートップとパームレストの平均温度は35.05°だったということで、排熱性能は高そうです。普通、ゲーミングPCだと結構暖かく感じますしね。
Webカメラ周り
Webカメラは高解像度のFHDで、顔認証センサーも搭載しています。
FHDだと毛並みまでしっかりと見え、一般的なHD解像度と比べると全然違いますね。
HyperX オーディオコントロールデュアルスピーカー と、デュアルマイクも搭載しています。
キーボード
キーボードは4 Zone RGBライティングのキーボードで、26キーロールオーバーとアンチゴーストに対応しています。アンチゴーストはキーの誤認識を防ぎ、26キーロールオーバーは26個のキーを同時に押しても全部認識します。ゲーミングPC向けの機能ですね。
キーはプディングキートップという半透明と黒の2色構造で、キーとキーの間が狭いラティスレスキーボードになっています。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはLPDDR5X-7467MHzで、オンボード・最大32GBと大容量です。また、動作周波数がかなり高く、7467メガヘルツです。この数値が高いとより高速に処理ができるのですが、価格の高いPCでもDDR5-5200MHzや4800MHzが主流なので、本機搭載メモリはすごく高性能です。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
最新のSSD PCI 4.0が搭載で、最大2TBとこちらも大容量です。データ転送速度が速く、パソコンの起動も10秒ちょっとと爆速です!
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
PCIe 4.0×4 | |
---|---|
PCIe 3.0×4 | |
HDD |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量6セルで、最大8時間のバッテリー駆動時間があります。さすがにグラボを使った作業をしていたらここまで持ちませんが、140Wの最大消費電力でグラボ付き、そしてOLEDディスプレイ搭載機種にしては長いと思います。
インターフェイス
SDカードリーダーがないのはクリエイターPCとしては残念ですが、ポートもそこそこあるしUSB4もあるので、据え置き時でも使い勝手は良いと思います。
右側面にはUSB-A(10Gbps)が2つあり、背面にはHDMIとUSB4(Thunderbolt 4対応)があります。
左側面にはUSB Type-C(10Gbps、DisplayPort映像出力機能)と、ヘッドフォン/マイクジャックがあります。
Thunderbolt 4には、こういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
サポート・保証
HPでは「1年間の使い方サポート」と「1年間の引き取り修理保証」が標準でついていて、電話やLINE、ツイッターでもサポートをしています。購入時に詳しく書かれた「パソコン入門」もあるので、初めてパソコンを買う人でも設定から使い方まで、分かりやすいと思います。
また、保証は最長3年まで延長でき、引き取り修理じゃなく出張修理もあります。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理・・・家や事務所に来て現場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
ゲーミングPC用のCAFE DE OMENという「技術的サポートと修理受付窓口」があり、1年間利用でき、受付時間は月~金・9時~21時、土曜日は9時~17時、日曜は休みです。LINEでの自動サポートは24時間365日です。
このサポートの特徴として「サポートスタッフ全員が熟練プレーヤー」で、みなさんマニアックらしいです。普通に「ゲーム用語」を使っても理解できる人たちなので、話が速いですね。また、自分に合ったアクセサリ、例えばディスプレイやVR用ヘッドセット、マウス・・・など、HP製品に限らずアドバイスをくれます。
まとめ
良い点
・14インチのクリエイターPCは珍しい(ほとんどが16インチ)
・このスペックにしては小型軽量で持ち運びがしやすい
・アルミニウム合金を使用し高級感があり傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・画面比が16:10で、14インチでも15インチ以上の情報が表示される
・ディスプレイなども含め、ほぼすべてのスペックが高い
・生体認証付き
・Cafe de OMEN付き
残念な点
・SDカードリーダーがない
総合評価
14インチのクリエイターPCでコンパクトで軽量、そしてスペックが高いですね。妥協なくほぼすべてに最高(最高峰)のものを搭載しています。
どれもハイスペックなのですが、特にディスプレイは業務用レベルなので、画像編集者や映像クリエイターなどほとんどの人が使えます。
一点だけ残念なところを挙げるなら、SDカードリーダーがない点です。筆者は一眼を使うので、これがないと面倒なんですよね。特に外で撮影してそのままカフェで作業をするときなんか、SDカードリーダーを忘れずに持って行かないと行けません。小さなことですが、これがあればより快適だったと思います。