ASUS ROG Strix G16 (2025) G614の実機レビュー

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最強ゲーミングPCのROG Strix G16 (2025) G614のレビューです。

3D Vキャッシュ搭載の最強CPU搭載に、最新のRTX 5070 Ti、そして2.5K DCI-P3 100%でリフレッシュレートは最大240Hzとぬるぬるです。

レビュー機はメーカーからお借りしており、スペックはRyzen 9 9955HX3D、メモリDDR5-5600 32GB、SSD PCIe 4.0 1TB、そしてRTX 5070 Tiになります。

本機の良い点と残念な点です。

良い点 残念な点
最強CPU搭載 キーボードが独特で慣れが必要
最高峰のグラボが搭載 WEBカメラが普通
すごくかっこいい Wi-Fi 7じゃない
ディスプレイの品質が高い タッチパッドにテンキーを表示できるが、場所が場所なので使いやすいわけじゃない
リフレッシュレートが最大240Hzでぬるぬる
メモリとストレージの増設ができる

 

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ROG Strix G16 (2025) G614のスペック

CPU Ryzen 9 8940HX
Ryzen 9 9955HX3D
メモリ DDR5-5600 32GB(最大64GB)
ストレージ SSD×2
グラフィックス RTX 5070 Ti
ディスプレイ(16型) 2.5K(2560×1600) TFTカラー液晶 ノングレア 240Hz
WUXGA(1920×1200) TFTカラー液晶 ノングレア 165Hz
OS Windows 11 Home
LAN Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット
生体認証
WEBカメラ 207万画素
オーディオ Dolby Atmos
寸法(幅×奥行×高さ) 354 × 264 × 22.6~30.4mm
重さ 約2.5㎏
消費電力 最大約280W
バッテリー(JEITA 3.0) 計測中
標準保証 1年間
価格 37.9万円~

<性能評価>

 

パソコンの頭脳であるCPUは最高でRyzen HX3Dで、第2世代3D Vキャッシュ搭載の最強CPUです。現行世界最高のモバイルプロセッサーじゃないでしょうか?

もう1つはRyzen 9 8940HXで、こちらはZen 4アーキテクチャですが同じく16コア32スレッドのモンスターCPUです。

CPUにAIエンジンはありませんが、搭載グラフィックボードのRTX 5070 Tiは最大992 TOPSの性能があり、完全にプロ向けの性能です。

最近はやりのCopilot+PCは40 TOPS以上の性能を求めていますが、992 TOPSと聞くとCopilot+PCがおもちゃに見えますね。。。

そのCPUとGPUはターボモードで最大215W(CPU 75W/GPU 140W)まで引き上げることができます。

メモリはDDR5-5600MHzの16GBか32GBが搭載で、最大64GBにできます。M.2スロットは2つあり、1つはPCIe 4.0、もう一つはPCIe 5.0です。レビュー機にはPCIe 4.0が入っていたので、SSDを増設する場合はPCIe 5.0を購入したらいいです。

ディスプレイは16インチの大画面で、画面アスペクト比が16:10と縦に長く、一般的な17インチ並みの情報を表示できます。

2.5K(2560×1600ドット)かWUXGA(1920×1200ドット)解像度でTFTカラー液晶を採用し、広色域のDCI-P3 100%で画像編集や動画編集にも合います。リフレッシュレートは最大240Hzと超ぬるぬるです。

その他のスペックはWindows 11 Homeで、Wi-Fi 6Eに対応しギガビットイーサネットを搭載、カメラは意外に普通な207万画素(FHD)で、ドルビーアトモス対応のスピーカーが4つ搭載です。

16インチで実測2340g(公称2.5㎏)とヘビー級で、90Whの大容量バッテリーが搭載しています。最大消費電力は280Wで、電源アダプタも280Wと大きく30分で50%まで充電できます。

インターフェースは高品質で、USB4が2つにUSB-A(10Gbps)も2つ、そしてHDMIに3.5ミリジャックになります。USB-Aが左に1つあったら、ここを使ってもマウスが当たらないのでより良かったかなと思います。

