モバイルモニターがあると外出先でも2画面作業ができたり、自宅でもノートパソコン+外部モニター+モバイルモニターなど複数画面での作業も可能になります。
最近はモニターの価格も下がってきているし、PCの性能が高くなっているので、動作がもっさりすることもないと思います。
今回レビューをしたモニターは、InnoView社製です。
Amazonでモバイルモニターを探したことがある人なら、1度は見たことがある社名だと思います。製品の知名度の割には会社自体の情報があまりはっきりしていませんが、中国のメーカーであることは確実で所在地は深圳にあるようです。公式ホームページ によると、研究開発、生産、販売、アフターサービスが一体となった企業で、現在はモニターのみの販売を行っています。
InnoView 15.8インチ モバイルモニターの特徴
解像度 | 1920×1080 |
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液晶 | IPS 光沢なし |
視野角 | 178° |
インターフェイス | USB-C ×2、 miniHDMI ×1、3.5mmジャック |
スタンド | 60°/70° |
寸法 | 390 × 262 × 52㎜ |
重量 | 本体755g カバー473g |
付属品 | USB Type-C to C ×1、miniHDMI to HDMI ×1、USB Type-A to C ×1 (モニター給電用)、USB Type-A ACアダプタ |
スピーカー | あり |
その他 | ブルーライトカット、FreeSync |
価格 | 20,999円 |
15.8インチの大型モニターで、ノートPCやスマホ、ゲーム機などを接続できます。大型で、モニター(755g)+カバー(473g)で約1.2㎏もあるので、パソコンと合わせると最低でも2.5㎏ほどになります。(モニターにスピーカーが搭載されているので、普通のモバイルモニターよりも重くなっています)
どちらかと言うと、持ち運び向けと言うよりも、自宅や会社でもう1つモニターを追加したいときに合うと思います。
ただし、好みもあるので、筆者は強度を削って軽量化したものよりも、多少重くとも頑丈なものの方が合っているように感じます。
ボディはすべてプラスチック製ですが、かといって安っぽさもありません。表面はザラザラの加工が施してあり、テカテカ感はないです。また、横と上のベゼルがおよそ3.5mmと細く、見た目もすっきりしています。
でかでかと貼り付けられた連絡先が記載されたステッカーは、気にならない方は問題ないのですが、なかなか剥がれないので、筆者のように “シールは剥がしたい” タイプの方は注意してください。
接続方法
接続方法はいたって簡単で、本機搭載のType-Cポートは、フル機能のUSB 3.0 Type-Cで、電源供給、映像入力、音声入力機能を備えています。PCのポートが対応していれば、USB-Cケーブル1本のみで接続可能です。
同じUSB-Cの形状でもThunderboltやDisplay Port (映像出力機能) に対応していない場合があるので購入前に確認してみてください。対応していない場合は、miniHDMIを使用して接続します。
<対応していたら、このようにDisplay Port映像出力機能などの表記があります>
miniHDMIケーブルを使う場合は、電源からモニター、PCからモニターの2本のケーブルが必要です。HDMIは電源を供給できないので、こうなってしまいます。
外観
上質な箱に入っており、しっかりした製品と言う感じが伝わってきます。
箱の中には、説明書やユーザーガイド、そしてUSB Type-C to C, USB-A to C, MiniHDMI to HDMIケーブルが入っています。
ケーブルは動いて傷つかないように、スポンジの枠に丁寧に詰められていました。
モニターです。すでにモニターカバーが装着済みでした。
あとは、充電アダプタです。最大12Vです。
15.8型と少し大きめで、標準的なFHD (1920×1080) 解像度のIPSパネル、そして、非光沢になっています。
モニターは約60°か約70°に調整できますが、これ以外の角度にはできません。また、カバー無しでは自立しないので、カバーもセットで使うことになります。
デスクで使う分には問題ないですが、日の当たる場所で使っているときは、光の具合によっては不便かもしれません。
<カバーのみの写真>
カバーを外すことはないと思いますが、赤線で囲ったところとモニターがくっつき、青線で囲ったところは折り返したカバー同士が磁石でくっつきます。これがなんとも分かりずらくて、カバーを外すのに手こずりました。もしカバーを外す人は、作業前にどうなっているのか確認しておくことをおすすめします。
また、この磁石はそこそこ強力なのですが、モニターを吊り下げるほどの強度はないので気を付けてください。
吊り下げたりしたい場合は、モニターはVESAマウント対応なので、アームや壁などに取り付けることができます。
<ねじ穴>
背面にはInnoViewのロゴがあります。
左側面には、3.5mmジャック、電源ボタンとつまみ(詳細は後述)があります。
右側面には、USB Type-Cが2つとMiniHDMIポートになります。
モニター設定方法
モニターの設定は、上下に動くつまみと電源ボタンを使います。
つまみを上に押すと、明るさの設定画面、同様に下に押すと音量設定ができます。
つまみを押し込むとメニューが開き、明るさ・コントラスト・モードなどの各設定を変更できます。この際電源ボタンを短く押すと、決定ボタンの機能となります。(押し続けると電源の切り替えになります)
ディスプレイのスペック
ちょっと色域が計測できなかったのですが、下のディスプレイと比べると、本機はNTSC 45%以上sRGB 100%以下の色域ですね。
クリエイターには向かないですが、動画を見たりテキスト用途なら問題ないです。
視野角は公称値178°で、実際ほぼ真横・真上からでも見えました。
解像度は1920×1080ドット、リフレッシュレートは60Hzの一般的なもので、色深度は8bitです。
Nintendo Switchと接続
こんな感じでSwitchでも使え、スピーカーを内蔵しているのでもちろん音も出ます。が、Switchドックにあるポートを使ったら、一瞬は点灯するのですが、すぐに切れてしまいました。これは、付属の電源アダプタではSwitchとモニター両方に十分な電力を供給できないためです。
接続するときは、このようにしました。
ちなみにSwitchだけじゃなく、スマホやタブレットなども接続可能です。
スピーカーはそこそこ良い音
このモニターはスピーカーを内蔵しているので、HDMI経由で音を出せます。音質についてはどうしても主観になってしまうので、判断が難しいですが、筆者は音質は割といいと思います。YouTube再生、ゲーム等に使ってみましたが、普通に聞けました。
以下はWindowsの音深度設定です。24bit/192,000Hzまで対応しているようです。
ただし、オーディオが何であるかや、スピーカーのワット数は非公表です。
まとめ
スマートなデザインで大きな画面なので、実用性が高いモバイルモニターです。色域はそこまで広くないですが、10bitの色深度なので、比較的鮮やかな色彩が描写できています。スピーカーも搭載しているので、スマホとつなげてYoutubeや映画を大画面で見たりするのに合います。
もしくはデスクに常に置いておくモニターとしてだと、作業効率もアップするので良いと思います。
モバイルモニターと言う割には、かなり重たいので、あえてスピーカー付きのモバイルモニターが欲しいという場合以外は、据え置き用としての使用や、スピーカー無しのモニターを探してもよいと思います。
ただし、このスペックで約2万円と、かなり安いです。筆者が今まで使っていたモバイルモニターは、LenovoのThinkVision M14で、15.6インチで598gです。InnoViewに比べるとかなり軽いですが、約3.5万円と価格も高いです。
InnoViewはアマゾンで販売されているので、現在の価格などはそちらをどうぞ。