Lavie Tab T11 2025年春モデルのレビューです。
エントリークラスの11インチタブレットで、普段使い用途に合うスペックでした。ちょっと重たいゲームもできましたが、ゲームメインと言うよりも時々ゲームもするよって人にちょうど良いと思います。
レビュー機はメーカーからお借りしており、MediaTek Helio G88、メモリ8GB、ストレージ128GBになります。
Contents
Lavie Tab T11のスペック
SoC | MediaTek Helio G88 |
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メモリ | LPDDR4X 4GB/8GB |
ストレージ | eMMC 64GB/128GB |
ディスプレイ(11型) | 1920×1200ドット IPS液晶 |
Widevine L1 | 対応 |
OS | Android 13(Android 14にアップグレード可能) |
無線 | 802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5) |
カメラ | 800万画素/800万画素、フラッシュなし |
オーディオ | ドルビーアトモス対応スピーカー 1W×4 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 255.3 × 166.9 × 7.2mm |
重さ | 465g |
防塵防滴 | IP52 |
バッテリー 充電時間 |
最大約10時間 4時間 |
標準保証 | 1年間 |
ペン | 別売り |
価格 | 43,780円~ |
<性能評価>
タブレットの心臓部であるSoCはミドルクラスのHelio G88で、シングルコア、マルチコアともにまぁまぁの性能ですが、本機はLPDDR4Xのメモリが4GBか8GBと大きいので動きが良いです。
ストレージはeMMC 64GB(ちょっと少なめ)か大きめの128GBで、microSDカード(最大1TB)を搭載できるので、どちらを選んでも十分な容量にできます。
ディスプレイは11インチの16:10とここ最近のPCと同じで、WUXGA(1920×1200ドット) 高視野角液晶になり、色域はsRGB 100%近くあり、リフレッシュレートは90Hzと高いです。
Widevine L1にも対応しているので、迫力ある動画視聴が可能です。
その他のスペックはOSはAndroid 13で、無線はいわゆるWi-Fi 5、カメラは一般的なタブレットのものでリア・フロントともに800万画素、ドルビーアトモスに対応した1Wスピーカーが4つ搭載です。
OSは最新のAndroid 14で、11インチで465gと標準的な重さ、そしてバッテリー駆動時間は丸一日外出しても十分じゃないかなというくらいの10時間になります。
色域が広いディスプレイ
ディスプレイは1920×1200ドットのWUXGAで、高視野角液晶になります。見た感じコントラスト比も高くメリハリのある描写です。
左は4万円ほどのタブレットでsRGB 100%相当のNTSC 72%のディスプレイ、そして右は本機です。右の本機の方が断然良い色を描写していますね。
次は黒をどれだけ描写できるかのチェックです。本機は比較的きれいな黒を描写できています。
microSDカードを搭載可能
本機のストレージは64GBか128GBで、最大1TBのmicroSDカードが増設できます。多くのアプリをダウンロードする予定の人は、初めから増設しておいてそちらにデータを保存したほうが良いです。
ドルビーアトモス対応スピーカーが4つ搭載
本機は、ドルビーアトモスに対応した1Wスピーカーが4つも搭載しています。ドルビーアトモスは平面的な音じゃなく立体的な音を体感でき、しかも4つもスピーカーがあるので、音楽を聴いたり動画視聴に合います。
タブレットなので低音はあまり効きませんが、きれいな音です。
意外に高い性能のSoC
MediaTek Helio G88 | |
コア | 2x A75 6x A55 |
コア | 8コア |
最大クロック | 2.0/1.8GHz |
GPU | ARM Mali-G52 MC2 GPU |
Socはbig.Littleで、パフォーマンスの高いコアと、省電力のコアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
ベンチマークの目安
200万以上・・・向かうとこ敵なし
150万以上・・・重いゲームも快適
100万以上・・・重たいゲームもできる
50万以上・・・中量級以下のゲーム向き
25万以上・・・低い性能だが普通に使える
総合 | 279,174 |
---|---|
CPU | 86,285 |
GPU | 39,921 |
MEM(メモリとストレージの読み書きの速度) | 69,008 |
UX(アプリ動作の速さ) | 83,960 |
Antutuベンチマークは279,174と、ギリギリ最低スペックの25万を超えたところです。普段使い用としては十分です。
グラフィック性能
グラフィック性能を測る3DMarkは、
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 | |
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MediaTek Kompanio 1300T | |
MediaTek Dimensity 7050 | |
MediaTek Helio G99 | |
Snapdragon 730G | |
MediaTek Kompanio 520 | |
MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 680 | |
Snapdragon 662 | |
Helio P60T | |
Helio G80 | |
Helio G88 | |
MediaTek MT8166 | |
MediaTek MT8166B |
Sling Shot Extreme
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
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MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Helio G88 | |
MediaTek Helio P90 X Game |
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Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
ThinkPhone Snapdragon 8+ Gen 1 |
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MediaTek Kompanio 1300T Lenovo Tab P11 Pro Gen 2 |
|
Snapdragon 870 Lenovo Tab P12 Pro |
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MediaTek Dimensity 7050 Lenovo Tab P12 |
|
Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
|
MediaTek Kompanio 520 | |
Helio G88 | |
Helio G80 Tab M9 |
|
Snapdragon 662 XiaoXin Pad |
ゲームは?
