2024年に販売開始したLavie Direct N15 2024年モデルになります。旧モデルからほとんど変更がなく、13世代CPUが1つ追加されました。
ただし、本機は貴重な光学ドライブ搭載モデルなので、DVDを焼いたり、編集をしたりする人に合います。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.1] |
---|---|
コスパ | [usr 2.9] |
総合評価 | [usr 3.1] |
※一部CPUが追加されたので追記しています
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Contents
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Lavie Direct N15 2024年モデルのスペック
内蔵グラフィックモデル | Arcモデル | |
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
Core i7-1360P |
メモリ | 最大8GB | 最大32GB |
ストレージ | 最大1TB | 最大2TB |
ディスプレイ(15.6型) | WXGA LED液晶 スーパーシャインビュー | FHD IPS液晶 スーパーシャインビュー |
OS | Windows 11 Home/Pro | |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット | |
WEBカメラ | HD | FHD |
光学ドライブ | なし DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイディスクドライブ |
なし DVDスーパーマルチドライブ |
オーディオ | 2W×2、ヤマハ製AudioEngine機能搭載 | |
生体認証 | なし、指紋センサー | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 362.4 × 253.4 × 22.8mm | 362.4 × 254.7 × 23.7mm |
バッテリー(JEITA 2.0/3.0) | 最大約8.5/4.5時間(標準バッテリ) 最大約15/6.8時間(大容量バッテリ) |
最大約10/3.7時間 |
カラー | パールブラック、ネイビーブルー、カームレッド、パールホワイト | |
質量 | 2.1㎏(標準バッテリ) 2.2㎏(大容量バッテリ) |
2.2㎏ |
標準保証 | 1年間 | |
価格 | 9.4万円~ | 21.8万円~ |
本機はちょっとややこしいスペックをしており、違う機種だと思ったほうが良いくらいスペックに天と地ほどの差があります。
内蔵グラフィクモデルは普段使い用PCとしては十分な性能で、簡単な作業をする人~がっつり使う人まで多くの人に合います。Intel Arc A350M搭載モデルはビジネスPCとしても上位モデルで、グラフィック性能はGTX 1650 Max-Qほどと高いのでクリエイティブワークをする人に向いています。
この2モデルは、全然違う用途になりますね。また、カラーも違うので、違うPCのように見えます。
それではスペックの解説です。
パソコンの頭脳であるCPUはローエンドモデルのCeleron 7305か12世代CPU、そしてハイエンドモデルのCore i7-1360Pになり、おおざっぱに言うと、CeleronとCore i7は10倍ほど性能差があります。
両モデルともメモリは旧モデルのDDR4が搭載しており、なんでDDR5じゃないのかちょっと疑問です。
また、Celeronモデルは4GBと8GBのメモリがあり、4GBなんて使えたもんじゃないですが、のんびり使う人なら良いかもしれません。ただし、できれば8GBをおすすめします。
Arcモデルは最大32GBと大容量で、まず困ることはないと思います。
ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。
ディスプレイはCeleronモデルはHD解像度(1366×768ドット)と、Lavie以外じゃ見かけることが少ない低解像度です。
Arcモデルは一般的なFHD解像度(1920×1080ドット)で、視野角が広いIPS液晶を採用です。
また、どちらも光沢がある液晶で、スマホやタブレットのように背景が反射しやすいです。
その他の特徴はOSにはWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6Eに対応、ギガビットイーサネットもあるので有線でも無線でも高速通信が可能です。
Webカメラは高解像度のFHD 1080pかHD解像度があり、ちょっと大きめの2Wスピーカーが2つ、そしてヤマハ製AudioEngine機能が搭載しています。
また、生体認証(指紋センサー)はオプションで追加できます。
光学ドライブが搭載できるので分厚く大きな筐体で、重さは2.1㎏からになり、Celeronモデルは大容量バッテリーも選べバッテリー駆動時間も長めです。
インターフェイスは若干貧相で、もうちょっとどうにかしてくれたらと思います。ただし、RJ45があるので、有線でも無線でも使えるのはうれしいですね。USB Type-Cは1つしかなく、USB-Aは2つありますがデータ転送速度がは5Gbpsになります(USB Type-Cは10Gbps)。
