Lavieの小型タブレット、Lavie T7のレビューです。
7インチの小型筐体と一般的なスマホより大きいので、「〇〇するのに、スマホじゃ小さすぎるけどタブレットだと大きすぎる」と言う用途に合います。
具体的に言うと、筆者の場合は通勤時に電子書籍を読んだり、寝る前にベッドでニュースを見たり、と言った利用になります。特に、良いスマホやタブレットは輝度を最低にしても暗いところだと「明るい」と思うことがあるのですが、本機は元々輝度が高くないので、寝る前に暗闇で使用してもちょうど良い明るさなんです。
Contents
Lavie T7のスペックレビュー
SoC | MediaTek MT8166 |
---|---|
メモリ | 2GB |
ストレージ | 32GB |
グラフィックス | IMG PowerVR GE8300 GPU |
ディスプレイ(7型) | ワイドLED IPS液晶 |
OS | Android 11 Go Edition |
無線 | Wi-Fi 5(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠) |
オーディオ | Dolby Audio |
生体認証 | なし |
カメラ | フロント・200万画素 リア・500万画素 |
防水/防滴 | ― |
寸法(幅×奥行×高さ) | 176.18×102.28×8.3㎜ |
重さ | 約240g |
バッテリー | 最大12時間 |
保証 | 1年間 |
価格 | 2万2800円 |
<性能評価>
<動作評価>
注)本記事ではSoC(プロセッサーやGPU、モデムなどが搭載しているチップ)を分かりや使用にプロセッサーと表現している箇所もあります
SoC(プロセッサー)はローエンドモデルのMediaTek MT 8166が搭載ですが、OSがAndroid 11 Go Editionと言う「低スペック向けのOS(性能が低くても軽快に動きやすいOS)」を搭載しているので、言うほど悪くないです。
とは言っても、Web閲覧などの低負荷な作業が中心になる性能です。
メモリは最低容量と言っても良い2GBと少ないですが、複数のアプリを同時に起動しても使えます。ただし、使っていないアプリは閉じておいた方が良いと思います。
ストレージも、ほぼ最低容量の32GBです。システムなどで10GBほど使用しているので、実質20GBほどの空き容量ですが、MicroSDカードを入れることができるので、容量は大きくできます。
ディスプレイは視野角が広くコントラスト比が高いIPSが搭載ですが、解像度は1024×600ドットと低めです。まぁ、ディスプレイが7インチと小さいので、解像度が低くてもあまり分からないと思います。
無線通信はWi-Fi 5に対応でIEEE802.11acにも対応しているので、最大通信速度は6.9Gbpsと速いです。生体認証は無し、オーディオは一般的なDolby Audioでモノラルスピーカーとなっています。
バッテリー駆動時間は最大約12時間となっており、そこそこ長めなので使いやすいです。
本機は小型タブレットお探しで、大手が販売していて安心できる機種をお探しの人におすすめしたい機種です。
Lenovo Tab 7 3rd Genとの比較
<左/本機種・右/Tab 7 3rd Gen>
Lenovoから販売されているTab 7 3rd Genは本機とほぼ同じもので、リアカメラが200万画素(本機種は500万画素)になっているだけです。これ以外のスペックは同じで、価格はLenovoモデルが1万円ほど安いです。
これはLenovoとNECは合同会社を設立していて、NECってLenovo傘下企業なんです。なので、タブレットはほぼ同じものを販売しています。
NECから購入した方が安心感があったり、執筆時現在、スピーカーなど最大3点(最大8542円相当)のアイテムももらえるので、NECが良いという人も多いと思います。
<Levie タブレット購入時にもらえるアイテムの一例>
Lenovoタブレットが気になる方は、こちらも併せてどうぞ。
Lavie T7の特徴
ベゼル(画面の黒い枠)がちょっと太く見えますが、画面サイズが小さいので比率的に大きいだけで、使い心地を考えると標準的なサイズだと思います。あまりベゼルが細いと、タブレットを持っている指が反応するので、細すぎても困るんですよね。
寸法は
幅 176.18㎜
奥行き 102.28㎜
厚さ 8.3㎜
で、カバーを付けでも片手持ちができるサイズです。私は手が大きくないのですが、一般的に見ても7インチまでが楽に片手持ちできるサイズだと思います。これ以上になると手が大きめの人や、片手持ちできてもすぐに手が疲れるサイズです。
ボディはアルミニウムを使用しており、耐久性が高そうです。アルミニウムは軽量でありながら頑丈と言う特徴があり、触ったときにひんやりとした感触があります。
ディスプレイの解像度は解像度は1024×600ドットと低いですが、7インチの小型ディスプレイなので悪くないと思います。ただし、より小型のスマホはFHD解像度(1920×1080)が多いので、見比べると見劣りするかもしれません。
ただし、IPS液晶を使用しているので、コントラスト比も高めで、全体的なディスプレイの品質は「普通」並みです。
<斜め30度から撮影>
視野角はそこまで広くなく、屋外で使用すると角度によっては見にくい時もあります。これは視野角だけでなく、輝度も低いのでこうなります。
<斜め45度から撮影>
斜め60度くらいになると屋外ではちょっと見にくいですが、室内では問題ありません。
ただし、長時間Web閲覧をしていて目が痛くなったとかは無かったので、その点は問題ないと思います。(室内では常にアイプロテクションモードで使用)
写真を見ても画質が荒いと思うことは、一切ありませんでした。悪くないですね。
また、低価格モデルなので指紋認証や顔認証などの生体認証はありませんが、MicorSDカードを搭載できるので、ストレージ容量を上げることができます。
また、こういった専用のケースも販売されているので、必要な方は公式サイトで購入(3278円)できます。
OSはAndroid Go Edition
本機はAndroid 11 Go Editionと言う「低スペック向けのOS(性能が低くても軽快に動きやすいOS)」を搭載しているので、予想以上に使い勝手は高いです。
ただし、Android Go Editionは軽量版アプリだったり、従来のGoogle Playでダウンローできる種類も違う様なので、特定のアプリが絶対に使えないといけないという場合は確認してから購入した方がいいです。
確認できたアプリでは、原神やマリオカートなどのゲーム系アプリが使えないものが多いです(とは言え、スペックが高くないので、ダウンロードできてもプレイできないゲームが多いかと思います)。
一応、ダウンロードできたアプリを記載します。
