PCとモニター一体型のHP OmniStudio X 27-csのレビューです。
おしゃれなPCで、どこに置いても違和感なく溶け込むデザインで、ホームユースでもビジネス用途でも十分に使えるスペックです。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155H、メモリ32GB(16GB×2)、SSD 2TBになります。
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OmniStudio X 27-csのスペック
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 256V |
---|---|
メモリ | DDR5-5600 16GB/32GB |
ストレージ | SSD 1TB/2TB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(27型) | UHD 4K IPS 非光沢 350nit sRGB 99% FHD IPS 非光沢 300nit sRGB 99% |
OS | Windows 11 Home |
LAN | Wi-Fi 7、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 顔認証 |
WEBカメラ | 5MP |
オーディオ | Poly Studio |
寸法(幅×奥行×高さ) | 614 × 200 × 430-530mm |
重さ | 約8.4㎏ |
消費電力 | 最大180w |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 16.9万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ1とシリーズ2の2種類があり、どちらもNPUを搭載しているのでAIの処理能力は高く、全体的なパフォーマンスが高くなっています。
シリーズ1の末尾がHのモデルはハイパフォーマンスモデルで、グラフィックがIntel Arcになり、グラフィック性能はグラフィックボードのGTX 1650 Max-Qに近い性能になります。
シリーズ2を選ぶとCopilot+PCになり、ローカルでAI機能を満喫できます。
メモリは最新のDDR5-5600MHzでメモリスロット2つで最大32GB(16GB×2枚)、ストレージはSSD PCIe 4.0で、最大2TBになります。
ディスプレイは27インチで最大4K(3840×2160ドット)でIPS液晶を採用し、どちらもsRGB 99%の色域です。4Kは350ニト、FHDは300ニトで、どちらも室内用としては十分な明るさがあります。
その他のスペックは、OSはWindows 11 Homeで、LANは最新のWi-Fi 7に対応しギガビットイーサネットもあり、ポップアップ式のWebカメラは500万画素と高解像度で、顔認証もあるのでサインインは一瞬です。ただし、顔認証はカメラが出ていないと使えなので、カメラを収納しているときはパスワードでサインインになります。
インターフェイスはUSB Type-C(20Gbps/10Gbps)が1つずつあり、USB-A(10Gbps)が4つ、そしてHDMIは入力と出力があるので、純粋なモニターとして使うこともできます。
他にもRJ45にヘッドフォン/マイクジャックもあり、ケーブルをとめるクリップもあります。
キーボードとマウスもセットになっているので、これ1台購入したらすぐに使い始めることができます。
Copilot+PCとは?
Copilot+PC(コパイロットプラスピーシー)と言うのは、Microsoftが「Microsoft Build 2024」で発表した新しいカテゴリのPCで、AI技術を活用するための機種と位置付けられています。
Core Ultraシリーズ2であるCore Ultra 5 226VとCore Ultra 7 256Vを選んだ場合は、Copilot+PCになります。
主な特徴です。
・NPU搭載
・16GB以上のDDR5/LPDDR5メモリ
・256GB以上のストレージ
・40+TOPS(1秒当たり40兆回の演算)
・終日のバッテリー寿命
・最先端のAIモデルへのアクセス
・RecallでPCで見たものを簡単に検索
・CocreatorでほぼリアルタイムにAI画像の生成及び調整
・Live Captionで40以上の言語の音声を英語に翻訳
・薄型軽量、美しいデバイス
すごく簡単に言うと、AIがいろいろなサポートをしてくれて作業効率が上がる(便利になる)、と考えていたら問題ないです。
こちらにCopilot+PCでできることを紹介しているので、あわせてどうぞ。
1年間無料サポート
1年間無料のサポートがあり、LINEサポートやLIVEサポート(コールセンター)、メールで対応しているので、設定や故障など何かあれば 安心して尋ねることができます。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
オールインワンですっきり
ホームユースとしてはすごく使いやすい一体型で、キーボードとマウスも付属しています。
マウスは特別な機能もなく普通のマウスですが、キーボードの使い心地は意外と言っては失礼ですがすごくタイピングしやすかったです。打鍵感も良く、見た目もそれなりに高級感があり、PCとフィットしているカラーでもあります。
ただし、マウスもキーボードも単4電池が必要です。。。。今時電池も珍しいですね。
ベゼルも細く、スリムで引き締まった見た目です。
モニターは上下に高さ調整ができ、傾けることもできます。
家庭で使う場合は後ろを見ることはほぼないですが、おしゃれですね。対面営業をするような業種の人にも合うと思います。
上からです。
インターフェスは豊富で、左からUSB Type-C(20Gbps)、USB-A(10Gbps)が2つ、HDMI入力/出力、電源コネクタ、RJ45、ヘッドフォン/マイクジャックになります。
HDMIの入力もあるので、例えばノートパソコンを本機に繋いで大画面で使うなど、モニターとして使うこともできます。
また、USB-CとHDMIがあるので、別のモニターをつないで3画面で作業もできます。