 

 

公式サイト

 

 

ゲーマー心をくすぐる外観

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 正面

これ、めちゃくちゃかっこいいですよね。ASUSのゲーミングPCは、他社とは一味も二味も違います。しかもベゼルもめちゃくちゃ細いです。

 

ベゼル幅は上も左右も5ミリと、こんなに細いベゼルは初めてだと思います。ベゼルが細いと全体的に引き締まって見え、スリムでコンパクトに見えます。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 横から

横から見たらこんな感じです。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 ベゼル

ヒンジが特徴的ですね。ちょっと上に持ち上がっている感じで、ディスプレイ下にあるのは通気口だと思います。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 背面

背面です。左から下に向かっている線には「FOR THOSE WHO DARE(意訳:勇敢にもチャレンジする者たちへ)」と書かれているんです。そんなこと言われたら、ポチってしまいますよね(笑)。

排気口も通気口も多いですね。公式サイトの画像が見やすいのでそちらでご紹介します。

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 通気口と排気口

左右側面と背面、そして底面からがっつり吸気と排気をしています。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 筐体

ROGもTUFも斬新なデザインで、どこから見てもかっこいいしすぐにASUSってわかりますね。

寸法は幅354ミリ、奥行き264ミリで横幅は15.6インチ並みにコンパクトです。

 

ASUS ROG Strix G16 (2026) G614 横から

厚さは22.6ミリ~30.4ミリと分厚いです。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 底面

ASUSは筐体へのこだわりが凄いですよね。ユニークだし、考え抜かれて設計されている感じがします。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 左側面インターフェイス

インターフェイスは高品質で、左から電源ジャック、RJ45、HDMI、USB4が2つ、マイク/ヘッドフォンジャックになります。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 右側面インターフェイス

右側面はUSB 3.2 Gen 2が2つのみです。

ゲームの時はいいですが、クリエイティブワークなどをしているときはUSB-Aポートにケーブルを挿すこともあり、こうなると右利きの私はマウスがケーブルに当たって使いにくいんですよね。左にも1つUSB-Aがあれば個人的にうれしかったです。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 ディスプレイが開く最大角度

ディスプレイが開く最大角度です。

 

 

がっつり光る筐体

これ、めっちゃ光ります。デスクトップかと思うほど光ります(これは言い過ぎたw)。

ライティングの設定はArmoury Crateからできます。

 

 

タッチパッドにテンキーを表示できるキーボード

ROG Strix G16 (2025) G614 キーボード

16インチでテンキーがないので、ゆとりをもって設計されたキーボードですね。主要キーはすべて同じ大きさなのでタイプミスもしにくいです。キースイッチは2000万回以上押すことができ、Nキーロールオーバー対応なので複数キーを押してもしっかりと反応します。

キーボード上部には音量やマイクミュート操作、操作モード、Armoury Crateに素早くアクセスできるホットキーがあります。

ただし、キーボード一番右には再生や停止などのキーが配置されているため、一番よく使うエンターキーが1列中に入っているので、慣れるまでミスをしやすいかもしれません。

もう1つ付け加えると、DELETEキーが一番右上にありますね。普通はBackSpace(Entreキー上の左矢印)の真上にあるのですが、これも場所が違うので最初は間違えると思います。

ちなみにホットキーはカスタマイズ可能なので、アプリを設定したりファンクションキーとして使うこともできます。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 4つすべてのカーソルキーが大きいキーボード

また、4つのカーソルキーすべてが同じ大きさで打ちやすいのは打ちやすいのですが、通常↑上カーソルの上にはShiftキーがあるんですよね。それが左にずれてすごく小さくなっています。ゲームの時に使うことは少ないですが、ここも慣れが必要です。

キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.9×18.7mmと、フルサイズなので手が大きな人でも使いやすいです。

