これぞEliteBookといった機種で、ほぼ欠点がない機種です。
性能が高いのは当たり前ですが、筆者が本機で特に気に入ったのは「デフォルトで全モデルにHP Wolf Security、指紋センサーと顔認証、Evo Editionプラットフォーム認証」があることです。
通常あれはあるけどこれは無いなど自分で付け加えていくか、そのモデルを探して購入するのですが、本機はLTE/5G以外は込みこみになってるので、迷うことなく選びやすいです。
14インチで約1235gと軽量で、AI機能に使うNPUも搭載しており、すでに使いやすい機種ですが、NPU対応アプリがどんどん増えているので今後ますます使いやすくなります。
レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはCore Ultra 7 155H、メモリ32GB、SSD 512GBになります。
Contents
パソコンガイド専用割引クーポン
HP様に当サイト向けの割引クーポンをご提供いただきました。下記リンクより本機を探して購入したら、割引が適用されます。ただし、ワークステーションなど一部の機種は非対象です。・個人向けモデル13.2万円(税込)以上の機種を購入で7%OFF
・法人向けモデル7.7万円(税込)以上の機種を購入で4%OFF
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HP EliteBook 1040 G11のスペック
CPU | Core Ultra 5 135U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | LPDDR5X 最大32GB |
ストレージ | SSD 最大512GB |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(14型) | WUXGA UWVA HP Sure Viewあり |
OS | Windows 11 Pro |
無線 | Wi-Fi 6E、LTE/5Gあり |
オーディオ | Poly Studio クアッドスピーカー |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
WEBカメラ | 500万画素、IRカメラ |
セキュリティ | HP Wolf Security |
寸法(幅×奥行×高さ) | 313.9× 219.9 × 17.55㎜ |
重さ | 1235g~ |
バッテリー(JEITA 3.0) | 56Whr/68Whr 最大13.6時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 17.5万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはCore Ultraシリーズ1で、NPUを搭載しているのでAIの処理能力は高く、全体的なパフォーマンスが高くなっています。
末尾がHのモデルはかなり高い性能で、グラフィックがIntel Arcになり、グラフィックボードのGTX 1650 Max-Qに近い性能になります。
Uのモデルは省電力モデルで、Hシリーズに比べてグラフィック性能は下がります。
メモリはLPDDR5X-7467MHzで、オンボード・最大32GBになります。大容量なので、重たい作業もしやすいです。
ストレージは高速データ転送速度があるM.2 SSDで、512GBが搭載です。シーケンシャル速度を見ると、最新のPCIe 4.0じゃなく3.0だと思います。
ディスプレイは画面アスペクト比が16:10と縦に長く、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。また、HP Sure Viewというのぞき見防止機能付きモデルもあり、カフェなど不特定多数の人が多い場所でPCを使う人には便利な機能です。
無線通信はWi-Fi 6Eに、4G LTEと5Gにも対応なので、どこででも安定した高速回線で使えます。
Webカメラは500万画素とかなり高画質で、指紋センサーと顔認証付き、Poly Studioのオーディオでスピーカーは4つと多く音も良いです。
重さはたったの1235gからと持ち運びがしやすいです。
インターフェイスは多くないですが筆者好みのスペックで、USB Type-Cが3つ(うち2つはThunderbolt 4対応)、そしてUSB-Aが1つ、HDMIにケーブルロック用スロットになります。
筆者好みと言ったのは、PCに差すケーブルってほぼすべてType-Cなのですが、時々USB-Aって必要ですよね?なので一般的なUSB-CもAも2個ずつと言うよりも、Type-Cが多い方が便利なんです。
全機種Evoプラットフォーム認証に準拠したハイスペック機種で、名実ともに使える機種です。
2025年のトレンドと比較
2025年のノートパソコンのトレンドをまとめたので、本機がどのくらい満たしているか比較してみます。(〇/標準搭載、△/モデルによってはあり、×/なし)
NPU | DDR5 | PCIe 4.0 | アスペクト比16:10 |
〇 | 〇 | ― | 〇 |
Wi-Fi 6E | sRGB 100%以上 | 輝度300nit以上 | 1080P Webカメラ以上 |
〇 | – | 〇 | 〇 |
Thunderbolt 4 | 生体認証 | 重量1.4㎏前後 | バッテリー10時間以上 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/EliteBook 1040 G10>
旧モデルのEliteBook 1040 G10との比較です(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機 | 旧モデル | |
CPU | Core Ultra 5 135U Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
Core i5-1335U/1345U Core i7-1355U/1365U |
メモリ | LPDDR5X-7467 32GB | DDR5-5200 64GB |
ストレージ | SSD 512GB | SSD 512GB |
ディスプレイ | 14型 WUXGA UWVA | |
無線 | Wi-Fi 6E、4G/5G | Wi-Fi 6E、4G LTE |
バッテリー | 13.5時間 | 13.2時間(JEITA 2.0) |
重量 | 1235g | 1180g |
寸法 | 313.9× 219.9 × 17.55㎜ | 315.6 × 224.3 × 17.9㎜ |
変更点です。
・CPUがCore Ultraシリーズに
・メモリの周波数がアップしたが、オンボードで最大メモリ容量が下がった
・バッテリー駆動時間が伸びた
・55g増量
