HP ProBook 4 G1iR 16のレビューです。
本機は画面比が16:10で表示量が多く、広視野ディスプレイや500万画素の高精細Webカメラ、堅牢なアルミ筐体、そして業界屈指のHP Wolf Securityを搭載したビジネスPCで、東京生産で安心して使えます。
また、メモリの増設も可能で、据え置きや社内移動が多いビジネスパーソンに最適な一台です。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore 5 120U、16GB(1枚) DDR5-5600MHz、SSD 512GBになります。
Contents
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ProBook 4 G1iR 16の特徴とスペック
CPU | Core i3-1334U Core 5 120U Core 7 150U |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(16型) | WUXGA 非光沢パネル 300ニト |
OS | Windows 11 Home/Pro |
LAN | Wi-Fi 6E、イーサネット、LTEモデルあり |
生体認証 | 指紋センサー、顔認証(一部モデル) |
WEBカメラ | フルHD/5MP+IRカメラ |
オーディオ | Poly Studio内蔵デュアルスピーカー |
寸法(幅×奥行×高さ) | 359.4 × 251.0 × 10.9-17ミリ |
重さ | 1.74kg(実測1785g) |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約8時間24分 |
セキュリティ | HP Wolf Security for business |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 11.5万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUは13世代Core i3もありますが、より新しいCore 5 120UかCore 7-150Uもあり、レビュー機にはCore 5が搭載しCPU Markスコアは約1.7万となかなかの性能でした。
ただし、レビュー機はシングルチャンネルメモリだったのでグラフィック性能はそこまで高くないですが、メモリを2枚搭載すると本記事で紹介している性能よりも大きく上がります。
メモリはDDR5-5600MHzでメモリスロット2つで最大32GB(16GB×2枚)、ストレージはPCIe 4.0で最大1TBになります。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10の16インチで、画面比16:9の17インチ並みの情報が表示されます。より多くの情報を見て取れるので、作業効率も上がります。輝度は300ニトで、屋内であれば十分な輝度です。
その他のスペックは、OSはWindows 11 HomeかProがあり、LANはWi-Fi 6Eに対応しギガビットイーサネットにも対応しています。執筆時時点でLTEモデルはありませんが、LTEモデルもあるようです。
WebカメラはフルHDか500万画素の2種類があり、500万画素Webカメラには顔認証があるのでサインインは一瞬です。また、全モデル指紋センサーが搭載しているので、顔認証が無くてもサインインは楽にできます。
16インチで実測1785gグラムと持ち運びには重たく、バッテリー駆動時間は最大8時間24分なので、主に据え置き用として使う人や社内移動やちょっとした外出がある人と言う人に合います。
インターフェイスはUSB Type-C(20Gbps)が2つあり、USB-A(5Gbps)も2つ、そしてHDMIやセキュリティロックケーブルスロット、RJ45に3.5ミリジャックもあり、十分じゃないかなと思います。
HP Wolf Security for business搭載
セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
日本でのサポート
HPのサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金9:00-21:00、土9:00-17:00になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長5年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
高い堅牢性
本機は2万時間の品質テストと12万時間のHP独自のテストを実施し、を米軍の物資調達企画であるMIL-STD 810Hの19項目に適合と堅牢性の高い機種です。
持ち運びやオフィスでの使用にも、安心して使えます。
東京生産
日本HPの東京生産は、1999年から東京都日野市で行われている高品質なPC製造体制です。顧客に近い場所で生産・物流を一体化し、最短5営業日でカスタマイズ製品を納品。輸送距離が短いため初期不良も減少し、細かなカスタマイズにも柔軟に対応しています。
品質管理はバーコード管理などデジタル化され、安定した高品質と迅速な供給を実現。Made in TOKYOのロゴが品質の証です。
メモリの増設ができる(というか増設前提の仕様になっている)
メモリスロットは2つあり、レビュー機には16GBメモリが1枚搭載しており最大32GBにできます。
ちなみに販売されているモデル全てがメモリ1枚(8GBもしくは16GB)搭載なので、グラフィック性能を引き上げるためにはメモリを増設する必要があります。
※シングルチャンネルメモリ(メモリ1枚)だと,メモリ帯域幅の制限によってグラフィック性能が非常に低い
右上にはWWAN用スロットが空いていたので、自分で設置もできます。
外観
左右ベゼルは5.0ミリ、上10.4ミリ、下8.5ミリで、ベゼルが細いのでスリムな見た目です。
また、サステナビリティを意識した機種で、トップカバー、パームレストカバー、ボトムカバーはリサイクルアルミニウムを使用、そしてDVDの再生プラスチックを50%使用したキーキャップを採用しています。
筐体はアルミニウム素材で剛性が高く毎日の持ち運びも安心、そして手触りも良いです。
寸法は幅359.4ミリ、奥行き251.0ミリ、高さ10.9ミリ~17.0ミリとコンパクトな方です。
ここ最近のPCはラウンドエッジが多いですが、本機はちょっと角があるデザインです。HPは個人向けモデルがラウンドエッジ、ビジネスPCはこういったエッジの効いた筐体が多いです。角が丸くないとかっこいい感じになりますね。
ここ最近のProBookには、こういったロゴが入っていることが多いですね。基本的にハイエンドPCや高価格帯のPCにのみあり、見えない部分にもこだわりを持って作られていますね。
実測1785gで、16インチなのでちょっと重たいですね。
ディスプレイは180度開くので、床に座って作業をすることがある人にも使いやすく、画面共有するときにも便利です。
画面比が16:10の16インチディスプレイ
ディスプレイは16インチのWUXGA(1920×1200ドット)と通常の画面アスペクト比の16:9よりも縦に長い16:10で、16:9の17インチ並みの情報が表示されます。
表示量が多いので今まで見えなかった部分もしっかりと見え、スクロールアップ/ダウンの回数が減るし、持ち運び時でも生産性を落とすことなく作業ができると思います。
左は低価格PCに搭載されるNTSC 45%と言う色域で、真ん中が本機、右はsRGB 100%のディスプレイですが、本機はNTSC 45%以上sRGB 100%以下と言った感じですね。青系の描写は良いですが、赤系の描写は薄い色です。
