ここ最近見ることが少ない、光学ドライブ搭載機種です。
それにしても、2022年からLavieは価格設定がちょっと高くなりましたね。本機は「Ryzen 3 8GB RAM 256GB SSD」の最安値モデルが、割引クーポンを適用しても16.8万円でした。
サポートが手厚く、貴重な光学ドライブ搭載でハイスペックなPCとはいえ、光学ドライブなしのPCの倍くらいの価格なので、サポートや本体一体型の光学ドライブにメリットを見いだせるかどうかで、判断が分かれると思います。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.0] |
---|---|
コスパ | [usr 2.0] |
総合評価 | [usr 3.2] |
また、特別にLavieから当サイト専用クーポンを作っていただきました。通常クーポンよりも割引率が高く最大28%オフなので、ぜひご活用ください。コードは NAK-355-267-XVJC で、11月28日まで有効です。
Contents
LAVIE Direct N15(R) 2023年モデルのスペック
APU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大2TB+HDD 最大2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS スーパーシャインビュー |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー搭載可能 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイディスクドライブ |
オーディオ | ヤマハ製AudioEngine機能搭載 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 362.4 × 254.7 × 22.8㎜ |
重さ | 2.2㎏ |
バッテリー | 最大約13.3時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 16.8万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるプロセッサーは、最新のRyzen 7000シリーズが搭載で、一番性能が低いRyzen 3でも、ビジネス用途にも使えるほどの性能になっています。
メモリはなんと、最大32GBも搭載できます。ストレージは大容量で、最大2TBのSSDに最大2TBのHDDが搭載です。
ディスプレイはFHD IPS液晶で、スーパーシャインビューと、スタンダードと言えばスタンダードなディスプレイです。価格が価格なので、画面アスペクト比が16:10だったり、もっと良いディスプレイでも良かったかなと思います。
通信環境は良く、最新のWi-Fi 6Eにギガビットイーサネット搭載なので、中でも外でも高速通信が可能です。
その他のスペックは、Windows 11 HomeかProが選べ、DVD、もしくはブルーレイの光学ドライブが搭載、そしてヤマハ製オーディオエンジンを搭載しており、各種音響の設定・調整ができます。
15.6インチなので大きく、そして2.2㎏と重たいですが、バッテリー駆動時間は最大約13.3時間あるので、宅内移動やちょっとした外出にも使えます。
光学ドライブ付きのPCは年々なくなっており、あってもスペックが低いものが多いので、本機の様なハイスペックモデルは貴重だと思います。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/2022年モデル>
2022年モデルとの比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | 2022年モデル | |
APU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | 32GB | |
ストレージ | SSD+HDD | |
ディスプレイ | FHD IPS液晶 | FHD TN液晶 |
無線 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 13.3時間 | 7.2時間 |
重量 | 2.2㎏ |
主な変更点です。
・APUが最新のRyzen 7000シリーズに
・液晶がIPSに
・最新のWi-Fi 6Eに対応
・バッテリー駆動時間が伸びた
・筐体が0.数ミリ大きくなった
マイナーアップデートされた機種で、基本的にいくつかの中身がアップグレードしています。特に、以前はTN液晶だったものが、ようやく一般的なIPS液晶になったことが、大きな改善点だと思います。(以前はTN液晶とIPS液晶も選べたときもありました)
プロセッサーの性能を表すCPU Markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen 5 7530U | |
---|---|
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Ryzen 3 7330U | |
Ryzen 3 5300U |
LAVIE Direct N15(R) 2023年モデルの特徴
本機はボディカラーが4種類あり、カスタマイズモデルを選んだ場合は、パールホワイト、パールブラック、カームレッド、そしてネイビーブルーが選べます。
4種類も選べると、人と同じパソコンを使いたくない人にはうってつけですね。
下のベゼル(画面の黒い枠)がちょっと太いですが、左右と上は普通サイズだと思います。
寸法は、
幅 362.4㎜
