2024年に販売開始したLavie Direct N15 2024年モデルになります。
スペック的に目を見張るものはないですが、本機は貴重な光学ドライブ搭載モデルなので、DVDを焼いたり、編集をしたりする人に合います。
また、24時間友人チャットサポートや国内保守サービスによる修理など、サポートが手厚いので安心して利用できます。
レビュー機はメーカーからお借りしており、Core i5-1235U、DDR4-3200MHz 8GB、SSD 256GBになります。
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Contents
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NAK-355-736-ETJC
Lavie Direct N15のスペック
スペック | |
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
メモリ | DDR4 最大32GB |
ストレージ | 最大2TB |
ディスプレイ(15.6型) | HD/FHD LED液晶 スーパーシャインビュー |
OS | Windows 11 Home/Pro |
LAN | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
WEBカメラ | HD |
光学ドライブ | なし DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイディスクドライブ |
オーディオ | 2W×2、ヤマハ製AudioEngine機能搭載 |
生体認証 | なし、指紋センサー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 362.4 × 253.4 × 22.8mm |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約4.5時間(標準バッテリ) 最大約6.8時間(大容量バッテリ) |
カラー | パールブラック、ネイビーブルー、カームレッド、パールホワイト |
質量 | 2.1㎏(標準バッテリ) 2.2㎏(大容量バッテリ) |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 9.4万円~ |
パソコンの頭脳であるCPUはローエンドモデルのCeleron 7305か12世代CPUになり、最新のCPUじゃないですが普段使い用~ビジネス用でも使える性能です。
メモリはDDR4が搭載しており、最大32GBと大きめです。ただし、Celeronモデルは4GBと8GBのメモリがありますが、4GBじゃ動作も遅いので8GBがおすすめです。
ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。
ディスプレイはCeleronモデルはHD解像度(1366×768ドット)と、Lavie以外じゃ見かけることが少ない低解像度で、Coreモデルは一般的なFHD解像度(1920×1080ドット)で、視野角が広いIPS液晶を採用です。
また、どちらも光沢がある液晶で、スマホやタブレットのように背景が反射しやすいです。
その他の特徴はOSにはWindows 11 HomeかProが選べ、無線はWi-Fi 6Eに対応、ギガビットイーサネットもあるので有線でも無線でも高速通信が可能です。
Webカメラは高解像度のFHD 1080pかHD解像度があり、ちょっと大きめの2Wスピーカーが2つ、そしてヤマハ製AudioEngine機能が搭載しています。
また、生体認証(指紋センサー)はオプションで追加できます。
光学ドライブが搭載できるので分厚く大きな筐体で、重さは2.1㎏からになり、Celeronモデルは大容量バッテリーも選べバッテリー駆動時間も長めです。
インターフェイスはあまり多くないですが、RJ45があるので有線でも無線でも使えるのはうれしいですね。USB Type-Cは1つで10Gbpsのデータ転送速度、USB-Aは2つでデータ転送速度がは5Gbpsになります。
15.6インチで2.1㎏と重たいですが、光学ドライブを搭載できる機種は年々少なくなっているので貴重な機種です。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのLavie N15 2023年モデルとの比較です。実は同じ筐体を使用しているので、全く同じ外観です(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 旧モデル | |
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U |
Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i7-1255U Core i5-1240P Core i7-1260P |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | SSD | SSD+HDD |
iGPU | 内蔵グラフィックス | |
ディスプレイ | WXGA/FHD | |
無線 | Wi-Fi 6E | |
バッテリー | 15時間 | 14.1時間 |
重量 | 2.1㎏~ | 2.2㎏ |
旧モデルからの変更点です。
・13世代Core i7が追加
・HDDがなくなった
・最大バッテリー駆動時間が若干伸びた
同じCPUを使っているので、性能に差はありません。
光学ドライブが搭載!
