今回初めてVAIOをレビューするのですが、元SONYのPC事業部ということは知っていましたが、これを機に調べてみるとノジマと言う家電量販店を運営する会社が現在運営しています。
「ノジマ・・・」聞いたことないな・・・と思って調べると関東を中心に店舗を展開しており、筆者が済む九州には無いようです。だから初耳だったんですね。
まぁ何はともあれ、VAIOって「安曇野FINISH」で有名で一台一台人の目と手で最終検査や調整を行っており、品質のばらつきが小さく、高品質なPCを販売しています。
本物志向の人に選ばれるブランドで、価格は高めですが、それに見合うものを提供しています。
本機Vaio Vision+14も価格は高めですが、安心して持ち運びができ、小さなスペースでも作業効率を上げることができます
Contents
VAIO Vision+ 14のスペック詳細と基本性能のまとめ
サイズ | 14インチ アスペクト比16:10 |
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解像度 | WUXGA 1920 × 1200ドット |
液晶 | アンチグレア液晶 |
コントラスト比 | 1200:1 |
色域 | sRGB 100% |
輝度 | 最大400cd/㎡ |
視野角 | 縦横178° |
表示色 | 1677万色 |
リフレッシュレート | ‐ |
インターフェイス | USB Type-C×2 |
その他 | パワーパススルー |
チルトスタンド | 0~90° |
寸法(縦×横×厚さ) | 211.1 × 312.0 × 3.9/12.4ミリ |
重さ | 325g |
同梱 | スタンドカバー、Type-Cケーブル |
価格 | 48,400円 |
解像度はWUXGAで、視野角が広いIPS液晶、そして光沢なしのモバイルディスプレイです。
画面アスペクト比が16:10なので、 14インチですが画面比16:9の15インチ並みの情報が表示され、作業効率も高いです。
また、輝度は400ニトと明るく、屋外でも使いやすいです。
コントラスト比も高く色域も広いので、画像編集をするような人にも使いやすいですね。
スペック的には「普通」ですが、世界最軽量の14インチモバイルディスプレイでたったの325gです!筆者が使っている14インチモバイルモニターは600gあるので、本機はほぼ半分の重さです。
これ、すっごく重要なんですよね。と言うのも、ノートPCが1.4㎏(14インチの平均)に600gのモバイルモニターを一緒に持ち運ぶと2㎏なんですよ。重たいんです。
325gだと全然軽く感じます。
最大の特徴は、ケース兼スタンドになるカバースタンドですよね。これがあるので上下2画面作業もできるし、もちろん横に置いての2画面作業もできます。
スタンド兼ケースの使い勝手が秀逸
使っているPCも同じ14インチで画面比も同じ16:10のPCになります。ここ最近、ほとんどのPCは16:10になったので、モバイルモニターも同じ画面比だとすごく使いやすいですね。
使っているデスクが広いときはこういった横置きでも使えますね。
カフェなどに行ったときにテーブルが小さくてモニターを横に置けないときは、このように上に設置すると使いやすいです。
これ、すごいですよね~。ニーズを的確にとらえたモニターですよ。
で、これどうやってモニターを立ててるかと言うと、こうなってます。
正面から。
背面です。モニターのキックスタンドをカバースタンドに引っ掛けるようにして設置します。
スタンドはオリガミみたいにして作ります。なんとなく折り目に沿ってやっていくと、磁石が入っているので勝手にくっついてできました。
横からです。
このスタンドはケースにもなり、持ち運ぶときはこのように中に入れて使えます。
ケースを開くとこんな感じです。
驚異の325g!世界最軽量モバイルモニター世界最軽量の14インチモバイルディスプレイ
本機は世界最軽量の14インチモバイルディスプレイで、実測325gでした。
めちゃくちゃ軽いですよ、これ。カーボン製なのでこれだけ軽量にでき、しかも耐久性も高く手触りもいいですね。
ちなみにカバーはモニターよりも重い423gで、モニターとケースを合わせると747gでした。
横置きならカバーケースなしでもいいですが、縦置きにするならケースの持ち運びも必須なので、PC+747gになります。
重いな。。。ただし、生産性はすごく上がりますね。
ベゼルも細くすっきりとした見た目です。
カーボン製で軽いですが、指紋が付きやすかったです。この真ん中の黒いメタルがキックスタンドになっています。
これはスタンドが開く最大角度と最小角度です。この間であれば、スタンドがしっかり固定されて使うことができます。
右側面にUSB Type-C(Power DeliveryとDisplayPort機能付き)が2つ、左側には輝度調整ボタンがあります。