キーストローク(キーを押し込む距離)は1.9ミリと深く、すごく打鍵感がありタイピングしていて気持ち良いです。これはROG独自のオーバーストロークテクノロジーで、より早く、より正確に、そしてより楽にタイピングできるようになったとのことです。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 タッチパッド

ガラスコーティングのタッチパッドは約130.2×84.8ミリと大きく、ここにテンキーを表示することができます。ちなみに、キーボードもRGBライティング付きで、好きな色に設定できます。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 タッチパッドにテンキーを表示

個人的なことを言うと、キーボードの下にあるので、結構腕を曲げて使わないといけないので使いやすいわけじゃなかったです。あと、自然な状態の手の形は、タッチパッド付近に来るとまっすぐじゃなく斜めを向いているので、まっすぐのテンキーがここにあっても押しずらいです。

もちろんCopilotキーもあり、私は主にメールの返信やCSS、HTMLを使うときに作ってもらったりしていますが、ファイル内容の要約などいろいろな場面で役に立ちます。

キーボードはいろいろな点が一般的な配列と違うので、慣れてしまうしかないですね。仕事用や普段使い用と2台持ちする人は、結構大変です。

 

 

Armoury Crate

Armoury Crateでは、CPUやGPUなどの設定からライティングにゲームの管理など様々な設定ができます。先述しました「手動モード」でCPU75W+GPU140Wにするのも個々からできます。

一か所で管理できるので、すっごく楽です。

 

 

最強CPU Ryzen HX3D搭載

ROG Strix G16 (2025) G614 Ryzen 9 9955HX3D

本機最大の特徴は、コレですよね。アーキテクチャがZen 5で3D-Vキャッシュ搭載のRyzen 9 9955HX3Dが搭載できることです。

Ryzen 9 9955HX3D Ryzen 9 8940HX
製造プロセス 4nm
アーキテクチャ Zen 5 Zen 4
コア 16 16
スレッド 32 32
L3キャッシュ 128MB 64MB
ブーストクロック 5.4GHz 5.3GHz
ベースクロック 2.5GHz 2.4GHz
デフォルト/最大TDP 55W/75W

 

どちらも16コア32スレッドのモンスターCPUで、これだけでも欲しくなりますよね。Ryzen 9 9955HX3Dには第2世代3D V-Cache技術を搭載しており、ゲームのデータをCPU内の大容量キャッシュに保存できるため、メインメモリへのアクセスが減りフレームレートが向上するようです。

レビュー機にはRyzen 9 9955HX3Dが搭載しているので、じっくり性能を見ていきましょう。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 CPU Mark計測結果

CPU Markスコアは63357とモバイルCPUでは見たことがないくらい高い性能でした。

その他のCPUとの比較で、一番上のRyzen 9 9950Xはデスクトップ版の超ハイエンドですが、Ryzen 9 9955HX3Dは同じくらいのスコアですね。

スコアの目安

  • 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
  • 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
  • 15000~・ハイエンドPCに搭載される
  • 18000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い

CPU Markスコア

オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種

Ryzen 9 9950X(デスクトップ向け)  66139
Ryzen 9 9955HX3D  63357
Ryzen AI MAX+ 395  51162
Ryzen AI 9 HX 370  38025
Ryzen AI 9 HX 375  35773
Core Ultra 9 185H  33266
Ryzen AI 9 365  32045
Ryzen 7 8845H  30037
Core Ultra 7 165H  28719
Snapdragon X Elite X1E-78-100  28668
Ryzen 7 8840HS  25148
Core Ultra 5 135H  24091
Core Ultra 7 155H  24271
Core Ultra 7 258V  21237
Core Ultra 5 125H  20071

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Cinebench 2024計測結果

Cinebench 2024のスコアで、Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftのパワーを利用して、CPUとGPUの能力を計測します。計測結果はマルチコア1932、シングルコア129とぶっちぎりでした。

