ノートPC冷却クーラー llano V10 2024年版の実機レビュー

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llano(ラノ) V10の2024年モデルのレビューです。

一般的なノートパソコン用ファンって2~3000円が多いですが、本機は約14,000円と高めです。その分、回転数は最大3500rpmで、ドック付き、RGBライティングもあります。

主にゲーマーに合いますが、クリエイターや重たい作業をする人にも合います。

 

llano V10の外観

llano V10 2024年モデル 外箱

価格が高いだけあって、外箱は堅く、しっかりとしていました。

 

梱包もしっかりとしており、その辺の中華デバイスとは全然違いますね。付属品はACアダプタ、ファンのフィルター、そしてUSB-A to Cケーブルです。

 

llano V10 2024年モデル 正面

PCを上に置くのでこの部分を見ることはないですが、かっこいいです。

 

正面と背面です。15.6インチまで載せることができ、寸法は376×292×65㎜となっており結構ごついです。と言うのも、一般的なクーラーはUSBで電源を賄いますが、本機はACアダプタを使用する強力なものなので大きくなったと思います。

 

付属のスポンジを載せて使います。左上はスポンジを置いただけで、小型PCを使う場合は右上、13.3インチは左下、それ以上の大きさであれば右下の状態で使えます。

これは14インチです。

これは15.6インチで、完璧にフィットしています。15.6インチより大きくても載せる事はできますが、クーラーより大きくなるのでちょっとはみ出ると思います。

一応17インチまで対応ですが、大きなPCを使用する場合はllano V12V13があります。

 

llano V10 2024年モデル 底面 

底面のファンです。

llano V10 2024年モデル 底面のファン

カバーを外すと防塵フィルターがあり、予備のフィルターも付属しています。

一般的な冷却クーラーって防塵フィルターがないですが、空気中にはほこりなどが含まれておりフィルターがないとこれらがPC内部に侵入し、故障の原因や性能低下につながります。

本機はフィルターがあるので安心ですね。

 

120㎜ファンが搭載です。

 

冷却性能

llano V10はファンの回転数を300rpmから3500rpmまで100単位で設定でき、オフィスやゲームなどのやや軽めの冷却要求にこたえられるスペックになっています。

 

Fire Strike Extremeを計測時にファンなし、ファン2500rpm、ファン3500rpmで計測したCPUとdGPUの温度で、性能が最大になる「最適なパフォーマンス」設定です。ゲーミングPCのスペックはRyzen 7 8845HS、メモリ16GB、SSD 512GB、RTX 4050になります。

 

左画像はGPU温度で、右がCPUです。3つのスクショをそれぞれ併せているのですが、上から最大の3500rpm時、2500rpm時、そしてファンなしです。なぜ2500rpmかと言うと、個人的に耐えられる騒音が2500rpmだったからです。これ以上の時は、ヘッドフォンの使用をお勧めします。

dGPU温度 CPU
3500rpm 最大63°/平均54.5° 最大77.8°/平均56.4°
2500rpm 最大65.1°/平均54.2° 最大79.1°/平均56.6°
ファンなし 最大70.2°/平均59.9° 最大81.5°/平均62.8°

ファンありとなしじゃ、グラボは平均で5.4°も低く、CPUは6.4°も低くなっています。当たり前ですが、ファンがあった方が、より快適に重たい作業ができますね。

 

その他の特徴

 

ドック付き

llano V10 2024年モデル ドック機能付き

llano V10にはドック機能があり、付属のケーブルでデータ転送や充電が可能です。

 

llano V10 2024年モデル ドック機能付き

ポートは左からUSB Type-C、USB Type-Aが2つ、そしてPCにつなげる用にUSB Type-C、そして一番右はACアダプタです。

マウスなど持ち運びしないものをここにつけていたら、取り外ししなくてよいので便利ですね。

リード最大150MB/秒、ライト最大60MB/秒のUSBスティックを接続してUSBポートの速度を計測しました。

llano V10 2024年モデル ドックのデータ転送速度計測結果

試しにUSB Type-Aの速度を計測したら、読み込み速度は32MB/秒、書き込み速度は17MB/秒とかなり遅いです。おそらくUSB 2.0なので、スマホの充電やマウス用には問題ないです。

 

RGBライティング

これ、ゲーミングPCみたいに光るんです。かっこいいですね。

ライティングは消すことも可能です。

 

3段階の高さ調整

私はタイピングのしやすさを考えて一番左の状態で使っていますが、3段階の高さ調整が可能です。最初の状態から真ん中は約2.3㎝、右は約4㎝高くなります。

個人差にもよると思いますが、一番低い状態でも結構手を上にあげなくちゃいけないので、慣れるまで手が疲れやすいです。また、マウスを使いながらだと使いにくいです。

 

騒音値

騒音計をクーラーの前に置き、300/1500/2000/3500rpmで騒音値を計測しました。

300rpm 何も聞こえない(計測平均騒音値0.2dB
1000rpm 静か
1500rpm 扇風機の弱(計測平均騒音値17.7dB
2000rpm 遠くで掃除機を使っている(計測平均騒音値31.9dB
2500rpm ゲーミングPCのファンが最大で動いている感じ
3000rpm 同じ部屋で掃除機を使っている
3500rpm うるさい(計測平均騒音値49.4dB

個人的に、1200rpmくらいまでは「かなり静か」で、1500rpmになると通常ノートパソコンのファンが最大で回っている感じで、ビジネス用途や普段使い用途であれば1500rpm以上になるとうるさいと感じます。

ゲーミングPCの場合は2500rpmくらいまでだったら我慢できるかなと言う感じですが、このあたりからはヘッドフォンを使わないといけません。

 

まとめ

良い点

・普段使い用途であれば、静かな1000~1500rpmで十分冷える
・ゲーミングPCにもがっつり使える
・3段階の高さ調整が可能
・ライティングがかっこいい
・ドック付きで便利
・ファンに防塵フィルターがあるのでほこりなどがPC内部に入りにくい

 

残念な点

・ゲーミングPC用っぽくて、普段使いやビジネス用途には外観が不向き
・クーラーがごつい
・PCの位置がかなり高くなるので、慣れが必要

 

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