この画像はどれだけ黒を描写できるかのテストで、液晶ディスプレイにしては良いと思います。
次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えました。
輝度は300ニトで、こちらは輝度の目安です。明るい屋外では見にくいときがあると思います。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
500万画素WEBカメラ搭載可能
<右画像はプライバシーシャッターを閉じた状態>
レビュー機のWebカメラはフルHDで、500万画素Webカメラもあり、500万画素には顔認証のIRカメラがあります。また、カメラシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。
ズームするとよりわかりやすいですが、一般的なPCに搭載されるHD画質よりも良い画質ですね。
また、HP Keystone Correction(自動でトリミングやフラット化)やWith HP Be Right Back(離席中と表示)、With HP Background Adjustment(背景一括変更)などがあるので、Web会議がよりしやすいです。
スピーカーはPoly Studioのデュアルスピーカーで、ちょっとトゲのある高音で音楽鑑賞にはそこまで合わないですが通話はしやすい音です。
キーボード
主要キーは同じ大きさで押し間違いをしにくいですが、一番下のキーは細長くなっており慣れが必要かもしれません。また、カーソルキーもすべて小さいので、最初は慣れるまでややミスが起こりやすい可能性があります。
ただし、標準的なテンキーが付いているので、Excelなど数字を扱うことが大人には使いやすいです。
また、キーボード下には指紋センサーがありサインインは一瞬で完了、Copilotキーもあるので便利です。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は実測17.9×18.4ミリでフルサイズに近く(公称値18.7ミリ×19ミリ)、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1ミリ(公称値1.5ミリ)で打鍵感は普通でした。軽いタイピングをする人が合うと思います。
ベンチマーク計測結果
本機には以下3つのCPUが搭載可能で全て10コア12スレッド、レビュー機はCore 5です。
・Core i3-1334U
・Core 5 120U
・Core 7 150U
コアはPコアとEコアに分かれており、パワフルなことをするときはPコアを、軽い作業をするときはEコアが動き、無駄なパワー青使わないためバッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
以下にてベンチマークの結果を紹介しますが、レビュー機はメモリが16GB1枚なのでグラフィック性能を必要とするベンチマークは総じて低いスコアになりました。(レビュー機はメーカーから増設禁止令がでている)
実際に購入して使う場合は、メモリの増設をお勧めします。
CPU Mark計測結果
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、計測結果は17316とビジネス用途でも快適に使える性能です。
他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Geekbench AI計測結果
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は2231と高く、Half Precision(半精度)も889と普通、Quantized(量子化スコア)は4162とこれは良いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 5 125H | |
---|---|
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155U | |
Core 5 120U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Core 5 120U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core 5 120U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Cinebench 2024計測結果
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア385、シングルコア107とシングルコアは良いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155U | |
Apple M1 | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i7-1280P | |
Core 5 120U |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core 5 120U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core i7-1280P |
PCMark10計測結果
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は5153→ミドルクラス
- Essentialは9485→通常用途やビデオ会議などは快適にできる
- Productivityは6382→悪くないがシングルチャンネルメモリなので控えめな性能
- Digital content creationは6133→悪くない性能(シングルチャンネルメモリなので控えめな性能)
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Core 5 120U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core 5 120U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Core 5 120U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 3 5425U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は6分20秒と処理に時間がかかりました。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core 5 120U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
3D Graphics Mark計測結果
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは2826と13世代Core i7並みなのでまずまずの性能ですが、デュアルチャンネルメモリにしたらもっと高いスコアになります。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core 5 120U | |