・ちょっとコンパクトになった
・全モデルEvo Editionプラットフォーム認証になった
それでは、本機の特徴をご紹介します。
Evo Editionプラットフォーム認証に準拠
本機は5世代めのEvoプラットフォーム認証に準拠している特別な機種です。
Evoは14世代CPUを搭載しているすべてのPCが準拠しているわけじゃなく、下記項目を満たす「ハイスペックなノートパソコン」のみがEvo認証を得ることが出来ます。
Evoプラットフォーム認証の主な要件は75を超え、Intel曰く「高性能、高速充電、長寿命バッテリー、即時起動、クラス最高の接続性、および最適なサイズと重量など、75 を超える項目について、妥協することない高い水準をクリアする必要がある」とのことです。
以下は要件の一部です。
- Core Ultra 5/7/9搭載
- アプリケーションを高速かつ高レスポンスで使える
- 電源を問わずにレスポンスが良い事
- フルHDで実利用10時間以上のバッテリー駆動時間
- フルHD以上
- 1.5秒以内でスリープから復帰
- 生体認証/近接デバイス認証対応
- 30分の充電で4時間以上駆動
- 15㎜以下(iGPU)もしくは20㎜以下(dGPU)の厚さ
- Wi-Fi 6E実装
- Intel CPS(Connectivity Performance Suite)に対応
- フルHD以上のWebカメラを搭載
- 音声ノイズ抑制や背景ぼかしなどの機能
- Windowsスタジオエフェクト対応
- Thunderbolt 4搭載
- EPEATR Silver以上などサステナブルであること
- Intel Unisonのサポート
代々Evoプラットフォーム認証を受けた機種は数えるほどしかなく、特別な機種になります。
HP Wolf Security for business搭載可能
セキュリティはHP Wolf Security for Businessが搭載可能で、包括的なセキュリティになっています。
- HP Sure Sense・・・ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能があり、悪意のあるファイルを検出し、マルウェア、ゼロディ攻撃、ランサムウェアなどからPCを守るセキュリティ機能
- HP BIOSphere Gen6・・・ウイルスやマルウェアによる不正なBIOSの書き換えや、破損からシステムを保護
- HP Sure Click・・・Web閲覧のセキュリティ強化で、タブを閉じるだけでマルウェアが消滅する
- HP Sure Start・・・自動復旧機能で攻撃を受けても自動でリカバリ
- HP Client Security Software・・・パスワード関係などのセキュリティ機能
- HP Secure Erase・・・BIOSの中のSecure Eraseを使って内蔵ドライブのデータを完全に削除することが出来る
- ナノセキュリティロックケーブルスロット・・・盗難や持ち運び防止用のセキュリティワイヤーを使うスロット
- TPM・・・独立して機能するチップで、パスワードなどの重要情報を格納できる
- Windows Defender・・・Windows搭載のセキュリティ機能で、マルウェアなどのウイルスからパソコンを守ってくれる
「世界で一番安全なビジネスPC」と言っているだけありセキュリティは万全で、次項で紹介する東京生産ということもあり、安心して使えます。
日本でのサポート
HP ElitebookのElite Premiumサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金9:00-21:00、土9:00-17:00になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
HP Product Quality
本機は12万時間の品質テストをクリアし、米軍の物資調達規格であるMIL-STD 810Gの19項目に適合と堅牢性の高い機種です。
持ち運びやオフィスでの使用にも、安心して使えます。
軽くて高級感のある筐体
本機は14インチで1235gからと、一般的な14インチノートパソコンの1.4㎏よりも軽く、持ち運びが便利です。
ノートパソコンって50g違うと体感で全然違いが判るほどなので、今使っているPCが1.4㎏や1.5㎏だとすごく軽く感じます。
レビュー機はLTEモデルなので、+35gの1270gとなっています。
ベゼル幅は上約12.1ミリ、左右約5.1ミリとなかなかスリムです。
筐体は幅313.9ミリ、奥行き219.9ミリ、厚さ17.55ミリとすごくコンパクトで、ビジネスバッグにもすっぽり入ると思います。
筐体の角がちょっと丸いラウンドエッジが今まで主流でしたが、2024年末くらいから本機のようなシャープなデザインが増えてきたと思います。
厚さは17.55ミリと薄いわけじゃないですが、厚くもないです。
また、サステナビリティを意識した機種で、天板の90%はリサイクルされたマグネシウムを使用し、キートップの50%は廃棄されたDVDを、そして外箱とクッションは100%サステナブル素材を使用しています。
マグネシウムは剛性が高く、毎日の持ち運びも安心です。
Elitebookは名前からもわかるように上位モデルで、ヒンジ部分にも「ELITEBOOK」とロゴがあります。上位モデルは洗練された外観に、こだわりもありますね。
マグネシウムはアルミとはちょっと違った手触りで、つるつるしているアルミに対し、ざらついているというかつるつるじゃなくメタル感も低いです。人間味を感じる手触りと言うか、好きな人は多いと思います。
本機はディスプレイを開くと、ディスプレイ下部が机に当たりキーボード面を押し上げるリフトアップヒンジになっています。
キーボードに若干ですが傾斜が付くので、少しタイピングしやすくなります。
ズームした写真です。
ディスプレイは180°開くので、床に座って作業をするようなエンジニアにも使いやすいです。
天板のネジは少なく、排気口は幅広いです。
NPU搭載CPU
Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 125H/135U |
|
製造プロセス | Intel 4(7nm) | |
P/E/LPコア | 6/8/2 | 4/8/2 2/8/2 |
スレッド | 22 | 18/14 |
キャッシュ | 24MB | 18/12MB |
Pコア最大クロック | 4.8GHz | 4.5/4.4GHz |
Eコア最大クロック | 3.8GHz | 3.6GHz |
Xコア | 8 | 7/4 |
ベースパワー | 28W | |
マックスパワー | 115W |
CPUは今までのようにPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)も搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Core Ultraシリーズ1からLP Eコアという低消費電力コアも搭載しており、よりバッテリーが長持ちしやすくなっています。