他のCPUとの比較です。

マルチコアシングルコア

マルチコア性能

オレンジ/本機 青/その他

Ryzen 9 9955HX3D  1932
Ryzen AI MAX+ 395  1430
Ryzen AI 9 HX 370  1237
Ryzen AI 9 HX 375  1101
Ryzen AI 9 365  1008
Snapdragon X Elite X1E-78-100  924
Ryzen 7 8845HS  867
Apple M1 Max  791
Snapdragon X Plus X1P-42-100  702
Core Ultra 5 125H  631
Ryzen 5 8640HS  557
Core Ultra 7 258V  556
Apple M1  509
Core i7-1280P  433

シングルコア性能

オレンジ/本機 青/その他 赤/別機種

Ryzen 9 9955HX3D  129
Core Ultra 7 258V  119
Ryzen AI 9 HX 370  117
Ryzen AI MAX+ 395  116
Ryzen AI 9 HX 375  114
Ryzen AI 9 365  113
Apple M1 Max  113
Apple M1  112
Snapdragon X Elite X1E-78-100  107
Snapdragon X Plus X1P-42-100  107
Ryzen 3 8300GE  101
Ryzen 7 8845HS  100
Core Ultra 5 125H  100
Ryzen 5 8640HS  95
Core i7-1280P  74

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Geekbench AI計測結果

Geekbench AIのONNXでCPUのAI性能を測りました。ONNXはOpen Neural Network eXchangeで、ディープラーニングや機械学習モデルのようなAIモデルの性能を計測します。

Single Precision(単精度)は6406、Half Precision(半精度)は2487、Quantized(量子化スコア)は11026とありえないくらい高いスコアでした。

単精度スコア半精度スコア量子化スコア

Single Precision Score/単精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 9 9955HX3D  6406
Ryzen AI MAX+ 395  5744
Ryzen AI 9 HX 370  3624
Ryzen AI 9 HX 375  3197
Core Ultra 5 125H  2758
Core Ultra 5 125U  2458
Core i7-1260P  2405
Core Ultra 7 258V  2374
Ryzen 5 8640HS  2204
Snapdragon X Elite X1E-78-100  2058
Ryzen 5 7535U  1647
Ryzen 3 7335U  1133

Half Precision Score/半精度スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Snapdragon X Elite X1E-78-100  2631
Ryzen 9 9955HX3D  2487
Ryzen AI MAX+ 395  2144
Ryzen AI 9 HX 370  1537
Ryzen AI 9 HX 375  1432
Core Ultra 7 258V  1255
Core Ultra 5 125H  1208
Ryzen 5 8640HS  1063
Core Ultra 5 125U  1042
Core i7-1260P  988
Ryzen 5 7535U  808
Ryzen 3 7335U  649

Quantized Score/量子化スコア

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Ryzen 9 9955HX3D  11026
Ryzen AI MAX+ 395  9699
Snapdragon X Elite X1E-78-100  6881
Ryzen AI 9 HX 370  6827
Ryzen AI 9 HX 375  6544
Core Ultra 7 258V  4815
Core Ultra 5 125H  4475
Core Ultra 5 125U  3972
Ryzen 5 8640HS  3923
Core i7-1260P  3424
Ryzen 5 7535U  2290
Ryzen 3 7335U  1629

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 4K動画レンダリング時間計測結果

5分の4K動画を撮影し、Davinci Resolveでレンダリングにかかった時間です。当然ですが、時間が短いほうが高性能です。

3回計測し平均は1分24秒とめっちゃ速いです。1回目と2回目は1分10秒台を出しましたが、連続でやったためか3回目は1分40秒と極端に時間がかかりました。

4K動画レンダリング速度

オレンジ色・・・本機種 青・・・比較

Core i7-1260P  15分20秒
Ryzen 5 7535U  4分47秒
Core Ultra 5 125H  4分14秒
Core Ultra 7 258V  4分12秒
Ryzen 5 8640HS  4分5秒
Ryzen 5 8500G+RTX 4060 Ti  2分23秒
Ryzen AI 9 HX 370  2分9秒
Core i7-14700+RTX 4060  1分50秒
Core Ultra 7 265K+RTX 4070 Ti Super  1分29秒
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti  1分24秒

