8.8インチの小型タブレットで、超ハイエンドモデルになります。
今まで10インチ以下のタブレットはロースペックのものがほとんどでしたが、本機はゲームもサクサクできるし、ディスプレイもハイスペックで動画配信サービスも高画質で見れます。
スマホ以上タブレット以下のサイズで、ハイスペックデバイスをお探しの人にピッタリです。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.8] |
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コスパ | [usr 4.5] |
総合評価 | [usr 4.7] |
Contents
Tab T9のスペック
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 |
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メモリ | LPDDR5X 8/12GB |
ストレージ | 128/256GB |
ディスプレイ(8.8型) | 2560×1600ドット 高視野角液晶 144Hz |
OS | Android 13 |
無線 | Wi-Fi 6E |
カメラ | フロント)800万画素 リア)200万+1300万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス対応スピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 129.5 × 208.5 × 7.6mm |
重さ | 365g |
バッテリー | 最大約10時間 |
標準保証 | 1年間 |
その他 | Widevine L1対応 |
価格 | 98,780円~ |
<性能評価>
スマホの頭脳であるSoCはSnapdragon 8+ Gen 1で、Geekbench 6のスコアを見る限り、Androidデバイスでは世界中の中で18番目に高い性能でした。すごいですね。
メモリも高性能で最新のLPDDR5Xが搭載、8GBと12GBモデルがあります。ストレージは128GBか256GBがあり、どちらも大容量ですね。
ディスプレイは8.8インチで2.5K(2560×1600ドット)解像度、343PPIとかなり高精細です。印刷用で350~400PPIが適正と言われているので、ほぼ同じくらいです。
色域もかなり高いDCI-P3 98%で、輝度は500ニトと明るいです。リフレッシュレートは144Hzとぬるぬるなので、fpsなどのゲームもしやすいです。
また、Widevine L1にも対応してるので、高画質でNetflixなどの動画配信を見ることができます。
その他のスペックは、OSはAndroid 13でWi-Fiは最新のWi-Fi 6Eに対応、フロントカメラは800万画素でリアカメラは200万と1300万画素の2つ搭載、そしてドルビーアトモス対応のスピーカーも搭載しています。
8.8インチで365gとスマホの倍くらいの重量で、バッテリー駆動時間は最大約10時間となっています。
価格を見てもわかる通り、ハイエンドタブレットですね。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルは旧モデルと呼んじゃいけないくらい別機種のようなTab T9です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Snapdragon 8+ Gen 1 | MediaTek Helio G80 |
メモリ | LPDDR5X 8/12GB | LPDDR4X 3/4GB |
ストレージ | 128/256GB | 32/64GB |
ディスプレイ | 2.5K 144Hz | HD 60Hz |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 最大約10時間 | 最大約10時間 |
重量 | 365g | 344g |
寸法 | 129.5 × 208.5 × 7.6mm | 136.8 × 215.4 × 8.0mm |
変更点ですが、完全に別のタブレットというくらい変化しており、Tab T9 2023年モデルも発売されてそんなに時間がたっていないので、同じシリーズなのかわかりません。
旧モデルは2.3万円からと安く、本機は約10万円程するので、完全に別物と思った方がよさそうですね。
それでは本機の特徴をご紹介します。
ハイエンドSoC搭載
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
プロセス | 4nm |
コア | オクタコア |
クロック数 | 最大3.2GHz |
GPU | Adreno |
5Gモデム | Snapdragon™ X65 5G Modem-RF System |
SoCはQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1で、超高性能です。
何をするにしても、すっごく速いです。クロック数も3.2GHzと高く、オクタコアなので、スマホでできることに対しては十分以上でしょう。
Antutuのベンチマークは1,265,517とかなり高く、Androidデバイスでは18位に該当するスコアでした。
<Antutuより>
世界のAndroidデバイスでTOP 18ってすごいですね。
こちらはGeekBench 6はクロスプラットフォームのベンチマークで、CPUやGPUコンピューティングのスコアを計測できます。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 750G | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 | |
MediaTek MT8183 | |
Unisoc T610 | |
MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 439 | |
Snapdragon 429 | |
MT8166 |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
---|---|
Snapdragon 870 | |
MediaTek Kompanio 1300T | |
Snapdragon 750G | |
Snapdragon 690 5G | |
Snapdragon 7c Gen 2 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Helio G90T | |
Snapdragon 680 | |
Unisoc T610 | |
Snapdragon 662 | |
Snapdragon 439 | |
MediaTek Helio P22T |
グラフィック性能もかなり高く、Wild Life Extremeは2810というハイスコアでした。
Wild Life Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 8+ Gen 1 | |
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Snapdragon 870 | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Kompanio 520 |
メモリがでかい!