AI専用のプロセッサーであるNPUを搭載しているので、AIコアに対応したアプリがどんどん増えてきており、少しずつですがNPUがあると毎日の作業が楽になってきます。
また、Core Ultra 5 135Uは省電力モデルですが、この中で唯一vProに対応しています。多くのPCを管理する人であれば、こちらが使いやすいかもしれません。
こちらはCPUの性能を測るCPU Markスコアで、Core Ultra 7 155Hは28435とかなり高性能でした。
他のCPUとの比較です。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 15000~・ハイエンドPCに搭載される
- 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 9 185H | |
Ryzen AI 9 365 | |
Ryzen 7 8845H | |
Core Ultra 7 165H | |
Core Ultra 7 155H/本機 | |
Ryzen 7 8840HS | |
Core Ultra 5 135H | |
Core Ultra 7 155H/平均値 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core i5-1335U | |
Core Ultra 5 135U | |
Core 5 120U | |
Core 7 150U | |
Core Ultra 7 165U | |
Core Ultra 7 155U |
Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。
Single Precision(単精度)は3324と過去最高、Half Precision(半精度)も1334と過去最高、Quantized(量子化スコア)も5850と過去最高でした。(すべて過去最高とは言え、2024年12月から始めた新しいベンチマークなのでデータが少ないです)
Single Precision Score/単精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Half Precision Score/半精度スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Quantized Score/量子化スコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core i7-1260P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 3 7335U |
Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア784、シングルコア92と、マルチコアはApple M1 Max並みに高い性能でしたが、シングルコアはすごく低かったです。
他のCPUとの比較です。
マルチコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 7 8845HS | |
Apple M1 Max | |
Core Ultra 7 155H | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 258V | |
Apple M1 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1280P |
シングルコア性能
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Apple M1 Max | |
Apple M1 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 3 8300GE | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 155H | |
Core i7-1280P |
こちらはPCMark10の計測結果で、Essentialは「通常用途(Web検索やビデオ会議、アプリの起動など)の性能」、Productivityは「Microsoft Office(事務系のアプリ)使用時の性能」、Digital Content Creationは「コンテンツ作成(画像・動画編集など)のしやすさ」を表しています。
総合性能の目安は以下になります。
・9000以上・・・超ハイスペック(主にグラボ搭載機種)
・7500以上・・・ハイスペック
・5000以上・・・ミドルクラス
・2500以下・・・エントリ―クラス
本機種のスコアです。
- 総合性能は6649→ミドルハイクラス
- Essentialは9600→通常用途やビデオ会議などはかなり快適にでできる
- Productivityは8182→かなり快適に使える
- Digital content creationは10158→かなり高い性能
Essential
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 7335U | |
Ryzen 5 PRO 6650U |
Productivity
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 3 5425U | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P |
Digital Content Creation
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125U | |
Core i7-1260P | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 7535U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 7335U | |
Core i5-1235U |
5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。3回計測し、平均は4分5秒でした。
4K動画レンダリング速度
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
---|---|
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125U | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen AI 9 HX 370 |