奥行 254.7㎜
厚さ 22.8㎜
で、光学ドライブ付きなので大きいですね。重さも2.2㎏と、2021年モデルから変わりがありません。光学ドライブ付きなので、軽量化などせずに、割り切っているんでしょうね。
ただし、15.6インチなので、主に据え置き用として使う人が多いのもあるかもしれません。
Lavieはすごくシンプルな天板で、主張しすぎなところがいいですね。
Webカメラ・オーディオ
WebカメラはHD解像度で、プライバシーシャッター付きになります。ここ最近、7-8万円のモデルでもFHDカメラが搭載していることがあるので、残念です。
オーディオは一般的なインテルハイディフィニションですが、ヤマハ製 AudioEngineを搭載しており、コンテンツに合わせて音質を調整したり、スピーカーから聞こえる範囲を調整するミーティング機能などもあります。
2Wスピーカーが2つなので、低価格モデルよりはまともな音だと思います。
キーボード
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19㎜と、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.7㎜と、タイピングしやすい深さです。
また、キートップ中央に窪みをつけた「シリンドリカル構造」や、傾斜がつくことでタイピングしやすくなる「リフトアップヒンジ」、そして、タイピング音を抑えた静音設計を採用しており、こだわりのキーボードになっています。
また、指紋センサーも搭載可能で、「ソフト」とかかれたワンタッチスタートボタンもあります。
これは、登録した複数のアプリを同時に起動したり、デフォルトではLAVIEアプリナビが起動し、初心者にも上級者にも使いやすいボタンです。
高性能Ryzen 7000シリーズ搭載
Ryzen 7 7730U | Ryzen 5 7530U | Ryzen 3 7330U | |
製造プロセス | 7nm | ||
アーキテクチャ | Zen 3 | ||
コア/スレッド | 8/16 | 6/12 | 4/8 |
L3キャッシュ | 16MB | 8MB | |
ベースクロック | 2.0Hz | 2.3GHz | |
ブーストクロック | 4.5GHz | 4.3GHz | |
GPUコア | 8 | 7 | 6 |
TDP | 15W |
アーキテクチャはRyzen 5000シリーズと同じZen 3になり、TDPは省電力の15Wです。
ノートパソコン用Ryzen 7000シリーズは、省電力モデルのAPUとして販売されており、Ryzen 6000シリーズの様に最新技術は使われていません。それでも、本機に搭載されているプロセッサーは、高い性能です。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7530U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Ryzen 3 7330U | |
Core i7-1165G7 |
Ryzen 3でも11世代Core i7並の性能で、Ryzen 5に至っては、消費電力が高いCore i5-1240Pと同じくらいの性能です。AMDはすごく優秀ですね。
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
こちらは、計測次第追記します。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | その他 |
FHD | あり | IPS | 広視野角 |
ディスプレイは、スタンダードと言えばスタンダードなものですが、正直言うと、もうちょっとまともなものが搭載していたら良かったです。
Lavie N15は今までも、4万円くらいのノートパソコンで使用される様な低品質なディスプレイが搭載していましたが、あまり変わりはないようです。
ただし、今までは低品質のTN液晶と、スタンダードなIPS液晶が選べましたが、本機はIPS液晶のみなので、アップグレードしたといえばアップグレードされていますね。
また、光沢ありなので背景などが反射しやすい反面、明るく、シャープな描写ではあります。
<左/光沢あり・右/光沢なし>
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリは2枚1組のデュアルチャンネルメモリで、8GBメモリは4GB×2枚、16GBは8GB×2枚、そして32GBは16GB×2枚になります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、スタンダードなものです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージは高速データ転送速度があるSSD PCIeで、最大2TBと大容量です。HDDはデータ転送速度が速いSATA接続ですが、5400回転のものです。ここでもケチってますね(7200回転の方が転送速度が速い)。
こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。
シーケンシャル速度
オレンジ色・・・リード 青・・・ライト
SSD PCIe | |
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HDD |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
光学ドライブ付きで、最大バッテリー駆動時間が最大約13.3時間と長いです。実際の使用時間はディスプレイの輝度や、何をやっているかにもよりますが、4~5時間ほどは持つと思います。