ただし、このポートがモニター右側面にしかないので、ちょっと不便です。
PCの左側面、もしくは右側面にのみUSB-Cがあるとします。
- 画像1の状態だとケーブルが変な巻き方になるし、デスクも乱雑に見えます
- 画像2の状態は、長いケーブルがあれば問題ないです
- ケーブルは痛まないが、デスクが乱雑に見える
- 個人的に一番自然で邪魔にならない接続だと思う
USB Type-Cが両側面にあればいいですが、片方だと不便に思うときがあるかもしれません。
ディスプレイ性能
ディスプレイはWUXGA(1920×1200ドット)で高品質アンチグレア液晶を採用し、コントラスト比は1200:1、高色域のsRGB 100%、そして輝度は400ニットで視野角は上下左右178度になります。
これは同じ14インチで画面比が16:9のディスプレイと、16:10のディスプレイです。同じインチでも画面比が16:10の右画像の方が表示量が多いですね。一目で見て取れる情報量が多いので、スクロール回数も減るし生産性も高いです。
視野角は上下左右178度と広く、どこから見ても暗くなる部分がなくしっかりと見えました。光沢無しなので反射しにくく見やすいですね。
色域はクリエイター向けPCに採用されることが多いsRGB 100%で、一般的なNTSC 45%と比べると全然色が鮮やかです。
輝度は400ニトで、こちらは輝度の目安です。
220ニト | 室内ならなんとか使える。明るい室内では暗く見える |
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250ニト | 室内向け。 |
300ニト | 屋外の日陰でも見える(見やすいわけじゃない) |
400ニト | 屋外でも使いやすいが、直射日光が当たるとちょっと暗い |
500ニト | 屋外向け |
600ニト | 画面に直射日光が当たっても比較的見える |
ケーブル1本で充電&映像出力!パワーパススルーの実力
パワーパススルー機能とは、ACアダプタをモニターに繋ぎ、モニター経由でノートパソコンを充電する機能です。
この機能があれば余計なポートを使わずに済むため、とても便利です。PCのポートは1つだけしか使わなくていいので、他のものに使えます。
ただし、この機能を使うには映像出力機能付きのUSB Type-CがPCにないと使えません。低価格PCにはデータ転送機能のみが付いたUSB Type-Cが搭載していることが多いので、購入前に対応しているかどうかを確認することをおすすめします。
また、パワーパススルーを使ってPCを充電する場合、65W以上が推奨となっており、パススルーの最大出力は60Wになります。そのため、ワークステーションやゲーミングPCで使用すると、電力不足により性能が低下する可能性があります。
65W充電器を使いパワーパススルーでPCを充電したとき、PCは57Wで充電されていました。と言うことは、モニターの消費電力は8Wくらいになります。
VAIO品質を継承した安心のモニター設計
VAIO PCが高品質なのは有名ですが、モニターも同じ品質で生産されています。
高所からの落下試験などを実施。長年の使用により蓄積される
ダメージを想定した、VAIO PCと同等レベルの多様な
シチュエーションを想定した厳しい品質試験によって、
何年も安定して使っていただける高い耐久性を追求しています
品質試験は以下の項目があり、出荷前に専任の技術者の目と手で行われる約50項目にもおよぶ品質チェックが行われています。
・スタンド開閉試験
・本体ひねり試験
・127cm落下試験
・MIL規格準拠試験
・パック内振動衝撃試験
・角衝撃試験
手間のかかる厳しい品質チェックを経ているため、個体差が少なく、安心して長く使える製品に仕上がっています。
総評|軽さ・品質・機能性で選ぶならコレ!
良い点
・狭い机でも作業スペースを確保できる
・とにかく軽い
・スタンドを使ってPCディスプレイの上に設置できるのはすごい
・高色域のsRGB 100%
・画面比16:10で表示量が多い
・パワーパススルー機能付き
・高品質
残念な点
・USBポートが右側にしかないので、不便に感じることもある
総合評価
価格は高い!だが高品質で超軽量で安心して持ち運びできるモバイルディスプレイです。
モニターのスペック自体は一般的と言えば一般的ですが、個人的に一番好きなのはこのケースカバーですね。
私もよくカフェに行って作業をするのですが、大手チェーンのカフェって机が小さいんですよね。でも、このモニターなら全然問題なく2画面作業ができます。
おすすめユーザー層はこちらです。
・出張が多いビジネスパーソン
・カフェや図書館などに行って作業をすることが多い人
・在宅勤務が中心で、大型モニターを設置したくない人