グラボ並みのグラフィックス性能
グラフィック性能が高いとOfficeを使った作業や複数画面での作業、そして画像・動画編集などがしやすくなります。3D Graphics Markのスコアは6194と、高い性能でした。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Ryzen AI 9 HX 370 | |
---|---|
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 7 155H | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 7 258V | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 5 7535U | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Core i7-1260P | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U | |
Core i5-1340P | |
Ryzen 3 7335U |
次はゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。
Steel Nomad Lightは3238、Wild Lifeは25702、Fire Stikeは8846、そしてNight Raidは29661と、全項目でGTX 1650 Max-Qのスコアを上回りました。
Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです
Steel Nomad
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 Ti | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155H | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Ryzen 7 8845HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Fire Strike
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 3050 | |
---|---|
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 7 258V | |
GTX 1650 | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Arc A350M | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 7 7735U | |
Core Ultra 5 125U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
Night Raid
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
RTX 4050 | |
---|---|
RTX 3050 | |
RTX 3050 Ti | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 7 155H | |
GTX 1650 Ti | |
Core Ultra 5 125H/別機種 | |
GTX 1650 Max-Q | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 7735U | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
次はゲームのベンチマークで、ドラゴンクエスト10は20024で「すごく快適」、FFXIV黄金のレガシーは8404で「普通」でした。計測はどちらもFHD・標準品質モードです。
ドラクエX FHD画質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 155H | |
---|---|
Core Ultra 7 258V | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 7 5700U | |
Ryzen 3 5345U | |
Ryzen 7 7730U | |
Ryzen 5 7530U | |
Ryzen 5 8640HS | |
Ryzen 5 PRO 6650U | |
Ryzen 7 7735U | |
Core i7-1355U | |
Core i5-1335U |
FFXIV 標準品質
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core Ultra 7 258V | |
---|---|
Core Ultra 7 155H | |
Core Ultra 5 125H | |
Ryzen AI 9 HX 370 | |
Snapdragon X Elite X1E-78-100 | |
Ryzen 5 8640HS | |
Core Ultra 5 125U | |
Ryzen 7 8845HS | |
Snapdragon X Plus X1P-42-100 | |
Ryzen 7 7735U | |
Ryzen 3 7335U |
500万画素WEBカメラ
<画像左はプライバシーシャッターを閉じた状態>
Webカメラは超高画質の500万画素で、内蔵Webカメラとしては最高峰の品質です。一般的なPCにはHD解像度(約92万画素)、ビジネスPCにはFHD解像度(約200万画素)が搭載していますが、本機は倍以上の500万画素です。
Web会議やビデオ通話はもちろん、オンラインレッスンの講師など仕事で使う人にも使えます。
そしてNPU搭載機種なのでWindows Studio effectが使え、自動フレーミングやポートレートライト、アイコンタクト、背景のぼかし、そしてクリエイティブフィルターなど、面倒なWeb会議がほんの少し楽になります。
マイクはPoly Studioによるオーディオチューニングされたマイクで、AIベースのノイズリダクションやPCから3メートル以内の音声の明瞭さを最適化してくれます。
後ほど動画に上げますが、4つのスピーカーを搭載し、音質は良くハイもミドルもしっかりと効いており、音量もそこそこ大きいです。
顔認証に対応しておりサインインは一瞬、そしてカメラシャッターもあるので、カメラを使わないときは閉じておくと安心です。
生体認証が2つ!
