HPの低価格ビジネスPC、HP 250 G9です。
いつものHPシリーズと言ったスペックで、特筆する部分はありません。CPU以外は2~3年前の標準スペックと言った感じです。
とは言え、CPU性能は高いので、軽作業中心であれば快適に使えます。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 3.3] |
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コスパ | [usr 3.2] |
総合評価 | [usr 3.2] |
Contents
HP 250 G9のスペック
CPU | Core i3-1215U Core i5-1235U |
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メモリ | 8/16GB |
ストレージ | HDDもしくはSSD |
グラフィックス | 内蔵グラフィックス |
ディスプレイ(15.6型) | FHD UWVA液晶 光沢なし |
OS | Windows 11 Home/Pro |
通信 | Wi-Fi 5/6、イーサネットコネクタ |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | HD 720p |
寸法(幅×奥行×高さ) | 358 × 242 × 19.9mm |
重さ | 約1.74㎏ |
バッテリー | 最大約8.2時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 8.1万円~ |
<性能評価>
パソコンの頭脳であるCPUはインテル12世代CPUが搭載で、省電力モデルのCore i3かCore i5が搭載可能です。テキスト作業など軽快にこなしてくれる性能です。
メモリはDDR4-3200MHzで、8GB(4GB×2)か16GB(8GB×2)になります。メモリスロットは2つあるのですが、増設には対応していません。残念です。
ストレージはHDDのみかSSDのみになり、最大でSSD 512GBにカスタマイズできます。HDDのみのモデルは安いですが、間違っても購入しないように。動きが遅くて困ると思います。
ディスプレイはほぼ標準的なスペックで、15.6インチ フルHD解像度にUWVA(ウルトラ・ワイド・ビューイング・アングル)液晶、そして光沢無しです。輝度は低めの250ニトですが、オフィスで使用する分にはそこまで問題ない明るさです。
通信は有線LAN接続のイーサネットコネクタに、Wi-Fi 5かWi-Fi 6に対応しています。おそらく有線接続をする人が多いと思いますが、無線接続をする場合は、Wi-Fi 6を選んだほうが良いです。
その他のスペックはWindows 11 HomeかProが選べ、指紋センサーもあるのでサインインは一瞬です。ウェブカメラはHD画質となっており、ここ最近のビジネスPCとしては珍しく低画質です。
筐体は一般的なサイズで、重さも1.74kgと平均的です。バッテリー駆動時間は最大約8.2時間と短いですが、社内移動など短時間の持ち運びであれば問題ないと思います。
インターフェイスはUSB-Aが2つ、USB Type-Cが1つ、HDMIにSDカードリーダー、そしてヘッドフォン/マイクジャックがあります。必要最低限のものは備わっています。
事務のテキスト作業用としてなどに、合うスペックですね。また、多くのモデルが東京生産なので、安心して使えます。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのHP 250 G8との比較です。筐体は同じものを使用し、若干のスぺく変更があっています(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | HP 250 G8 | |
CPU | Core i3-1215U Core i5-1235U |
Celeron N4020 Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | SSD/HDD | |
ディスプレイ | FHD | HD、FHD |
無線 | Wi-Fi 5/6 | |
バッテリー | 8.2時間 | 6.5時間 |
重量 | 1.74㎏ | |
寸法 | 358 × 242 × 19.9mm |
主な変更点です。
・CPUが第12世代に
・HDディスプレイとCeleron CPUモデルがなくなった
・バッテリー駆動時間が若干伸びた
最大の変化は、CPUが第12世代になり、性能が上がった点です。また、ようやくHDディスプレイがなくなったので、目にも良いです。
プロセッサーの性能を表すCPU markスコアです。
CPU Markスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・旧モデル
Core i5-1235U | |
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Core i3-1215U | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 | |
Celeron N4020 |
HP 250 G9の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)が若干太く、一般的な低価格PCの外観です。とは言え、年々ベゼルは細くなっているので、2年前発売のHP 250 G7と比べると、ベゼルは細いです。
寸法はこちらになり、厚めですが一般的な15.6インチのサイズです。
・幅 358㎜
・奥行き242㎜
・高さ19.9㎜
厚さ19.9㎜は、ゲーミングPC並みの厚さですね。重さは1.74㎏ですが、社内移動など少しの移動であれば問題ないです。
ラウンドエッジがおしゃれな筐体で、オフィスやリビングなど、どこにでもマッチしそうです。