 

 

めちゃくちゃ高いグラフィックス性能

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 GPU性能

本機にはRTX 5070 Tiが搭載し、Armoury CrateからTurboモードや手動からさらにCPUの20W追加できたりします。

まずがゲームの3DMarkを使い、グラフィック性能を測ります。

 

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Steel Nomad Light計測結果 ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Wild Life計測結果ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Fire Strike計測結果

Steel Nomad Lightは17821、Wild Lifeは93066、Fire Stikeは37343とめちゃくちゃ高い性能ですが、軽めのゲームのベンチマークであるWild LifeのみRTX 5070 Tiの平均を下回りました。

ちなみにFire Strike Extremeは18966のスコアで、RTX 5070 Tiの平均が21863で平均を下回りました。

Steel Nomad LightWild LifeFire Strike

Steel Nomad Liteは、DirectX 12 Ultimateの性能をテストし、レイトレーシングを使用しない中量級ゲームを想定したベンチマークです。スマホなどの他のデバイスとスコアを比較できる、クロスプラットフォームです

Steel Nomad Light

オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均

RTX 4090平均  22703
RTX 4080平均  19132
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti  17821
RTX 5070 Ti平均  17605
RTX 4070平均  12558
RTX 4060  10196
Ryzen AI MAX+ 395  8733
RTX 4050  7964
RTX 3050  4902
Wild Lifeはクロスプラットフォームのベンチマークで、レイトレーシングを使用しない軽めのゲームを想定したベンチマークで、PCやタブレット、スマホなどとスコアの比較ができます。

Wild Life

オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均

RTX 4090平均  118936
RTX 4080平均  104956
RTX 5070 Ti平均  97184
Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti  93066
RTX 4070平均  68153
RTX 4060  59774
Ryzen AI MAX+ 395  51917
RTX 4050  48846
RTX 3050  37748
DirectX 11で動作するFire Strikeのスコアです。

Fire Strike

オレンジ/本機種 赤/RTX 5070Ti平均

Ryzen 9 9955HX3D+RTX 5070 Ti  37343
RTX 5070 Ti平均  36182
RTX 4090平均  34351
RTX 4080平均  32403
RTX 4070平均  25961
RTX 4060平均  23182
Ryzen AI MAX+ 395  21243
RTX 4050平均  18852
RTX 3050平均  14198

 

次は2Dゲームのベンチマークで、重ためのFFXIV黄金のレガシーは標準品質で33623と「非常に快適」、最高品質では25488で「非常に快適」でした。

 

ゼンレスゾーンゼロを以下の設定でプレイしたら、ルミナスクエア散策シーンでは100fps前後まで出ましたが、戦闘シーンでは30fpsくらいまで落ち、最高でも60fps前後でした。QHDでも十分プレイできましたが、もっとfpsが欲しい場合は画質設定をしたらい良いです。

設定: 最高設定、垂直同期無効、フレームレート制限なし+2560×1600フルスクリーン

 

 

排熱性能

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 底面

底面カバーです。いろんな場所に通気口があり、デザイン性も高いですね。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部

これ凄いですね。

7本のヒートパイプに、CPUとGPUにはTHERMAL GRIZZLY社の液体金属グリスがあります。また、通常デュアルファンが多いですが、本機にはGPUとVRAMを冷却する第3のファンが搭載しており、銅製フィンを採用したファンで冷却します。

公式サイトによると、CPUとGPUの温度を最大6°低下できるそうです。

 

CPUの性能をフルで使うCinebench 2024を実行中に、PC表面温度と騒音値を計測しました。

温度は41.1度ちょっと温かく、騒音値は平均58dBとちょっとうるさめでした。ゲームをしているときもファンががっつり回っているので、ちょっとうるさいです。

 

 