内蔵グラフィックスモデルは画像編集などしない人向けで、Arcモデルはクリエイティブワークをする人や、Word、Excelなどグラフィックパワーがあったほうが仕事がはかどるという人に向いています。
2023年~2024年のトレンドと比較
2023年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
13世代CPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | × | ― | × |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ |
〇 | ― | ― | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.7㎏前後 | バッテリー14時間以上 |
× | △ | × | △ |
う~ん・・・って感じです。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのLavie N15 2023年モデルとの比較です。実は、Arcモデルは旧モデルと同じ筐体を使用しており、Core i7-1360pが追加されただけになります。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U Core i7-1360P |
Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | SSD | SSD+HDD |
iGPU | 内蔵グラフィックス Arc |
|
ディスプレイ | WXGA/FHD | |
無線 | Wi-Fi 6E | |
バッテリー | 15時間 | 14.1時間 |
重量 | 2.1㎏~ | 2.2㎏ |
寸法 | 362.4 × 253.4 × 22.8㎜ 362.4 × 254.7 × 23.7㎜ |
362.4 × 254.7 × 23.7㎜ |
旧モデルからの変更点です。
・13世代Core i7が追加
・HDDがなくなった
・最大バッテリー駆動時間が若干伸びた
・最軽量モデルが100g軽くなった
・Celeronモデルの筐体が少し小さくなった
Arcモデルを見る限り、Core i7-1360pが追加されただけで他は同じですね。
こちらは、プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアの比較です。最大性能が15%ほど上がっていますが、選べるCPUが減ったのでローエンドかハイエンドの二択になりました。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1360P | |
---|---|
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1255U | |
Core i3-1215U | |
Celeron 7305 |
それでは以下にて特徴をご紹介しますが、ArcモデルはCore i7-1360Pがあるかないかだけで旧モデルと全く同じなので、旧モデルの画像も一緒にご紹介します。
光学ドライブが搭載!
<旧モデルの画像>
Lavieでは貴重な光学ドライブ搭載機種を作っており、本機にもDVDスーパーマルチドライブか、ブルーレイディスクドライブが搭載可能です。使う人は減ってきたとはいえ、まだまだ必要な人もいるので助かります。
カラーが多彩
本機は4つの色があり、カラーバリエーションが豊富です。通常1色しかないですが、Lavieだと用途によって選んだりもできますね。
注)時期によっては選べるカラーも変わります
Intel Arc A350M搭載で、クリエイティブワークもできる
Arc A350Mはインテルが開発したグラフィックボードで、CPU内蔵グラフィックスに比べグラフィック性能が高いです。DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアで比較します。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
---|---|
RTX 3050 | |
GTX 1650 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M |
GTX 1650 Max-Q並みの性能で、軽いゲームもできるほどですね。Arcにはディープラーニングに特化したMatrixコアとレイトレーシングに特化したRTユニットが搭載しているので、AI性能やレイトレーシング性能はGTX 1650 Max-Qよりも高いと思います。
クリエイティブワークをする人や、Excelなど多用する人はArcモデルはおすすめです。
こだわりのキーボード
キーボードはテンキー付きで、下段にあるキーも2つを除き通常サイズなので、ミスタイプをしにくいと思います。主要キーは大きく、特に全矢印キーが大きいので使いやすいです。
また、エンターキーもかなり大きいので、手が大きな人にも小さな人にも使いやすいです。
旧モデルと同じくインテルArc A350M搭載モデルのみバックライトがついており、Celeronモデルはバックライトなしです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横19㎜と幅広く、キーストローク(キーを押し込む距離)は公称1.7㎜と悪くないです。