Webカメラは、HD画質です。ここ最近のビジネスモデルにはFHD画質が多いので、ちょっと残念です。とは言え、まだまだHD画質が主流なので、誰も気にならないと思います。
キーボード
キーボードはテンキー付きですが、バックライトはありません。矢印キーが小さいので、ミスしないように気を付けた方が良さそうです。
キーピッチ(キーの中心から次のキーの中心までの距離)は18.9×18.9㎜で、十分な幅があります。また、キーストローク(キーを押し込む距離)は1.5~1.7㎜と大きく幅が開いてますが、打鍵感もある、タイピングしやすい深さです。
指紋センサーもあるので、セキュリティもばっちりだし、サインインも一瞬で終わります。
CPU
Core i5-1235U | Core i3-1215U | |
Pコア | 2 | |
Eコア | 8 | 4 |
スレッド | 12 | 8 |
キャッシュ | 12MB | 10MB |
Pコア最大周波数 | 4.4GHz | 4.4GHz |
Pコア基本周波数 | 1.3GHz | 1.2GHz |
Eコア最大周波数 | 3.3GHz | 3.3GHz |
GPU実行ユニット | 80 | 64 |
ベースパワー | 15W | |
最大パワー | 55W |
CPUはPコア(Performance Core)とEコア(Efficient Core)の2つを搭載しており、高負荷な作業はPコアで処理を、低負荷な事はEコアで処理することによって、パワフルでも省電力性を兼ね揃えたCPUになっています。
また、Intel Thread Directorというハードコアが、命令をより効率よくPコアとEコアに割り当てて実行できるので、性能もかなり上がっています。
こちらはCPUの性能を測るCPU markスコアです。
スコアの目安
- 7000~・web閲覧・動画視聴・Office資料作成があまりストレスなくできる
- 10000~・ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い
- 14000~・ハイエンドPCに搭載される
- 15000~ゲーミングPCや編集など専門的な機種に搭載されることが多い
Passmarkスコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i3-1215U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
Cinebench R23のスコアで、CPUの3DCGレンダリング性能を測定します。一般的に、3Dレンダリングやエンコードはマルチコア、モデリングやCAD、編集中、ゲームはシングルコアを重視します。
マルチコアは6000ほどで高性能、8000以上でかなり高性能、シングルコアは1500以上でかなり高性能になります。
Cinebench R23 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1240P | |
Core i7-1255U | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1215U | |
Core i3-1115G4 |
Cinebench R23 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1240P | |
Core i3-1215U | |
Core i5-1235U | |
Core i7-1165G7 | |
Core i5-1135G7 | |
Core i3-1115G4 |
グラフィックス
グラフィック性能が高いと、Officeを使った作業や複数画面での作業などがしやすくなります。
3D Graphics Mark
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Core i7-1260P | |
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Core i5-1135G7 | |
Ryzen 7 5800U | |
Core i5-1240P | |
Ryzen 5 5500U | |
Core i3-1215U | |
Ryzen 7 5700U | |
Core i5-1235U | |
Ryzen 5 5600U | |
Ryzen 5 5625U | |
Ryzen 3 5425U | |
Ryzen 3 5300U |
平均的な性能です。
ディスプレイ
解像度 | 光沢 | 液晶 | 輝度 |
FHD | なし | UWVA | 250nit |
ディスプレイは低価格ビジネスPCにありがちなスペックで、この点だけを見たら、普段使いモデルの方が全然良いです。
旧モデルにはHD解像度もあったので、進化してると言えば進化していますが、液晶はIPSじゃなくUWVA(ウルトラ・ワイド・ビューイング・アングル)で、輝度は250ニトとなっています。
UWVAとIPSはそこまで変わらないと言いますが、IPS液晶の方が若干きれいかなと思います。また、輝度はここ最近最低300ニトが標準なってきていますが、本機の様なオフィスで使うであろうモデルは、未だに250ニトと暗めの輝度になっていることもあります。
太陽光が入るような明るいオフィスだと見にくいこともあると思いますが、そうでなければ問題ないと思います。
少なくとも、解像度はフルHDなので、見にくくないです。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
搭載メモリはDDR4-3200MHzで、4GB×2と8GB×2の2種類があります。