メモリとSSDの増設可能

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部

カバーがあるのですぐには見えませんが、メモリスロットが2つで最大64GBにでき、M.2スロットは左右に1つずつあります。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部 メモリスロット

レビュー機にはDDR5-5600 32GB(16GB×2枚)が搭載しています。

 

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部 右にあるSSD

右側にあるSSDで、最初から搭載しているものです。こちらはPCIe 4.0になります。

 

ROG Strix G16 (2026) G614 筐体内部 左にあるM.2スロット

もう1つはWi-Fiカードのそばにあります。

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部 左にあるM.2スロット

ROG Strix G16 (2025) G614 筐体内部 左にあるM.2スロットにSSDを増設したところ

Wi-Fiカードの上に設置する感じになり、こちらはPCIe 5.0になります。

 

 

 

2.5K高精細ディスプレイ

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 正面

ディスプレイは16インチで2.5K(2560×1600ドット)かWUXGA(1920×1200ドット)があり、レビュー機は2.5Kになります。

特徴が多いので、箇条書きで紹介します。

・高精細2.5K解像度
・画面比16:10
・ACRフィルム
・広色域DCI-P3 100%
・Dolby Vision(ハイダイナミックレンジ)
・TUF Rheinland認証(ブルーライト軽減・フリッカーフリー)
・NVIDIA G-Sync(カクツキを防ぐ)
・最大240Hzのリフレッシュレート(WUXGAは165Hz)

2.5Kと高精細で細かい部分もきれいに見え、画面比が16:10と縦に長いので、16インチでも17インチ並みの表示量があります。より多くの情報を一目で見ることができるので、今まで見えなかった敵も見えるかもしれません。

2層のACRフィルムが搭載しており反射を55%低減、そしてコントラスト比を4.5倍向上させたそうです。これに加え、ハイダイナミックレンジであるDolby Visionにも対応しており、暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るく描写でき、くっきりと見えやすいです。

また、TUF Rheinlandの認証を受けており、目の疲れを防止します。

 

左は低価格モデルに搭載される色域で、真ん中は画像編集やYoutubeなどの動画向け、そしてROGはDCI-P3 100%とプロ向けのデジタルシネマ規格で映像編集向きです。しっかりと色を描写できるしスペックも高いので、プロの映像編集者も使えます。

 

左が本機で右オリジナル画像で、黒の描写がどれだけできるかの確認です。ズームするとわかりやすいですが、本機はOLEDDCI-P3 100%じゃないのに黒の描写がしっかりとできています。

 

次は視野角のチェックです。視野角は広く、どこからみてもしっかりと見えます。

輝度は500ニトで、こちらは輝度の目安です。

220ニト 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える
250ニト 室内向け。
300ニト 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない)
400ニト 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い
500ニト 屋外向け
600ニト 画面に直射日光が当たっても比較的見える

 

 

その他の特徴

 

FHD WEBカメラ搭載

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Webカメラ

Webカメラは意外にも普通で、FHD画質になります。

 

左が本機で、右は8万円くらいの普段使い用PCで撮影した同じ解像度の写真ですが、ズームして細かいところを見るとROGは毛並みも見える部分が多く、より良い映りかなと思います。Web会議やビデオ通話はもちろん、オンラインレッスンなどにも使えます。

Dolby Atmos搭載スピーカーが4つ(ツイーター2つと下向きのウーファーが2つ)あり、音量も大きく良い音だと思います。

 

 

Wi-Fi 6E+1Gbe搭載

対応周波数 速度
IEEE802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5/6GHz 9.6Gbps
IEEE802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5/6GHz 46Gbps

 

これだけハイエンドなPCですが、Wi-Fi 7じゃなくWi-Fi 6Eになっています。理論値ですがWi-Fi 6Eは最大9.6Gbpsで、Wi-Fi 7は46Gbpsと大きな性能差があるので、Wi-Fi 7だと嬉しかったですね。

ただし1ギガビットイーサネットも搭載しているので、高速安定通信ができます。

 