実はスタンドにもインターフェイスがあり、USB Type-C(10Gbps)、USB-A(10Gbps)が2つあります。抜き差しが多いものはスタンドのインターフェイスを使い、常に繋いでいるものはディスプレイ裏部分を使うといいですね。
スタンドにあるUSBは、すごく便利です。
ちなみにケーブルクリップも付属しているので、多くのケーブルを使ってもきれいにまとめることができます(写真撮るの忘れました、ごめんなさい!)。
OSDボタンと電源ボタンは背面にあります。OSDボタンはスクリーン上に輝度などの設定画面を表示するボタンです。
高画質500万画素Webカメラ
ポップアップ式の500万画素のWebカメラがあり、必要ないときは中に入れるとプライバシーがしっかりと守られます。
500万画素なので、すっごくきれいです。一般的なPCに搭載しているFHD解像度よりも全然きれいですね。Web会議で相手に与える印象も良くなるし、オンラインレッスンの講師の方にも十分使えるクオリティです。
また、本機はNPUがあるので、Windows Studio Effectが使えるので、カメラ設定もちょっと楽になります。
自動フレーミングとアイコンタクト、背景のぼかしなどが使えます。
ちなみに、顔認証でサインインするときはカメラが出ている必要があるので、カメラを中に入れていると毎回カメラを出さないといけなくなります。
しかも、このカメラがすごく固いんですよ。かなり強い力を入れないと出すことも中に入れることもできません。
HP OmniStudio X 27-csのレビュー中ですが、カメラが固い!
結構力入れないと出せないし、中にれることができない・・・ pic.twitter.com/CscT7nvcNb
— パソコンガイド (@pc_reviewer) April 22, 2025
オーディオはPoly Studioでハイとミドルの音はすごく良いですが、こもった音がしました。(動画で紹介します)
マイクは普通です。こだわりがなければ十分使えます。
高性能CPU搭載
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H | |
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 2/8/2 |
スレッド | 22 | 18/14 |
キャッシュ | 24MB | 18/12MB |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5/4.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7/4 |
NPU | あり | あり |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 115W |
Core Ultra 7 256V | Core Ultra 5 226V | |
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E | 4/4 | 4/4 |
スレッド | 8 | 8 |
キャッシュ | 12MB | 8MB |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5GHz |
Eコア最大クロック | 3.7GHz | 3.5GHz |
Xコア | 8 | 7 |
NPU | 47 TOPS | 40 TOPS |
ベースパワー | 17W | |
マックスパワー | 37W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Core Ultraシリーズ1(Core Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155H)にはLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
Core Ultra 5 226VとCore Ultra 7 256VはCore Ultraシリーズ2で、こちらを選んだ場合はCopilot+PCになります。
どちらもAI機能に使うNPUを搭載しており、毎日の作業が少し楽になります。
以下にてベンチマークをご紹介します。搭載CPUはCore Ultra 7 155Uです。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、計測結果は30630とかなり高い性能でした。今まで計測したCore Ultra 7 155Hより全然良いスコアです。
他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 赤・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Core Ultra 7 155H/本機 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H/別機種 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は3407と高く、Half Precision(半精度)も1415と良いスコア、Quantized(量子化スコア)は6372と全部良いスコアでした。
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア762、シングルコア105と高いスコアでした。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155U | |
Apple M1 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6805→ミドルハイクラス
- Essentialは10173→通常用途やビデオ会議などはかなり快適にでできる
- Productivityは8374→快適に使える