全モデルに電源統合型の指紋センサーと、顔認証があります。通常はゼロタッチの顔認証でサインインすることが多いと思いますが、暗いところやカメラが汚れてるなどでうまく動作しないことがあるので、そういった時に指紋センサーもあると便利ですね。
LTE/5G、そしてeSIMもあり
LTEと5Gは全モデルじゃなく、Core Ultra 5 125HはHP 4000 4G LTE-Advance Proが、Core Ultra 7 155HにはIntel 5G Solution 5000が搭載しているモデルもあります。
また、法人限定でeSIMのLTEか5Gをau回線で無制限で使えます。しかも、価格はPC代金に含まれているので追加料金はありません。
画面アスペクト比16:10のディスプレイ
ディスプレイは通常の画面アスペクト比の16:9よりも縦に長い16:10で、14インチでも15インチ並みの情報が表示されます。一目でより多くの情報が見て取れるので、スクロールする回数も減ります。
14インチ16:9よりもより縦に情報量が増えており、より見やすくなっています。15.6インチほどはないですが、15インチ以上はあります。
解像度はFHDよりも縦に120ドット長いWUXGA(1920×1200ドット)で、液晶はウルトラ・ワイド・ビューイング・アングルで視野角が広いです。
本機は色域も広く、右のsRGB 100%のディスプレイと比べてもしっかりと色を描写できています。スペックも高いので、画像編集や動画編集にも向いた機種です。
コントラスト比も高く、良いディスプレイだと思います。
これは黒と白の描写具合を確認する比較画像で、本機は意外にも黒がしっかりと描写されています。ただし、煙の描写が全然できていません。
これは、本機がのぞき見防止機能のSure View Reflectモデルなので、機能をオフにしていても若干暗いためです。
一応輝度は400ニトとなっていますが、300ニトくらいなイメージです。
こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
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250ニト | 室内向け。屋外では日陰ならギリギリ使える |
300ニト | 屋外の日陰でも見える |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっとくらい |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
HP Sure Viewという「のぞき見防止機能」付モデルもあり、ボタン1つで輝度を落としのぞき見を防ぎます。これ、久しぶりに触ったのですが、すっごく性能がアップしており、ちょっと横から見ても真っ暗ですね。
ただし、Sure ViewをONにすると、正面から見てもディスプレイが若干暗くなります。
その他の特徴
キーボード
キーボードはバックライト付きで、キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は19.0×19.0㎜とほぼフルサイズ。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は実測1.1ミリ(公称値1.3ミリ)と浅い方ですが、ここ1年以内に触ったHPのノートパソコンで、一番良かったキーボードかなと思います。
主要キーは大きく、小さくなることが多いEnter周りも大きなキーなので使いやすいですが、最下部のキーは細長く主要キーと間隔が違うので慣れが必要かもしれません。また、カーソルキーはすべて小さいです。
もちろんCopilotキーもあるので、検索せずにすぐに欲しい回答が得られることが多いです。私はサイトの不具合などがでたら、HTMLやCSSなどを聞くことが多いです。
排熱性能
通気口はメッシュ状でゴミやほこりも入り込みにくく、幅広いです。
CPUの性能をフルで使うCinebench 2024と言うベンチマークを実行時の、PC表面温度と騒音値を計測しました。本当はCPU温度も計測したかったのですが、計測アプリが動きませんでした。
PC表面温度は40.5度と、ちょっと高めでした。キーボード上部がほんのり温かかったです。
同じく、この時の騒音値は平均36.5dBでファンの音ははっきりと聞こえますが、うるさいというわけじゃありません。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリは最新のLPDDR5X-7467MHzで、オンボードメモリ32GBになります。メモリ性能を測るMemory Markの結果は2815と、LPDDR5にしては遅かったですが悪くないです。
その他のメモリとの比較です。
Memory Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
LPDDR5X平均 | |
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本機種LPDDR5 | |
DDR5平均 | |
LPDDR5平均 | |
LPDDR4X-4266MHz平均 | |
DDR4-3200MHz平均 |
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
搭載ストレージはSSD 256GBで、シーケンシャル速度を計測したら、リード(読み込み速度)は3597MB/秒、ライト(書き込み速度)は252MB/秒と普通の速度でした。ただし、これだけあればビジネス用途でも快適に使えます。
