Lavie Tab T11(T1195/FAS)は、旧モデルから画面が少し小さくなりましたが、スペックが大きく上がっており、全体的に高い性能です。
価格は8.5万円からと比較的高めですが、このスペックや、Lavieの手厚いサポートを考えると、妥当かなと思います。
当サイトの評価は、このようになりました。
スペック | [usr 4.8] |
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コスパ | [usr 4.5] |
総合評価 | [usr 4.6] |
Contents
Lavie Tab T11(T1195/FAS)のスペック
SoC | MediaTek Kompanio 1300T |
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メモリ | 6/8GB |
ストレージ | 128/256GB |
グラフィックス | ARM Mali-G77 MC9(内蔵) |
ディスプレイ(11.2型) | 2.5K(2560×1536ドット) OLED |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBL スピーカー×4 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/1300万画素 |
寸法(幅×奥行×高さ) | 263.66 × 166.67 × 6.8㎜ |
重さ | 480g |
バッテリー | 15時間 |
標準保証 | 1年間 |
価格 | 8.5万円~ |
<性能評価>
高性能SoCの、MediaTek Kompanio 1300Tを搭載し、メモリは最大8GBと大容量、ストレージも最大256GBと、パソコン並みのスペックです。
一般的なタブレットは3~4GBメモリが搭載していますが、本機は大容量6GBか、8GBが選べます。これだけ大きなメモリだと、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブワークにも向いています
ストレージも最大256GBと大きく、microSDカードで増設も可能なので、容量を気にすることはないと思います。
ディスプレイが何と言ってもハイスペックで、高精細2.5K解像度に、有機EL液晶を採用、そして色域はDCI-P3 100%、HDR10+にも対応、そして、最大輝度は600ニトとかなり明るいです。
日中の屋外でも使用でき、映画視聴やクリエイティブワーク、そしてゲームに向いたディスプレイです。
ちなみに、JBL製スピーカーが4つ搭載し、ドルビーアトモスにも対応しています。ディスプレイやオーディオは、最高峰のスペックですね。
もちろん、Wi-Fi 6にも対応しているので、高速通信です。
480gと悪くない重さで、最大バッテリー駆動時間は約15時間と長く、持ち運びに向いた機種です。
旧モデルとの比較
<左/本機種・右/旧モデル>
旧モデルのTab T11との比較です。(表のメモリ・SSD・バッテリーは最大値)
本機種 | Tab T11 T1195 | |
SoC | MediaTek Kompanio 1300T | Qualcomm Snapdragon 730G |
メモリ | 6/8GB | 6GB |
ストレージ | 128/256GB | 128GB |
ディスプレイ | 11.2型 2.5K OLED 120Hz、DCI-P3 100% | 11.5型 2.5K OLED液晶 60Hz |
無線 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
バッテリー | 15時間 | 15.6時間 |
重量 | 480g | 485g |
変更点です。
・CPU性能(マルチコア性能)が76.2%ほどアップ
・ディスプレイが広色域のDCI-P3 100%に
・リフレッシュレートが120Hzに
・11.2インチと小型になった
・Wi-Fi 6に対応
・ベゼル(画面の黒い枠)が少し太くなった
・前面/背面カメラが2眼から1眼になった
・1㎜厚くなった
価格は2万円ほど上がりましたが、ハイエンドモデルにふさわしいスペックになりましたね。
こちらは、プロセッサーの性能を表すGeekbench 5のスコアです。
Geekbench5
オレンジ色・・・マルチコア 青・・・シングルコア
MediaTek Kompanio 1300T | |
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Snapdragon 730G |
Lenovo Tab P11 Pro Gen 2と同じもの?
