G-Tune E5-Dはミドルクラスのグラボ・NVIDIA GeForce RTX 2060に、デスクトップ用のRyzenプロセッサー搭載の異色モデルです。
スペック的にはカジュアルユーザーから本格ゲーマーでも楽しめるほどで、価格も12.9万円からと安くなっています。
また、マウスコンピューターは「国内生産」・「国内サポート」と生粋の日本ブランドで、品質、サポートともに定評があるので人気です。
G-Tune E5-Dのスペックレビュー
CPU | AMD Ryzen 5 3500 AMD Ryzen 5 3600 |
---|---|
メモリ | 8GB~64GB(DDR4-2666MHz) |
ストレージ | SSD 最大2TB+HDD 最大2TB/ SSD 1TB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2060 |
ディスプレイ(15.6型) | フルHD 光沢無し IPS |
リフレッシュレート | 144Hz |
OS | Windows 10 Home |
有線 | イーサネット(RJ45) |
無線 | WiFi6 |
その他 | Microsoft Office搭載可能、micro SDカードリーダー、指紋センサー |
バッテリー | 約1時間 |
寸法(幅x奥行x高さ) | 361x258x319㎜ |
重さ | 2.71㎏ |
保証 | 1年間 |
サポート | 24時間365日電話サポート |
価格 | 税込)14万2780円~ |
CPUは攻めてますね。デスクトップ用のRyzen 5 3500かRyzen 5 3600が搭載です。
Ryzen 3500は性能的には下位モデルのG-Tune E5搭載のCore i7-10750Hとほぼ変わらない(シングルコアとマルチコアは10750Hの方が上)のですが、このCPUは元々中国インド向けに販売されたものなので安いんですね。だからRTX 2060搭載モデルなのに、G-Tune E5(GTX1660 Ti搭載)と同じ価格で販売されています。
しかもデスクトップ用のCPU搭載なので発熱が高いため、筐体を大きくしエアフローも良くしています。
持ち運びしないなら全然問題ないので、スペースの都合上デスクトップが買えないという人はいいかもしれません。
カスタマイズからRyzen 5 3600も搭載(+7100円)できますが、こちらは高性能です。
メモリは最大64GBとかなり大きく、ストレージも最大4TBです。デスクトップ並みですね。
ディスプレイはフルHDのIPS液晶なのでコントラスト比も高く、視野角も広いスタンダードな品質です。リフレッシュレートも高めの144Hzなので、ぬるぬる動きます。
もちろんLANケーブルが接続できるRJ45もあるし、部屋にLANケーブルが届かないという人でもWiFi6に対応しているので、安定した高速回線でプレイできます。
G-Tuneは品質やサポートが手厚いと有名で、サポートは24時間365日電話サポートなどがあり、コールセンターは沖縄で、国内生産(組み立て)なので確かな品質があります。
スペック的には重量級ゲームも出来るほどの性能なので、初めてゲーミングPCを買う人や、ヘビーユーザーにも合う機種です。
G-Tune E5-Dの特徴
ベゼル(画面の枠)が結構細いのでおしゃれですが、ぶ厚いので大きく見えます。通常、性能が高い機種ほど大きくなる傾向があるのですが、本機種はミドルクラスの性能なのにデスクトップ用のCPUを搭載している関係上、ぶ厚くなってるんですね。
ただし本機種は前提として、NVIDIA GeForce RTX 2060搭載モデルを購入しやすい価格で提供するのが目的だと思うし、バッテリー駆動は1時間と持ち運びを想定していないので、筐体の大きさはあまり関係ないかなとも思います。
デスクトップ用のRyzen 5 3500/3600を搭載しているのは「デスクトップのパワーをノートパソコンで」と言うわけじゃなく、コスト削減のため以外に理由は見当たらないですもんね。
寸法は幅361㎜、奥行き258㎜、そして厚さが319㎜と横綱サイズです。同等クラスのゲーミングPCと比べると、1㎝ほど分厚いです。
その分、エアフローが良いというメリットもありますね。
天板にはおなじみの、ブランド名である「GTune」のロゴがあります。
次世代通信規格のWiFi6に対応しているので、最大通信速度が2.4Gbpsとかなり速く、有線LAN接続でなくても、安定した高速回線でゲームがプレイできます。
提供地域は限定的ですが、「auひかり5ギガ・10ギガ」はWiFi6をフル活用できます。
また、WiFiはKiller AX1650xで、ネットワーク帯域を優先することが出来るので、ゲームをしながら他の事もしている場合はゲームを優先し、他のことはそこまで帯域を割り当てない様に、などできます。
CPU
AMD Ryzen 5 3500 | AMD Ryzen 5 3600 | |
製造プロセス | 7nm | 7nm |
コア/スレッド | 6/6 | 6/12 |
ベースクロック | 3.6GHz | 3.6GHz |
ターボブースト時 | 4.1GHz | 4.2GHz |
キャッシュ | 16MB | 32MB |
TDP | 65W | 65W |
スコアの目安
- 2000~・ネットサーフィンでもストレスを感じるほど
- 5000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 7000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 10000~・ゲーミングPCなど専門的な機種に搭載されることが多い
↓グラフをタップすると数値が表示されます↓
[visualizer id=”14174″ lazy=”no” class=””]Ryzen 5 3600のスコアは1万2795と、そこそこ性能が高いです。ちなみにRyzenのすぐ下のあるCore i7-10750Hは下位モデルに使われているCPUなので、Ryzenはデスクトップ用だからといって、特別性能が高いCPUと言うわけじゃありません。先ほども言ったように、コストダウンのためです。
変わってRyzen 5 3600は、1万7866とかなり性能が高いです。まぁ、廉価版じゃない普通のデスクトップ用Ryzen 5なので、ノートパソコンの中に入れたら上位モデルになりますね。