意外に原神を普通にプレイできました。しかも、スクリーンレコーダーで録画しながらなので、ある程度のゲームもできます。
WidevineはL1対応
DRM infoで調べると、WidevineはL1に対応しいたので、安心して動画配信サービスも高画質で見れます。
その他の特徴
ユニボディで高級感がある
本機はメタルのユニボディで、ユニボディとはつなぎ目のないボディで、1つのパーツから構成しており、耐久性や剛性も高く作るコストもかかります。
デュアルトーンで上と下で若干色が違います。手触りもよく、背面は指紋が付きにくいです。
マイクは1つで、音量ボタンとmicroSDカードトレーがあります。
3.5ミリジャックが角にあるので、イヤフォンを挿してタブレットを手に持って使っても邪魔になりません。これはうれしい。
カメラはリアとフロントどちらも800万画素で、いつものタブレットと言った画質です。シングルカメラでフラッシュもありません。
同梱物はタブレットに充電アダプタ、そしてマニュアルです。充電はすっごく遅く、満充電まで4時間かかります。大きなアダプタを持っている人はそっちを使った方が良いです。
購入時にタブレットカバーやキーボードを購入することができ、PCのように使うことができます。
防塵・防水機能IP52
本機はIP52相当の防塵防滴性能があり、安心して持ち運ぶことができます。
防塵であるIP5Xは6段階あるカテゴリの2番目に良い性能で、「安全を損なうほどの粉塵が侵入しない」レベルになっています。
防滴性能のIPX2は、8段階ある中の下から3番目で「垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない」レベルです。
キッチンで使ってて水飛びしても大丈夫なくらいですね。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
本機は高性能LPDDR4x 8GBでCPDT Benchmarkでメモリの処理速度を計測したら、3.8GB/秒と悪くないですが8GBなら5GB/秒以上の速度が欲しかったですね。
他のタブレットとの比較です。
メモリ速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Legion 8.8 3rd Gen/12GB | |
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Idea Tab Pro/8GB | |
ThinkPhone/8GB | |
Tab P12 Pro/8GB | |
Tab P11 Pro Gen 2/6GB | |
Tab Plus/8GB | |
POCO PAD 8GB+4GB仮想メモリ | |
Tab P12/8GB | |
Tab P11 Pro/6GB | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
XiaoXin Pad/6GB | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab M11 | |
Lenovo Tab/4GB | |
Lavie T11/8GB | |
Lenovo Tab M9 /4GB | |
Blackview Tab 90 Wifi/4GB |
ストレージ
ストレージはeMMC 128GBと
CPDT Benchmarkで計測したシーケンシャル速度は、リード(読み込み)は120MB/秒、ライト(書き込み)は174MB/秒でした。この価格のタブレットにしてはかなり遅いですが、Web閲覧などで遅さを感じることはないです。
その他のタブレットとの比較です。
シーケンシャルリード
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
POCO PAD | |
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Legion Tab 8.8 | |
Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab P12 Pro | |
Idea Tab Pro | |
Tab P12 | |
Tab P11 Pro | |
Tab Plus | |
XiaoXin Pad | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
ALLDOCUBE X Game | |
Lenovo Tab M9 | |
Redmi Pad SE | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
Tab M7 (3rd Gen) | |
Tab M11 | |
Chromebook CM14 Flip | |
Lenovo Tab | |
Lavie T11/8GB |
シーケンシャルライト
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Legion Tab 8.8 | |
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Tab P11 Pro Gen 2 | |
Tab M10 Plus 3rd Gen | |
Tab P12 Pro | |
Idea Tab Pro | |
Tab P12 | |
POCO PAD | |
Tab Plus | |
Tab M11 | |
Lavie T8 2023 | |
Lavie T11/8GB | |
Tab P11 Pro | |
XiaoXin Pad | |
Lenovo Tab | |
Lenovo Tab M9 | |
ALLDOCUBE X Game | |