また、約2.5時間で満充電になります。
インターフェイス
インターフェイスは右側面に光学ドライブがあるので、左側にすべて偏っており、USB Type-Cは映像出力機能などもなく、必要最低限なインターフェイスになっています。
左側面は光学ドライブと、盗難防止用ロックになります。
右側面はRJ45(LANコネクタ)、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C(データ転送速度10Gbps)、USB 3.2 Gen 1(同5Gbps)が2つ、そしてヘッドフォン/マイクジャックです。
サポート・保証
標準保証で1年間の引き取り修理が付いており、NEC指定業者が指定住所に引き取りに来てリペアセンターに配送し、修理後に返送するサービスです。送料等は無料で、最短で1日で修理が完了します。
最長5年まで延長できるので、安心ですね。
サポートは24時間365日対応のチャットサポートや、使い方相談・故障診断・修理受付の電話サポートがあります。サポートは、受付時間は朝9時から夜7時までになっています。
NECのサポートは手厚いことで有名で、「デジタルライフレスキューサービス」もあり、パソコンだけじゃなくデジタル家電やゲーム機の設定方法、Officeの使い方、テレワークをしたいけどどうしたらいいかなど、幅広い質問ができます。しかも、フリーダイヤルなので、気軽に電話できますね。
ライバル機種
光学ドライブ付きのモデルって、年々減っており、しかも高額です。もし、パソコン内蔵でなくてもいいのであれば、別売りのDVDスーパーマルチドライブ(約3000円から)、ブルーレイドライブ(6000円~1万円ほど)を別途購入した方が良いと思います。
IdeaPad Flex 5 Gen 8 14 AMD
ほぼ同じスペックで、7万円台とコスパが高い機種です。2 in 1 PCで形を変えることができるので、どこででも使いやすいです
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
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メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(14型) | WUXGA IPS NTSC 45% 2.2K IPS sRGB 100% |
その他 | Wi-Fi 6、指紋センサー、HD/FHDカメラ、Lenovoデジタルペン付属 |
重さ | 1.55㎏ |
バッテリー | 最大約14.5時間 |
価格 | 7.7万円~ |
IdeaPad Slim 570i Pro 16 インテル
IdeaPad最高峰の機種で、Proと名が付くようにプロ向けの機種です。2.5K解像度にsRGB 100%の広色域、CPUやメモリ、SSDは最新モデルが搭載。そしてIdeaPadでは珍しくThunderbolt 4搭載です!16インチと大きいので、どこででも本格的な作業ができます
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
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メモリ | LPDDR5 16GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(16型) | WQXGA IPS 光沢なし |
OS | Windows 11 Home |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 約1.95㎏ |
バッテリー | 最大19.0時間 |
価格 | 10.9万円~ |
ThinkPad E15 Gen 4(AMD)
Ryzen 5000シリーズのリフレッシュ版CPU搭載で発熱が下がったCPUです。メモリは最大40GBと大きく、特に大きなメモリが必要だという人に合います。生体認証もあり、FHD Webカメラも搭載可能です
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリ | 最大40GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS液晶 マルチタッチあり、sRGB 100%あり FHD TN液晶 |
無線 | Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
有線 | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
その他 | 指紋センサー、IRカメラあり、1080p Webカメラ搭載可能 |
重さ | 1.78㎏~ |
バッテリー | 最大16.7時間 |
価格 | 8.1万円~ |
まとめ
良い点
・高性能Ryzen 7000シリーズ搭載
・メモリとストレージ容量が大きい
・光学ドライブ付き
・Wi-Fi 6E対応で、有線LANポートもあり
・バッテリー駆動時間がそこそこ長い
・保証が手厚い
・4つのカラーから選べる
残念な点
・価格が高い
総合評価
基本的に、当サイトではあまり価格に言及しないのですが、本機は、光学ドライブ無しのPCよりも倍くらい価格が高いので、おすすめか?と聞かれたら、答えにくいです。
スペック自体は、ほどほどに必要なものは高い性能になっていますが、全体的に高い性能じゃなく、これは良いけどこれは低品質など、波のある機種です。
ただし、Lavieは国内生産・国内管理で、サポートも手厚いので、PCに詳しくない人には合うかもしれません。