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリは最新のLPDDR5Xが搭載で、8GBか12GBになります。一般的なタブレットは4GBですが、本機は8GBか、かなり大容量の12GBモデルもあり、困ることはないと思います。
ディスプレイがハイスペック
ディスプレイ8.8インチとスマホよりも大きく、一般的なタブレットよりも小さく、少しの間なら片手もちもできるほどのサイズです。
解像度は2560×1600ドットと高精細で、PPI(Pixel per inch)は343と印刷向けに使えるほどです。また、色域はDCI-P3 98%と高く、より正確な色彩を描写できます。DCI-P3と言えばデジタルシネマ規格で、映像編集向けのスペックです。
輝度は500ニトと高く、日の当たる屋外でも使いやすいほどです。一般的なタブレットは300ニト前後が多く、スマホ並みの輝度です。
また、TUVのブルーライト軽減認証を得ており、目に優しいディスプレイです。
リフレッシュレートは144Hzとぬるぬるで、fpsやレース系のゲームもしやすいです。
Widevine L1対応
Netflixなどの動画配信サービスを高画質で見れる、Widevine L1に対応しています。
動画を見ることが多い人には特にうれしいですね。
ドルビーアトモス対応スピーカー+リニアモーター搭載
オーディオはドルビーアトモスで、一般的なオーディオの様に平面的じゃなく、立体的な音を体感できます。映画やゲームを見ているときは、他のオーディオとの差が顕著に出やすいです。
また、X軸リニアモーターというものが搭載しており、迫力ある振動をします。ゲームをやっているときなど、リアルな感覚になります。
USB Type-Cポートが2つもある
USB Type-Cが2つもあるタブレットって、珍しいですね。右側面にあるポートはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cで映像出力機能付きなので、例えば外部モニターにつないで大画面で見ながら、もう一つのポート経由で充電するということもできます。
もしくは充電しながらUSB Type-Cケーブルのイヤフォンを接続したりと、使い勝手が高いです。
放熱板が搭載で発熱を抑える
発熱を抑えるため、大きな放熱板を搭載しています。これにより、ゲームなどの重たいことでも長時間しやすくなっています。
また、バイパス給電に対応しており、タブレットに直接給電してバッテリーへの充電を停止し本体内部の発熱を軽減することもできます。バッテリー駆動時間は最大約10時間と、一般的です。
その他の特徴
外観
旧モデルよりもスリムでベゼルも細くなっており、スタイリッシュになりました。フロントカメラは800万画素と、一般的な画素数です。
ストームグレーの筐体で、シンプルなデザインです。カメラはマクロ撮影に200万画素のカメラ、もう一つは1300万画素になります。タブレットにしては悪くないですが、写真を撮るならスマホがベターですね。
別売りですが、タブレットカバー(5,478円)やデジタルペン3(11,880円)、そしてガラス保護フィルム(2,178円)も販売されています。
ペンは4096段階の筆圧感知があり、チルトセンサー、パームリジェクションに対応しています。置き忘れを防止するロストアラーム機能もあり、USB Type-C充電で約35時間駆動。そしてマグネットでタブレット本体に取り付け可能です。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、Webサイトの表示速度などにも影響があります。
ストレージは128GBか大容量の256GBがあり、最大1TBのmicroSDカードを増設できます。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
また、Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができます。
LTE
LTEモデルはありません。自宅のWi-Fiやスマホのテザリングで、インターネットが使用できます。
テザリングを使うのであれば、格安SIMのIIJmioか、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。保証は、何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
ライバル機種
小型タブレットでこんなにスペックが高いものって、筆者が知る限りではないので、ライバルになりうるデバイスは大きめのスマホとかになるかもしれません。
例えば、筆者が使用しているモトローラ製のThinkPhoneは6.6インチで、本機と似たようなスペックです。
まとめ
良い点
・超高性能でほぼ何でもできる
・メモリもストレージも大容量
・ディスプレイが超高品質
・リフレッシュレートが144Hzとぬるぬる
・Widevine L1対応
・ドルビーアトモス対応スピーカー
・8.8インチなので手にもってゲームができる
・USBポートが2つもある
・Wi-Fi 6E対応
残念な点
・なし
総合評価
8.8インチと絶妙な大きさで、これだけスペックが高いタブレットは本当に珍しいです。今までだと、7インチ8インチ、9インチなどは電子書籍やWeb閲覧などの軽いことのみできるスペックだったので、スマホよりもちょっと大きく、動画も見やすいしゲームもできる本機は希少です。
価格が価格なのでSoCやディスプレイなどのスペックが高いのは当たり前ですが、USBポートが2つもあるので、使い勝手が大きく上がったと思います。