起動時間を計測しました。5回計測した平均は21.8秒と遅かったです。
1回目 | 22秒 |
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2回目 | 22秒 |
3回目 | 22秒 |
4回目 | 21秒 |
5回目 | 22秒 |
平均 | 21.8秒 |
Wi-Fi 6Eに対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6Eに対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6のExtended(エクステンディット)版で、6GHz帯(高速通信)での通信ができるのですが、執筆時現在の日本では6GHz帯はまだないので使えません。最大で5GHz帯になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは3セル・56Whrか68Whrと大きく、JEITA 3.0測定で約13.6時間の動画再生時間になります。バッテリー駆動時間は長いので、安心して持ち運べます。
また、急速充電に対応しており、急な外出予定が入ってもサクッと
インターフェイス
インターフェイスは多くないですが筆者好みのスペックで、USB Type-Cが3つ(うち2つはThunderbolt 4対応。3つすべてPowerdeliveryよDisplayport機能付き)、そしてUSB-Aが1つ、HDMIにケーブルロック用スロットになります。
先述したように、PCに差すケーブルってほぼすべてType-Cなのですが、時々USB-Aって必要ですよね?なので一般的なUSB-CもAも2個ずつと言うよりも、Type-Cが多い方が便利なんです。
右側面はnanoSIMスロット、USB Type-C(10Gbps)、USB(5Gbps)、そして ナノセキュリティロックケーブル用スロットです。
左側面はHDMIにThunderbolt 4が2つ、マイク/ヘッドフォンジャック、そしてThunderbolt 4にはこういった機能・性能があります。
- Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き
- 最大データ転送速度40GB/秒が2mのケーブルでも出る(以前は0.8mまで)
- PCIeの転送速度は32GB、ストレージ転送速度は最大3000Mbps
- 4Kディスプレイ2台同時に出力可能
- 8K出力にも対応
ライバル機種
本機は軽いしコスパが良いのでライバル機種を見つけるのが大変で、正直言うと同じElitebookからライバルになれるような機種はありませんでした。
だって、本機は13.3インチのElitebook 830 G11よりも軽いし安い、そしてスペックも高いんです。
全然重たいですが、価格が安いLenovo ThinkPad E14 Gen 6(11.9万円~/1.42㎏/同じCPU採用)とかがライバルと言うか、候補になるかなと思います。
まとめ
この機種のいいところは、全モデルに「Wolf Security、顔認証と指紋センサー、Evoプラットフォーム認証」があることだと思います。
通常、このモデルはこれがあるけどあれがない、これは別途追加しないといけないなどが多いのですが、本機はデフォルトでシンプルに全部込みこみになっているので、購入時に迷うことが少ないと思います。
良い点
・小型超軽量で持ち運びがしやすい
・マグネシウム素材で耐久性も高く・傷もつきにくい
・Evoプラットフォームで性能が高い
・NPU搭載CPUで性能が高い
・グラフィック性能はGTX 1650 Max-Q並み
・画面比が16:10で、14型でも15インチ並みの情報が表示される
・Wi-Fi 6EとLTE/5G対応
・タイピングしやすい
・顔認証、指紋センサーあり
・WEBカメラが500万画素と高画質
・HP Wolf Security搭載で堅牢性が高い
・Thunderbolt 4が2つ搭載(USB Type-Cが3つ)
・LTEと5Gにも対応・eSIMあり
残念な点
・このスペックなのに起動時間が20秒ほどだった。(個人的に15秒以下を予想していました)
・Sure Viewモデルは若干輝度が低い
総合評価
14インチで1235gと軽く、マグネシウム筐体で耐久性も高く見た目もおしゃれで、安心して持ち運びができる機種です。また、Evoプラットフォーム認証なのでスリープからの復帰も速く、ストレスフリーで使うことができますね。
また、NPUが搭載しているので、今すぐ劇的に変わるわけじゃないですが、いろんなアプリが少しずつ使いやすくなっています。
WEBカメラは500万画素と超高解像度で高機能と、会議はもちろん、オンラインレッスンの講師にも十分なスペックです。
ここ半年ほどでレビューをしたHPノートパソコンで、総合的にみて一番私好みの機種だと思います。
持ち運びが多いビジネスパーソンに、すごくお勧めしたい機種です。
Author
・パソコンガイドメインライターの本田。PCやタブレット、その他ガジェットが好きで、年間2~30台ほどのPCとモニターや周辺機器を購入するマニア
・元ミュージシャン
・暖かいところが好きで、よくタイに旅行に行く
・既婚(妻と子供2人)
・最近の趣味はオーディブルを聞きながらぼけ~っとすること
・はまってることは、裸足で1日10分歩く健康法
・若く見られがちだが40代