Redmi Pad SE | |
IdeaPad Duet Chromebook | |
Redmi Pad SE 8.7 | |
Tab M7 (3rd Gen) |
Wi-Fi 5に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
無線は低価格モデルに搭載するWi-Fi 5になっています。Wi-Fi 5とは言えそこまで遅いとは思いませんが、1~2万円台のタブレットにしか搭載されないような規格なので、残念です。
LTE
LTEモデルはありません。自宅のWi-Fiやスマホのテザリングで、インターネットが使用できます。
テザリングを使うのであれば、楽天最強プランがおすすめです。筆者はIIJmioでドコモ回線20GB/月 約2000円と、楽天最強プランを契約していますが、月に20GB以上使うのであれば楽天がお得です。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量の7040mAhで、最大約10時間のバッテリー駆動時間になります。一日外出していても、ずっと使わない限り十分な時間かなと思います。
インターフェイス
ポートは1つのみで、USB 2.0 Type-Cになり、OTG機能付きです。OTG機能はパソコンを介さずにHDDなどと直接接続し、データのやり取りができる機能です。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。保証はメーカー保証と安心保証の2種類があり、安心保証は落下・水こぼし・天災による破損・損傷も保証します。
何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
ライバル機種
Lenovo Idea Tab Pro
12.7インチと最大クラスのタブレットで、もう、ほとんど13.3インチのノートパソコンと同じくらいのディスプレイです。キーボードも別売りで販売されているようで、パソコンのように使えるタブレットです。価格に恥じないスペックにもなっています。T11とは1万円しか変わりませんが、100倍使いやすいです
SoC | MediaTek Dimensity 8300 |
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メモリ | LPDDR5X 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ(12.7型) | 2944 × 1840 |
OS | Android 14 |
無線 | Wi-Fi 6E |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証 |
カメラ | 1300万画素/800万画素 |
オーディオ | ドルビーアトモス スピーカー×4 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 291.8 × 189.1 × 6.9mm |
重さ | 620g |
バッテリー | 10200mAh 最大11時間 |
保護 | IP52 |
OSアップデート | 2回(Android 16まで) |
価格 | 54,780円~ |
Lenovo Tab
T11よりも2万円ほど安いですが似たようなスペックです。ローエンドのSoCを搭載している低価格モデルですが、10.1インチで425gとそんなに重たくなく、解像度も1920×1200ドットでNTSC 72%と広色域です。調べ物をしたり動画配信を見たりと言った使い方にあいます
SoC | MediaTek Helio G85 |
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メモリ | LPDDR4X 4GB |
ストレージ | eMMC 5.1 64GB |
ディスプレイ(10.1型) | 1920 × 1200 NTSC 72% |
OS | Android 14 |
無線 | Wi-Fi 5 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/500万画素 |
オーディオ | スピーカー×2 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 235.7 × 154.5 × 7.5mm |
重さ | 425g |
バッテリー | 5100mAh 最大10.5時間 |
保護 | IP52 |
OSアップデート | 2回(Android 16まで) |
価格 | 24,200円~ |
まとめ
良い点
・大画面で見やすい
・高色域
・WideVine L1対応
・オーディオもなかなか良い
・高級感のあるメタルのユニボディ
・microSDカードの増設可能
・3.5㎜ジャックがボディの角にあり、ケーブルが邪魔にならない
・防塵防水加工
・サポートや保証が充実した大手が販売している
残念な点
・Wi-Fi 5
総合評価
エントリークラスのタブレットで、ゲームはギリギリできるくらいですが、Web閲覧やオンラインショップ、Youtubeなど普段使い用としては十分な性能です。
メモリが8GBと大きいので、WordやExcel、Teamsなどのビジネス用途でもある程度使えるほどですが、SoCの性能は低めなのでほどほどにするとよいです。
また、ドルビーアトモス対応でスピーカーが4つもあり、なかなか良い音だったのもうれしいですね。
防塵防水機能付きなので、キッチンで使ったり、外に持ち運んでも安心して使えます。
スペックに対して価格が若干高いですが、大手のNECが販売しているので安心して使うことができます。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代