Lavieでは貴重な光学ドライブ搭載機種を作っており、本機にもDVDスーパーマルチドライブか、ブルーレイディスクドライブが搭載可能です。使う人は減ってきたとはいえ、まだまだ必要な人もいるので助かります。
また、カスタマイズから「無し」を選ぶこともできますが、そうすると本機をあえて買う必要はないです。他の機種を選んだほうが良いです。
カラーが多彩
本機は4つの色があり、カラーバリエーションが豊富です。通常1色しかないですが、Lavieだと用途によって選んだりもできますね。
注)時期によっては選べるカラーも変わります
メモリの増設が可能
底面にメモリ専用のカバーがあるので、底面カバーを開けずにメモリの増設/換装ができます。これはうれしいですね。
こだわりのキーボード
キーボードはテンキー付きで、下段にあるキーも2つを除き通常サイズなので、ミスタイプをしにくいと思います。主要キーは大きく、特に全ての矢印キーが大きいので使いやすいです。
また、エンターキーもかなり大きいので、手が大きな人にも小さな人にも使いやすいです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は縦横19㎜と幅広く、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜と悪くないです。
また、キートップには湾曲している「シリンドリカル形状」を採用しており、指がちょっとずれてもしっかりと中心を打てます。
本リフトアップヒンジを採用しており、ディスプレイを90度以上倒すとキーボードが持ち上がる仕組みになっています。キーボードに傾斜が付くので、ちょっとタイピングしやすいです。
ディスプレイ下部にはゴム足があるので、パソコンやデスクが傷つくことはありません。
指紋センサーをカスタマイズから追加した場合は、電源ボタンと統合されるので、電源を入れたらサインインも完了します。
その他の特徴
外観
画面アスペクト比が16:9なので、下のベゼル(画面の枠)がちょっと太いですね。
純白のスノーホワイトと言ったカラーで、すごくきれいな外観です。個人的にこういう真っ白は好きですね。
真っ白な天板に、シンプルなLavieのロゴです。
後ろから見ると、ゲーミングPCみたいです。まぁ、15.6インチで大きな筐体なので、ごついです。
底面にある通気口は小さめですね。
筐体内部は、画像左上に配置された光学ドライブが結構な場所を占めており、バッテリー左にHDDを増設する箇所がありますね。
ここに端子もありますね。
WebカメラはHD解像度でプライバシーシャッター付きです。
ディスプレイはこのように180°開くことができるので、対面に座っている人と画面シェアするときに役に立ちます。
CPU性能
Core i7-1255U /Core i5-1235U |
Core i3-1215U | Celeron 7305 | |
Pコア | 2 | 1 | |
Eコア | 8 | 4 | |
スレッド | 12 | 8 | 5 |
キャッシュ | 12MB | 10MB | 8MB |
Pコア最大周波数 | 4.7/4.4GHz | 4.4GHz | – |
Eコア最大周波数 | 3.5/3.3GHz | 3.3GHz | – |
GPU実行ユニット | 96/80 | 64 | 48 |
ベースパワー | 15W | ||
最大パワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらは、CPUの性能を測るCPU markスコアの計測結果です。CPUはCore i5-1235Uです。
スコアは14569で、高いスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 9 185H | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1315U | |
Core i3-N305 | |
Intel N200 |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5174
- Essentialは9876→通常用途やビデオ会議などかなり使いやすい(異常に高いスコアででした)
- Productivityは7016→普通に使える
- Digital content creationは5427→このCPUにしては意外に高性能
その他のCPUとの比較です。Core i5-1235U以外は別機種で計測した値です。
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 8640HS | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core i5-1235U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U/別機種 | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 8640HS | |
---|---|
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U/別機種 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U/別機種 | |
Ryzen 5 5500U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 5425U |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Office作業や画像編集などがしやすくなります。
Graphics Markで計測したら2197と、平均的なスコアでした。このくらいのグラフィック性能があれば、Windows標準搭載アプリのフォトレガシで簡単な動画編集であれば十分できます。
こちらは、CPUのグラフィック性能の比較です。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1165G7 | |
---|---|
Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U/本機 | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U |
グラフィック性能は低いので3Dゲームなどはできませんが、一応3DMarkのスコアもご紹介します。
全て低めのスコアですが、Core i5-1235Uとしては普通です。
2Dゲームのドラゴンクエスト10は4889で、普通でした。2Dゲームなら問題なくプレイできますね。
メモリとストレージは普通
メモリは旧モデルのDDR4-3200MHzで、Celeronモデルは4GBか8GB、Coreモデルは8GB/16GB/32GBになります。
旧モデルとはいえ悪くないメモリで、8GB以上を選べばストレスも感じずに使えます。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
本機種 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージはデータ転送速度が速いSSDが搭載で、パソコンの起動もデータ移動もサクサクです。
リードは3345MB/秒、ライトは1288MB/秒とそんなに早くないですが、HDDみたいに遅いわけじゃないので普段使い用であればストレスもなく使えると思います。
ディスプレイ
<画像はFHD IPS液晶>
CeleronモデルはWXGA解像度(1366×768ドット)CoreモデルはFHD IPS液晶になります。CeleronモデルのWXGAはここ最近ほとんど見ない低解像度なので、Celeronじゃないとだめっていう人以外はCoreモデルが良いと思います。
光沢ありの液晶なので反射しやすいですが、スマホやタブレットと同じ仕様なので気にならない人が多いと思います。
色域も狭く、輝度は実測約250ニトと暗めです。
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
インターフェイス
インターフェイスは左に偏っており、右は光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブかブルーレイディスクドライブ)のみです。ポートは豊富ではないですが、困らない程度に困らない速度のものが搭載しています。
左から電源コネクタ、RJ45、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1が2つ、そしてヘッドフォン/マイクジャックになります。
データ転送速度はUSB-Cが10Gbps、USB-Aが5Gbpsになります。
右側面には、光学ドライブがあります。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。(ただし配送期間があるので、手元に戻ってくるには最短数日かかります)
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
また、アクシデントダメージプロテクションという「水濡れ・火災・水害・落下など」の通常保証には含まれない保証もある「あんしん保障サービスパック」という上位保証もあります。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポート(フリーダイヤル)があります。受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」もあり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。しかも、フリーダイヤルなので、気軽に電話できますね。
まとめ
良い点
・ここ最近珍しい光学ドライブが搭載できる
・真っ白でおしゃれな筐体
・サポートが手厚い
残念な点
・最新スペックじゃない
総合評価
Lavieはスペック云々と言うよりも、日本産のPCを購入したい、日本のサポートが欲しいという人向けの機種ですね。
スペック自体は普段使い用途にとっては高いことは高いですが、新しくないというだけで気にならない人も多いと思います