- Digital content creationは10036→かなり高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 7 7735HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5500U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen AI MAX+ 395 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core i5-1235U |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735HS | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 7 155U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し平均は4分1秒とでした。高い性能だったのでもうちょっと速いかと思いましたが、平均的な速度でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
めちゃくちゃ高いグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。
3Dグラフィックス性能を測る3D Graphics Markのスコアは、6040と高めの性能でした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI MAX+ 395 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 375 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Fire Stikeは7599と高いスコアで、外部グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qよりも高いスコアでした。
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H | |
Core Ultra 7 155H | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
排熱性能
さすがに中を開けて確認はできなかったのですが、Cinebench 2024というCPU性能をフルで使うベンチマークを計測時に測った温度は横が43°、後ろが37.6°でした。
筆者がいつも使っている最大240Wと消費電力が大きいクリエイター向けモニターが36度だったので、そんなに変わらないです。
4K解像度できれい!
ディスプレイは4K UHD(3840×2160ドット)とFHD(1920×1080ドット)の2種類があり、どちらもIPS液晶を採用、そしてレビュー機は4Kになります。
FHDはCore Ultra 5 226Vを選んだ場合のみで、他のCPUを選ぶと4Kになります。。。なんでこんな設定にしたんでしょうね?Core Ultra 5 226Vを選ぶ人も多いと思いますが、これだと「選んだら損するよ」って言われてるようなものですね・・・
左は低価格PCに搭載されるNTSC 45%と言う色域で、右が本機でsRGB 99%のディスプレイです。すごく色鮮やかですね。画像編集や、YoutubeやSNS用の動画編集にも向いている色域です。
この画像は黒の描写の比較で、オリジナルと比べてもほぼそん色ない黒を表現できています。
次は視野角のチェックです。どこから見ても四隅が暗くなったりせずにしっかりと見えます。
輝度は4Kが350ニト、FHDが300ニトで、こちらは輝度の目安です。室内用としては300ニトもあれば十分です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
---|---|
250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
その他の特徴
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは最新のDDR5-5600MHzで、レビュー機は32GBになります。メモリ性能を測るMemory Markの計測結果は2727と悪くないスコアでした。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
---|---|
DDR5平均 | |
本機DDR5 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD 2TBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は6382MB/秒、ライト(書き込み速度)は5919MB/秒とどちらもすごく速いです。
Wi-Fi 7+ギガビットイーサネット搭載
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
2.4/5/6GHz | 46Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 7に対応しており、現在主流のWi-Fi 6の約5倍、低価格モデルのPCに採用されるWi-Fi 5の約13倍の最大通信速度があります。また、理論上16本のストリームになり、今まで以上に多くのデバイス(理論上2倍)を接続して快適に使えます。
6GHzで最大320MHzのチャンネル幅があり、Wi-Fi 6E(最大160MHz)の2倍の帯域幅になります。
ただし、ルーターもWi-Fi 7に対応していないといけないし、契約回線も速くないとその恩恵はあまり受けられません。
まとめ
良い点
・洗練されたPCでどこに置いても合う
・CPU性能が高い
・ディスプレイのスペックが高く4Kで広色域のsRGB 99%
・マウスとキーボード付属
・モニターとして利用も可能なので、将来的にスペック不足になったときに便利
残念な点
・スピーカーの音がこもっている
・ポップアップカメラが固いので出し入れしにくい
総合評価
ホームユースには十分と言うか十分以上の性能で、ビジネス用途でがっつり使う人にも合うスペックでした。
洗練されたデザインでどこに置いても合うし、ゲーム以外の用途であればだいたいのことはそつなくできると思います。家族共用PCとしてリビングに置いてもいいですね。
マウスもキーボードも付属しているので、これ1台購入するとすぐに使い始めることができるのも高評価です。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代