メモリはデュアルチャンネルメモリーになっており、メモリ1枚(シングルチャンネルメモリー)よりも、処理速度が速いです。また、メモリスロットがありますが、増設には対応していないとのことです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、パソコンの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージはHDD SATAかSSDが選べますが、どちらか一方のみです。どちらも搭載はできません。なので、HDDのみのモデルは絶対に購入しない方がいいです。HDDのみってここ最近見ませんが、起動も遅いし、ダウンロードも遅いし、すべてが遅いので仕事にならないです。
SSDはデータ転送速度が速いM.2 PCIe NVMeが搭載なので、サクサク使えます。
セキュリティ
HPのビジネスPCと言えば「HP Wolf Security」があるから購入すると思うのですが、本機というか、HPシリーズにはWolf securityはありません。Wolf securityが必要な場合は、ProBook以上のシリーズが必要です。
Wi-Fi 6にも対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6にも対応しており、Wi-Fi 5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
本機はWi-Fi 5かWi-Fi 6が選べ、Wi-Fi 6だと+4400円になります。
バッテリー駆動時間
バッテリーは41Whrで、最大約8時間20分のバッテリー駆動時間があります。社内移動やちょっとした外出であれば、十分だと思います。
インターフェイス
インターフェイスは必要最低限あり、ポートの数は困らないと思います。USBのデータ転送速度はすべて5Gbpsで、USB Type-Cはデータ転送機能のみです。映像出力機能はありません。
右側面にはSDカードリーダー、USB-A 3.1 Gen 1が2つ、そして電源ポートです。
左側面はRJ45、HDMI、USB Type-C、そしてマイク/ヘッドフォンジャックです。
サポート・保証
HPのサポートは、電話・チャット、メール・LINEなどでやっており、対応時間は月-金9:00-21:00、土9:00-17:00になります。一番うれしいのは、電話した時に「その件でしたらこちらの部署におかけ直しください」と言う定番の文句が出てこないことですね。たらいまわしを回避し、1つの窓口で対応してくれます。また、サポートは国内になります。
保証は1年間引き取り修理が付いており、最長4年に延長ができます。また、オンサイト修理という保証にもアップグレードできます。
- 引き取り修理・・・指定業者がパソコンを引き取りに来て修理工場に配送、修理後配達される(期間内はパーツ代や配送代など無料)
- 出張修理/オンサイト修理・・・家や事務所に来てその場で修理。期間内は交換パーツ代など無料
- アクシデントサポート・・・標準保証ではカバーされない水濡れや落下破損、盗難などに対応
保守拠点は国内に420か所以上あるので、修理も速いです。
また、他にも有料サポートが多くあるので、公式サイトを確認してみてください。
ライバル機種
同じビジネスノートで、Lenovoから2機種ライバル機種として紹介します。本機はインテルCPUですが、ライバル機種はAMD搭載です。
ThinkPad E15 Gen 4(AMD)
Ryzen 5000シリーズのリフレッシュ版CPU搭載で発熱が下がったCPUです。メモリは最大40GBと大きく、特に大きなメモリが必要だという人に合います。生体認証もあり、FHD Webカメラも搭載可能です
CPU | Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
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メモリ | 最大40GB |
ストレージ | SSD 最大1TB |
ディスプレイ(15.6型) | FHD IPS液晶 マルチタッチあり、sRGB 100%あり FHD TN液晶 |
無線 | Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
有線 | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
その他 | 指紋センサー、IRカメラあり、1080p Webカメラ搭載可能 |
重さ | 1.78㎏~ |
バッテリー | 最大16.7時間 |
価格 | 8.1万円~ |
ThinkBook 15 Gen 5(AMD)
15.6インチと大型で、バッテリーは最大約13時間と長めです。1.7㎏ありますが、外出先でも大画面で作業をしたい人や、社内移動が多い人に合います。ビジネスノートで、7万円台からとコスパが高い機種です
CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
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メモリ | 最大32GB |
ストレージ | 最大SSD×2 |
ディスプレイ(14型) | FHD IPS液晶 タッチあり |
通信 | Wi-Fi 6E、ギガビットイーサネット |
生体認証 | 指紋センサー |
WEBカメラ | FHD 1080p |
重さ | 1,7kg |
バッテリー | 最大約13時間 |
価格 | 7.7万円~ |
まとめ
良い点
・インテル12世代CPU搭載で、8万円台からと低価格
・東京生産モデルあり
残念な点
・低価格モデルだけに、スペックを削りに削っている
総合評価
HPシリーズはいつものことながら、特筆する性能や機能はありません。低価格である一定のスペックと品質を提供するシリーズなので、書くこともあまりないんですよね。
本機は15.6インチなので、社内業務用として購入することになると思います。用途は、基本的にテキスト作業が中心かなと思いますが、CPUの性能は高いので、もっと負荷の高いことにも対応できます。