また、キートップには湾曲している「シリンドリカル形状」を採用しており、指がちょっとずれてもしっかりと中心を打てます。
本リフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイを90度以上倒すとキーボードが持ち上がる仕組みになっています。キーボードに傾斜が付くので、ちょっとタイピングしやすいです。
ディスプレイ下部にはゴム足があるので、パソコンやデスクが傷つくことはありません。
指紋センサーをカスタマイズから追加した場合は、電源ボタンと統合されるので、電源を入れたらサインインも完了します。
国内生産
これ、珍しいですよね。普通はコスト削減のため中国などで製造されますが、Lavieは一貫して国内で生産しています。
Made In Japanで安心ですが、この分価格にも転嫁されています。
高画質FHD Webカメラ搭載
Arcモデルは高画質のFHDカメラが搭載しており、CeleronモデルはHD解像度になります。ビジネス用途ならFHD解像度が欲しいですね。
筆者が旧モデルをレビューしたときはHD解像度でしが、それほど悪くない映りです。そういえば、旧モデルは「Webカメラの解像度が購入して手元に来ないとわからない」という不思議な機種でした。
その他の特徴
Arcモデルは同じ筐体なので、参考に旧モデルの写真をご紹介します。同じ筐体ですが、実機が来たら写真を差し替えます。
筐体は若干安っぽい手触りでしたが、光沢がある天板で見た目は良いです。
CPU性能
Core i7-1360P | Celeron 7305 | |
Pコア | 4 | 1 |
Eコア | 8 | 4 |
スレッド | 16 | 5 |
L3キャッシュ | 18MB | 8MB |
Pコア最大周波数 | 5.0GHz | – |
Eコア最大周波数 | 3.7GHz | – |
GPU実行ユニット | 96 | 48 |
ベースパワー | 28W | 15W |
最大パワー | 64W | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1280P | |
---|---|
Core i7-1360P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1255U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Celeron 7305 |
Celeronはひと際目立ちますね・・・。ちなみにCeleronモデルはSモードじゃありません。通常のHomeかProになります。
メモリとストレージは普通
メモリは旧モデルのDDR4-3200MHzで、Celeronモデルは4GBか8GB、Arcモデルは8GB/16GB/32GBになります。
旧モデルとはいえ悪くないメモリで、8GB以上を選べばストレスも感じずに使えます。
ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。
ディスプレイ
<画像はFHD IPS液晶>
Lavieは価格の割にディスプレイの品質が良くなく、一番安いCeleronモデルはWXGA解像度(1366×768ドット)が標準搭載です。
光沢ありの液晶なので反射しやすいですが、スマホやタブレットと同じ仕様なので気にならない人が多いと思います。
参考までに、同じだと思いますが旧モデルのディスプレイは
・最大輝度は237ニト
・sRGBカバー率61.8%、sRGB比62.2%
でした。価格の割に低品質です。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
インターフェイス
インターフェイスは左に偏っており、右は光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブかブルーレイディスクドライブ)のみです。ポートは豊富ではないですが、困らない程度に困らない速度のものが搭載しています。
左から電源コネクタ、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1が2つ、そしてヘッドフォン/マイクジャックになります。
データ転送速度はUSB-Cが10Gbps、USB-Aが5Gbpsになります。
右側面には、光学ドライブがあります。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポート(フリーダイヤル)があります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」もあり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。しかも、フリーダイヤルなので、気軽に電話できますね。
まとめ
良い点
・ここ最近珍しい光学ドライブが搭載できる
・Arcモデルはグラフィック性能が高い
残念な点
・旧モデルから代わり映えがない
総合評価
旧モデルからCore i7-1360pが追加されただけで、そこまで代わり映えがない機種です。とはいえ、光学ドライブが搭載したハイスペック機種は少ないので、貴重ですね。
また、デジタルライフレスキューサービスなどサポートが手厚いので、パソコンに詳しくなくても安心して購入できると思います。