NEC LavieはLenovoの傘下企業で、Lenovoとロゴ違いの同じモデルを販売しています。Lenovoの方はメモリ6GB、ストレージ128GBですが、その他のスペックは完全に同じです。違いは、背面のロゴがLenovoかLavieかというだけです。
筆者はLaie Tab T11と同じLenovo Tab P11 Pro Gen 2を購入したので、参考までにそちらの写真も紹介します。
価格はLavieが8.5万円から、Lenovoは6.8万円からで、サポートはLavieの方が断然手厚いです。
Lavie Tab T11(T1195/FAS)の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)も細く、スタイリッシュな外観です。
寸法は
・幅 約263.7㎜
・奥行 約166.7㎜
・高さ 6.8㎜
で、旧モデルよりもちょっとコンパクトになっていますね。ただし、旧モデルは厚さ5.8㎜でしたが、本機は6.8㎜と、1㎜厚くなっています。旧モデルは、持つと「薄い」と思いましたが、6.8㎜の本機は薄いですが驚くほどではないです。
本機は顔認証に対応しており、使うときにさっと素早くサインインできます。
オプションでキーボードやペンが購入できます。
ペンは4096段階の筆圧感知に対応し、キーボードはキートップを凹ませて、誤入力を防ぐシリンドリカルキーを採用しています。キーボードはキックスタンド付きのカバー付きなので、PCの様にも使えるタブレットをお探しの人は、キーボードも一緒にどうぞ。
タブレット購入時に、下の様に購入箇所があります。
スペックが高く、ペンもそこそこのスペックなので、外出先でも本格的な作業もできます。
こちらは、プロイラストレーターの江戸屋犬八先生による、本機を使ってイラストを描いている動画です。
パソコンに比べ画面が小さいので、作業がしにくそうですが、本格的な作業ができていますね。イラストレーターの方だったら、外出用として購入しても良さそうです。
CPUスペックなどだけじゃなく、オーディオ関係もハイエンドで、JBL製スピーカーが4つも付いており、ドルビーアトモスにも対応しています。
あのJBLのスピーカーが、しかも4つも搭載なんて、音はいいでしょうね。私が持っているLenovoの方も、かなり音が良いです。
Dolby Atmosは一般的なオーディオの様な平面的じゃなく、立体的な音を再現できるので、映画や音楽鑑賞に最適です。
SoC
MediaTek Kompanio 1300T | |
プロセス | 6nm |
コア | 8コア(Arm Cortex-A78×4+A55×4) |
最大クロック | 2.6GHz/2.0GHz |
GPU | Arm Mali-G77 MC9 GPU |
Socはbig.Littleを採用で、パフォーマンスの高いコアと、省電力コアの2種類を搭載しており、低負荷なことをしているときは省電力コアで作業をするため、バッテリー駆動時間が長くなるという特徴があります。
実際、本機も最大バッテリー駆動時間が約15時間と長いですね。
こちらはGeekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、マルチコア性能は総合性能で、シングルコア性能が高いとゲームやクリエイティブワークもしやすくなります。メモリ6GBのスコアなので、メモリ8GBを選んだ場合は、より高い性能になります。
3Dグラフィックス性能
グラフィック性能はかなり高く、後述しますが、ディスプレイもかなり高品質なので、プロクリエイターにも対応できるほどだと思います。
グラフィック性能を測る、Sling Shot、Wild Lifeを計測しました。Sling Shotは8440、Wild Lifeは4337と、高い性能です。
その他のSoCと比較です。
Sling Shot
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MediaTek Kompanio 1300T | |
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Snapdragon 730G Tab T11 |
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MediaTek Helio P90 | |
Snapdragon 662 | |
Helio P60T | |
MediaTek MT8166 |
Wild Life
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
MediaTek Kompanio 1300T | |
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Snapdragon 730G Tab T11 |
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Snapdragon 662 |
ディスプレイ
解像度 | 液晶/光沢 | リフレッシュレート | 輝度 |
2.5K(2560×1536) | OLED/あり | 120Hz | 最大600nit |
色域 | その他 | ||
DCI-P3 100% | Dolby Vision、HDR10+ |
ディスプレイは高精細2.5Kで、有機EL(OLED)液晶を採用です。OLEDは完全な黒を表現できるので、シャープでメリハリがあります。
また、HDR10+に対応しており、ダイナミックメタデータをサポートしているので、映画などよりきれいに見ることができます。
また、広色域のDCI-P3 100%なので、色鮮やかです。