Twitter、Instagram、Telegram、Microsoft Office系アプリ、Avast(セキュリティソフト)、Photoshop Express、Light Room、Kindle、Prime Video、Call of Duty
私は主にWeb閲覧と電子書籍用に使っているので、特に不便はありません。
<Kindleで読んでる本>
SoC
MediaTek MT8166 | |
コア | 4コア |
最大クロック数 | 2.0GHz |
内蔵GPU | IMG GE8300 GPU |
SoCのMediaTek MT8166の詳しいベンチマークは「MT 8166のベンチマーク」でご紹介していますが、控えめな性能です。先述しているように、低負荷な事に合う機種なので、がっつり使えるタブレットをお探しの場合は、こちら「タブレット」も確認してみてください。
Geekbench 5はクロスプラットフォームのベンチマークで、パソコンの性能を測るCinebenchの様にシングルコア性能とマルチコア性能を測定できます。本機はマルチコアが504、シングルコアが140でした。
Geekbench5 マルチコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek Helio P22T Tab M10 FHD Plus 2nd Gen |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MT8166 Lavie T7 |
Geekbench5 シングルコア
オレンジ色・・・本機種 青・・・比較
Snapdragon 870 Yoga Tab 13 |
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Snapdragon 730G Tab P11 Pro |
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MediaTek Helio G90T Yoga Tab 11 |
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Snapdragon 662 Tab P11 |
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MediaTek Helio P60T IdeaPad Duet |
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Snapdragon 439 Yoga Smart Tab |
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Snapdragon 429 Tab B10 |
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MediaTek Helio P22T Tab 10 FHD Plus 2nd Gen |
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MT8166 Lavie T7 |
ベンチマークの数字上は控えめですが、先述した様にAndroid Go Editionなので、意外に使いやすいです。
Wi-Fi 5に対応
周波数 | 通信速度 | |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n | 2.4/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
2.4/5GHz | 9.6Gbps |
次世代通信規格のWi-Fi 6には対応していませんが、Wi-Fi 5(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)に対応しているので、通信速度は問題ないと思います。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は最長12時間と比較的長めなので、筆者の場合は2~3日に1回充電したら十分です。
この価格、このサイズでこれだけ持つと、便利ですね。
インターフェイス
インターフェイスは一般的なものですが、コネクタが現行主流になりつつあるUSB-CじゃなくMicro USBなので、他のデバイスのケーブルが使えない可能性があります。いくつもデバイスを持っている人にはちょっと不便ですが、その他の人にはほぼ影響ないと思います。
サポート・保証
Lavie製品には1年間の標準保証が付いており、タブレットは最大2年まで延長が可能です。
何かあった場合はNECの指定業者が引き取りにきてリペアセンターに配送し、修理後に郵送してくれます。もちろん、保証期間内は無料です。
また、121コンタクトセンターと言う電話サポートで使い方相談をしたり、チャットでのサポートもあります。
ライバル機種
<左からLavie T8/本機種/Amazon Fire 7>
本機種と似たような機種との比較です。(スマホの人は表を右にスクロールできます)
本機種 | Amazon Fire 7 | Lavie T8 | |
CPU | MediaTek MT8166 | MediaTek MT8163 | MediaTek Helio P22T |
メモリ | 2GB | 1GB | 3GB/6GB |
ストレージ | 32GB | 16GB/32GB | 32GB/128GB |
ディスプレイ | 7型 1024×600 | 7型 1024×600 | 8型 1280×800 |
無線 | Wi-Fi 5 | ||
バッテリー | 12時間 | 7時間 | 13時間 |
重量 | 237g | 286g | 305g |
価格 | 約2.2万円 | 5980円~ | 2.8万円~ |
性能はLavie T8が一番高く、次に本機種、そしてFire 7になります。
価格と性能が比例しており、価格なりの性能ですね。ただし、Lavie T8のみ8インチディスプレイなので、片手持ちがちょっと難しいと思います。
筆者であれば、この様な選択になります。
・特定のアマゾンアプリしか使わない→Fire 7
・低負荷な事しかしない→本機種 Lavie T7
・そこそこ普通に使いたい!→Lavie T8
まとめ
<性能評価>
良い点
・片手持ちがしやすい
・軽い
・ストレージの増設が可能
残念な点
・充電ポートがUSB-Cであったらより使いやすい人も多かった
総合的に見て低負荷作業が中心の使い方になるので、普通のスマホみたいにサクサクいろんなことをしたいという人には合いません。
何でもできる機種じゃないので、私の様に何か特定の事に使うという場合はお勧めです。