Core i5-1335U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1340P |
Fire Strike計測結果
Fire Strikeのスコアは3684と、CPU内蔵グラフィックスとしては悪いスコアではありませんでした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core 5 120U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は8101で「とても快適」、FFXIV黄金のレガシーは3356で「設定変更を推奨」でした。
シングルチャンネルメモリだったので高いスコアは出ませんでしたが、以上の結果から見ると、画像編集や動画編集などグラフィック性能が必要な作業には向いていません。
排熱性能
通気口は幅広く、がっつりとフレッシュエアーを吸ってくれそうです。
底面カバー内側には熱伝導サーマルパッド(画像黒い部分)があり、スプレーをした感じの部分はおそらくですが導電性塗料で電磁波の遮断をしているのかなと思います。
筐体内部にはファンが一つと、ヒートパイプが一つだけでした。最低限の排熱機構ですが、CPUが省電力モデルなので比較的低温に抑えられてました。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時に、PCの表面温度と底面温度、そして騒音値を測りました。
PC表面温度は39.4度とちょっと温かいですが低い温度、底面は45.6度と少し高めで足の上に置いて使ったら結構熱かったです。
平均騒音値は39dBとやや騒音は感じられますが、うるさくないです。
ちなみにベンチマークはCPU性能を100%フルで使うもので、普通に作業をしていて長時間CPUを100%使うことはないので、こういった温度や騒音値を見ることはないと思います。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR5-5600MHzで、メモリ性能を測るMemory Markは2958と同じメモリの平均より速かったです。メモリを2枚にするともっと早くなると思います。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
本機DDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD 512GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は4977MB/秒、ライト(書き込み速度)は2821MB/秒とどちらも悪くない速度でした。
起動時間を計測したら、5回の平均で15.6秒と早かったですが、下の表の通り不安定な速度でした。
1回目 | 13秒 |
---|---|
2回目 | 23秒 |
3回目 | 13秒 |
4回目 | 17秒 |
5回目 | 12秒 |
平均 | 15.6秒 |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
また、ギガビットイーサネットを搭載しているので、無線でも有線でも接続できます。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル・56Whrで、JEITA 3.0測定で約8時間24分の動画再生時間になります。社内移動や宅内移動をする人にちょうど良い長さだと思います。
急速充電に対応しており、30分で最大50%の充電が可能です。
インターフェイスはUSB-A(5Gbps)が2つ、USB Type-C(20Gbps)が2つあり、RJ45やHDMIなどもあるので、必要十分だと思います。
右側面はUSB-A、RJ45、そしてセキュリティロックスロットです。
左側面はHDMIにUSB-AとUSB Type-C(Powerdelivery、Displayport機能付き)が2つ、そしてオーディオ/マイクコンボジャックになります。
ライバル機種
ThinkPad E16 Gen 3 IRL(16型 Intel)
CoreシリーズのCPUを採用し、メモリ最大64GBにSSDも最大で2枚搭載可能です。旧モデルから150gほど軽くなり、ちょっと重たいですが持ち運びも視野に入る1.63㎏からになります。
CPU | Core 3 100U Core 5 210H Core 5 220U Core 7 240H |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB) |
ストレージ | SSD×2 |
NPU | なし |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K IPS タッチあり |
通信 | Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証(オプション) |
重さ | 1.63㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約10.3時間 |
価格 | 8.3万円~ |
ThinkPad E16 Gen 3 IAL(16型 Intel)
Core Ultraシリーズを採用し、メモリ最大64GBにSSDも最大で2枚搭載可能です。旧モデルから150gほど軽くなり、16インチとしては軽量で持ち運びも視野に入る1.63㎏からになります。
CPU | Core Ultra 5 225U Core Ultra 5 235U Core Ultra 7 265U Core Ultra 5 225H Core Ultra 7 255H |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 最大32GB(最大容量64GB) |
ストレージ | SSD×2 |
NPU | なし |
ディスプレイ(14型) | WUXGA/2.8K IPS タッチあり |
通信 | Wi-Fi 6/6E、1ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー/顔認証(オプション) |
重さ | 1.63㎏~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 最大約11.4時間 |
価格 | 10.8万円~ |
まとめ
良い点
・画面比が16:10で、16インチだが17インチ並みの情報が表示される
・メモリの増設ができる
・超高画質500万画素Webカメラ選択可能
・排熱性能が高い
・指紋センサー標準搭載+顔認証追加可能
・HP Wolf Security搭載
・日本でのサポートで安心
・東京生産モデルあり
残念な点
・執筆時、すべてのモデルはシングルチャンネルメモリだったので、フル性能を引き出したい場合はメモリの増設が必須になる
総合評価
HPビジネスPCの一番の特徴は、HP Wolf Securityですね。このセキュリティがあるので、人気が高いと思います。まぁ、セキュリティは最重要項目なので、ここまで手厚いセキュリティがあればビジネスパーソンとしては助かります。
本機は癖のない標準的なノートパソコンで16インチと大画面なので、大きな画面で作業をしたい人、据え置き用ノートPCを探しているビジネスパーソンに合うと思います。
執筆時現在LTEモデルはありませんでしたが、公式サイトにはLTEのことが書かれているので今後発売されるのだろうと思います。そうすると、外出先で大画面PCで作業をしたいという人にも合います。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代