これは先ほど紹介した、Lenovo版T11ですが、色鮮やかですよね。ディスプレイのスペックは、iPad Proに匹敵するくらい、ハイエンドです。
また、最大600ニトと高い輝度なので、日中の屋外でも見やすい明るさです。
リフレッシュレートは120Hzで、グラフィック性能も高いので、ゲームがぬるぬるプレイできます。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する部分で、メモリが大きいと多くの(大きな)データを処理しやすくなります。
メモリはLPDDR4Xで、6GBか8GBモデルがあります。6GBでも十分大きいですが、より快適にクリエイティブ作業などの仕事をしたい人は、8GBがおすすめです。
ストレージ
ストレージはデータを保存するだけの場所じゃなく、タブレットの起動やWebサイトの表示速度にも影響があります。
ストレージの種類は言及されていないですが、LenovoのモデルはUFS 3.1で、かなり速い速度でした。
容量は128GBか256GBがありますが、MicroSDカードを入れることができるので、容量は気にしなくてもいいと思います。
Wi-Fi 6に対応
対応周波数 | 速度 | |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
インテルWireless-AC 9560 2×2(Wi-Fi 5) | 2.4/5GHz | 1.7Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
2.4/5/6GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6に対応しており、現在主流のWi-Fi5より約40%最大通信速度が上がっています。また、一度に多くのデバイスに電波を飛ばせるようになったので、混雑した回線でも安定した通信が可能になっています。
バッテリー駆動時間
バッテリーは大容量8000mAhで、最大バッテリー駆動時間は約15時間となっています。丸一日外出して使っても、十分な容量ですね。
インターフェイス
インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1 Type-Cで、Displayport(映像出力機能)付きです。モニターを繋いだら、2画面で使うことができます。
また、OTGにも対応しており、PCにつながずに外付けストレージに繋いで、直接データのやり取りができます。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。
何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
ライバル機種
Tab P11 Pro Gen 2
Lavie Tab T11と同じスペックで、この価格はコスパが高いです。特にグラフィック性能が高く、そしてディスプレイがiPad並みにキレイ。クリエイター、映画好き、音楽好きの人に合います。おすすめです!!
SoC | MediaTek Kompanio 1300T |
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メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ(11.2型) | 2.5K OLED |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 12 |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、WWANなし |
オーディオ | ドルビーアトモス、JBL スピーカー×4 |
生体認証 | 顔認証 |
カメラ | 800万画素/1300万画素 |
重さ | 480g |
バッテリー | 14時間 |
価格 | 6.9万円 |
Lavie Tab T12
価格もそれなりにしますが、Androidタブレットで最高峰の性能がある機種です。メモリも大容量の8GBで、ストレージもPC並みの256GB、ディスプレイは12.6型と大きく2.5K OLED液晶となっています。現行最高に近いスペックを詰め込んでいますね
SoC | Qualcomm Snapdragon 870 |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ(12.6型) | 2560×1600 AMOLED マルチタッチ HDR10+、Dolby Vision |
リフレッシュレート | 120Hz |
無線 | Wi-Fi 6、Bluetooth v5.2 |
生体認証 | 顔認証、指紋センサー |
内蔵カメラ | フロント・1300万画素 背面・500万画素(広角カメラ)+1300万画素 |
重さ | 565g |
バッテリー | 最大10時間 |
価格 | 9.6万円 |
まとめ
良い点
・ディスプレイが高品質
・スペックが高い
・リフレッシュレートが120Hzで、グラフィック性能も高いので、ゲームがぬるぬるできる
・オーディオが抜群の性能
・Wi-Fi 6に対応
・バッテリー駆動時間が長い
残念な点
・この価格なので、USB 3.2 Gen 2が搭載でもよかった
総合評価
すっごく高い性能です。ここまでのスペックが必要な人は限られるかもしれませんが、iPadの購入をお考えの人には、よい候補になるんじゃないかなと思います。
キーボードを使えばパソコンの様にも使えるし、グラフィック性能も高いのでゲームもできる、クリエイティブワークもこなせる。スペック的な不満は出てこないと思います。
これだけのスペックなので価格が高いですが、サクサク使いたい人、妥協をしたくない人に合うと思います。