コアとスレッドは、Ryzen 5 3500が6コア6スレッドで、Ryzen 5 3600が6コア12スレッドです。
Cinebench R20のマルチコア、シングルコアのスコアはこのようになります。(上2つがRyzen)
[visualizer id=”14178″ lazy=”no” class=””]3500はマルチコア2584、シングルコア466と価格のわりに性能が高いので、コスパが高いと思います。3600はマルチコア性能が高いので、並行作業がよりしやすいです。
グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX 2060 | |
アーキテクチャー | Turing |
CUDAコア | 1920 |
ベースクロック | 960MHz |
ブーストクロック | 1200MHz |
レイトレーシング | 対応 |
メモリタイプ | GDDR6 |
メモリ帯域 | 336Gbps |
メモリ容量 | 6GB |
TDP | 80W |
スコアは1万6000オーバーとミドルクラスの性能で、ビデオメモリは6GBになります。
比較的重たいゲームも出来るし、比較的購入しやすい価格なので人気があるスタンダードグラフィックボードです。
NVIDIA GeForce RTXシリーズはリアルタイム レイトレーシングが可能で、3Dの描写が現実世界のように見えます。「レイトレーシング」とは、光線(光)がどのように動くか追跡して表現する技術で、これを「リルタイム」でシュミレートし描写する技術なんです。
上の画像を見ても分かるように、右側部分はより多くの光が反射して描写されています。また、fpsを落とさずに画質を上げることが出来るDLSSにも対応しているので、より鮮明な映像が楽しめます。
ゲームベンチマークスコア
下のグラフの単位はfps(フレームレート)になり、1秒間の更新されるコマ数の最大値です。「快適」にプレイできる目安は60fpsで、これ以下になるとゲームによっては3D酔いしたりします。
画質はFHDで低画質・中画質・高画質設定でのスコアです。
[visualizer id=”12579″ lazy=”no” class=””]ArkやRed Dead Redemption 2などの重たいゲームは、低画質プレイになりますね。ただし中量級のPUBGやApex Legends、Fortniteなどは中画質でも快適にプレイできます。
ディスプレイ
ディスプレイはフルHD・IPS・光沢無しで、リフレッシュレートが144Hzになります。
FHD | フル・ハイディフィニション、解像度は1920×1080 |
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IPS | 液晶の種類で、コントラスト比が高く、視野角が広い液晶 |
光沢無し | 自分や背景などの映り込みが軽減された液晶 |
リフレッシュレート | ディスプレイが1秒間に更新される数 |
フルHD・IPS液晶なので、コントラスト比も高く、視野角も広い。リフレッシュレートが144Hzなので、快適にプレイできるスタンダードなディスプレイです。
キーボード
キーピッチ(キーの中心部から隣のキーの中心部までの距離)は1.9㎜とデスクトップ並みの間隔があるので、ミスタイプもしにくい設計になっています。
また、トラックパッドの左上に小さな横長のボタン状のものがあるのですが、これは指紋センサーになります。指紋認証時以外は、普通のトラックパッドとして機能します。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する場所で、メモリが大きいとより速くデータ処理ができます。
本機種は標準で16GB搭載なので、ほとんどの人はこのままで大丈夫かと思います。もっと必要であれば、メモリスロットが2つあるので自分で増設も出来ます。(が、保証が外れます)
ストレージ
ストレージはデュアルストレージが可能で、最大4TBも搭載できます。
1stストレージは最大2TBでPCIeとPCIe 3.0×4の2種類があり、PCIe 3.0×4は最大データ転送速度が32GB(連続読み出しは3500MB/秒)とかなり速いです。
2ndストレージは、無し・1TB HDD/2TB HDD、もしくはSSD SATA 1TBが選べます。
1stストレージにどの容量を選ぶかにもよりますが、HDD 2TBは魅力的ですね。
サポート
マウスコンピューターは国内で組み立て生産しており、国内サポートをしている純日本の会社になります。
標準サポートは1年間・24時間365日の電話サポートがあり、沖縄のコールセンターでサポートしているので、海外ブランドの様に「電話したら、ちょっと不思議な日本語を話す外国人」に当たる可能性も少ないと思います。(確率は低いですが、国内在住の海外の方が対応する可能性はあります)
外国人がダメと言っているわけじゃないですが、同じ日本人の方が安心できるし、話が早いですよね。
また、パソコンは主に長野県の飯山工場で組み立てているので、海外から出荷されるより輸送時にダメージを受けにくいし、日本で組み立てているので高品質で安心ですね。
標準保証は「初期不良対応1か月+1年間のセンドバック修理保証(自分で指定の住所に送り修理してもらう保証)」で、最大3年まで延長も出来ます。
他にもオプションで、「出張設置サービス」や「安心パックサービス」などがあり、初めて購入する人でも安心して購入できます。
インターフェイス
インターフェイスは、USB-C 3.1が1つ、USB-Aが3つ、microSDカードリーダーやmini Display PortにHDMIなどがあり、ネットワーク端子は有線LANを接続するポートです。
ノートパソコンの画面1つに、HDMI、mini Display Port、そしてUSB-CからDispaly Port経由でモニターに繋げば、最大4画面でインターネットを楽しむことが出来ます。
最後に
G-TuneではR5-144と言う機種があり、Core i7-10875H+RTX 2060搭載で17万9800円で販売されていることを考えたら、本機種はRyzen 5 3600を選んだ場合でも税別)12万9800円+7100円の13万6900円なのでコスパは高いです。
持ち運びをしない人なら筐体の大きさや重さは気にならないと思うので、おすすめです!