 

メモリ性能

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 Memory Mark計測結果

メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。

最新のDDR5-5600MHz搭載で、最大64GBになります。レビュー機は32GB(16GB×2)でMemory Markで計測したら3207と良いスコアでした。

その他のメモリとの比較です。

Memory Mark

オレンジ色・・・本機種 赤・・・同等メモリ

LPDDR5X平均  3302
本機種  3207
DDR5平均  2829
LPDDR5平均  2759
LPDDR4X-4266MHz平均  2502
DDR4-3200MHz平均  2165

 

 

ストレージ

ASUS ROG Strix G16 (2025) G614 シーケンシャル速度計測結果

ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。

搭載ストレージはSSD PCIe 4.0の1TBで、シーケンシャル速度を計測したらリード(読み込み速度)は7304MB/秒、ライト(書き込み速度)は6135MB/秒とすごく速いです。

こちらはシーケンシャル速度の、おおよその速度です。

シーケンシャル速度

オレンジ色・・・リード 青・・・ライト

PCIe 4.0×4  ~約7000MB/秒
 ~約5000MB/秒
PCIe 3.0×4  ~約3000MB/秒
 ~約2000MB/秒
HDD  600MB/秒
 200MB/秒

 

起動時間を5回計測した平均は約18.4秒でした。普通です。

1回目 19秒
2回目 18秒
3回目 19秒
4回目 18秒
5回目 18秒
平均 18.4秒

 

 

サポート・保証

ASUS サポートと保証

ASUSの保証やサポートはかなり手厚いことで有名で、製品購入後30日以内に登録するだけで、破損・自損問わずに1年間保証、負担は部品代の20%のみです。

例えば、ほとんどないですが、「メモリを増設したら壊れた」などが起こっても、元のメモリを入れなおして修理に出せばOKです。

 

 

ライバル機種

現在RTX 5000シリーズを搭載している機種が少ないのですが、ライバルとしてこちらをピックアップしました。

 

Lenovo Legion Pro 7i Gen 10(16型 Intel)

Legion Pro 7i Gen 10(16型 Intel)最高でRTX 5090搭載可能!!現行最高性能で、価格からも分かるようにプロゲーマー向けのハイエンドゲーミングPCです。リフレッシュレートは240Hzと超ぬるぬるで、高画質でできないゲームはほとんどないんじゃないでしょうか?ただし、高い!!

CPU Core Ultra 9 275HX
メモリ 最大64GB
ストレージ SSD×2(PCIe 5.0/4.0)
グラフィックス RTX 5070 Ti
RTX 5080
RTX 5090
ディスプレイ(16型) WQXGA OLED 240Hz DCI-P3 100%
OS Windows 11 Home/Pro
LAN Wi-Fi 7
WEBカメラ FHD
オーディオ Nahimicオーディオ
重さ 約2.72㎏
バッテリー
電源
最大約5.2時間(JEITA 3.0)
400W
標準保証 1年間
価格 48.5万円~

公式サイト

 

 

まとめ

良い点

・超高性能CPU&GPU
・かっこいい
・DCI-P3 100%と広色域
・ディスプレイが2.5Kと高精細
・画面比が16:10で情報量が多い
・メモリとストレージの増設が可能

 

残念な点

・キーボードが独特で慣れが必要

 

総合評価

ゲーミングPCとしての性能はすごく高く、CPUもGPUも最高峰なのでがっつり重たいゲームもできますね。ただし、ゲームによってはQHDじゃ重たいかもしれないので、画質調整や解像度を下げたりと言う工夫も必要になります。

また、ディスプレイも高品質で、プロ向けの品質があるので出張などで遠出をすることがあるクリエイターにも使えると思います。

ただし、キーボードがちょっと独特なので、ビジネスPC兼用としても使う場合は慣れが必要です。

純粋に高解像度でゲームを楽しみたい人には、第一候補に入ると思います。

 

 

公式サイト

 

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